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第14話 疑惑の道場
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「お待たせしました。先生は道場の良い宣伝にしていただけるのでしたら、配信可能とのことです」
それを聞いて、僕とアカリはホッと胸を撫で下ろした。
よかった……配信を禁止されたらもうお手上げだったけど、これでなんとか『次』につなげることができるぞ。
《よかおめ!》
《やった~! いよいよアカリちゃん修行編スタートだ~!》
師範代の方に案内を受け、僕とアカリは道場の中に入っていった。
そこでは、ざっと百人ぐらいはいるだろうか、多くの門下生が『先生』の合図の元、大きな掛け声と共に剣を振るって汗を流していた。
「テンペン先生、お連れしました。さきほどお話した入門希望者の方々です」
「ふむ、ご苦労。お主も修練に戻ってよいぞよ」
テンペンと呼ばれた初老の男性は、僕とアカリの姿を値踏みするように一瞥すると、なにも言わず手で門下生の修練に参加するように促した。
《ついに先生キターーーーー!》
《さすがに強そうな人だwww》
「あっ、いえ、僕はあくまでカメラマン兼付き添いですので。それじゃアカリ、修練に参加させてもらいなさ……」
が。
『あること』に気づき、僕は寸前でそれをためらった。
テンペンが怪訝そうな表情で僕を見る。
「……む? どうした、すぐに修練に参加しなさい」
……ちょっと……ちょっと待ってくれよ……。
《おいおい、どうしたトベ?》
《急に動きが止まった……?》
《念願の修行編スタートだろ。しかも配信もオーケーなんて、こんな条件のいいとこないよ、すぐに参加させてもらえよ》
たしかに画面のコメントでは、テンペンの見るからに強そうな雰囲気に絶賛の嵐だったが、それはあくまで『見た目だけ』の判断であって、いまの僕には外見上の雰囲気に左右されない、その人物の『本質』を視ることができる。
なんと、テンペンのBPはたったの『27』しかなく、修練を続けている門下生の中にも、一人たりとも育っている人間は存在しなかったのだ!
いやいやいやいやいや! 27って、さっきの師範代の人より低いじゃないか!
「先生! ところで、本日お手合わせはお願いできますでしょうか!」
竹刀を持って戻ってきた師範代の人が、テンペンに稽古を申し込む。
その人の問いに、テンペンはバツが悪そうな顔で答えた。
「……まあそう慌てるでない。ワシも少し腰の状態が悪く、いまは直接稽古をつけてやることは難しいのだ」
「はっ! それではいつごろお願いできそうでしょうか! もう半年ほど前からずっと稽古をつけていただいておりませんし、武道会も近いため、私もそろそろ実践形式の修練に移りたいと……」
「ええい、慌てるなと言っておる! ワシがないと言えばないのだ! それとも、これほど多くの門下生を抱え、ブシドータウンで一番の人気を誇る、我が道場が信用できないとでも?」
「い、いえ……そのようなことはけして……」
……明らかに、相手がすでに自分の実力を追い抜いてしまったことに気づき、勝負を避けている……。
なぜこの人がそんなことをしなければならないかというと、いまの状態で弟子と戦えば敗北は必定、恥をかいた上、多くの門下生たちにこの人は『弱い』という事実が知れ渡ってしまうからだ。
そんなことになれば、道場への信用は一気に失墜し、せっかく集めた門下生もお金もすべて離れていってしまう。
つまり、この人は見た目のいかにも強そうな『雰囲気』だけを作り上げ、演出でごまかして門下生を集めているだけの、なんの実力も指導力もない『エセ強者』だったのだ。
マジで危ない……僕もこのバズる才能視がなければ、完全に騙されて時間もお金もムダにしているところだった……。道場の見た目が綺麗とか大きいとか、そんなことで『本質』をはかることはできない……。むしろ詐欺師やペテン師というものは、疑われないように外見だけは小綺麗にしているものだ……気をつけないと……。
《おーい、どうしたトベ~?》
