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第13話 初めての
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ブシドータウンはこのイーストエリアでも珍しい、剣術や武術などの道場が数多く密集した町だ。
武を鍛えたい人は基本この町にくれば間違いないため、強力なモンスターに対抗するため腕を上げたいと願う、多くの冒険配信者たちがこぞって押し寄せる場所となっている。
僕たちは町の人から情報収集をして、多くの道場の中でも特に評判が良く、一番門下生が多いらしい『テンペン道場』というところへ向かった。
道場へ着くと、なるほどたしかに人気なのだろう、とても大きくて綺麗な道場で、何度も建て替えて増築もしているのか、いかにも儲かっていそうな雰囲気があった。道場の中からは多くの門下生たちの活気あふれる声が響いており、こちらの期待値もグングン上がっていく。
「たのも~っ!」
「コラコラ、道場破りじゃないんだぞアカリ。僕たちはここに剣術を習いにきたんだから」
さきほどのモンスターとの激闘(?)から、もちろんいまも配信は続いており、画面にはポツポツとではあるがコメントが投稿されている。
《アカリちゃんいきなりの天然www》
《剣を教えてもらう立場で道場破りwwww》
《おー、結構良さそうな道場じゃん》
《基本人気あるとこ選んどけば間違いは少ないからね。トベ、もうここに決めちゃいなよ》
アカリの思わぬ天然がウケている様子なのは幸いだ。僕たちは呼び鈴を鳴らして、道場から人が出てくるのを待った。
しばらく待っていると、中から三十代ぐらいの道着姿の男性が出てきた。そのBPは32。BPの低さから鑑みるに、おそらくは道場主ではなく、門下生を取りまとめているぐらいの立ち位置ではなかろうか。
「はいはい、なんの御用でしょうか」
「はじめまして、トベとアカリと申します。ここで剣術を習わせていただけないかと思い、見学にまいりました」
「ああ、入門をご希望の方ですね。わかりました、どうぞこちらへ」
まだすべての説明が終わっていなかったため、僕は慌てて案内の手を引き止めた。
「それがあの、ものはご相談なのですが、実は僕たち配信をしておりまして、できれば修行中の様子なども配信させていただければと思っているのですが、大丈夫でしょうか」
いきなりの提案に、相手は少し考え込んだ。
「ふ~む、そうですねぇ。ウチには他の門下生たちもたくさんおりますので、師範代の私では許可は出せません。先生に確認をとってきますので少々お待ちください」
『先生』か。おそらくはその人がこの道場の主テンペンなのだろう。なんとか配信を許可してくれるといいのだが……。
《いや、いきなり雲行き怪しくなってきててワロタwww》
《配信許可とれないとトベ大ピンチじゃんww》
《あーあ、せっかく面白くなってきたのにな~》
許可が出るまで待っているのはいいのだが、なんだか手持ちぶさたの時間ができてしまった。
《ねえ、いまこれなんの時間?www》
《ただ漠然と待つのもつまらないから、なんかやってよ~》
待ち時間で視聴者を退屈させるわけにもいかないため、僕は底辺配信者時代のとっておきの一発ギャグを披露した。したのだが……。
《消えろ》
《お、も、ん、な、い》
《トベって空気読めないとこあるよね》
《そんなくだらないことしてるヒマあったらアカリちゃん見せろよ!》
視聴者全員から総スカンをくらい、スゴスゴと引っ込む僕。代わりにアカリがオーディションのときに披露した歌と踊りで間をつなぐと、視聴者は途端に大喜びで沸き立った。
《よっしゃ、アカリちゃん登場!》
《トベはもう二度とでしゃばるなよ》
《とっても綺麗で澄んだ声だな~》
《なんか目を閉じて聴くと、妖精さんが歌っているように感じる……》
《なぜだ……なぜオレの目からはこんなにも熱いものがあふれているのだ……》
オーディションのときは緊張して実力を発揮できていなかったけど、やはり聴くものに安らぎを与える素晴らしい歌声だ……!
