26 / 29
第二章 桜吹雪の男
鼬一家襲撃
しおりを挟む
時計が普及していなかった時代に寝ずの番を言いつかったとして、今がいったい何時なのか?
それを知る術はほとんど感覚しかない。
鼬一家の長介は障子窓を開けて外を見た。
(うーん、そろそろ明け六つの鐘が鳴る時刻じゃねえか?)
長介の居る二階から見える深川の町はまだ真っ暗である。
江戸の朝は明け六つの鐘で始まるといわれているが、この鐘が鳴る時刻は日の出よりずいぶん早いので、まだ深夜といってよいほど暗いのだ。
(鐘が鳴ればおいらはお役御免だ。早くゆっくり休みたいぜ、まったく)
長介は窓辺にもたれて、眠い目で奥の座敷に続く襖をぼんやり見ていた。
二階のこの奥の座敷のさらに奥が親分である鼬の清次郎の寝間である。
本来この二階は清次郎だけの住み家で、他の子分衆は一階で雑魚寝している。
しかし、清次郎が空を飛ぶと噂されている紅烏を恐れて、子分に交代で寝ずの見張りをさせているのだ。
昨夜も鼬一家の三下どもが悪どい手口で連れてきた娘を、清次郎がこの奥座敷で犯したのだ。
そして自らが存分に犯した娘に裸のままで添い寝させて、朝までぐっすりと眠るのが毎晩のことなのである。
(まったく汚ねえ仕事は全部手下に押し付けてよ、てめえばかり楽しみやがって)
文句のひとつも言いたくなる。
しかしそれを口に出来ないのがこの渡世の義理というものである。
(それにしても明け六つの鐘はまだか・・・うん、あれは?)
暗い夜空を、何かがこちらに向かって来る。
大きな鳥のような何かが。
(あれは・・間違えねえ)
長介は奥の間への襖を平手で叩きながら叫んだ。
「親分、起きてくだせい!紅烏が飛んできやす」
そう言った長介のすぐ後ろの障子窓が激しい音を立てて破れ、大きな紅い唐傘のようなものが飛び込んで来た。
それは長介の頭上を飛び越えて、目の前の襖を突き破り奥の間へ飛び込む。
「うわわああっ」
長介は恐怖に身が凍る思いであった。
倒れた襖の向こうで、翼のように長い羽織を身に纏った黒覆面の人影が身を起こすのが見える。
「べ・・紅烏っ!」
その紅烏は長介を一瞥しただけで、くるりと身を翻し奥の間をさらに奥に進む。
長介はその場にへなへなと崩れ落ちた。
紅烏が清次郎の寝間の襖を蹴り倒した。
そこには寝床に座った裸体の清次郎が、やはり裸の若い娘の首に左腕を巻き付け、右手でその首に匕首を突きつけている姿があった。
「き、きやがったな紅烏。てめえ、ちょいとでも動いてみろ。この娘の命はねえぜ」
清次郎の言葉を聞いた紅烏は歩みを止めた。
長い黒羽織に紅い八咫烏の紋、そして袖と裾には赤いだんだら模様。
黒に赤の縁取りのある覆面の紅烏が声を発した。
「鼬の清次郎。お前は黒河豚の駒三にも劣る鬼畜外道だな」
紅烏の黒羽織の裾が少し揺らめいたかと思うと、清次郎の手にあった匕首が吹っ飛び天井に突き刺さった。
清次郎は呆然として痺れる自分の右手を見た。
裸の娘は悲鳴を上げると四つん這いで部屋の隅に逃れる。
紅烏の手にはいつの間に抜いたのか、氷のように冷たく光る刀があった。
「三山の使い紅烏、お前ばかりは生かしてはおけぬ。天に代わって成敗いたす」
清次郎は叫び声を上げる暇もなく首筋から袈裟懸けに斬り下され絶命した。
紅烏は部屋の隅で裸のまま震えている娘に声を掛ける。
「娘子。服を着て、そして早く親元に帰りなさい」
このころになってようやくぞろぞろと、騒ぎに目を覚ました鼬一家の子分衆が階段を上って来た。
「お、親分?」
「あ、紅烏に親分がやられた!」
