上 下
4 / 8

第4話 俺は魔王の右腕······側にある頭部の角

しおりを挟む




「いやー疲れた疲れた!」

「お疲れ、師門。やっぱり普通の高校生だった俺らより、毎日命懸けで戦ってた兵士さんたちの方が強いよな」

「ま、そこんとこは気合だろ」

 夕日を背に2人の男──加賀谷誠司と鬼道師門は地べたに座り込んだ。
 日が昇ってから落ちるまで、勇者として呼ばれた者達は訓練を受けている。

 勇者が召喚された目的、それは魔王及び魔王軍、魔族を殲滅することである。

 しかし、それはあくまで目標だ。
 魔王の住む魔王城へ行くまでには苛酷な道のりが待ち受けている。
 地形や天候による天災、強大な魔物を乗り切るための訓練だ。

「なぁガヤ、魔族と人族の違いってなんだっけ?」

「······お前、一昨日の座学聞いてなかったのかよ」

「バカバカ、俺くらいになると座学なんて聞かなくてもいいんだよ。······えーっと、あれだろ? 魔族は爪が黒いんだっけ?」

「それは亜人族な。魔族はもれなく瞳が緋色なんだよ」

「あー、そうそうそれ。つーか緋色って、何色?」

「簡単に言ったら赤色だな」

 どんな種族でも見た目に大差はない。
 しかし、区別を付けるとしたら亜人族は爪が黒い。
 そもそも亜人族というのは遺伝子の突然変異で生まれた種族だ。
 人族よりも高い身体能力に、何かしら動物の耳を持っている。

 魔族は身体的特徴は変わらないが、瞳が緋色である。
 身体能力は高くないが、こちらは長寿であり平均1000年以上は生きる。
 数が少ないために寿命が伸びたと言われている。

「あ、そうだ」

 師門はそう言いながら懐をまさぐった。
 取り出したのは1枚のカードだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
名前:シモン・キドウ
性別:男
年齢:17
レベル:3
種族:人族
スキル:
特殊:身体硬化
称号:勇者
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「ちっ、こんだけやったってのに、スキルが増えてねぇ」

 ステータスカードというのは文字通り、自分のステータスを示してくれるものである。

 この世界に存在する生き物には《魔力》というものを保有している。
 主に魔法を使用する際にこの《魔力》を用いるのだが、様々な用途で使用することができる。

 このステータスカードも、魔力を流し込めば自動的に現在のステータスを更新してくれる。

「そっちはどうなんだよ。増えてんのか?」

「い、いや? 俺の方は全然だ」

「お前、なんか······」

「──お疲れ様、2人とも! はい、これどうぞ」

 挙動がおかしい誠司に、師門が問いかけようとした時、九重美香がやってきた。
 2人に差し出したのは水の入った革袋だった。

「さんきゅーな、美香。ちょうど喉カラカラだったんだよ」

「······はぁ、まあいいや。あんがとよ」

 革袋をグイッと傾けて喉を潤すと、誠司は美香に視線を向けた。

「美香はどうだ? なんかステータス増えてたか?」

「うん、増えてたよ。ほら」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
名前:ミカ・ココノエ
性別:女
年齢:16
レベル:2
種族:人族
スキル:〈白魔法Lv1〉
特殊:天光の聖域
称号:勇者
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「その〈白魔法〉ってなんだ?」

「んーとね、試してみたら回復魔法だったよ。擦り傷とかすぐに治ったの」

「へぇ、そりゃいいな。今度怪我したら治してくれよ」

「うん! 任せて!」

 誠司と美香のそんなやりとりを隣で聞いていた師門は、口いっぱいに砂糖を詰め込まれた気分になり「オェー」と唸った。

「そんじゃ、俺は城に帰ってるわ」

 そう言って、師門は手をひらひらさせながら城へと戻っていく。
 現在、勇者達はウェクラノク王城にて寝泊まりしている。
 部屋もかなりの数があり、約600人を収容するには最適であった。

