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(紅の章)『メインルート編』消失した想いと取り戻した想い
紅の章・第五話 家族以上恋人未満
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デートの次の日、紅は早起きをしてしまった。理由は本人も解ってない。
(うーん。早く目が覚めたはいいけど何しよう?ん?)
ふと目に入ったのはカレンダーだった。紅はカレンダーをまじまじ見るとあることに気づいた、そうテストを忘れていたのだ。
(ヤバい、宿題急いでやらなきゃ!)
慌てて部屋に戻り机の椅子に座り宿題に手をつけた。
そうこうしていると翠が目が覚めたのでした。
「うるさいわね。なんな…のよ?って紅が宿題してる?」
翠は目の前の出来事が信じられなかった。そう、いつもサボり気味の紅が机に向かっていたからだ。
「紅姉?どうしたの?突然机に向かって?」
「ん?ごめん、今手が離せない。」
「えっ?いや、ごめん。」
翠は紅に謝るととりあえず邪魔しないように部屋を出たのでした。
(あの紅姉が自ら勉強するなんて何か起きるのかしら?)
不思議がる翠を他所に朝食まで勉強している紅であった。
時間は過ぎ朝食も終え学校に向かうさなか終夜達は湊と縁と出会い雑談しながら向かった。
「湊、縁あれからどうなのよ?」
「ん?まあ、色々進展はあったがぼちぼちだな。」
「ふーん、こっちも紅姉と終夜デートしたのよ。」
「マジか?終夜がなー。」
「藤堂くん、行動に出たんだね。」
「うーん、私としては不満だけどね。」
「だろうな。姉妹であり恋敵なら当たり前だ。」
「何か方法ないのかな?神前さん達がいつも通りでいられる方法。」
縁の発言に檸檬が答えたのでした。
「存在はしますがあまりお勧め致しませんし、皆納得しないかと思われます。」
「例えば?檸檬達全員恋人にするとかか?」
「例えで正解するとは湊様も酷い方で御座いますね。」
「マジかよ?冗談のつもりだったんだが?まあ、だがそれじゃあ納得しないわな。皆独占したいだろうし。」
「ええ、嘆かわしい事で御座いますが。」
「実際のところ檸檬的にはどうよ?」
「私ですか?私は姉妹平等に愛でてくれるので御座いましたら一向に構いません。」
「ふーん。そうか。檸檬はそこまで独占欲は無いのか。」
「ええ、しかし、紅姉様が現状御幸せならなお私は嬉しく思います。」
「なあ、檸檬。1つ疑問なんだが檸檬実は長女なんじゃないのか?」
「いえ、私は四女で御座います。」
「そうか、俄に信じられんがな。」
などと話し込んでいると皆学校に着き教室に向かいました。
教室では何やら騒がしかった。
「どうしたの?」と紅が尋ねるとクラスの女子が紅に逆に質問してきたのでした。
「神前さん、土曜日藤堂君と何してたの?」
「えっ?デート。」
「やっぱり、神前さん藤堂君の事好きなの?」
「うん。好きだよ。」
「恋人にしたいくらい?」
「うん。」と頷きながら紅が答えるとクラスの女子は羨ましがっていた。
傍から見ていた翠は縁に疑問を尋ねてきたのでした。
「あれ、何であの子達紅姉の返答に羨ましがってる訳?」
「ん?ああ、この学校で藤堂君を恋人にしたい人たくさんいてね。まあ、彼は全部振ってるんだけど。」
「ふーん、要は終夜はモテモテなのね。」
「そういう事。」と縁は笑顔で答えました。
「でも、縁も前はあの子達と一緒だったのよね?」
「うん、そうね。湊君と付き合うまではね。」
翠は縁が暗くなったのを見てまだ一応未練があるのがわかった。
(あとは終夜次第なのね。)
翠は紅と終夜を交互に見て溜息をついたのでした。
昼休み、終夜は紅を食事に誘い朝の質問攻めお疲れと言い…。
「ねぇ、紅。紅はこのまま俺が告白したらどうする?」
「受け入れるよ。どうしたの急に?」
「いやね、本当に皆と一緒にこのまま楽しく出来ないのかなって思って。」
「うーん。出来ないこともないよ。でも、皆納得するかな?」
「どういう事?方法があるとか?」
「うん、ある。しかも2つ。1つは皆を家族として受け入れる。要は全員の想いを振る。」
「ふむふむ、あとの1つは?」
「ハーレム。つまり僕達全員恋人にする。」
終夜は何を言われたか一瞬理解出来なくなった。
「は、ハーレム?えっ?どういう事?」
「アハハ、やっぱそうなる?だよね。でもね、この方法しかないんだ。終夜が僕の想いを振ったりハーレムを選んだら複雑かな。」
「何で?ハーレムは横にずらしたとして姉妹仲良く暮らせるのに?」
「そりゃ、皆といつまでも楽しく暮らしたいけどさ。僕は終夜を彼氏にしたいし。だからと言ってハーレムは独り占めできないし。」
「なるほどね。」
紅の想いは一途に終夜を考えているのが解ったのでした。
(うーん。早く目が覚めたはいいけど何しよう?ん?)