「だめだ、逃げろ」
子分衆は掛かってくることもなく、あわただしく階段を降りて逃げだした。
殺された親分の敵を討とうなどという殊勝な子分は、外道の鼬一家には居ないようである。
腰を抜かしたまま座り込んでいた長介の前を、巨大な紅い唐傘のような物を背負った紅烏が通り過ぎる。
そしてそのまま破れた障子窓から飛び出していった。
長介がその窓の外に目を向けると、翼を広げて飛んで行く紅烏の姿が見えた。
--------------------------------------------------------
一階に駆け下りた鼬一家の子分衆は、玄関を飛び出そうとしたところで皆立ち尽くしてしまった。
「三山の使い紅烏、てめえらをそう簡単には逃がさねえぜ」
黒く長い翼のような羽織に紅い八咫烏の紋、袖と裾には赤いだんだら模様。
そして紅い縁取りのある黒覆面。
先ほどまで二階にいた紅烏が今、目の前に立ちふさがっているのだ。
「くそっ。こうなったら神の使いだろうが何だろうが多勢に無勢だ。袋叩きにしてやれ」
しかし紅烏相手に多勢に無勢は無いことを、すぐに鼬一家の面々は痛いほど思い知った。
紅烏の紅い棍棒はほとんど目には見えない。
ただ紅い閃きが走るだけで、一度に数人の男たちが地面に転がるのである。
残った男たちは怯んで飛び掛かれなくなっている。
その中のひとりの男がささやいた。
「火龍はどうした?」
別の男が応える。
「騒ぎが始まってもずっと高鼾で寝ていたぞ。誰か起こしに行け」
「いや、もう起きたようだ」
鼬一家の子分衆の群れがふたつに割れ、その間を異様な姿の男が歩み出た。
相撲取りのように巨体で丸々と太った体。大入道のような坊主頭。
上半身は裸で、下半身には唐人のような衣装を履いている。
その大男は紅烏の前に立つと、鼬一家の子分衆に言った。
「こいつが紅烏か?親分は殺られたようだが、俺がこいつを殺したとしてその報酬は貰えるのかね?」
子分衆のひとりが応えた。
「火龍、報酬は田村様から貰えるから、とにかくそいつを殺ってくれ」
火龍と呼ばれた男は、紅烏の方に向き直った。
そして目を細めて笑みを浮かべ言った。
「承知した。カラスの黒焼きを作ってやろう」
それを知る術はほとんど感覚しかない。
鼬一家の長介は障子窓を開けて外を見た。
(うーん、そろそろ明け六つの鐘が鳴る時刻じゃねえか?)
長介の居る二階から見える深川の町はまだ真っ暗である。
江戸の朝は明け六つの鐘で始まるといわれているが、この鐘が鳴る時刻は日の出よりずいぶん早いので、まだ深夜といってよいほど暗いのだ。
(鐘が鳴ればおいらはお役御免だ。早くゆっくり休みたいぜ、まったく)
長介は窓辺にもたれて、眠い目で奥の座敷に続く襖をぼんやり見ていた。
二階のこの奥の座敷のさらに奥が親分である鼬の清次郎の寝間である。
本来この二階は清次郎だけの住み家で、他の子分衆は一階で雑魚寝している。
しかし、清次郎が空を飛ぶと噂されている紅烏を恐れて、子分に交代で寝ずの見張りをさせているのだ。
昨夜も鼬一家の三下どもが悪どい手口で連れてきた娘を、清次郎がこの奥座敷で犯したのだ。
そして自らが存分に犯した娘に裸のままで添い寝させて、朝までぐっすりと眠るのが毎晩のことなのである。
(まったく汚ねえ仕事は全部手下に押し付けてよ、てめえばかり楽しみやがって)
文句のひとつも言いたくなる。
しかしそれを口に出来ないのがこの渡世の義理というものである。
(それにしても明け六つの鐘はまだか・・・うん、あれは?)
