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異世界生活
魔法訓練①
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何だこれは。
暖かく柔らかい何かが顔に乗っている。
死ぬほどではないが、頬が押されて少し痛い。
眠っていた蓮が徐々に目覚める。
重い。
目が覚めるにつれて何やら聞こえてくる。
「……り。……しぃり。おっしぃり♪おっしぃり♪」
「……クスクス。……クスクス」
おっしぃり……尻!?
状況を把握した蓮は、慌てずに顔に乗る向日葵をそっと持ち上げ横に置いた。
「にぃに!おはよー!」
「お、おはよう。今度は他の起こし方を楽しみにしてるね」
笑いをこらえていた桜が限界を迎え、腹を抱えて大声で笑い始めた。
桜が目覚めた時には、既に向日葵は蓮の顔の上に座っていたらしい。
「蓮兄、全然起きないんだもん……クス」
笑いすぎて出た涙を指で拭いながら、桜が言う。
笑いはまだ収まりきっていないようだ。
目覚めて分かったことは、異世界への召喚は夢でなかったことと、外がまだ明るい事。
この世界の1日の時間の流れや、昼夜の有無。
季節の移り変わりなど、一般的な知識をまだ得ていない。
まだまだ知識不足。
もっと意識を張り巡らせて、学ぶべきことを発見していかなければならないと感じだ。
そういえば……。
「起きたら湖側に来てって言ってたね。靴を履いて出ようか」
蓮はユグドラシルの言葉を思い出し、外に出ることにした。
外に出ようとした時に、寝る前に閂に木を入れ、固定し忘れている事に気が付いた。
結界魔法が施されているため、必要ないと言えば無いのだが、今気が付いたことは問題だ。
直径50m程度の巨大な球体状の結界。
認識阻害、魔法障壁、物理擁壁の3種の結界が守っているため、大樹の家周辺で奇襲を受けることはない。
とはいえ、まだ遭遇はしていないが、家を離れれば魔物が闊歩するであろう森がある。
油断はできない。
蓮は桜や向日葵の不安を煽らない様に、気が付かれないように静かに深呼吸をして外に出た。
外に出ると、召喚された直後と同様に、見慣れぬ大自然が広がっていた。
光を反射し煌めく湖。
鮮やかな植物。
雲がなく、眩い空。
この世界に頭が追い付き始めているからなのか、召喚された直後よりも綺麗に見える。
湖の畔にユグドラシルが立っている。
蓮達が出て来たことに気が付き、歩いてくる。
その時、たまたま視界に入ったが、湖の遥か向こう側の空に、何やら大きな鳥のようなものが飛んでいる。
この距離であの大きさ……。
下手すると飛行機ほどの大きさがあるのではないだろうか。
いずれ戦う事になるのだろうか。
そんな不安を吹き飛ばすように蓮は大きく息を吸い、ゆっくりと吐いた。
「よく眠れたみたいですね」
「ひいちゃん、げんき!げんき!」
向日葵は両腕を曲げて、力こぶを作るポーズをし、元気いっぱいを表現した。
蓮は、『お陰様で』と短く返した。
蓮の表情を見て、ユグドラシルは覚悟を感じ、さっそく魔力の使い方を説明することにした。
「まず先に大まかな流れを説明しておきますね」
ユグドラシルが言うには、今から行うのはあくまで簡単な魔力を感知し、取っ手に流す程度の練習だそうだ。
今後、戦闘を想定した訓練を行う際には、桜と蓮を分けて教える、
桜の魔法の訓練はユグドラシルが行うが、蓮には別の者を用意するそうだ。
「別の者?」
蓮が聞くと、ユグドラシルは『後程紹介します』とだけ伝えた。
そして言葉を続けた。
蓮は剣術と武術のスキルがある。
それらはあくまで剣や身体を上手く扱う術。
今後、訓練を続けると、強力な剣技や武技といった攻撃スキルを身に着けることができるらしい。
「先に少しだけステータスについて説明しますね」
ユグドラシルはそう言うとステータスボードを開くように蓮達に言う。
上から順にHP、MP、SPと書かれている。
HP。
生命力を表し、傷を負ったり毒や病気に犯されて死に近づくと減少する。
0になると死ぬ。
MP。
体内にある魔素の量を表し、魔法を使用すると減少する。
0になると激しい頭痛やめまいに襲われたり、気を失ったりする。
魔素量や、マナ量などと表現されることもある。
青みがかかった光を伴うことがある。
SP。
体力を表し、剣技や武技といった攻撃スキルを使用したり、動き回った疲れると消費される。
0になると気を失ったり、動けなくなったりする。
元居た世界で得ていた知識とほぼ同じ認識だ。
しかし、実際にHPが0になると死ぬと考えると、ただの数字ではなく恐怖を感じた。
ユグドラシルはMPを使用する魔法主体な戦い方なため、魔法を教えるのは得意だが、SPを使用した攻撃スキル主体の戦い方は教えられない。
蓮の訓練担当の者は、魔法も得意だが、攻撃スキルも使いこなすため、蓮の担当として最適だそうだ。
「ひぃちゃんも!ひぃちゃんも!」
「ひまちゃんは私と一緒に居ようね」
内容は分からないが意欲を示す向日葵を、桜が制止する。
何故だろうか。
桜と向日葵には、不安要素が感じられない。
桜は全て属性がLv10。
向日葵も全体的に蓮よりも高い。
初歩のことくらい、難なくできる気しかしない。
蓮は、魔法や技の習得に関して2人の心配を止め、自身に集中することにした。
「わかりました。信じます。それで今からは何を?」
「魔法の初歩の初歩だけ一緒にしようと思います。まずは……」
ぎゅっ……。
ユグドラシルはそう言うと、蓮に近づき、そして優しく抱きしめた。
豊満な胸が押し当てられ、蓮に緊張が走る。
「え、ええ?なにを!?」
「動かないでくださいね」
動くなと言われなくても動けない。
いや、むしろ動きたくない。
当たっている。
何とは言わないが思い切り当たっている。
頭の中が『大きい』と『柔らかい』で埋め尽くされてゆく。
「ちょ、ちょっと!何してるのよ!?」
桜が慌てて、蓮とユグドラシルを引き離そうとした時、微かに青みがかった光がユグドラシルと蓮を包んだ。
浄化の魔法の光とはまた異なる光。
「感じますか?これが魔素です」
そして『魔素を操る力』や『魔法の威力』の事を魔力と呼ぶと説明した。
ユグドラシルは蓮を抱き締めながら、視覚化できるほど強く魔力を込めたのだそうだ。
「魔素が体内にあり、身体の隅々に流れています」
微かに感じる。
直感スキルなのかわかる。
蓮が感覚を掴んだことを察したユグドラシルは、そっと離れた。
蓮は目を閉じ、体内にある魔素の流れに集中した。
暖かく柔らかい何かが顔に乗っている。
死ぬほどではないが、頬が押されて少し痛い。
眠っていた蓮が徐々に目覚める。
重い。
目が覚めるにつれて何やら聞こえてくる。
「……り。……しぃり。おっしぃり♪おっしぃり♪」
「……クスクス。……クスクス」
おっしぃり……尻!?
状況を把握した蓮は、慌てずに顔に乗る向日葵をそっと持ち上げ横に置いた。
「にぃに!おはよー!」
「お、おはよう。今度は他の起こし方を楽しみにしてるね」
笑いをこらえていた桜が限界を迎え、腹を抱えて大声で笑い始めた。
桜が目覚めた時には、既に向日葵は蓮の顔の上に座っていたらしい。
「蓮兄、全然起きないんだもん……クス」
笑いすぎて出た涙を指で拭いながら、桜が言う。
笑いはまだ収まりきっていないようだ。
目覚めて分かったことは、異世界への召喚は夢でなかったことと、外がまだ明るい事。
この世界の1日の時間の流れや、昼夜の有無。
季節の移り変わりなど、一般的な知識をまだ得ていない。
まだまだ知識不足。
もっと意識を張り巡らせて、学ぶべきことを発見していかなければならないと感じだ。
そういえば……。
「起きたら湖側に来てって言ってたね。靴を履いて出ようか」
蓮はユグドラシルの言葉を思い出し、外に出ることにした。
外に出ようとした時に、寝る前に閂に木を入れ、固定し忘れている事に気が付いた。
結界魔法が施されているため、必要ないと言えば無いのだが、今気が付いたことは問題だ。
直径50m程度の巨大な球体状の結界。
認識阻害、魔法障壁、物理擁壁の3種の結界が守っているため、大樹の家周辺で奇襲を受けることはない。
とはいえ、まだ遭遇はしていないが、家を離れれば魔物が闊歩するであろう森がある。
油断はできない。
蓮は桜や向日葵の不安を煽らない様に、気が付かれないように静かに深呼吸をして外に出た。
外に出ると、召喚された直後と同様に、見慣れぬ大自然が広がっていた。
光を反射し煌めく湖。
鮮やかな植物。
雲がなく、眩い空。
この世界に頭が追い付き始めているからなのか、召喚された直後よりも綺麗に見える。
