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公式サイトの管理人
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「よくぞギルドマスターの目を盗んで金谷君を連れてきてくれたね。流石金谷君の為に用意した勇者だ」
室内には壁一面に大型モニターが取り付けられていた。
モニターには三十代前半のスーツ姿の男性が映し出されていた。
「なんで俺の名前を?それにこの場所は一体?」
「初めて。私は❰ワンダーギルド❱の管理人、峰地(みねち)だ」
「❰ワンダーギルド❱の管理人?」
「君からしたらアプリゲーム❰ワンダーギルド❱の公式サイトを運営している管理人だと伝えれば理解してもらえるだろうか?」
「あっ!」
前にギルマスが職権乱用した際に運営にチクってやるって内心思ったが実際にはチクらなかったやつだ。
「異常な数値を計測して調査した結果。金谷君のアカウントがギルドマスターに乗っ取られていることが発覚した。NPC が他者のデータを乗っとる等本来は有り得ない事なのだが実際に起こっている」
「俺って未成年で課金しすぎたから出禁になったんだよな?それなのになんでアカウントが残ったままになっているんだ?」
「要注意人物は出禁になってもアカウントは凍結され、削除はされないんだ。だから君のアカウントは残っていた」
「なるほど」
「君は現実世界ではスマホを握りしめたまま昏睡になっている。事情をご両親に説明して許可を頂き植物人間になった君の体を原因追求の為に引き取った」
「植物人間って俺の体は大丈夫なのか?」
「最先端の医業機関に移動したので生命の維持は問題ない。ただ長期間このままだと身体能力が低下しリハビリをする必要性がある」
「早く対処しねーと現実世界の身体が弱るってやべーな。俺が目覚められない原因はなんだったんだ?」
「調査の結果、研究段階だったフルダイブシステムの試作品がギルドマスターのA I に乗っ取られていることが判明した。君の手のひらの皮膚から神経の情報を読み取ったアプリゲームがスマホを媒体とし、微力な電気を体内に循環させ五感を仮想現実につなぎ止めアバターを動かしている」
「アプリゲームの世界に精神がダイブするなんて、アニメやゲームだけの話だと思っていた」
「フルダイブシステムの研究開発は急激に進んでおり十年後には完成する説もある」
「よくわかんないけどスマホの充電が切れるかスマホから手を離せば解決するんじゃ?」
「試してみたがダメだった。スマホは空気中の電波を受信し電気に変換する発電ソフトが起動して電源切れにはならない設定になっていた。スマホから手を離すとアバターとの接続が途絶えた時点では死に戻りしたが体内に蓄積された電子が電波を飛ばし起動し直した」
「じゃあ初日に俺がアバタールームにいたのは、接続が切れたからだったのか?」
疑問が一つ解決した。
室内には壁一面に大型モニターが取り付けられていた。
モニターには三十代前半のスーツ姿の男性が映し出されていた。
「なんで俺の名前を?それにこの場所は一体?」
「初めて。私は❰ワンダーギルド❱の管理人、峰地(みねち)だ」
「❰ワンダーギルド❱の管理人?」
「君からしたらアプリゲーム❰ワンダーギルド❱の公式サイトを運営している管理人だと伝えれば理解してもらえるだろうか?」
「あっ!」
前にギルマスが職権乱用した際に運営にチクってやるって内心思ったが実際にはチクらなかったやつだ。
「異常な数値を計測して調査した結果。金谷君のアカウントがギルドマスターに乗っ取られていることが発覚した。NPC が他者のデータを乗っとる等本来は有り得ない事なのだが実際に起こっている」
「俺って未成年で課金しすぎたから出禁になったんだよな?それなのになんでアカウントが残ったままになっているんだ?」
「要注意人物は出禁になってもアカウントは凍結され、削除はされないんだ。だから君のアカウントは残っていた」
「なるほど」
「君は現実世界ではスマホを握りしめたまま昏睡になっている。事情をご両親に説明して許可を頂き植物人間になった君の体を原因追求の為に引き取った」
「植物人間って俺の体は大丈夫なのか?」
「最先端の医業機関に移動したので生命の維持は問題ない。ただ長期間このままだと身体能力が低下しリハビリをする必要性がある」
「早く対処しねーと現実世界の身体が弱るってやべーな。俺が目覚められない原因はなんだったんだ?」
「調査の結果、研究段階だったフルダイブシステムの試作品がギルドマスターのA I に乗っ取られていることが判明した。君の手のひらの皮膚から神経の情報を読み取ったアプリゲームがスマホを媒体とし、微力な電気を体内に循環させ五感を仮想現実につなぎ止めアバターを動かしている」
「アプリゲームの世界に精神がダイブするなんて、アニメやゲームだけの話だと思っていた」
「フルダイブシステムの研究開発は急激に進んでおり十年後には完成する説もある」
「よくわかんないけどスマホの充電が切れるかスマホから手を離せば解決するんじゃ?」
「試してみたがダメだった。スマホは空気中の電波を受信し電気に変換する発電ソフトが起動して電源切れにはならない設定になっていた。スマホから手を離すとアバターとの接続が途絶えた時点では死に戻りしたが体内に蓄積された電子が電波を飛ばし起動し直した」
「じゃあ初日に俺がアバタールームにいたのは、接続が切れたからだったのか?」
疑問が一つ解決した。
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