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第一部
第14話 ※
しおりを挟むあ‥そこ‥‥
我を忘れ気持ちがいいキスにうっとりと目を閉じていればラルドが嬉しそうに目を細める。クチュクチュと口内を舐られ舌を絡め取られる。恋人のようなキスはダメだと理性が警告を出すが昼間のラルドの言を思い出す。
あ、でも兄妹のキスはいいんだっけ‥‥?
茫然とそんなことを考えていたエルーシアがびくりと震える。太ももを這う手がその付け根に滑り込んできた。エデルの手がラルドに流されかけたエルーシアを正気に戻す。
エデル?なんで?!
指がエルーシアの秘裂を直に這う。蜜口から溢れる蜜を指に取りエデルの愛撫で硬く立ち上がった秘芯に塗りつける。ただそこに触れられただけでその快楽にビクビクと体が震えた。ラルドがキスをやめふっと笑みをこぼす。
「気持ちがいいのかいシア?」
「お義兄さま‥や‥‥」
ラルドにさらに唇を奪われエルーシアの制止の言葉はのみ込まれる。ラルドの両手が夜着の上からエルーシアの胸を這った。そこは先程エデルの手で攻められて既に感じやすく尖っている。先端に触れられるだけで反応してしまいそうだ。
そこ‥ダメ‥‥
エルーシアが抵抗しないためラルドの手は乳房を躊躇いなく愛撫する。夜着を押し上げて尖る頂を手が掠めればビクビクと体が反応してしまう。
「ふ‥‥ンンッ‥ン」
舌を絡ませる深いキスで口を塞がれて鼻から抜ける甘い声が出た。出てしまった。ラルドの親指が固く尖った乳首を薄い夜着の上からゆっくりと擦り転がした。その焦らすような甘美な愉悦にさらに甘い吐息が鼻を抜ける。両手で胸を愛撫されれば喉の奥の浅い喘ぎ声が止まらない。それに応じるようにラルドのキスがさらに荒々しくなった。体の奥から熱い蜜が溢れ出す。
兄妹のキスなのになぜかとても気持ちがいい。遠乗りの時も蕩かされた。肉厚の舌で口内を荒々しく舐られればさらにゾクゾクと快感が走る。
口内と胸の愛撫に陶然としていたエルーシアがびくりと震えた。溢れ出た蜜をエデルの指が拾いエルーシアの秘裂をかき分ける。そしてぷっくり膨らんだ肉芽に指がかけられた。エルーシアがびくりと体をこわばらせる。
や‥‥ダメ‥今そこに触れられたら‥‥
ラルドに口づけられ胸を弄られて上半身は動けない。そこにエデルの下半身への愛撫が加わった。
「————ッ」
体をのけぞらせるほどの悦楽が一気に全身を貫いた。反り上がる体が強請るようにラルドの手に胸を押しつける。それに応じラルドの手が両頂をきつく摘んだ。その刺激でさらに体がビクビクと跳ねる。
既にキスと胸の愛撫で限界だったところに強烈な快楽が襲いかかった。寝具の中のエデルがまるで自分がここにいると指で主張しているようだ。陰核をエデルの指で転がされ弾かれ優しく潰された。
エデルの舌が内太腿の感じやすい箇所をざらりと舐め上げる。その淫靡な悦楽がエルーシアを苦しめ追い詰めた。必死に堪えるもビクビクと体は勝手に震えてしまう。堪えることで返って熱が体の奥に蓄積され膣奥がキュンキュンと疼いて痛いほどだ。
快楽が弾ける。エルーシアの体はそれをもうエデルに教えられていた。
ダメ‥‥イっちゃダメ‥‥
男性二人に感じやすいところを同時に、淫らに攻められ貪られる。抵抗さえ封じられ今まで感じたことがない程の強烈な快楽に必死に耐え忍ぶエルーシアの目からぼろぼろと涙がこぼれた。じゅっと大量の蜜が蜜口から溢れ出す。
「ァァ‥‥ン‥‥」
義兄はなぜこんなことを?これではエデルが与える恋人の愛撫と同じだ。
エルーシアは真っ赤な顔に濡れた唇で涙する。ただ茫然と義兄を見上げていた。その発情した表情にラルドがうっとりと囁いた。
「シア、なんて可愛いらしいんだ‥‥」
「おにぃ‥‥」
夜着を開かれ隙間から手が差し込まれた。エルーシアの白い胸にラルドの大きな手が直に這う。胸の尖りに直接触れられてビリビリと電気が走った。体の奥に溜まった快楽が弾けそうになり義兄に制止の声を上げる。だがその声は熱にうなされたようだ。
「ハァ‥ア‥ふぁ‥も‥やめ‥」
「やめる?気持ちいいだろう?」
「やぁ‥ちが‥ダメ‥‥おにぃ‥」
「ラルドと呼びなさい」
「ラル‥ダメ‥これいじょうは‥やん‥ンンッ」
はだけた胸に手を這わされ硬い尖りをきつく摘まれれば体の震えが止まらない。ラルドの舌がエルーシアの首筋を舐め上げ耳を食む。陰核を攻めるエデルの指はずっとエルーシアを苛んでいた。
腰が砕けるような愉悦に感じすぎてもう体に力が入らない。堪えすぎて、気持ち良すぎて制止する思考も奪われた。痙攣するようにピクピクと全身が震え涙が止まらない。
朦朧とするエルーシアの両手が空をかいた。何かを、誰かを抱きしめたくて手が持ち上がる。その手が自分を貪るラルドに向かった。
エルーシアの手がラルドに触れそうになる、狂おしい快楽に流され堕とされそうになる瞬間———
エルーシアの膣内に何かが滑り込んだ。その初めての衝撃でエルーシアは目を見開く。膣の中でそれは動かないがその存在を無視できない。エデルが快楽に堕ちかけるエルーシアを強引に引き上げた。思考の靄が晴れる。
「ダメッお義兄さまッ」
エルーシアはラルドを押し退け夜着をかき寄せ胸を隠した。体の奥は絶頂の直前でジクジクと疼いていたがそれを理性でねじ伏せる。その勢いで溜まっていた涙が流れ落ちた。
「シア?」
「ダメ‥です‥これ以上は‥‥」
震えて顔を伏せるエルーシアにラルドはハッと我に返る。そしてベッドから身を起こし立ち上がった。
「すまない‥‥おやすみシア」
ラルドは足早に部屋を出て扉を閉める。耳を澄ましていればラルドの離れていく足音が聞こえた。どうにかやり過ごせたようだ。エルーシアがふぅと安堵の息を吐いた。
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