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第一部
第37話 ※
しおりを挟む他にエデルは何をしてくれた?気持ちよかったこと‥‥
浅い呼吸と霞む思考の中で思い出しながらエルーシアはエデルの体に手を這わす。その度にエデルの体がビクビクと反応した。頭を抱き寄せて耳に舌を這わせれば呻き声が聞こえる。その艶のある声がエルーシアの興奮を誘った。口角の傷を愛おしげに舌先で舐める。これはエルーシアがつけてしまった傷だ。そのままに深く舌を絡め口づけ合う。
エデルの耳が真っ赤で背中にも汗が滲んでいた。エデルも辛いのだろうか?エデルの硬いものがエルーシアの下腹部を突いていた。一緒に媚薬を食べた。エデルの興奮がわかる。指で膣壁を愛撫されるも指で届かないところが酷く疼く。エデルがこの奥に入ったらどうなるんだろう。その淫らな妄想にこくりと喉を鳴らした。欲情がエルーシアの身をじりじりと焦がす。
「エデル‥もういいわ‥」
「でもまだ‥」
「ひとつになりたい‥」
耳元で囁けばエデルが顔を歪めている。ふるふる震えてなんだか泣きそうだ。目元を手で覆いため息混じりの声が聞こえる。
「エルシャ様は‥本当に初めて?それは天性ですか?」
「え?」
「まるで‥小悪魔か淫魔のようだ。僕の身にもなってください。もう色々と辛い‥」
「え?私何か‥した?ごめんなさい」
「その素直さも‥今の僕には毒です。もう何をされても悶絶死してしまいそうだ」
しおしおとそう言いぎゅっと抱きしめられた。僕も一つになりたいです。そう囁かれエルーシアの胸がときめいた。
「体の力を抜いて‥ゆっくりします」
こくんと頷けば優しく押し倒され脚を開かれる。蜜口を探られ硬いものが充てがわれた。硬いそこで浅く抜き差しされた後、ゆっくりと滾る雄が差し込まれた。
体内に差し込まれたものは思っていたより硬く大きい。これが本当に肉体の一部なんだろうか。指なんて比べ物にならない。十分ほぐれたはずの膣壁が裂けんばかりにミチミチと押し広げられ体が勝手に反り上がる。媚薬の効果でか痛みは思っていたより酷くないが、初めてそこに押し入ろうとする異物を阻止する防衛本能で膣壁がエデルをぎゅうぎゅうに締め上げた。
「エルシャさ‥力を‥」
「かってに‥ああん‥」
大きい。辛い。息苦しくて必死に浅い呼吸を繰り返す。力を抜こうと思うも下腹部が緊張で石の様に固まっている。
大好きなエデルと繋がりたい。奥が疼いて痛いほどに苦しい。でも力の抜き方がわからない。もどかしくて涙が溢れ出した。
「エデル‥たすけ‥て‥どうすれば‥」
エデルがサイドテーブルのボトルを乱暴に手に取りコルクを咥え栓を開ける。直飲みでワインを含みエルーシアに口づけた。口移しされた液体を嚥下すれば体の内側から炙られたように熱くなる。
「ハァ‥ハァ‥アァぁッエデッ」
さらに口内を深く貪られ、舌を絡め取られしゃぶられる。胸の突起も指で弾かれた。その焼ける熱と快楽で体が弛緩したところをエデルが己の屹立をずるりと滑り込ませる。無垢な膣道に押し入られるたびにエルーシアの中が強引に開かれ暴かれる。通ったところにエデルの跡がつく。
「ハァ‥‥ハァ‥ンッ」
「エル‥‥もっと‥」
熱で朦朧とする中で再び深く口づけられ口内に塊が押し込まれる。それがあの媚薬とわかったのは溶けて飲み込んだ後だった。あの独特の高揚が背筋をゾクゾクと這い上がる。酷い熱でのぼせて血が逆流しそうだ。弓のように沿っていた体から力が抜け、エルーシアは魂の抜けた人形のように茫然と手足を投げ出した。
「ハァ‥エデ‥な‥」
「少し痛いです‥少しだけ‥耐えて‥」
「ハァハァッあッあッな‥ひんッ」
両脚を抱えられぐいと腰が押しつけられ、ずるりと太く硬いものが奥に押し入ってきた。ツキンと裂ける痛みが走るもすぐに媚薬とアルコールの熱にのみこまれる。下腹部は力むことなく滾るエデルを奥まで受け入れた。
「‥‥もう少し‥くッ‥‥入り‥ました」
肩で荒い息を吐いたエデルが力尽きたエルーシアを抱きしめた。エルーシアのはしばみ色の瞳から新しい涙が溢れ出た。
これで全部入ったの?
下腹部の異物感が楔のようにエデルの存在を主張している。媚薬のおかげか痛みは思ったよりもなかった。それよりもこの圧迫感と息苦しさが凄い。初めてはこれ程に受け入れるのが大変とは思わなかった。媚薬とワインがなかったらもっと酷かったのだろうか。色々と気遣い準備してくれたエデルに感謝しかない。
「大丈夫ですか‥?」
「うん‥だいじょうぶよ‥」
疲労の中でなんとかにこりと微笑めばエデルが感極まったように抱きしめてきた。
「やっと‥僕のものに出来ました。‥エルシャ様は僕だけのものです‥‥もう誰にも渡しません」
「エデル‥ぁん‥」
エデルのきつい抱擁にエルーシアが甘い息を吐いた。身も心もエデルのものになった。それがとても嬉しい。
抱き合った状態でエデルが身動ぎしたことで胸が擦れ媚薬で敏感な体に電気が走った。熱はまだエルーシアの体を炙り続けている。その刺激で中のエデルを締めつめてしまった。膣襞にぎゅうと絞られエデルから熱い呻きが出る。エデルの額から汗が滴り落ちた。びくびくと震え追い詰められたエデルは猛獣が唸るような荒い息を吐いた。
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