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しおりを挟むいつもの時間帯。
いつもの場所待っていてもお嬢様は姿を現さなかった。
お嬢様がお隠れになられてから一週間が経過していた。
いつお嬢様が通り過ぎても大丈夫なように薔薇庭園の手入れは欠かさない。
剪定ハサミが薔薇の茎を切り落とす緒とだけが辺りに響いた。
ああ。今回のお嬢様も駄目だったか。
また新しいお嬢様の候補を探さないと。
少女は剪定した薔薇をくるくると回して遊んだ。
宵闇に包まれた時間帯。
少女は足音を立てないように忍び足で屋敷内を歩いてきた。
ピタリと目当ての部屋の前で立ち止まると、少女は部屋の扉を開けた。
少女が扉を開けた瞬間部屋の窓ガラスが割れた音が響いた。
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