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第34話 アカリの決意
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三回戦、準決勝と、アカリは圧倒的な強さを見せて勝ち上がっていった。剣を習い始めてからまだ二週間という女の子が見せる破竹の快進撃に、会場全体が異様ともいえる熱気を帯びてきていた。
だが、問題はハラキリだ。ハラキリのほうもアカリ以上の早技で準決勝を勝ち進んできて、これで決勝はアカリとハラキリ、チームゼインとチームテンペンの決戦となることが決まった。
念願の決勝にたどり着けたは良いものの、僕は未だに悩んでいた。現状のアカリとハラキリを戦わせてしまって、本当に良いのだろうかと……。
選手控え室に戻ると、アカリとゼインさんは大盛り上がりだったが、僕は素直には喜ぶことができず、二人に苦笑いを浮かべるしかなかった。ハラキリがアカリの倍のBP、おそらくは二倍ほどの強さを有していることが、僕だけには視えてしまっていたからだ……。
たしかに基本を学んで腕は上げたが、まだまだ発展途上のアカリといまのハラキリが激突すれば、これまでとは違い無事では済まないだろう……。
時間が足りず急ごしらえの育成となってしまったため、ここからさらに修行を積めば、アカリは必ずハラキリをも上回る実力を身につけられるはずだ。
育成途中で時期尚早の相手に戦いを挑むことで、万が一にでもアカリの輝かしい未来が閉ざされるような結果になってしまったら……。
「トベさん? どうかされました?」
アカリが心配そうに、下を向く僕の顔を覗き込んだ。
「ついに念願の決勝にたどり着いたんじゃぞ? なにか心配事でもあるのか?」
それが、相手はアカリの二倍の強さなので、勝ち目が薄いことに悩んでるんです……と、正直に言えたらどんなに楽だろうと思うけど、僕のこの能力のことをバラすわけにもいかないしな……。なにしろ、まだ天使になるか悪魔になるか確定していない、あの『記者』の存在もあるし……。
二人にどう説明しようか悩んでいると、控え室のドアをコンコンとノックする音が。
まさに噂をすればといった感じで、ドアを開けると週刊ストリームのフウカさんだった。
「チームゼインの皆様、決勝進出おめでとうございます。私の読みどおり、やはり来ましたね。アカリさん、エクセレント!」
そう言って、フウカさんはウインクをしながら、アカリに親指を立ててグッドサインをした。アカリは照れているものの、とっても嬉しそうだ。
「ありがとうございます。フウカさんが後押ししてくださったことが、僕たちの力になっています」
「ふふふっ。私、これから伸びてくるチャンネルの読みは、いままで外したことがないんです。このチャンネルは将来凄いチャンネルになると思いますよ。そしてその目覚ましいまでの進化は、現在進行形で進んでいます」
プロの記者さんにそこまで高く評価していただけるのは嬉しいのだけど……。まいったな……決勝を棄権するかどうかで悩んでいたのに、ここまで絶賛されてはとても言い出せる空気ではなくなってしまったぞ……。
フウカさんの手腕で終始テキパキと和やかにインタビューは進み、僕なんかが口を挟む間もなく終わってしまった。
「それではハラキリ選手のインタビューにも向かいますので、私はこれで。アカリさん、あなたならきっと勝てるわ、がんばって!」
「あ、あの、そのことなんですがフウカさん……」
棄権も考えていることをなんとか伝えようとしたが、フウカさんはそれには気づかないまま去ってしまった。
だが、もはやそれも気にしてはいられないほど、決勝の時間は刻一刻と迫ってきている……。
決めるならいましかない……。出場か棄権か……プロデューサーとして決断を下すときだ……。
僕は意を決して口を開いた。
「……アカリ。実は僕はこの試合、棄権したほうがいいんじゃないかと思ってるんだけど、アカリの考えはどうかな?」
僕の思いもよらぬ言葉に、ゼインさんが取り乱した様子で声を放つ。
「な、なんじゃと! せっかくここまでたどり着いたというのに、いまさらなにを言い出す?」
「プロデューサーとしての判断です。いまのアカリをあのハラキリにぶつけるのは、時期尚早なのではないかと。アカリの将来を考えれば、棄権という選択もゼロではないと思っています」
《トベ……お前……》
《アカリちゃんのことを心配する気持ちはわかるけど、いくらなんでもそれはさすがに……》