《これ配信止まったわけじゃないよな?www》
《いつまでも固まってないで、視聴者に画変わりを提供しろ~》
僕の様子を見て、アカリが心配そうに尋ねる。
「トベさん? どうかされましたか?」
「……いや、アカリ。やっぱりここはやめておくことにしよう」
「……えっ?」
僕はなおも修練を促してくるテンペンに断りを入れた。
「すいません! 行く道場を間違えてました! 失礼します! アカリ、行くぞ!」
「へ? へ? トベさん、どどど、どうして……?」
僕の能力のことなど知るよしもないアカリの手を引っ張って、僕たちは急いで道場を後にした。
《なんでだよトベ~っ? せっかく上手く行きかけてただろ~!》
《ちょ、予想外の展開なんですけどwww》
《プロデューサーならもっとアカリちゃんのことを考えろよ!》
《えっ、ちょっと目を離した隙になにがあった? これからようやく修行に入るってとこだったよね?》
《トベが直前ですべてひっくり返したwww理由はわからんwwww》
僕のこの目のことを知らない視聴者から、反発が出るのは仕方ない。配信画面でもバズる数値を見せてあげられれば、僕の行動の意図はわかるのだけど、そんなことはできないしなぁ……。
でも、これがなによりも『アカリのこと』を第一に考えた行動だということは、なんとなく伝わってくれればなと思う。
「みなさんすいません。あの道場は失敗でした。ちょっとすぐには伝わらないかもしれませんが、あの道場主は弱いし指導力がないんです」
《いやなんでだよwww》
《町で一番人気の道場だっただろwww》
《一体どこでそれを判断したっていうのよwwww》
《そんな結論に至れる情報どこにもなかったの草》
《自分はプロデューサーだから人の才能を見抜く目があるとでも言うのかなwww》
《それにしちゃ、アカリちゃんのスライムへの大苦戦をまったく見抜けてなかったけどなwwww》
《修行のチャンスを自ら失わせる、とんだ迷プロデューサー爆誕wwwww》
なんだか本来の目的とは違うところで配信が盛り上がってしまってるけど、問題はこれからどうするかということだ……。いまから違う道場を見つけないと……でも町一番の道場がコレで、他に良い道場なんか見つかるのかなぁ……。
それを聞いて、僕とアカリはホッと胸を撫で下ろした。
よかった……配信を禁止されたらもうお手上げだったけど、これでなんとか『次』につなげることができるぞ。
《よかおめ!》
《やった~! いよいよアカリちゃん修行編スタートだ~!》
師範代の方に案内を受け、僕とアカリは道場の中に入っていった。
そこでは、ざっと百人ぐらいはいるだろうか、多くの門下生が『先生』の合図の元、大きな掛け声と共に剣を振るって汗を流していた。
「テンペン先生、お連れしました。さきほどお話した入門希望者の方々です」
「ふむ、ご苦労。お主も修練に戻ってよいぞよ」
テンペンと呼ばれた初老の男性は、僕とアカリの姿を値踏みするように一瞥すると、なにも言わず手で門下生の修練に参加するように促した。
《ついに先生キターーーーー!》
《さすがに強そうな人だwww》
「あっ、いえ、僕はあくまでカメラマン兼付き添いですので。それじゃアカリ、修練に参加させてもらいなさ……」
が。
『あること』に気づき、僕は寸前でそれをためらった。
テンペンが怪訝そうな表情で僕を見る。
「……む? どうした、すぐに修練に参加しなさい」
……ちょっと……ちょっと待ってくれよ……。
《おいおい、どうしたトベ?》
《急に動きが止まった……?》
《念願の修行編スタートだろ。しかも配信もオーケーなんて、こんな条件のいいとこないよ、すぐに参加させてもらえよ》
たしかに画面のコメントでは、テンペンの見るからに強そうな雰囲気に絶賛の嵐だったが、それはあくまで『見た目だけ』の判断であって、いまの僕には外見上の雰囲気に左右されない、その人物の『本質』を視ることができる。
なんと、テンペンのBPはたったの『27』しかなく、修練を続けている門下生の中にも、一人たりとも育っている人間は存在しなかったのだ!
いやいやいやいやいや! 27って、さっきの師範代の人より低いじゃないか!