湖の畔にユグドラシルが立っている。
蓮達が出て来たことに気が付き、歩いてくる。
その時、たまたま視界に入ったが、湖の遥か向こう側の空に、何やら大きな鳥のようなものが飛んでいる。
この距離であの大きさ……。
下手すると飛行機ほどの大きさがあるのではないだろうか。
いずれ戦う事になるのだろうか。
そんな不安を吹き飛ばすように蓮は大きく息を吸い、ゆっくりと吐いた。
「よく眠れたみたいですね」
「ひいちゃん、げんき!げんき!」
向日葵は両腕を曲げて、力こぶを作るポーズをし、元気いっぱいを表現した。
蓮は、『お陰様で』と短く返した。
蓮の表情を見て、ユグドラシルは覚悟を感じ、さっそく魔力の使い方を説明することにした。
「まず先に大まかな流れを説明しておきますね」
ユグドラシルが言うには、今から行うのはあくまで簡単な魔力を感知し、取っ手に流す程度の練習だそうだ。
今後、戦闘を想定した訓練を行う際には、桜と蓮を分けて教える、
桜の魔法の訓練はユグドラシルが行うが、蓮には別の者を用意するそうだ。
「別の者?」
蓮が聞くと、ユグドラシルは『後程紹介します』とだけ伝えた。
そして言葉を続けた。
蓮は剣術と武術のスキルがある。
それらはあくまで剣や身体を上手く扱う術。
今後、訓練を続けると、強力な剣技や武技といった攻撃スキルを身に着けることができるらしい。
「先に少しだけステータスについて説明しますね」
ユグドラシルはそう言うとステータスボードを開くように蓮達に言う。
上から順にHP、MP、SPと書かれている。
HP。
生命力を表し、傷を負ったり毒や病気に犯されて死に近づくと減少する。
0になると死ぬ。
MP。
体内にある魔素の量を表し、魔法を使用すると減少する。
0になると激しい頭痛やめまいに襲われたり、気を失ったりする。
魔素量や、マナ量などと表現されることもある。
青みがかかった光を伴うことがある。
SP。
体力を表し、剣技や武技といった攻撃スキルを使用したり、動き回った疲れると消費される。
0になると気を失ったり、動けなくなったりする。
元居た世界で得ていた知識とほぼ同じ認識だ。
しかし、実際にHPが0になると死ぬと考えると、ただの数字ではなく恐怖を感じた。
ユグドラシルはMPを使用する魔法主体な戦い方なため、魔法を教えるのは得意だが、SPを使用した攻撃スキル主体の戦い方は教えられない。
蓮の訓練担当の者は、魔法も得意だが、攻撃スキルも使いこなすため、蓮の担当として最適だそうだ。
「ひぃちゃんも!ひぃちゃんも!」
「ひまちゃんは私と一緒に居ようね」
内容は分からないが意欲を示す向日葵を、桜が制止する。
何故だろうか。
桜と向日葵には、不安要素が感じられない。
桜は全て属性がLv10。
向日葵も全体的に蓮よりも高い。
初歩のことくらい、難なくできる気しかしない。
蓮は、魔法や技の習得に関して2人の心配を止め、自身に集中することにした。
「わかりました。信じます。それで今からは何を?」
「魔法の初歩の初歩だけ一緒にしようと思います。まずは……」
ぎゅっ……。
ユグドラシルはそう言うと、蓮に近づき、そして優しく抱きしめた。
豊満な胸が押し当てられ、蓮に緊張が走る。
「え、ええ?なにを!?」
「動かないでくださいね」
動くなと言われなくても動けない。
いや、むしろ動きたくない。
当たっている。
何とは言わないが思い切り当たっている。
頭の中が『大きい』と『柔らかい』で埋め尽くされてゆく。
「ちょ、ちょっと!何してるのよ!?」
桜が慌てて、蓮とユグドラシルを引き離そうとした時、微かに青みがかった光がユグドラシルと蓮を包んだ。
浄化の魔法の光とはまた異なる光。
「感じますか?これが魔素です」
そして『魔素を操る力』や『魔法の威力』の事を魔力と呼ぶと説明した。
ユグドラシルは蓮を抱き締めながら、視覚化できるほど強く魔力を込めたのだそうだ。
「魔素が体内にあり、身体の隅々に流れています」
微かに感じる。
直感スキルなのかわかる。
蓮が感覚を掴んだことを察したユグドラシルは、そっと離れた。
蓮は目を閉じ、体内にある魔素の流れに集中した。
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