暗い夜空を、何かがこちらに向かって来る。
大きな鳥のような何かが。
(あれは・・間違えねえ)
長介は奥の間への襖を平手で叩きながら叫んだ。
「親分、起きてくだせい!紅烏が飛んできやす」
そう言った長介のすぐ後ろの障子窓が激しい音を立てて破れ、大きな紅い唐傘のようなものが飛び込んで来た。
それは長介の頭上を飛び越えて、目の前の襖を突き破り奥の間へ飛び込む。
「うわわああっ」
長介は恐怖に身が凍る思いであった。
倒れた襖の向こうで、翼のように長い羽織を身に纏った黒覆面の人影が身を起こすのが見える。
「べ・・紅烏っ!」
その紅烏は長介を一瞥しただけで、くるりと身を翻し奥の間をさらに奥に進む。
長介はその場にへなへなと崩れ落ちた。
紅烏が清次郎の寝間の襖を蹴り倒した。
そこには寝床に座った裸体の清次郎が、やはり裸の若い娘の首に左腕を巻き付け、右手でその首に匕首を突きつけている姿があった。
「き、きやがったな紅烏。てめえ、ちょいとでも動いてみろ。この娘の命はねえぜ」
清次郎の言葉を聞いた紅烏は歩みを止めた。
長い黒羽織に紅い八咫烏の紋、そして袖と裾には赤いだんだら模様。
黒に赤の縁取りのある覆面の紅烏が声を発した。
「鼬の清次郎。お前は黒河豚の駒三にも劣る鬼畜外道だな」
紅烏の黒羽織の裾が少し揺らめいたかと思うと、清次郎の手にあった匕首が吹っ飛び天井に突き刺さった。
清次郎は呆然として痺れる自分の右手を見た。
裸の娘は悲鳴を上げると四つん這いで部屋の隅に逃れる。
紅烏の手にはいつの間に抜いたのか、氷のように冷たく光る刀があった。
「三山の使い紅烏、お前ばかりは生かしてはおけぬ。天に代わって成敗いたす」
清次郎は叫び声を上げる暇もなく首筋から袈裟懸けに斬り下され絶命した。
紅烏は部屋の隅で裸のまま震えている娘に声を掛ける。
「娘子。服を着て、そして早く親元に帰りなさい」
このころになってようやくぞろぞろと、騒ぎに目を覚ました鼬一家の子分衆が階段を上って来た。
「お、親分?」
「あ、紅烏に親分がやられた!」
「だめだ、逃げろ」
子分衆は掛かってくることもなく、あわただしく階段を降りて逃げだした。
殺された親分の敵を討とうなどという殊勝な子分は、外道の鼬一家には居ないようである。
腰を抜かしたまま座り込んでいた長介の前を、巨大な紅い唐傘のような物を背負った紅烏が通り過ぎる。
そしてそのまま破れた障子窓から飛び出していった。
長介がその窓の外に目を向けると、翼を広げて飛んで行く紅烏の姿が見えた。
--------------------------------------------------------
一階に駆け下りた鼬一家の子分衆は、玄関を飛び出そうとしたところで皆立ち尽くしてしまった。
「三山の使い紅烏、てめえらをそう簡単には逃がさねえぜ」
黒く長い翼のような羽織に紅い八咫烏の紋、袖と裾には赤いだんだら模様。
そして紅い縁取りのある黒覆面。
先ほどまで二階にいた紅烏が今、目の前に立ちふさがっているのだ。
「くそっ。こうなったら神の使いだろうが何だろうが多勢に無勢だ。袋叩きにしてやれ」
しかし紅烏相手に多勢に無勢は無いことを、すぐに鼬一家の面々は痛いほど思い知った。
紅烏の紅い棍棒はほとんど目には見えない。
ただ紅い閃きが走るだけで、一度に数人の男たちが地面に転がるのである。
残った男たちは怯んで飛び掛かれなくなっている。
その中のひとりの男がささやいた。
「火龍はどうした?」
別の男が応える。
「騒ぎが始まってもずっと高鼾で寝ていたぞ。誰か起こしに行け」
「いや、もう起きたようだ」
鼬一家の子分衆の群れがふたつに割れ、その間を異様な姿の男が歩み出た。
相撲取りのように巨体で丸々と太った体。大入道のような坊主頭。
上半身は裸で、下半身には唐人のような衣装を履いている。
その大男は紅烏の前に立つと、鼬一家の子分衆に言った。
「こいつが紅烏か?親分は殺られたようだが、俺がこいつを殺したとしてその報酬は貰えるのかね?」
子分衆のひとりが応えた。
「火龍、報酬は田村様から貰えるから、とにかくそいつを殺ってくれ」
火龍と呼ばれた男は、紅烏の方に向き直った。
そして目を細めて笑みを浮かべ言った。
「承知した。カラスの黒焼きを作ってやろう」
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
【完結】勝るともなお及ばず ――有馬法印則頼伝
糸冬
歴史・時代
有馬法印則頼。
播磨国別所氏に従属する身でありながら、羽柴秀吉の播磨侵攻を機にいちはやく別所を見限って秀吉の元に走り、入魂の仲となる。
しかしながら、秀吉の死後はためらうことなく徳川家康に取り入り、関ヶ原では東軍につき、摂津国三田二万石を得る。
人に誇れる武功なし。武器は茶の湯と機知、そして度胸。
だが、いかに立身出世を果たそうと、則頼の脳裏には常に、真逆の生き様を示して散った一人の「宿敵」の存在があったことを知る者は少ない。
時に幇間(太鼓持ち)と陰口を叩かれながら、身を寄せる相手を見誤らず巧みに戦国乱世を泳ぎ切り、遂には筑後国久留米藩二十一万石の礎を築いた男の一代記。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
本能のままに
揚羽
歴史・時代
1582年本能寺にて織田信長は明智光秀の謀反により亡くなる…はずだった
もし信長が生きていたらどうなっていたのだろうか…というifストーリーです!もしよかったら見ていってください!
※更新は不定期になると思います。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
不屈の葵
ヌマサン
歴史・時代
戦国乱世、不屈の魂が未来を掴む!
これは三河の弱小国主から天下人へ、不屈の精神で戦国を駆け抜けた男の壮大な物語。
幾多の戦乱を生き抜き、不屈の精神で三河の弱小国衆から天下統一を成し遂げた男、徳川家康。
本作は家康の幼少期から晩年までを壮大なスケールで描き、戦国時代の激動と一人の男の成長物語を鮮やかに描く。
家康の苦悩、決断、そして成功と失敗。様々な人間ドラマを通して、人生とは何かを問いかける。
今川義元、織田信長、羽柴秀吉、武田信玄――家康の波乱万丈な人生を彩る個性豊かな名将たちも続々と登場。
家康との関わりを通して、彼らの生き様も鮮やかに描かれる。
笑いあり、涙ありの壮大なスケールで描く、単なる英雄譚ではなく、一人の人間として苦悩し、成長していく家康の姿を描いた壮大な歴史小説。
戦国時代の風雲児たちの活躍、人間ドラマ、そして家康の不屈の精神が、読者を戦国時代に誘う。
愛、友情、そして裏切り…戦国時代に渦巻く人間ドラマにも要注目!
歴史ファン必読の感動と興奮が止まらない歴史小説『不屈の葵』
ぜひ、手に取って、戦国時代の熱き息吹を感じてください!
土方歳三ら、西南戦争に参戦す
山家
歴史・時代
榎本艦隊北上せず。
それによって、戊辰戦争の流れが変わり、五稜郭の戦いは起こらず、土方歳三は戊辰戦争の戦野を生き延びることになった。
生き延びた土方歳三は、北の大地に屯田兵として赴き、明治初期を生き抜く。
また、五稜郭の戦い等で散った他の多くの男達も、史実と違えた人生を送ることになった。
そして、台湾出兵に土方歳三は赴いた後、西南戦争が勃発する。
土方歳三は屯田兵として、そして幕府歩兵隊の末裔といえる海兵隊の一員として、西南戦争に赴く。
そして、北の大地で再生された誠の旗を掲げる土方歳三の周囲には、かつての新選組の仲間、永倉新八、斎藤一、島田魁らが集い、共に戦おうとしており、他にも男達が集っていた。
(「小説家になろう」に投稿している「新選組、西南戦争へ」の加筆修正版です)
独裁者・武田信玄
いずもカリーシ
歴史・時代
歴史の本とは別の視点で武田信玄という人間を描きます!
平和な時代に、戦争の素人が娯楽[エンターテイメント]の一貫で歴史の本を書いたことで、歴史はただ暗記するだけの詰まらないものと化してしまいました。
『事実は小説よりも奇なり』
この言葉の通り、事実の方が好奇心をそそるものであるのに……
歴史の本が単純で薄い内容であるせいで、フィクションの方が面白く、深い内容になっていることが残念でなりません。
過去の出来事ではありますが、独裁国家が民主国家を数で上回り、戦争が相次いで起こる『現代』だからこそ、この歴史物語はどこかに通じるものがあるかもしれません。
【第壱章 独裁者への階段】 国を一つにできない弱く愚かな支配者は、必ず滅ぶのが戦国乱世の習い
【第弐章 川中島合戦】 戦争の勝利に必要な条件は第一に補給、第二に地形
【第参章 戦いの黒幕】 人の持つ欲を煽って争いの種を撒き、愚かな者を操って戦争へと発展させる武器商人
【第肆章 織田信長の愛娘】 人間の生きる価値は、誰かの役に立つ生き方のみにこそある
【最終章 西上作戦】 人々を一つにするには、敵が絶対に必要である
この小説は『大罪人の娘』を補完するものでもあります。
(前編が執筆終了していますが、後編の執筆に向けて修正中です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる