4 / 243
第3話 やさしいお粥
しおりを挟む
「ほぉ……異世界の、帝国近衛暗黒騎士……? アルテマという名前か」
アルテマは二人の老夫婦に対してこれまでの経緯を正直に話した。
自分の身分。
名前。年齢。種族。
異世界の住人であること。
こちらの世界に転移してしまった理由、全て。
見知らぬ相手に自分の素性を話してしまうのは本来危険な行為なのだが、しかしここは異世界。まずは元の世界に帰ることを最優先に考えるのならば、自分の正体や事情はさらけ出したほうが効率よく情報を集められるだろう。
危険はもとより承知の上で、アルテマは全てを話した。
すると、お爺さんはかなり考え込み、
「異世界か……。突拍子もない話だが、そのツノを見る限りあながち嘘をついてるとも思えんのぅ」
と、アルテマの額に生えた角を見て言った。
アルテマも自分の角を触ってみる。
隨分と小さくなってしまっていた。
体が幼児化してしまった影響だろう。
この謎についてはひとまず置いておく事として、
「すまない。こちらの世界にはこんな角を持った人間―――魔族は居ないのか?」
と、聞いてみた。
「魔族か……うむ、言葉としてならあるが、実際にはいないのぅ。ワシはてっきり鬼かと思ったがのう?」
「鬼?」
「ああ、こちらの世界の妖怪じゃよ。頭から角が生えておって怪力で暴れん坊のな」
「私もびっくりしましたよ、いきなりお爺さんが慌てて山から降りてきて、頭に角が生えた鬼娘さんを抱えているもんだから、もうどうしようかと……」
「私は山にいたのか?」
「ああ、すぐそこの裏山じゃ、突然山が轟音とともに光ってのう。何事かとそこへ向かってみれば、祠の前にお前さんが素っ裸で倒れていたんじゃよ」
素っ裸?
そういえばそうだ。私は今も裸じゃないか?
アルテマは慌てて胸を隠す。
が、隠さなくてはならない膨らみなど、どこにもなかった。
下半身だけはズボンのように大きくてブカブカのパンツを履かされていた。
「ワシは慌てて救急に連絡しようと思ったがの……。お前さんのツノを見て、これは人じゃ無いかも知れんと思ったんじゃ。バカバカしい話じゃが、この歳になると妖怪とか幽霊とか……そういったモノを案外簡単に受け入れるようになってのう。だから変に人目に晒すのはマズイかもしれん、そう思い、婆さんと集落の人間にだけこの事を話して、皆でお前を看病しておったのじゃよ」
つまりは、匿っていてくれたというわけか。
ありがたい気遣いにアルテマは素直に頭を下げる。
「それは有り難かった。私も一応は追われる身だからな。すまない、機転に感謝する」
「ワシの名前は『有手《あるで》 元一《げんいち》』。この木津村で狩りと農業をやっている者じゃ。こっちはワシの連れ合いで―――、」
「節子《せつこ》っていいますよ。よろしくねぇアルテマちゃん。あんたさえ良ければいつまでもこの家に居ていいからね」
お婆さんはニッコリほっこりと笑顔を作ると、アルテマにお膳を勧めてくる。
ありがたい申し出だが……逆に親切過ぎやしないか?
違和感を感じるアルテマだが、しかしこの怪我と小さな身体だ。
右も左もわからないこの世界で、今のところ頼れるのはこの老夫婦しかいない。
「ささ、話もいいですけど、何をするにもまずは食べんといけませんよ。冷めないうちにさあ、お食べ」
節子お婆さんは木の匙でおかゆをすくうと、アルテマの口まで持ってくる。
「……………………」
まだ完全に信用出来るわけではないと、アルテマは声には出さずに口の中だけで呪文を唱えた。
(――――婬眼《フェアリーズ》)
『お粥。米を水で煮たもの。とても美味しい。やけど注意だよ』
…………米? 聞いたことの無い食材だが、しかし婬眼《フェアリーズ》の鑑定ではどうやら毒の類は入ってなく、とても美味しいと出ている。
……ならば。
アルテマは「いただきます」と感謝の言葉を伝え、恐る恐るその匙を口に入れた。
と、
「――――っ!?」
う、美味いっ!???