「先生! ところで、本日お手合わせはお願いできますでしょうか!」
竹刀を持って戻ってきた師範代の人が、テンペンに稽古を申し込む。
その人の問いに、テンペンはバツが悪そうな顔で答えた。
「……まあそう慌てるでない。ワシも少し腰の状態が悪く、いまは直接稽古をつけてやることは難しいのだ」
「はっ! それではいつごろお願いできそうでしょうか! もう半年ほど前からずっと稽古をつけていただいておりませんし、武道会も近いため、私もそろそろ実践形式の修練に移りたいと……」
「ええい、慌てるなと言っておる! ワシがないと言えばないのだ! それとも、これほど多くの門下生を抱え、ブシドータウンで一番の人気を誇る、我が道場が信用できないとでも?」
「い、いえ……そのようなことはけして……」
……明らかに、相手がすでに自分の実力を追い抜いてしまったことに気づき、勝負を避けている……。
なぜこの人がそんなことをしなければならないかというと、いまの状態で弟子と戦えば敗北は必定、恥をかいた上、多くの門下生たちにこの人は『弱い』という事実が知れ渡ってしまうからだ。
そんなことになれば、道場への信用は一気に失墜し、せっかく集めた門下生もお金もすべて離れていってしまう。
つまり、この人は見た目のいかにも強そうな『雰囲気』だけを作り上げ、演出でごまかして門下生を集めているだけの、なんの実力も指導力もない『エセ強者』だったのだ。
マジで危ない……僕もこのバズる才能視がなければ、完全に騙されて時間もお金もムダにしているところだった……。道場の見た目が綺麗とか大きいとか、そんなことで『本質』をはかることはできない……。むしろ詐欺師やペテン師というものは、疑われないように外見だけは小綺麗にしているものだ……気をつけないと……。
《おーい、どうしたトベ~?》
《これ配信止まったわけじゃないよな?www》
《いつまでも固まってないで、視聴者に画変わりを提供しろ~》
僕の様子を見て、アカリが心配そうに尋ねる。
「トベさん? どうかされましたか?」
「……いや、アカリ。やっぱりここはやめておくことにしよう」
「……えっ?」
僕はなおも修練を促してくるテンペンに断りを入れた。
「すいません! 行く道場を間違えてました! 失礼します! アカリ、行くぞ!」
「へ? へ? トベさん、どどど、どうして……?」
僕の能力のことなど知るよしもないアカリの手を引っ張って、僕たちは急いで道場を後にした。
《なんでだよトベ~っ? せっかく上手く行きかけてただろ~!》
《ちょ、予想外の展開なんですけどwww》
《プロデューサーならもっとアカリちゃんのことを考えろよ!》
《えっ、ちょっと目を離した隙になにがあった? これからようやく修行に入るってとこだったよね?》
《トベが直前ですべてひっくり返したwww理由はわからんwwww》
僕のこの目のことを知らない視聴者から、反発が出るのは仕方ない。配信画面でもバズる数値を見せてあげられれば、僕の行動の意図はわかるのだけど、そんなことはできないしなぁ……。
でも、これがなによりも『アカリのこと』を第一に考えた行動だということは、なんとなく伝わってくれればなと思う。
「みなさんすいません。あの道場は失敗でした。ちょっとすぐには伝わらないかもしれませんが、あの道場主は弱いし指導力がないんです」
《いやなんでだよwww》
《町で一番人気の道場だっただろwww》
《一体どこでそれを判断したっていうのよwwww》
《そんな結論に至れる情報どこにもなかったの草》
《自分はプロデューサーだから人の才能を見抜く目があるとでも言うのかなwww》
《それにしちゃ、アカリちゃんのスライムへの大苦戦をまったく見抜けてなかったけどなwwww》
《修行のチャンスを自ら失わせる、とんだ迷プロデューサー爆誕wwwww》
なんだか本来の目的とは違うところで配信が盛り上がってしまってるけど、問題はこれからどうするかということだ……。いまから違う道場を見つけないと……でも町一番の道場がコレで、他に良い道場なんか見つかるのかなぁ……。
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