《でも、たしかにトベの言うとおりでもあるんだよな。みんなも見たと思うけど、あのハラキリってやつ、想像以上に危険すぎる相手だぜ?》
《ファンとしてはアカリちゃんの勝利を信じたいけど、たしかにひいき目に見ても、苦戦を強いられることは間違いないかもな……》
僕の言葉を聞き、アカリはコクリと頷いた。その俯いた顔からは、アカリがいまどんな感情なのかを窺い知ることはできなかった。
「……わかりました」
「アカリ。そ、それじゃ……」
しかし、アカリの口から出てきた言葉は、僕の予測していた答えとはまったく異なるものだった。
「ですが、いくらトベさんのお願いでも、それだけはぜったいにできません」
「? ど、どうして……?」
それはまるで、僕の小さな迷いや戸惑いを、全部吹き飛ばしてしまうような魔法の言葉だった。
アカリは凛とした瞳で真っすぐに未来を見据えて、力強く僕に言った。
「ブレイズさんが夢をあきらめなければならなかったのも、『棄権』によるものだったからです。だからこそ、それと同じことだけは繰り返してはいけないと思うんです。敗北をおそれて挑戦することなく逃げるなんて、わたしにはぜったいにできません」
アカリ……。
君は……。
「ミモザさんもきっと、この会場のどこかでわたしたちの戦いを見守ってくれています。ブレイズさんとミモザさん、わたしに剣の基本を教えてくれたゼインさん、激励にきてくれたフウカさん、いつも力強く応援してくださるトベさんや視聴者さん。みなさんのために、ちいさな歩幅かもしれませんが、わたしはすこしずつでも前に前に、進んでいきたいんです」
「アカリ……」
強く……。
なってたんだな……。
僕なんかの予想を遥かに上回るようなスピードで、君は……。
上辺の力だけじゃない、その『心』も……。
あのオーディションであんなにパニックになっていたあの子が、いつのまにかこんなに強くなっていたなんて……。
僕はアカリの髪をカットしてくれた、あの美容師さんの言葉を思い出した。
『ふふふっ、プロデューサーなら知っておかなきゃ。女の子はね、男の子の想像を遥かに超えたスピードで、魔法みたいに一瞬で生まれ変わるものなのよ』
たしかに……あなたの言ってたとおりでしたよ。
棄権なんて少しでも考えてしまうなんて、僕にはまだまだ、プロデューサーとして学ぶべきことがたくさんあるみたいだ。
アカリは僕なんかの想像を遥かに超えたスピードで、とっても素敵な、ひとりの大人の女性として、成長していっています。
だが、問題はハラキリだ。ハラキリのほうもアカリ以上の早技で準決勝を勝ち進んできて、これで決勝はアカリとハラキリ、チームゼインとチームテンペンの決戦となることが決まった。
念願の決勝にたどり着けたは良いものの、僕は未だに悩んでいた。現状のアカリとハラキリを戦わせてしまって、本当に良いのだろうかと……。
選手控え室に戻ると、アカリとゼインさんは大盛り上がりだったが、僕は素直には喜ぶことができず、二人に苦笑いを浮かべるしかなかった。ハラキリがアカリの倍のBP、おそらくは二倍ほどの強さを有していることが、僕だけには視えてしまっていたからだ……。
たしかに基本を学んで腕は上げたが、まだまだ発展途上のアカリといまのハラキリが激突すれば、これまでとは違い無事では済まないだろう……。
時間が足りず急ごしらえの育成となってしまったため、ここからさらに修行を積めば、アカリは必ずハラキリをも上回る実力を身につけられるはずだ。
育成途中で時期尚早の相手に戦いを挑むことで、万が一にでもアカリの輝かしい未来が閉ざされるような結果になってしまったら……。
「トベさん? どうかされました?」
アカリが心配そうに、下を向く僕の顔を覗き込んだ。
「ついに念願の決勝にたどり着いたんじゃぞ? なにか心配事でもあるのか?」
それが、相手はアカリの二倍の強さなので、勝ち目が薄いことに悩んでるんです……と、正直に言えたらどんなに楽だろうと思うけど、僕のこの能力のことをバラすわけにもいかないしな……。なにしろ、まだ天使になるか悪魔になるか確定していない、あの『記者』の存在もあるし……。
二人にどう説明しようか悩んでいると、控え室のドアをコンコンとノックする音が。
まさに噂をすればといった感じで、ドアを開けると週刊ストリームのフウカさんだった。
「チームゼインの皆様、決勝進出おめでとうございます。私の読みどおり、やはり来ましたね。アカリさん、エクセレント!」
そう言って、フウカさんはウインクをしながら、アカリに親指を立ててグッドサインをした。アカリは照れているものの、とっても嬉しそうだ。
「ありがとうございます。フウカさんが後押ししてくださったことが、僕たちの力になっています」
「ふふふっ。私、これから伸びてくるチャンネルの読みは、いままで外したことがないんです。このチャンネルは将来凄いチャンネルになると思いますよ。そしてその目覚ましいまでの進化は、現在進行形で進んでいます」
プロの記者さんにそこまで高く評価していただけるのは嬉しいのだけど……。まいったな……決勝を棄権するかどうかで悩んでいたのに、ここまで絶賛されてはとても言い出せる空気ではなくなってしまったぞ……。
フウカさんの手腕で終始テキパキと和やかにインタビューは進み、僕なんかが口を挟む間もなく終わってしまった。
「それではハラキリ選手のインタビューにも向かいますので、私はこれで。アカリさん、あなたならきっと勝てるわ、がんばって!」
「あ、あの、そのことなんですがフウカさん……」
棄権も考えていることをなんとか伝えようとしたが、フウカさんはそれには気づかないまま去ってしまった。
だが、もはやそれも気にしてはいられないほど、決勝の時間は刻一刻と迫ってきている……。
決めるならいましかない……。出場か棄権か……プロデューサーとして決断を下すときだ……。
僕は意を決して口を開いた。
「……アカリ。実は僕はこの試合、棄権したほうがいいんじゃないかと思ってるんだけど、アカリの考えはどうかな?」
僕の思いもよらぬ言葉に、ゼインさんが取り乱した様子で声を放つ。
「な、なんじゃと! せっかくここまでたどり着いたというのに、いまさらなにを言い出す?」
「プロデューサーとしての判断です。いまのアカリをあのハラキリにぶつけるのは、時期尚早なのではないかと。アカリの将来を考えれば、棄権という選択もゼロではないと思っています」
《トベ……お前……》
《アカリちゃんのことを心配する気持ちはわかるけど、いくらなんでもそれはさすがに……》
《でも、たしかにトベの言うとおりでもあるんだよな。みんなも見たと思うけど、あのハラキリってやつ、想像以上に危険すぎる相手だぜ?》
《ファンとしてはアカリちゃんの勝利を信じたいけど、たしかにひいき目に見ても、苦戦を強いられることは間違いないかもな……》
僕の言葉を聞き、アカリはコクリと頷いた。その俯いた顔からは、アカリがいまどんな感情なのかを窺い知ることはできなかった。
「……わかりました」
「アカリ。そ、それじゃ……」
しかし、アカリの口から出てきた言葉は、僕の予測していた答えとはまったく異なるものだった。
「ですが、いくらトベさんのお願いでも、それだけはぜったいにできません」
「? ど、どうして……?」
それはまるで、僕の小さな迷いや戸惑いを、全部吹き飛ばしてしまうような魔法の言葉だった。
アカリは凛とした瞳で真っすぐに未来を見据えて、力強く僕に言った。
「ブレイズさんが夢をあきらめなければならなかったのも、『棄権』によるものだったからです。だからこそ、それと同じことだけは繰り返してはいけないと思うんです。敗北をおそれて挑戦することなく逃げるなんて、わたしにはぜったいにできません」
アカリ……。
君は……。
「ミモザさんもきっと、この会場のどこかでわたしたちの戦いを見守ってくれています。ブレイズさんとミモザさん、わたしに剣の基本を教えてくれたゼインさん、激励にきてくれたフウカさん、いつも力強く応援してくださるトベさんや視聴者さん。みなさんのために、ちいさな歩幅かもしれませんが、わたしはすこしずつでも前に前に、進んでいきたいんです」
「アカリ……」
強く……。
なってたんだな……。
僕なんかの予想を遥かに上回るようなスピードで、君は……。
上辺の力だけじゃない、その『心』も……。
あのオーディションであんなにパニックになっていたあの子が、いつのまにかこんなに強くなっていたなんて……。
僕はアカリの髪をカットしてくれた、あの美容師さんの言葉を思い出した。
『ふふふっ、プロデューサーなら知っておかなきゃ。女の子はね、男の子の想像を遥かに超えたスピードで、魔法みたいに一瞬で生まれ変わるものなのよ』
たしかに……あなたの言ってたとおりでしたよ。
棄権なんて少しでも考えてしまうなんて、僕にはまだまだ、プロデューサーとして学ぶべきことがたくさんあるみたいだ。
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