踊りもプロレベルから見ればまだまだなんだろうけど、才能は間違いなくあると思う。演者としての才能の違いを見せつけられているのはちょっとショックだけど、プロデューサーとしては本当に嬉しい。
将来必ず大スターになるアカリの、ちょっとしたスペシャルミニライブを観れた視聴者さんたちは、ガチの幸せものだと思った。
と。
画面のコメントに、ある重大な『変化』が起きたのはそのときだった。
《頑張ってくれたアカリちゃんに》
次の瞬間、配信画面に『スーパースロー!』という表示と効果音が響き、画面にはあのアクトのときにも見た『670』の表示が。
なんと、アカリのパフォーマンスを評価してくれた視聴者さんから、僕たちは初めての『投げ銭』を獲得したのだ!
《ナイスロっ!》
《ナイススロー!》
《アカリちゃんひょっとして初スロー?》
《おめでとう! これでアカリちゃんも立派なキングライバーだね!》
《くっそ~、躊躇してたら初スロ取られてしまったかwwwちょっと悔しいからオレもwwww》
《ワイも!》
《わたしも!》
それを皮切りに、視聴者さんから競うようにスパスロが投げ込まれていく。
凄いな……まるで誰かが『口火を切る』のを待っていたようだ……。思うに、僕も現世で経験があるが、初めてというのはなかなか行きづらいもの。誰が最初に投げるのかを互いに牽制しあって、みんながタイミングを見計らっていたのかもしれない。
「み、みなさんありがとうございますっ!」
《アカリちゃん乙》
《いいパフォーマンスだったよ!》
「ありがとうございます! アカリチャンネルはこれからも頑張っていきますので、応援よろしくお願いします!」
《お前はもっと頑張れwww》
《勘違いするなよ、お前じゃなくてアカリちゃんに投げたんだからな》
《まあまあ、トベもいつかは自分に投げてもらえるように腕磨けよ》
額の多寡は関係ない、『配信者』として初めて獲得した報酬に、僕もアカリも感動しきりだった。
これまで『ただの配信』だったものが、視聴者さんを楽しませる『仕事』に変わったことへの責任と重みを感じる。応援していただいた視聴者さんたちを後悔させないように、さらに気合いを入れて頑張っていかないと……!
僕とアカリが目をメラメラに燃やして決意を新たにしていると、『先生』に確認し終わったのだろう、さきほどの方が戻ってきた。
武を鍛えたい人は基本この町にくれば間違いないため、強力なモンスターに対抗するため腕を上げたいと願う、多くの冒険配信者たちがこぞって押し寄せる場所となっている。
僕たちは町の人から情報収集をして、多くの道場の中でも特に評判が良く、一番門下生が多いらしい『テンペン道場』というところへ向かった。
道場へ着くと、なるほどたしかに人気なのだろう、とても大きくて綺麗な道場で、何度も建て替えて増築もしているのか、いかにも儲かっていそうな雰囲気があった。道場の中からは多くの門下生たちの活気あふれる声が響いており、こちらの期待値もグングン上がっていく。
「たのも~っ!」
「コラコラ、道場破りじゃないんだぞアカリ。僕たちはここに剣術を習いにきたんだから」
さきほどのモンスターとの激闘(?)から、もちろんいまも配信は続いており、画面にはポツポツとではあるがコメントが投稿されている。
《アカリちゃんいきなりの天然www》
《剣を教えてもらう立場で道場破りwwww》
《おー、結構良さそうな道場じゃん》
《基本人気あるとこ選んどけば間違いは少ないからね。トベ、もうここに決めちゃいなよ》
アカリの思わぬ天然がウケている様子なのは幸いだ。僕たちは呼び鈴を鳴らして、道場から人が出てくるのを待った。
しばらく待っていると、中から三十代ぐらいの道着姿の男性が出てきた。そのBPは32。BPの低さから鑑みるに、おそらくは道場主ではなく、門下生を取りまとめているぐらいの立ち位置ではなかろうか。
「はいはい、なんの御用でしょうか」
「はじめまして、トベとアカリと申します。ここで剣術を習わせていただけないかと思い、見学にまいりました」
「ああ、入門をご希望の方ですね。わかりました、どうぞこちらへ」
まだすべての説明が終わっていなかったため、僕は慌てて案内の手を引き止めた。
「それがあの、ものはご相談なのですが、実は僕たち配信をしておりまして、できれば修行中の様子なども配信させていただければと思っているのですが、大丈夫でしょうか」
いきなりの提案に、相手は少し考え込んだ。
「ふ~む、そうですねぇ。ウチには他の門下生たちもたくさんおりますので、師範代の私では許可は出せません。先生に確認をとってきますので少々お待ちください」
『先生』か。おそらくはその人がこの道場の主テンペンなのだろう。なんとか配信を許可してくれるといいのだが……。
《いや、いきなり雲行き怪しくなってきててワロタwww》
《配信許可とれないとトベ大ピンチじゃんww》
《あーあ、せっかく面白くなってきたのにな~》
許可が出るまで待っているのはいいのだが、なんだか手持ちぶさたの時間ができてしまった。
《ねえ、いまこれなんの時間?www》
《ただ漠然と待つのもつまらないから、なんかやってよ~》
待ち時間で視聴者を退屈させるわけにもいかないため、僕は底辺配信者時代のとっておきの一発ギャグを披露した。したのだが……。
《消えろ》
《お、も、ん、な、い》
《トベって空気読めないとこあるよね》
《そんなくだらないことしてるヒマあったらアカリちゃん見せろよ!》
視聴者全員から総スカンをくらい、スゴスゴと引っ込む僕。代わりにアカリがオーディションのときに披露した歌と踊りで間をつなぐと、視聴者は途端に大喜びで沸き立った。
《よっしゃ、アカリちゃん登場!》
《トベはもう二度とでしゃばるなよ》
《とっても綺麗で澄んだ声だな~》
《なんか目を閉じて聴くと、妖精さんが歌っているように感じる……》
《なぜだ……なぜオレの目からはこんなにも熱いものがあふれているのだ……》
オーディションのときは緊張して実力を発揮できていなかったけど、やはり聴くものに安らぎを与える素晴らしい歌声だ……!
踊りもプロレベルから見ればまだまだなんだろうけど、才能は間違いなくあると思う。演者としての才能の違いを見せつけられているのはちょっとショックだけど、プロデューサーとしては本当に嬉しい。
将来必ず大スターになるアカリの、ちょっとしたスペシャルミニライブを観れた視聴者さんたちは、ガチの幸せものだと思った。
と。
画面のコメントに、ある重大な『変化』が起きたのはそのときだった。
《頑張ってくれたアカリちゃんに》
次の瞬間、配信画面に『スーパースロー!』という表示と効果音が響き、画面にはあのアクトのときにも見た『670』の表示が。
なんと、アカリのパフォーマンスを評価してくれた視聴者さんから、僕たちは初めての『投げ銭』を獲得したのだ!
《ナイスロっ!》
《ナイススロー!》
《アカリちゃんひょっとして初スロー?》
《おめでとう! これでアカリちゃんも立派なキングライバーだね!》
《くっそ~、躊躇してたら初スロ取られてしまったかwwwちょっと悔しいからオレもwwww》
《ワイも!》
《わたしも!》
それを皮切りに、視聴者さんから競うようにスパスロが投げ込まれていく。
凄いな……まるで誰かが『口火を切る』のを待っていたようだ……。思うに、僕も現世で経験があるが、初めてというのはなかなか行きづらいもの。誰が最初に投げるのかを互いに牽制しあって、みんながタイミングを見計らっていたのかもしれない。
「み、みなさんありがとうございますっ!」
《アカリちゃん乙》
《いいパフォーマンスだったよ!》
「ありがとうございます! アカリチャンネルはこれからも頑張っていきますので、応援よろしくお願いします!」
《お前はもっと頑張れwww》
《勘違いするなよ、お前じゃなくてアカリちゃんに投げたんだからな》
《まあまあ、トベもいつかは自分に投げてもらえるように腕磨けよ》
額の多寡は関係ない、『配信者』として初めて獲得した報酬に、僕もアカリも感動しきりだった。
これまで『ただの配信』だったものが、視聴者さんを楽しませる『仕事』に変わったことへの責任と重みを感じる。応援していただいた視聴者さんたちを後悔させないように、さらに気合いを入れて頑張っていかないと……!
僕とアカリが目をメラメラに燃やして決意を新たにしていると、『先生』に確認し終わったのだろう、さきほどの方が戻ってきた。
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