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破壊王の噂
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「そういえばトミー先生は『破壊王』の噂はご存知ですか?」
ここはキャンディのランドマークのひとつ、美しいコロニアルホテルであるクイーンズホテルのレストランです。
私は**大学の空手部の稽古後に、監督さんと会食していました。
会話の内容は主に私の旅の話、スリランカでの空手事情について、はてはスリランカ観光名所についてなど他愛もない話でした。
そんな会話の中で、監督さんが唐突にそのような質問を投げかけてきたのです。
「『破壊王』ですか?いったいなんの話ですか?」
破壊王といえばプロレスラーの橋本信也さんの異名ですが、これは関係ないと思われる。
「『破壊王』というのはスリランカ空手界の禁忌というか、どうもアンタッチャブルな存在のようです。関係者は誰も多くを語りたがらない」
監督さんの話によると、破壊王と呼ばれるベビスという男はここキャンディに生を受けた。
子供のころより尋常ではない腕力の持ち主だったため、貧しい家計を支えるため肉体労働していたそうです。
ベビスが16~17歳くらいのころ、休暇でキャンディを訪れたイギリス人のボクシング・トレーナーがベビスの仕事ぶりを見て興味を持った。
ベビスに小遣いを与え、ボクシングの手ほどきをしたところ、乾いたスポンジが水を吸収するごとくボクシングテクニックを覚えた。
当時は(今もですが)スリランカはボクシングがあまり盛んではありませんでした。
そのため、仮にスリランカでボクシング競技選手になればすぐにチャンピオンでしょうがあまり意味がない。
ベビスの才能に惚れ込んだトレーナーは彼をイギリスに連れて行き、本格的なボクシング指導を施した。
ベビスはアマで何試合か連勝した後、18歳でプロデビュー。
ウェルター級で破竹の5連続KO勝ちしたものの、このころよりデビスの呪われた「破壊王」の拳が血を求めだしたといわれるそうです。
対戦相手のうち3名は重傷で再起不能。うちひとりは脳挫傷により障害の残る体になったのだとか。
まだ若かったヘビスは罪の意識にさいなまれ、ボクシングを捨てスリランカに戻ります。
帰国したベビスに目を付けたのが、当時まだ黎明期だったスリランカ空手界だったとか。
ベビス自身もノンコンタクトの空手ならば、大事あるまいと判断したのか空手に転向します。
空手でもメキメキと腕を上げたベビスは、スリランカの全国大会に出場します。
ここでも向かうところ敵なしの勢いでトーナメントを勝ち上がりました。
ところが決勝戦でまたも破壊王の拳が血を求めたと言われます。
ベビスは決勝の相手に直接打の反則を犯してしまいました。
ベビスの上段突きをまともに受けた不運な対戦相手は、顎を粉砕骨折する重傷を負ったそうです。
この大会での事故以降、ベビスは表舞台を去り、故郷のキャンディで細々と道場を営み地元の子供たちに指導を始めました。
しかし「破壊王」の噂を聞いた腕に覚えのあるものたちが、彼に安息のときを与えませんでした。
道場には何度も道場破りのような挑戦者が訪れ、彼らはすべて「破壊王」の拳で病院送りになったそうです。
あまりにそのようなことが多いため、生徒の子供たちが怯えるので、ベビスは道場を閉めました。
それでもベビスへの挑戦者は尽きませんでした。
ある日、オランダ人のキックボクサーが破壊王の噂を聞きつけやってきました。
ベビスは挑戦を断っていたのですが、オランダ人キックボクサーはストリートファイトを仕掛けたそうです。
街中で襲われたベビスはさすがに本気で応戦しました。
そして、オランダ人は全身数か所の骨折を負い、格闘家生命を絶たれたそうです。
「それからその破壊王はどうしているのですか?」
「ええ、オランダ人の一件は正当防衛ですし、相手も格闘家だったのでお咎め無しだったようですが、やはり地元にも居づらくなったようで」
「それはそうでしょうねえ」
「それで軍隊に入隊したらしいです。もはや破壊王の血に飢えた拳を満足させるのは戦場しかなかったのかもしれません」
破壊王、転じてソルジャーか。
なんだかベビスという人が、悲しい人のように思えてきました。
「そのベビスという人は今いくつくらいの方ですか?」
「さあ、おそらくもう50歳は超えていると思いますが、噂では今でも鬼神のごとき強さだそうですよ」
スリランカ空手界の禁忌、破壊王か・・・すごい伝説の持ち主が居たものです。
監督さんが私に言いました。
「トミー先生もスリランカで空手のデモンストレーションの旅をつづけていたら、もしかしたら破壊王に出会うかもしれません」
「そんなことありますかねえ?」
「可能性はあります。でもトミー先生、間違っても破壊王に挑戦しようなどと考えない方がいいですよ」
・・・ご心配なく。そんなこと露ほども考えませんから。
だいたいそんな破壊王なんてバケモノみたいな奴、私ではなくニコラ向けでしょう。
「そういえば3か月ほど前に、コロンボからウチに『破壊王を知らないか』と尋ねてきた人がいましたよ」
「へえ、そうなんですか。今でもそういう人居るんですね」
「はい、なんかとんでもなく長身のフランス人でした」
ニコラ、あいつやっぱり来てたのか!