 誠司と美香の密会は、日が完全に落ち切るまで続いた。




 王城内部にある大浴場。
 この時間帯は女子生徒達が使う番である。
 しかし、現在は夜中であり、大浴場には1人の生徒しかいない。

「はふぅ~」 

 頭にタオルを乗せ、だらしない声を上げながら肩まで湯船に浸かるのは水野青葉である。
 最近の楽しみは、こうして一番最後に湯船に浸かり、ゆったりと過ごすことであった。

 訓練の時に作った、打撲傷が湯の温かさによく沁みる。
 しかし、それがちょっと気持ちいいというのは誰にも言えない内緒でもある。

「ん?」

 ペタペタと大理石を裸足で歩く音が聞こえる。
 「こんな時間に誰が?」と思った直後、足音の主がやってきた。

「あれ? 青葉さん?」

 姿を現したのは、咲人の妹──美咲であった。
 体にタオルを巻いているが、胸の大きさは隠せずにその大きさがハッキリとわかった。
 青葉は自分の控えめ・ ・ ・な胸を触り、少し落ち込みかける

「よかった、美咲か。男子かと思ったよ」

「あっ、ゆっくりしてるところごめんなさい! 時間ずらしますね!」

「いや、気にしないでくれ。どうせなら一緒に入らないか?」

 美咲は少し迷ったような表情を浮かべたが、「それではお邪魔します!」と言って、体を洗い出した。
 やがて、洗い終えると青葉の隣に腰を下ろす。

「あふぅ~、癒されますねぇ。どうして疲れた時の湯船ってこんなに気持ちいいんでしょうね」

「なんでだろうなぁ。はふぅ~」

 2人はしばらく「はふぅ~」と「あふぅ~」の応酬を交わしていた。

「······咲人はどこにいるんだろうな」

 口を開いたのは青葉であった。
 一週間前、冬緒高校の生徒達が召喚された日から咲人の姿を見ていない。

 いつもの4人は、咲人がいないということに慌てふためいた。
 現在はみんな落ち着いているが、当時はとても酷かった。

 誠司は焦って何も手がつかなくなり、それをなだめていた美香。
 泣き出してしまう青葉に、日本に返せと神へ殴り掛かる師門とまさに阿鼻叫喚だった。

「お兄だけが日本に取り残されてりしたら、結構面白いですよね」

「ふふふ、それは笑えるな」

 美咲も咲人がいなくなり、ショックを受けたうちの一人だ。
 そのショックを乗り越えて、今ではこうして笑い話にできるほどに回復した。

「お兄は、ああ見えて寂しがり屋です。みなさんに会えなくて寂しがっていると思いますよ」

「なら、早く魔王を倒して日本に帰らねばな」

 神から言われた「魔王を倒せば元の世界に返します」という言葉を信じて、勇者として召喚された者達は今日も、明日も頑張り続ける。


-----------------------------


 雷が降り注ぐ城。
 ここに来てからは、晴れているところを見たことがない。
 断崖絶壁の場所に作られた城は、まわりに海で囲まれているため、攻め込むところが1箇所しかない。
 これぞ、背水の陣を体現した建物だろう。

 それが現在、俺の住んでいる魔王城である。

「ほーら、アルステイ。お食べー」

 赤髪ツインテールのロリっ子は屈みながら、俺の前にエサ(わけわからん虫)をプラプラさせている。

 見えっ、見えそうっ! あー、もう少しなんだけどなー。
 あとちょっっっと屈んでくれれば、ロリッ子の小ぶりなお胸にあるTKBにご挨拶出来るのになぁ。

 チラッ

 あ、どうも勇者として召喚された花守咲人ハナモリサキト改め、『アルステイ』と名付けられましたヤドカリですぅ!