ふと目に入ったのはカレンダーだった。紅はカレンダーをまじまじ見るとあることに気づいた、そうテストを忘れていたのだ。
(ヤバい、宿題急いでやらなきゃ!)
慌てて部屋に戻り机の椅子に座り宿題に手をつけた。
そうこうしていると翠が目が覚めたのでした。
「うるさいわね。なんな…のよ?って紅が宿題してる?」
翠は目の前の出来事が信じられなかった。そう、いつもサボり気味の紅が机に向かっていたからだ。
「紅姉?どうしたの?突然机に向かって?」
「ん?ごめん、今手が離せない。」
「えっ?いや、ごめん。」
翠は紅に謝るととりあえず邪魔しないように部屋を出たのでした。
(あの紅姉が自ら勉強するなんて何か起きるのかしら?)
不思議がる翠を他所に朝食まで勉強している紅であった。
時間は過ぎ朝食も終え学校に向かうさなか終夜達は湊と縁と出会い雑談しながら向かった。
「湊、縁あれからどうなのよ?」
「ん?まあ、色々進展はあったがぼちぼちだな。」
「ふーん、こっちも紅姉と終夜デートしたのよ。」
「マジか?終夜がなー。」
「藤堂くん、行動に出たんだね。」
「うーん、私としては不満だけどね。」
「だろうな。姉妹であり恋敵なら当たり前だ。」
「何か方法ないのかな?神前さん達がいつも通りでいられる方法。」
縁の発言に檸檬が答えたのでした。
「存在はしますがあまりお勧め致しませんし、皆納得しないかと思われます。」
「例えば?檸檬達全員恋人にするとかか?」
「例えで正解するとは湊様も酷い方で御座いますね。」
「マジかよ?冗談のつもりだったんだが?まあ、だがそれじゃあ納得しないわな。皆独占したいだろうし。」
「ええ、嘆かわしい事で御座いますが。」
「実際のところ檸檬的にはどうよ?」
「私ですか?私は姉妹平等に愛でてくれるので御座いましたら一向に構いません。」
「ふーん。そうか。檸檬はそこまで独占欲は無いのか。」
「ええ、しかし、紅姉様が現状御幸せならなお私は嬉しく思います。」
「なあ、檸檬。1つ疑問なんだが檸檬実は長女なんじゃないのか?」
「いえ、私は四女で御座います。」
「そうか、俄に信じられんがな。」
などと話し込んでいると皆学校に着き教室に向かいました。
教室では何やら騒がしかった。
「どうしたの?」と紅が尋ねるとクラスの女子が紅に逆に質問してきたのでした。
「神前さん、土曜日藤堂君と何してたの?」
「えっ?デート。」
「やっぱり、神前さん藤堂君の事好きなの?」
「うん。好きだよ。」
「恋人にしたいくらい?」
「うん。」と頷きながら紅が答えるとクラスの女子は羨ましがっていた。
傍から見ていた翠は縁に疑問を尋ねてきたのでした。
「あれ、何であの子達紅姉の返答に羨ましがってる訳?」
「ん?ああ、この学校で藤堂君を恋人にしたい人たくさんいてね。まあ、彼は全部振ってるんだけど。」
「ふーん、要は終夜はモテモテなのね。」
「そういう事。」と縁は笑顔で答えました。
「でも、縁も前はあの子達と一緒だったのよね?」
「うん、そうね。湊君と付き合うまではね。」
翠は縁が暗くなったのを見てまだ一応未練があるのがわかった。
(あとは終夜次第なのね。)
翠は紅と終夜を交互に見て溜息をついたのでした。
昼休み、終夜は紅を食事に誘い朝の質問攻めお疲れと言い…。
「ねぇ、紅。紅はこのまま俺が告白したらどうする?」
「受け入れるよ。どうしたの急に?」
「いやね、本当に皆と一緒にこのまま楽しく出来ないのかなって思って。」
「うーん。出来ないこともないよ。でも、皆納得するかな?」
「どういう事?方法があるとか?」
「うん、ある。しかも2つ。1つは皆を家族として受け入れる。要は全員の想いを振る。」
「ふむふむ、あとの1つは?」
「ハーレム。つまり僕達全員恋人にする。」
終夜は何を言われたか一瞬理解出来なくなった。
「は、ハーレム?えっ?どういう事?」
「アハハ、やっぱそうなる?だよね。でもね、この方法しかないんだ。終夜が僕の想いを振ったりハーレムを選んだら複雑かな。」
「何で?ハーレムは横にずらしたとして姉妹仲良く暮らせるのに?」
「そりゃ、皆といつまでも楽しく暮らしたいけどさ。僕は終夜を彼氏にしたいし。だからと言ってハーレムは独り占めできないし。」
「なるほどね。」
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