セブンスガール

氷神凉夜

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(紅の章)『メインルート編』消失した想いと取り戻した想い

紅の章・第七話 終夜の気持ちと告白

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 終夜が入院して二日目彼が目を覚ますと紅が座りながらうつ伏せになって寝ていた。

(そうか、俺入院したのか。それで紅はここに泊まって俺の看病を。)

 優しい眼差しで紅を見ていると彼女が目を覚ました。

「終夜気がついたの?大丈夫?」

「うん。一応は。」

「良かった…。」と言いながら紅は安堵しながら泣いてしまった。

「ごめんな、心配かけて。」

「ううん、第一僕の我儘が悪いんだから。」

「いや、そんなことは無いよ。」

「ちょっと待ってて先生に終夜が目を覚ましたって言ってくる。」

「ちょっと待って!」

「ん?どうしたの?」

「紅に伝えたいことがあるんだ。」

「僕に伝えたいこと?」

 紅の質問に終夜は頷きながら話を進めた。

「こんな状態で言うのも変だし紅も嫌だろうけど。聞いて欲しい。」

「わかった、聞くよ。」

「俺はここ数日紅を選ぶか、家族としての紅を選ぶか迷ってた。でも、結論は出なくて…だけど考えれば考えるほど君の笑顔が好きになってた。」

 終夜は自分の気持ちを紅に伝えてる最中彼女は自分が彼の負担になっていたんだと自覚した。

「(僕のせいでやっぱり…)あのね終夜、僕のことは気にしないで休んでよ。ね?」

「最後まで聞いてくれ。」

「聞きたくない!僕のせいで終夜の体調が悪くなったのに!」

「頼む!聞いてくれ。紅…俺の彼女になってくれないか?紅の事が好きなんだ。」

 終夜の告白に紅は驚き、彼女は尋ね返した。

「僕でいいの?だって僕が…。」

「紅じゃないとダメなんだ。」

 終夜の返事を聞いた途端、紅の体が光だした。

「何?何が起きた?」

 光が収まると紅はそこにいたが少し異変を終夜は感じた。

「紅か?何が起きたんだ?」

「うん、僕だよ。終夜が僕を選んだから葵たちが僕と一体になって僕は人間になったんだよ。」

「じゃあ、葵達はもう。」

「うん、もういない。」

「そっか、寂しいが仕方ないな。」

 終夜は本当に寂しそうにしていたが解っていて決断したことに悔いはなかった。

「終夜。ありがとう。大好き。」

 紅は終夜にお礼を言うとキスをしてきたのでした。

「あっ、そうだ。先生に終夜のこと話さなきゃ。じゃあ行ってくる!」

「行ってらっしゃい。院内を走るなよ。」

「おっと、危ない危ない。危うく走るところだった。じゃあ改めて行ってきます。」

 紅が部屋を出て先生を呼びに行くと部屋に残された終夜は一人こんなことを思った。

(紅を大事にしよう。紅の笑顔を守るために。)

 暫くすると紅が先生を連れてくると病室で終夜を診察し一週間したら退院して良いと言われたのでした。
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