口にした途端、米という名の穀物が持つ芳醇な香りがぶわぁぁぁぁぁぁぁっと鼻に抜けた。
そして感じる絶妙な塩味と甘み。
具として入っている何かの卵らしき物も嫌な臭みは全くなく、まろやかな風味と舌触りで心を癒やしてくれた。
アルテマはたまらずお婆さんから匙と茶碗をひったくると、
――――ガッガッガッ!!!!
と、空腹に負けるがまま一気に熱々のお粥をかっこんだ!!
「ぶ~~~~~~~~っ!!!!」
そして盛大に吐き出した。
「熱っい、あっつい、熱い、熱っいっ!!!!」
ごろごろと転げ回るアルテナ。
「痛ったい!! 痛い、痛たたたたっ!!!!」
暴れた衝撃で肩の傷が開き、今度は激痛でのたうち回る。
「あ~~あ~~何をやっとるんじゃ、ほら婆さん水じゃ水じゃ!!」
「あらあらあらあら!!」
節子お婆さんは水差しから水を汲むとアルテマにコップを渡す。
――――んごっごっごっごっごっ!!
「はぁぁぁぁぁ~~~~~~~~」
一気に飲み干し一息ついたたアルテマは、お粥まみれになった畳を見て。
「す……すまない。美味しすぎて、つい後先考えずかっこんでしまった」
赤くなってうつむくと、
「…………は、ははははは!!」
「やだよう、もうこの子は。慌てなくたって誰も取りはしませんよ? ふふふふ」
二人はそんなアルテマを責めることなく、笑ってくれた。
その目はなぜかとても優しかった。
アルテマは二人の老夫婦に対してこれまでの経緯を正直に話した。
自分の身分。
名前。年齢。種族。
異世界の住人であること。
こちらの世界に転移してしまった理由、全て。
見知らぬ相手に自分の素性を話してしまうのは本来危険な行為なのだが、しかしここは異世界。まずは元の世界に帰ることを最優先に考えるのならば、自分の正体や事情はさらけ出したほうが効率よく情報を集められるだろう。
危険はもとより承知の上で、アルテマは全てを話した。
すると、お爺さんはかなり考え込み、
「異世界か……。突拍子もない話だが、そのツノを見る限りあながち嘘をついてるとも思えんのぅ」
と、アルテマの額に生えた角を見て言った。
アルテマも自分の角を触ってみる。
隨分と小さくなってしまっていた。
体が幼児化してしまった影響だろう。
この謎についてはひとまず置いておく事として、
「すまない。こちらの世界にはこんな角を持った人間―――魔族は居ないのか?」
と、聞いてみた。
「魔族か……うむ、言葉としてならあるが、実際にはいないのぅ。ワシはてっきり鬼かと思ったがのう?」
「鬼?」
「ああ、こちらの世界の妖怪じゃよ。頭から角が生えておって怪力で暴れん坊のな」
「私もびっくりしましたよ、いきなりお爺さんが慌てて山から降りてきて、頭に角が生えた鬼娘さんを抱えているもんだから、もうどうしようかと……」
「私は山にいたのか?」
「ああ、すぐそこの裏山じゃ、突然山が轟音とともに光ってのう。何事かとそこへ向かってみれば、祠の前にお前さんが素っ裸で倒れていたんじゃよ」
素っ裸?
そういえばそうだ。私は今も裸じゃないか?