その対戦が実現してたら面白かったろうなあ・・・
超人ニコラ VS 破壊王ベビスか。なんか「ゴジラ対ガメラ」みたいな対戦だ。
見たかったなあ・・・などとこのときは呑気に考えておりました。
ここはキャンディのランドマークのひとつ、美しいコロニアルホテルであるクイーンズホテルのレストランです。
私は**大学の空手部の稽古後に、監督さんと会食していました。
会話の内容は主に私の旅の話、スリランカでの空手事情について、はてはスリランカ観光名所についてなど他愛もない話でした。
そんな会話の中で、監督さんが唐突にそのような質問を投げかけてきたのです。
「『破壊王』ですか?いったいなんの話ですか?」
破壊王といえばプロレスラーの橋本信也さんの異名ですが、これは関係ないと思われる。
「『破壊王』というのはスリランカ空手界の禁忌というか、どうもアンタッチャブルな存在のようです。関係者は誰も多くを語りたがらない」
監督さんの話によると、破壊王と呼ばれるベビスという男はここキャンディに生を受けた。
子供のころより尋常ではない腕力の持ち主だったため、貧しい家計を支えるため肉体労働していたそうです。
ベビスが16~17歳くらいのころ、休暇でキャンディを訪れたイギリス人のボクシング・トレーナーがベビスの仕事ぶりを見て興味を持った。
ベビスに小遣いを与え、ボクシングの手ほどきをしたところ、乾いたスポンジが水を吸収するごとくボクシングテクニックを覚えた。
当時は(今もですが)スリランカはボクシングがあまり盛んではありませんでした。
そのため、仮にスリランカでボクシング競技選手になればすぐにチャンピオンでしょうがあまり意味がない。
ベビスの才能に惚れ込んだトレーナーは彼をイギリスに連れて行き、本格的なボクシング指導を施した。
ベビスはアマで何試合か連勝した後、18歳でプロデビュー。
ウェルター級で破竹の5連続KO勝ちしたものの、このころよりデビスの呪われた「破壊王」の拳が血を求めだしたといわれるそうです。
対戦相手のうち3名は重傷で再起不能。うちひとりは脳挫傷により障害の残る体になったのだとか。
まだ若かったヘビスは罪の意識にさいなまれ、ボクシングを捨てスリランカに戻ります。
帰国したベビスに目を付けたのが、当時まだ黎明期だったスリランカ空手界だったとか。
ベビス自身もノンコンタクトの空手ならば、大事あるまいと判断したのか空手に転向します。
空手でもメキメキと腕を上げたベビスは、スリランカの全国大会に出場します。
ここでも向かうところ敵なしの勢いでトーナメントを勝ち上がりました。
ところが決勝戦でまたも破壊王の拳が血を求めたと言われます。
ベビスは決勝の相手に直接打の反則を犯してしまいました。
ベビスの上段突きをまともに受けた不運な対戦相手は、顎を粉砕骨折する重傷を負ったそうです。
この大会での事故以降、ベビスは表舞台を去り、故郷のキャンディで細々と道場を営み地元の子供たちに指導を始めました。
しかし「破壊王」の噂を聞いた腕に覚えのあるものたちが、彼に安息のときを与えませんでした。
道場には何度も道場破りのような挑戦者が訪れ、彼らはすべて「破壊王」の拳で病院送りになったそうです。
あまりにそのようなことが多いため、生徒の子供たちが怯えるので、ベビスは道場を閉めました。
それでもベビスへの挑戦者は尽きませんでした。
ある日、オランダ人のキックボクサーが破壊王の噂を聞きつけやってきました。
ベビスは挑戦を断っていたのですが、オランダ人キックボクサーはストリートファイトを仕掛けたそうです。
街中で襲われたベビスはさすがに本気で応戦しました。
そして、オランダ人は全身数か所の骨折を負い、格闘家生命を絶たれたそうです。
「それからその破壊王はどうしているのですか?」
「ええ、オランダ人の一件は正当防衛ですし、相手も格闘家だったのでお咎め無しだったようですが、やはり地元にも居づらくなったようで」
「それはそうでしょうねえ」
「それで軍隊に入隊したらしいです。もはや破壊王の血に飢えた拳を満足させるのは戦場しかなかったのかもしれません」
破壊王、転じてソルジャーか。
なんだかベビスという人が、悲しい人のように思えてきました。
「そのベビスという人は今いくつくらいの方ですか?」
「さあ、おそらくもう50歳は超えていると思いますが、噂では今でも鬼神のごとき強さだそうですよ」
スリランカ空手界の禁忌、破壊王か・・・すごい伝説の持ち主が居たものです。
監督さんが私に言いました。
「トミー先生もスリランカで空手のデモンストレーションの旅をつづけていたら、もしかしたら破壊王に出会うかもしれません」
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「へえ、そうなんですか。今でもそういう人居るんですね」
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