 よかった。早口だったけど挨拶できたみたい。
 こんな早口になったのは、流れ星見た時以来だ。

「うーん、これも食べないのかぁ。好き嫌いはダメだぞ? 大きくなれないんだぞ?」 

 それはお前だ。
 どこをとは言わんが、もっと大きくしろスカーレットよ。
 というか、そんなわけわからん虫なんて食うわけないでしょうが。

 ここに来てから、みんなが俺の世話をしてくれる。
 かっこいい甲羅を磨いてくれたり、一緒に寝てくれたり。
 エサなんかは女性の部屋に連れてかれる時に、お菓子を食べて凌いできました。
 とても幸せな日々です。勇者やめてよかったー。

「ただいまー。アルステイ、いい子にしてたか?」

 お、俺のご主人様である魔王──ロストのご帰宅だ。
 魔王はちょくちょく城を後にし、自分の持つ領地へ顔を出している。

 おもに何かを不便なことや困ってることは無いかとか、人族がやってきて意地悪なことをしにきてないかとかを聞きに行っているらしい。
 おちゃらけている風に見えて、やることはちゃんとやっているようだ。

「おお、魔王よ。お帰りなさい」

「あんがとなスカーレット。アルステイはエサ食べたか?」

「いいや、食べる素振りすら見せん」 

「そっかぁ。スレイン大陸にある虫は、これで全滅だな」

 スレイン大陸というのは魔族が住んでいる大陸のことだ。他の大陸は知らん。

「んじゃ、レイル大陸にアルステイも連れていくか。ついでに用事もあるしな」

「もしかして······あれか?」

「そうそう。ほんっと、嫌になるよな」

 魔王は自嘲気味に笑った。
 何の話だろう。
 こんな魔王の顔を見るのは初めてだ。

「すぐに行くのか?」

「まあな。早くしないと可哀想だ。アルステイだって、お腹空いてるだろうし」

「しょうがない、私もついて行ってやる」

「いや、いいよ。お前弱いし」

「なっ!? 魔王に比べたら弱いに決まってるだろ!」

「なっはっはー! バーカザーコ!」

「このー! 待て魔王! 今日こそとっちめてやる!」

 鬼ごっこしながら2人は部屋を去っていった。
 俺、忘れられているんですが······。

 と、思っていたら魔王が戻ってきた。

「悪ぃ悪ぃ、さて行こうぜ、アルステイ」

 真っ黒な入り口──これは〈ゲート〉と呼ばれている。
 それを魔王が作り出し、スカーレットと共に入っていく。


 中を潜ると一本道しかない草原に飛び出た。

「それじゃ、しゅっぱーつ!」

「待て待て! 認識阻害のローブを忘れておるぞ! ほれ!」

「さっすがスカーレット! よっ、できる女!」

 今の言葉のどこで琴線に触れたのか知らないが、スカーレットはポッと頬を赤らめた。

 にしても認識阻害のローブか。
 文字通りならば誰かわからなくなるって感じかな。
 でも、ローブを羽織った2人は普通に認識できてるけど。

 あ、でもスカーレットの気配?
 みたいなのが薄れた気がする。

 しばらく道を歩いていると(俺は頭に乗ってるだけ)、背後から馬車がやってきた。
 人の良さそうな御者のおじさんが馬を止めて、こちらに話しかけてきた。

「おや、こんなところでなにしてんだい?」

「アーセルレイ公国に向かってんだ」

「おー、そうかい。良かったら乗ってくか? 俺も今からアーセルレイに帰るところなんだよ」

「んじゃ、お言葉に甘えて乗せてもらうとするか」

「そうしよう。ここからアーセルレイまでかなり距離があるしな」

 魔王とスカーレットは馬車の中に入った。
 中は案外綺麗なもので、布団を敷けば寝れちゃうくらいだ。
 御者は2人が着席したのを確認すると、馬車を出発させた。

「2人は旅人かい? それとも冒険者かい?」

「旅人だ。兄妹でずっと国を回ってた」

 どうやら兄妹という設定でいくらしい。 
 まあ、ローブのおかげで認識されないので、顔が似てないとかの齟齬が発生しないからそういう設定の方が楽だよね。

「へぇ、若いのに苦労してんだなぁ」 

 ふむ、ローブを羽織っていても"若い"ということは分かるらしい。
 スカーレットと御者のおじさんは他愛のない話を続けている。
 一方、魔王はというと、俺を頭から外して遊んでしまっている。

 このおじさん、乗せてる2人が魔王と幹部って知ったら驚くんだろうなぁ。
 と、そんなことを思っていると急に馬車が止まった。

「ま、まずいっ!」

 焦燥感を孕んだおじさんの声が聞こえた。
 前を見ると、これまた悪そうな奴らが道を塞いでいる。

 全員がボロ布に近い衣服を身に纏い、短剣をペロペロと舐めていらっしゃる。
 なにそれブームなの? と思うくらいにペロペロしてる。

「誰だあいつら? おっさんの知り合い?」

「ち、違う! この辺で最近噂されてる盗賊だ······!!」

 御者のおじさんはダラダラと汗を流しながら青い顔をしている。
 あれが盗賊なんだ。
 もっと、モヒカンにトゲトゲ肩パットみたいなのを想像してた。

「俺達忙しいんだけど。あれ倒したら先に進める?」

「そりゃ進めるが······でも、アンタらただの旅人だろ!?」

「誰がた・だ・の・って言ったよ。ま、俺達に任せとけ」

「そういうことだ。御仁はそこで座っていてくれ」

 そう言うなり、魔王とスカーレットは馬車から降りた。
 盗賊達は肩で風を切り、ペロペロしながら近付いてくる。

「金目のもん寄越せや、あぁん?」

「ほら、出せって。俺のナイフちゃんで切っちまうぞ?」

 ああ、やばい。
 何がやばいってコイツらだよ。
 だって、魔王とその幹部に喧嘩売っちゃってるんだよ。

「なぁ、退いてはくれないか? 私達は急いでるんだ」

「うっせーよガキ! お前らはここで死ぬんだ──よっ!」

 盗賊は短剣を逆手に持ち、スカーレットの頭に振り下ろす。
 スカーレットは剣の軌道からスッと外れると、盗賊に手を向けた。
 直後、その手から黒い炎が生み出された。

「黒魔法第四位階黒炎の刻宴ダークフレア・ワルプルギス

 黒い炎は盗賊を優しく包み込み、激しく燃やす。
 叫び声を上げながら、地面を転がり出した盗賊に仲間が水の魔法を浴びせる。
 が、

「私の炎だ。そんな魔法で消せると思うなよ」

 やっべぇ、初めてちゃんとした魔法見た!
 スカーレットさん、めちゃくちゃかっこいいです!
 おっ〇い小さくて可愛いとか思ってごめんなさい!
 ふははっ、闇の炎に抱かれて消えろ!

「や、やべぇ逃げろ! コイツらただもんじゃねぇ!」 

「うわぁー!!」

 1人を除いて、盗賊達は尻尾を巻いて逃げていった。
 その残った者は顔中に傷跡があり、屈強な体付きをした男だった。
 おそらく盗賊団の幹部か親玉だろう。
 強く強く握りしめる短剣を腰元に据え、魔王へ突進してきた。

「死ねぇぇぇぇえ!!」

「嫌だよ!?」

 魔王がツッコミのように振るった裏拳は「パンッ!」空気を叩く音がした。
 瞬間、男の首から先が弾け飛んだ。
 鮮血と肉片が地面に飛び散り、地面に染みを残す。

 《スキル:短剣術Lv1を獲得しました》

 オエーッ。
 マジでスプラッター映画の比にならねぇ。
 グロすぎるからモザイクさん仕事して!

 というか、まただ。
 また、あの声が聞こえた。
 このパソコンの自動音声みたいな声って何なの? 