アルテマは慌てて胸を隠す。
が、隠さなくてはならない膨らみなど、どこにもなかった。
下半身だけはズボンのように大きくてブカブカのパンツを履かされていた。
「ワシは慌てて救急に連絡しようと思ったがの……。お前さんのツノを見て、これは人じゃ無いかも知れんと思ったんじゃ。バカバカしい話じゃが、この歳になると妖怪とか幽霊とか……そういったモノを案外簡単に受け入れるようになってのう。だから変に人目に晒すのはマズイかもしれん、そう思い、婆さんと集落の人間にだけこの事を話して、皆でお前を看病しておったのじゃよ」
つまりは、匿っていてくれたというわけか。
ありがたい気遣いにアルテマは素直に頭を下げる。
「それは有り難かった。私も一応は追われる身だからな。すまない、機転に感謝する」
「ワシの名前は『有手《あるで》 元一《げんいち》』。この木津村で狩りと農業をやっている者じゃ。こっちはワシの連れ合いで―――、」
「節子《せつこ》っていいますよ。よろしくねぇアルテマちゃん。あんたさえ良ければいつまでもこの家に居ていいからね」
お婆さんはニッコリほっこりと笑顔を作ると、アルテマにお膳を勧めてくる。
ありがたい申し出だが……逆に親切過ぎやしないか?
違和感を感じるアルテマだが、しかしこの怪我と小さな身体だ。
右も左もわからないこの世界で、今のところ頼れるのはこの老夫婦しかいない。
「ささ、話もいいですけど、何をするにもまずは食べんといけませんよ。冷めないうちにさあ、お食べ」
節子お婆さんは木の匙でおかゆをすくうと、アルテマの口まで持ってくる。
「……………………」
まだ完全に信用出来るわけではないと、アルテマは声には出さずに口の中だけで呪文を唱えた。
(――――婬眼《フェアリーズ》)
『お粥。米を水で煮たもの。とても美味しい。やけど注意だよ』
…………米? 聞いたことの無い食材だが、しかし婬眼《フェアリーズ》の鑑定ではどうやら毒の類は入ってなく、とても美味しいと出ている。
……ならば。
アルテマは「いただきます」と感謝の言葉を伝え、恐る恐るその匙を口に入れた。
と、
「――――っ!?」
う、美味いっ!???
口にした途端、米という名の穀物が持つ芳醇な香りがぶわぁぁぁぁぁぁぁっと鼻に抜けた。
そして感じる絶妙な塩味と甘み。
具として入っている何かの卵らしき物も嫌な臭みは全くなく、まろやかな風味と舌触りで心を癒やしてくれた。
アルテマはたまらずお婆さんから匙と茶碗をひったくると、
――――ガッガッガッ!!!!
と、空腹に負けるがまま一気に熱々のお粥をかっこんだ!!
「ぶ~~~~~~~~っ!!!!」
そして盛大に吐き出した。
「熱っい、あっつい、熱い、熱っいっ!!!!」
ごろごろと転げ回るアルテナ。
「痛ったい!! 痛い、痛たたたたっ!!!!」
暴れた衝撃で肩の傷が開き、今度は激痛でのたうち回る。
「あ~~あ~~何をやっとるんじゃ、ほら婆さん水じゃ水じゃ!!」
「あらあらあらあら!!」
節子お婆さんは水差しから水を汲むとアルテマにコップを渡す。
――――んごっごっごっごっごっ!!
「はぁぁぁぁぁ~~~~~~~~」
一気に飲み干し一息ついたたアルテマは、お粥まみれになった畳を見て。
「す……すまない。美味しすぎて、つい後先考えずかっこんでしまった」
赤くなってうつむくと、
「…………は、ははははは!!」
「やだよう、もうこの子は。慌てなくたって誰も取りはしませんよ? ふふふふ」
二人はそんなアルテマを責めることなく、笑ってくれた。
その目はなぜかとても優しかった。
1
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
自称ヒロインに「あなたはモブよ!」と言われましたが、私はモブで構いません!!
ゆずこしょう
恋愛
ティアナ・ノヴァ(15)には1人の変わった友人がいる。
ニーナ・ルルー同じ年で小さい頃からわたしの後ろばかり追ってくる、少しめんどくさい赤毛の少女だ。
そしていつも去り際に一言。
「私はヒロインなの!あなたはモブよ!」
ティアナは思う。
別に物語じゃないのだし、モブでいいのではないだろうか…
そんな一言を言われるのにも飽きてきたので私は学院生活の3年間ニーナから隠れ切ることに決めた。
兄がいるので悪役令嬢にはなりません〜苦労人外交官は鉄壁シスコンガードを突破したい〜
藤也いらいち
恋愛
無能王子の婚約者のラクシフォリア伯爵家令嬢、シャーロット。王子は典型的な無能ムーブの果てにシャーロットにあるはずのない罪を並べ立て婚約破棄を迫る。
__婚約破棄、大歓迎だ。
そこへ、視線で人手も殺せそうな眼をしながらも満面の笑顔のシャーロットの兄が王子を迎え撃った!
勝負は一瞬!王子は場外へ!
シスコン兄と無自覚ブラコン妹。
そして、シャーロットに思いを寄せつつ兄に邪魔をされ続ける外交官。妹が好きすぎる侯爵令嬢や商家の才女。
周りを巻き込み、巻き込まれ、果たして、彼らは恋愛と家族愛の違いを理解することができるのか!?
短編 兄がいるので悪役令嬢にはなりません を大幅加筆と修正して連載しています
カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
【完結】ずっと、ずっとあなたを愛していました 〜後悔も、懺悔も今更いりません〜
高瀬船
恋愛
リスティアナ・メイブルムには二歳年上の婚約者が居る。
婚約者は、国の王太子で穏やかで優しく、婚約は王命ではあったが仲睦まじく関係を築けていた。
それなのに、突然ある日婚約者である王太子からは土下座をされ、婚約を解消して欲しいと願われる。
何故、そんな事に。
優しく微笑むその笑顔を向ける先は確かに自分に向けられていたのに。
婚約者として確かに大切にされていたのに何故こうなってしまったのか。
リスティアナの思いとは裏腹に、ある時期からリスティアナに悪い噂が立ち始める。
悪い噂が立つ事など何もしていないのにも関わらず、リスティアナは次第に学園で、夜会で、孤立していく。
私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。
木山楽斗
恋愛
伯爵令嬢であるアルティリアは、婚約者からある日突然婚約破棄を告げられた。
彼はアルティリアが上から目線だと批判して、自らの妻として相応しくないと判断したのだ。
それに対して不満を述べたアルティリアだったが、婚約者の意思は固かった。こうして彼女は、理不尽に婚約を破棄されてしまったのである。
そのことに関して、アルティリアは実の父親から責められることになった。
公にはなっていないが、彼女は妾の子であり、家での扱いも悪かったのだ。
そのような環境で父親から責められたアルティリアの我慢は限界であった。伯爵家に必要ない。そう言われたアルティリアは父親に告げた。
「私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。私はそれで構いません」
こうしてアルティリアは、新たなる人生を送ることになった。
彼女は伯爵家のしがらみから解放されて、自由な人生を送ることになったのである。
同時に彼女を虐げていた者達は、その報いを受けることになった。彼らはアルティリアだけではなく様々な人から恨みを買っており、その立場というものは盤石なものではなかったのだ。
ヒロインの、はずですが?
おりのめぐむ
恋愛
<あらすじ>
元平民出身のエセ貴族として入学式に参加した伯爵令嬢シャルロット・ラぺーシュ。
クリーム色の肩までの髪に伯爵家譲りの淡いピンクの瞳。
美人というよりは可愛らしくほんわかとした空気感と愛らしさを持ったその姿。
ん……見知った自分と違うんですけど? もしかしてわたしはゲームのヒロイン??
<作品について>
もうド定番の設定で使い回されたネタですがラブコメを意識しつつどうにか第1部も終了。需要があるか判りませんが一応続きは書く予定。
ラストダンジョンをクリアしたら異世界転移! バグもそのままのゲームの世界は僕に優しいようだ
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はランカ。
女の子と言われてしまう程可愛い少年。
アルステードオンラインというVRゲームにはまってラストダンジョンをクリア。
仲間たちはみんな現実世界に帰るけれど、僕は嫌いな現実には帰りたくなかった。
そんな時、アルステードオンラインの神、アルステードが僕の前に現れた
願っても叶わない異世界転移をすることになるとは思わなかったな~
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる