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第130話 疑惑②
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「どうしてですか? せっかく元気にしてあげようとしてるのに」
すると死ぬ子先生はジトっと私を見つめて言葉を返してくる。
「……あまり……あなたの能力に頼らない方がいいと思うのよ~~……」
「――――……?」
「あなたの能力は~~……確かに便利だけどもねぇ……でもぉまだまだぁ解らない事が多いの~~。瞬の一件でわかったと思うけど~~……、一つ間違えばぁ~~相手にどんな影響を及ぼしてしまうか~~……わからないわ」
彼が肉の塊になってしまったときの事を言っているのだろう。
確かに、あれは私が過去のトラウマで混乱してしまい、能力を乱用した結果ああなってしまった。
いくらラミアと意思疎通出来るようになったとはいえ、再び同じことが起こらないとも限らない。まだまだ成長途中の私とラミアの能力に安易に頼るのはよくないと先生は言いたいのだろう。
「あなたの能力は~~……命にぃぃ関わるような緊急時以外はぁぁ……使わないほうがいいわぁ~~。百恵たちもぉ自力で回復出来るのならぁ~~……そうさせておくほうが安全だわぁ~~~~……死にたいわぁ~~……」
最後の言葉以外はすごくマトモな事を言ってくる先生。
私も仲間の安全を第一に考えるならばそうするべきだと納得した。
しかし、そうなると能力の使い所が格段に減ってしまう……それは何だかもったいない気がしたし、私の訓練にもならない。
さて、ならこれからどうしようか?
と考えていると。
「さ、いらっしゃい~~……」
と、先生が両手を広げて何かを待っている。
「……何をしているんですか?」
その気持ち悪さに眉をひそめる私。
「あなたの練習台にぃ~~……私がぁなってあげるといっているのよ~~……。私ならぁ頑丈だしぃ……なんなら別に死んでも後悔しないからぁぁぁ~~……。さぁ、いくらでも若返らせなさあいぃ~~……」
……そういうことかい。
けっきょくこの女、自分が若返りたいために私の能力を独占しようとしているんじゃないだろうな?
「お、それはいいね。僕もね、若い七瀬くんのファンなんだよ!! ぜひまた見せてほしいねぇ~~!!」
所長もそれに乗っかる。
「いやですわぁ~~……所長~~、お上手なんですからぁ~~……ほほほ♡」
……まあ、なんでもいいや。ちょうど私もお腹いっぱいだし、先生もこのままじゃウザいし、いいや、やってやろうじゃないか。
「……ラミア」
『キュイッ♪』
にょにょにょにょにょ~~~~~と先生の存在を書き換えてやる。
みるみる先生の顔が若返ってくる。
「あああ~~……いいわぁ~~いいわぁ……♡」
悶える先生。
……気持ちいいのだろうか?
背筋が伸び、バストとヒップも上がって身体もすっかり若返るが、
にゅにゅにゅにゅにゅ~~~~~。
ラミアの術はまだまだ続く。
「……あれ? ちょ、ちょっと宝塚さん……?」
若さを通り越して、どんどん小さくなっていく体に異変を感じて、先生が焦った声を出す。
「せっかく練習台になってくれるって事なので、いっそのこと、もっとずっと若返らせて見せましょう」
私は悪戯っぽい笑みを浮かべて返事を返した。
「……おいおい、宝塚く~~ん……これは……さすがに僕の守備範囲を超えちゃってるよ~~?」
所長が頬を引きつらせ、呆れた視線を向けてくるが、
「かわいい、かわいい♪ あはははははははっ!!」
私は先生の姿をみて思いっきり笑ってしまった。
「……こ、……これは……っ!???」
変わり果てた自分の姿をガラスに映す先生。
その姿はどこからどう見ても幼女のそれだった。
ピポッピポッピポッピポッピポッピポッ。
「……く、くくくくくく…………」
音の出るシューズを履いてちょこちょこ歩いてくる。
そのあまりの可愛さに思わず笑いが漏れてしまう。
いっきに三歳時くらいにまで若返ってしまった先生。
さすがに着る服が無かったので、街の子供服専門店に行き一式を揃えてみた。
ボーダーシャツにピンクのフリース、ひらひらの付いたスカートにタイツ。
小物として可愛いいクマさんのポーチも下げて、髪の毛もツインテールに結ってあげた。
その姿でピポピポ鳴らしながらよちよち歩かれると思わず萌え死にしそうになる。
トドメにコンビニで買ってきたペロペロキャンデーも持てせて――――、
「と……尊い!!」
その神々しさに思わずひれ伏しそうになった。
「……あのねぇ……私で遊ばないでくれるかしら? ばぶばぶ」
「あああ~~……ダメダメ!! ばぶばぶは卑怯ですよぉ~~~~!!」
なんだかんだ満更でもない、いやむしろノリノリの先生は、さり気なく私のかゆい所を豪速球でえぐってくる。
「……自分でやらかしといて墓穴をほったばぶね?」
ニヤリと笑うプチ先生。
「あああ~~……しまったぁ~~……、今の先生なら何をされても許してしまいそう~~~~!!!!」
全身をもにゅもにゅくねくねしながら萌え困る私。
「ふっふっふ……かわいいは正義の法則発動ばぶよ? さあ、ついてくるばぶ」
そう言ってピポピポ往来を歩いていく先生。
「あああ~~待ってぇぇぇぇ一人で行くと迷子になっちゃうからぁ~~~~!!」
母性本能を鷲掴まれながら私は先生を追いかけて行く。
タクシーに乗って駅に行き、そこから電車で新富士駅へ。
そして気が付いた時には新幹線に乗っていた。
「――――あれ? なんでこうなったんだろう?」
高速で流れる景色を見ながら我に返る私。
「今更ね、観念して私についてくるばぶよ」
隣に座っている先生は鼻歌なんぞを歌いながら、したり顔で見返してきた。
今度は一体なのが始まると言うんだろう。
いまさら先生の奇行にはもはや驚かない。
私は瞬時に頭を切り替えて、次の試練に身構えるのだった。
すると死ぬ子先生はジトっと私を見つめて言葉を返してくる。
「……あまり……あなたの能力に頼らない方がいいと思うのよ~~……」
「――――……?」
「あなたの能力は~~……確かに便利だけどもねぇ……でもぉまだまだぁ解らない事が多いの~~。瞬の一件でわかったと思うけど~~……、一つ間違えばぁ~~相手にどんな影響を及ぼしてしまうか~~……わからないわ」
彼が肉の塊になってしまったときの事を言っているのだろう。
確かに、あれは私が過去のトラウマで混乱してしまい、能力を乱用した結果ああなってしまった。
いくらラミアと意思疎通出来るようになったとはいえ、再び同じことが起こらないとも限らない。まだまだ成長途中の私とラミアの能力に安易に頼るのはよくないと先生は言いたいのだろう。
「あなたの能力は~~……命にぃぃ関わるような緊急時以外はぁぁ……使わないほうがいいわぁ~~。百恵たちもぉ自力で回復出来るのならぁ~~……そうさせておくほうが安全だわぁ~~~~……死にたいわぁ~~……」
最後の言葉以外はすごくマトモな事を言ってくる先生。
私も仲間の安全を第一に考えるならばそうするべきだと納得した。
しかし、そうなると能力の使い所が格段に減ってしまう……それは何だかもったいない気がしたし、私の訓練にもならない。
さて、ならこれからどうしようか?
と考えていると。
「さ、いらっしゃい~~……」
と、先生が両手を広げて何かを待っている。
「……何をしているんですか?」
その気持ち悪さに眉をひそめる私。
「あなたの練習台にぃ~~……私がぁなってあげるといっているのよ~~……。私ならぁ頑丈だしぃ……なんなら別に死んでも後悔しないからぁぁぁ~~……。さぁ、いくらでも若返らせなさあいぃ~~……」
……そういうことかい。
けっきょくこの女、自分が若返りたいために私の能力を独占しようとしているんじゃないだろうな?
「お、それはいいね。僕もね、若い七瀬くんのファンなんだよ!! ぜひまた見せてほしいねぇ~~!!」
所長もそれに乗っかる。
「いやですわぁ~~……所長~~、お上手なんですからぁ~~……ほほほ♡」
……まあ、なんでもいいや。ちょうど私もお腹いっぱいだし、先生もこのままじゃウザいし、いいや、やってやろうじゃないか。
「……ラミア」
『キュイッ♪』
にょにょにょにょにょ~~~~~と先生の存在を書き換えてやる。
みるみる先生の顔が若返ってくる。
「あああ~~……いいわぁ~~いいわぁ……♡」
悶える先生。
……気持ちいいのだろうか?
背筋が伸び、バストとヒップも上がって身体もすっかり若返るが、
にゅにゅにゅにゅにゅ~~~~~。
ラミアの術はまだまだ続く。
「……あれ? ちょ、ちょっと宝塚さん……?」
若さを通り越して、どんどん小さくなっていく体に異変を感じて、先生が焦った声を出す。
「せっかく練習台になってくれるって事なので、いっそのこと、もっとずっと若返らせて見せましょう」
私は悪戯っぽい笑みを浮かべて返事を返した。
「……おいおい、宝塚く~~ん……これは……さすがに僕の守備範囲を超えちゃってるよ~~?」
所長が頬を引きつらせ、呆れた視線を向けてくるが、
「かわいい、かわいい♪ あはははははははっ!!」
私は先生の姿をみて思いっきり笑ってしまった。
「……こ、……これは……っ!???」
変わり果てた自分の姿をガラスに映す先生。
その姿はどこからどう見ても幼女のそれだった。
ピポッピポッピポッピポッピポッピポッ。
「……く、くくくくくく…………」
音の出るシューズを履いてちょこちょこ歩いてくる。
そのあまりの可愛さに思わず笑いが漏れてしまう。
いっきに三歳時くらいにまで若返ってしまった先生。
さすがに着る服が無かったので、街の子供服専門店に行き一式を揃えてみた。
ボーダーシャツにピンクのフリース、ひらひらの付いたスカートにタイツ。
小物として可愛いいクマさんのポーチも下げて、髪の毛もツインテールに結ってあげた。
その姿でピポピポ鳴らしながらよちよち歩かれると思わず萌え死にしそうになる。
トドメにコンビニで買ってきたペロペロキャンデーも持てせて――――、
「と……尊い!!」
その神々しさに思わずひれ伏しそうになった。
「……あのねぇ……私で遊ばないでくれるかしら? ばぶばぶ」
「あああ~~……ダメダメ!! ばぶばぶは卑怯ですよぉ~~~~!!」
なんだかんだ満更でもない、いやむしろノリノリの先生は、さり気なく私のかゆい所を豪速球でえぐってくる。
「……自分でやらかしといて墓穴をほったばぶね?」
ニヤリと笑うプチ先生。
「あああ~~……しまったぁ~~……、今の先生なら何をされても許してしまいそう~~~~!!!!」
全身をもにゅもにゅくねくねしながら萌え困る私。
「ふっふっふ……かわいいは正義の法則発動ばぶよ? さあ、ついてくるばぶ」
そう言ってピポピポ往来を歩いていく先生。
「あああ~~待ってぇぇぇぇ一人で行くと迷子になっちゃうからぁ~~~~!!」
母性本能を鷲掴まれながら私は先生を追いかけて行く。
タクシーに乗って駅に行き、そこから電車で新富士駅へ。
そして気が付いた時には新幹線に乗っていた。
「――――あれ? なんでこうなったんだろう?」
高速で流れる景色を見ながら我に返る私。
「今更ね、観念して私についてくるばぶよ」
隣に座っている先生は鼻歌なんぞを歌いながら、したり顔で見返してきた。
今度は一体なのが始まると言うんだろう。
いまさら先生の奇行にはもはや驚かない。
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