「やりすぎではないか?」

「だって、いきなりこっち来るからビビったんだもん」

「だもんじゃないわ。見ろ、アルステイなんか泡吹いてるぞ?」 

「うおっ! アルステーーーイ!!」

 いえ、この泡は意図せず勝手に吹いちゃうんです。
 確かに気持ち悪かったけど、魔王とスカーレットの強さの一端が垣間見えた気がする。

 戦いモドキを見ていた御者のおじさんは、お口をあんぐりとさせていた。

「あ、アンタら本当に何もんだ?」

「俺達はまお──んぐっ」

「こ、こちらがマオお兄様で私がカーレというんだ。旅人をしながら、傭兵もやってる」

 あっぶねー。
 なに普通に魔王とか名乗ろうとしてんだ。

「そうかいそうかい。それにしても助かったよ。さ、アーセルレイ公国に行こう」

 この世界の住人は、あの惨劇を見てもなんとも思わないようだ。
 驚いてたのは、2人の強さにだけ。
 まあ、相手が悪人ということもあるだろうが。

 再度、馬車に乗り込んだ俺達はアーセルレイ公国前に到着した。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい

616號
ファンタジー
 不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件

月風レイ
ファンタジー
 普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。    そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。  そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。  そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。  そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。  食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。  不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。  大修正中!今週中に修正終え更新していきます!

クラス転移で神様に?

空見 大
ファンタジー
集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。 異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。 そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。 異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。 龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。 現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定

平凡すぎる、と追放された俺。実は大量スキル獲得可のチート能力『無限変化』の使い手でした。俺が抜けてパーティが瓦解したから今更戻れ?お断りです

たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
★ファンタジーカップ参加作品です。  応援していただけたら執筆の励みになります。 《俺、貸します!》 これはパーティーを追放された男が、その実力で上り詰め、唯一無二の『レンタル冒険者』として無双を極める話である。(新形式のざまぁもあるよ) ここから、直接ざまぁに入ります。スカッとしたい方は是非! 「君みたいな平均的な冒険者は不要だ」 この一言で、パーティーリーダーに追放を言い渡されたヨシュア。 しかしその実、彼は平均を装っていただけだった。 レベル35と見せかけているが、本当は350。 水属性魔法しか使えないと見せかけ、全属性魔法使い。 あまりに圧倒的な実力があったため、パーティーの中での力量バランスを考え、あえて影からのサポートに徹していたのだ。 それどころか攻撃力・防御力、メンバー関係の調整まで全て、彼が一手に担っていた。 リーダーのあまりに不足している実力を、ヨシュアのサポートにより埋めてきたのである。 その事実を伝えるも、リーダーには取り合ってもらえず。 あえなく、追放されてしまう。 しかし、それにより制限の消えたヨシュア。 一人で無双をしていたところ、その実力を美少女魔導士に見抜かれ、『レンタル冒険者』としてスカウトされる。 その内容は、パーティーや個人などに借りられていき、場面に応じた役割を果たすというものだった。 まさに、ヨシュアにとっての天職であった。 自分を正当に認めてくれ、力を発揮できる環境だ。 生まれつき与えられていたギフト【無限変化】による全武器、全スキルへの適性を活かして、様々な場所や状況に完璧な適応を見せるヨシュア。 目立ちたくないという思いとは裏腹に、引っ張りだこ。 元パーティーメンバーも彼のもとに帰ってきたいと言うなど、美少女たちに溺愛される。 そうしつつ、かつて前例のない、『レンタル』無双を開始するのであった。 一方、ヨシュアを追放したパーティーリーダーはと言えば、クエストの失敗、メンバーの離脱など、どんどん破滅へと追い込まれていく。 ヨシュアのスーパーサポートに頼りきっていたこと、その真の強さに気づき、戻ってこいと声をかけるが……。 そのときには、もう遅いのであった。

俺だけ成長限界を突破して強くなる~『成長率鈍化』は外れスキルだと馬鹿にされてきたけど、実は成長限界を突破できるチートスキルでした~

つくも
ファンタジー
Fランク冒険者エルクは外れスキルと言われる固有スキル『成長率鈍化』を持っていた。 このスキルはレベルもスキルレベルも成長効率が鈍化してしまう、ただの外れスキルだと馬鹿にされてきた。 しかし、このスキルには可能性があったのだ。成長効率が悪い代わりに、上限とされてきたレベル『99』スキルレベル『50』の上限を超える事ができた。 地道に剣技のスキルを鍛え続けてきたエルクが、上限である『50』を突破した時。 今まで馬鹿にされてきたエルクの快進撃が始まるのであった。

処理中です...