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第一章・セブンスガール起動編
第二話 祖父の手紙の意味
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終夜が学校に着くと席に座るや否や一人の男子が話しかけてきたのでした。
「終夜、おはよう!」
「おはよう、湊。朝から騒がしいな、何かあったか?」
「縁だ、縁!またあいつ告白されたんだってよ。」
「相手は玉砕だろ。俺少し考え事するから静かにしてくれ。」
湊は黙って頷きその場を去り自分の席に戻りました。暫くすると今度は縁自ら来たのでした。
「藤堂君、あの…これ。」
「愛澤さん、おはよう。あっ、それ…前に貸した裁縫の本だ。まだ持っていて良かったのに。」
「ううん、汚すと悪いから返すね。」
「わかった。また読みたかったら言ってよ、いつでも貸すから。」
「うん、ありがとう。」
縁は笑顔でその場を去り他の女子のところに戻りました。
一方終夜は自分の鞄から祖父の手紙を取り出し再び封を開け読むことにしました。
(じいちゃんは紅達をどんな思いで作ったんだろうか、そして俺はこれからどうするべきか。)
暫く手紙を読んでいると封筒からもう一枚の便箋が出てきたのです。
(ん?これは?)
拾い中を読んでみると終夜は驚きました。そう、彼の祖父・一馬は禁断の方法で人形を作り上げた最高傑作であり禁忌の遺物でもあることが解ったのです。
(じいちゃん、何でこんなことを。でもじいちゃんは娘が欲しくて紅達を作った…飯も食える、恋もできる、人形だけど人間と何ら変わらない女の子…。)
終夜は便箋から目を離し窓の外を見てある決意を決めたのです。
(よし、あいつ等に人間と同じ生活をさせよう。)
終夜を見つめていた縁と湊は彼のところに来たのです。
「おい、終夜大丈夫か?」
「藤堂君体調でも悪いの?」
湊と縁の声に気づいた終夜は驚きながら二人を見たのです。
「えっ?!何?」
「それはこっちの台詞だ。難しい顔をしたと思ったら辛そうな顔したり優しい親父みたいな顔したり頭狂ったか?」
「それはない。」
「じゃあ、体調が優れないとか?」
「元気だよ。二人とも心配してくれてありがとう。」
縁と湊に終夜は笑顔で答えながらも内心では考えが纏まるか纏まらないかの瀬戸際で焦っていた。
「終夜、それ嘘だろ。」
「私もそう思う、藤堂君嘘つくとき作り笑いするから。」
「えっ?!」
「俺たちに隠し事はナシだぜ。俺も縁もお前とは何年も一緒にいる幼馴染みのダチだろ!」
「うん、そうだよ。何でも話して。」
「湊…愛澤さん…ありがとう。」
「なあ、終夜。俺だけ『湊』って呼び捨てなのに縁には『愛澤さん』なんだ?」
「そう言えば何でだろう?」
「わっ、私はそのままで良いよ。恥ずかしいから。」
縁の言葉に湊と終夜は不思議に思ったのでした。
三人が話をしていると一人の女子が入ってきました。
「やっぱり男子は鈍感ね。」
「歩河さんどうしたの?」
「縁は藤堂君の…。」
歩河が理由を話してる最中に縁は彼女をつれ立ち去りました。
一方終夜と湊は歩河と縁の態度に不思議がりながらも当初の話しに戻りました。
立ち去った縁は終夜が見えないところで歩河と話をしました。
「遊木やめてよ、恥ずかしいから。」
「あんたねぇ、そんなんだといつかあいつを誰かにとられるよ!それでも良いの?」
「それは嫌だけど恥ずかしいの!」
「縁あんたの気持ちは解るけど本音ぶつけなきゃいけないときにぶつけないでいつぶつけるの?」
遊木の質問に黙り混んでしまった縁は影から終夜を見つめました。
「わかったわよ、縁あんたの好きにしなよ。もう時間だから戻るよ。」
縁は頷き遊木と離れ自分の席に戻りました。
「終夜、おはよう!」
「おはよう、湊。朝から騒がしいな、何かあったか?」
「縁だ、縁!またあいつ告白されたんだってよ。」
「相手は玉砕だろ。俺少し考え事するから静かにしてくれ。」
湊は黙って頷きその場を去り自分の席に戻りました。暫くすると今度は縁自ら来たのでした。
「藤堂君、あの…これ。」
「愛澤さん、おはよう。あっ、それ…前に貸した裁縫の本だ。まだ持っていて良かったのに。」
「ううん、汚すと悪いから返すね。」
「わかった。また読みたかったら言ってよ、いつでも貸すから。」
「うん、ありがとう。」
縁は笑顔でその場を去り他の女子のところに戻りました。
一方終夜は自分の鞄から祖父の手紙を取り出し再び封を開け読むことにしました。
(じいちゃんは紅達をどんな思いで作ったんだろうか、そして俺はこれからどうするべきか。)
暫く手紙を読んでいると封筒からもう一枚の便箋が出てきたのです。
(ん?これは?)
拾い中を読んでみると終夜は驚きました。そう、彼の祖父・一馬は禁断の方法で人形を作り上げた最高傑作であり禁忌の遺物でもあることが解ったのです。
(じいちゃん、何でこんなことを。でもじいちゃんは娘が欲しくて紅達を作った…飯も食える、恋もできる、人形だけど人間と何ら変わらない女の子…。)
終夜は便箋から目を離し窓の外を見てある決意を決めたのです。
(よし、あいつ等に人間と同じ生活をさせよう。)
終夜を見つめていた縁と湊は彼のところに来たのです。
「おい、終夜大丈夫か?」
「藤堂君体調でも悪いの?」
湊と縁の声に気づいた終夜は驚きながら二人を見たのです。
「えっ?!何?」
「それはこっちの台詞だ。難しい顔をしたと思ったら辛そうな顔したり優しい親父みたいな顔したり頭狂ったか?」
「それはない。」
「じゃあ、体調が優れないとか?」
「元気だよ。二人とも心配してくれてありがとう。」
縁と湊に終夜は笑顔で答えながらも内心では考えが纏まるか纏まらないかの瀬戸際で焦っていた。
「終夜、それ嘘だろ。」
「私もそう思う、藤堂君嘘つくとき作り笑いするから。」
「えっ?!」
「俺たちに隠し事はナシだぜ。俺も縁もお前とは何年も一緒にいる幼馴染みのダチだろ!」
「うん、そうだよ。何でも話して。」
「湊…愛澤さん…ありがとう。」
「なあ、終夜。俺だけ『湊』って呼び捨てなのに縁には『愛澤さん』なんだ?」
「そう言えば何でだろう?」
「わっ、私はそのままで良いよ。恥ずかしいから。」
縁の言葉に湊と終夜は不思議に思ったのでした。
三人が話をしていると一人の女子が入ってきました。
「やっぱり男子は鈍感ね。」
「歩河さんどうしたの?」
「縁は藤堂君の…。」
歩河が理由を話してる最中に縁は彼女をつれ立ち去りました。
一方終夜と湊は歩河と縁の態度に不思議がりながらも当初の話しに戻りました。
立ち去った縁は終夜が見えないところで歩河と話をしました。
「遊木やめてよ、恥ずかしいから。」
「あんたねぇ、そんなんだといつかあいつを誰かにとられるよ!それでも良いの?」
「それは嫌だけど恥ずかしいの!」
「縁あんたの気持ちは解るけど本音ぶつけなきゃいけないときにぶつけないでいつぶつけるの?」
遊木の質問に黙り混んでしまった縁は影から終夜を見つめました。
「わかったわよ、縁あんたの好きにしなよ。もう時間だから戻るよ。」
縁は頷き遊木と離れ自分の席に戻りました。
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