セブンスガール

氷神凉夜

文字の大きさ
上 下
55 / 78
(紅の章)『フラグ編』終夜と夕焼けと恋心

紅の章・第三話(メインフラグ1) 紅の本音と本心

しおりを挟む
 紅は終夜を含め湊と縁に自分達の事を改めて話し彼女は自分について語り始めた。

「僕は終夜に嫌われたくない、終夜に好かれたい。でも今の僕は嫌われる。僕のテーマは恋人を作るには矛盾したテーマだから。」

「どういう事かな?」

「僕の表感情は『嫉妬』、裏感情は『無関心』...これじゃあ恋人なんて無理だよ。」

 終夜は僕のこの発言に対しいきなり難しい内容を話し始めたが今の僕には理解できた。でも、僕が欲しい話じゃなかった。

「なんで、終夜は僕を見てくれないの?一番ではいられないの?」

「俺が今までだれ一人として『特別視』しなかったのは〔家族〕だから。」

「〔家族〕?僕はそんなふうに見てないよ。終夜を家族としてみていたわけじゃない!」

 僕のこの発言に対し終夜は「それだけかい?」って聞いてきたから僕はこう答えた。

「僕は終夜が大好き!他の姉妹の誰より終夜を見ていたし一番になりたいって思ってる!」

 この答えに対し終夜の答えは違った。

「そうか、そうだったんだ。紅の本当のテーマは『本音』だったんだ!」

 僕は泣きたくなった。でも、縁がなぜかは知らないが終夜を怒り始めた。でも、僕はこう思った。

(自分の恋愛は控えめなのに他人の恋愛は極端に出られるの?)

 しかし、終夜はこう言った。『僕の本当のテーマを解き明かさない限り意味がない』と。
 僕にはどうでもよかった。なぜなら終夜が僕を一番にする気がないことに気が付いたから。

「紅、すまない。今は耐えてくれ。」と、終夜は目で訴えていた気もした。

「僕の本心を話すよ。僕は終夜が僕を見ないなら関心がないならこのままでいい。」

「俺は誰に対しても同じことはしない。でも今は特別扱いはできないのも事実。」

 好きと嫌いは紙一重、どちらも関心があるから取れる行動らしい。
 終夜に特別扱いされるには?特別視されるには?僕の中で無関心が関心に変わっていってるのが理解できたがこれじゃない。言いたい事は言ったし今の状態の答えは聞いたしもういいよね?

(終夜に嫌われたくない、見放されたくない)

 僕はこう思いながら終夜達の前から去った。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。

矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。 女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。 取って付けたようなバレンタインネタあり。 カクヨムでも同内容で公開しています。

壁の薄いアパートで、隣の部屋から喘ぎ声がする

サドラ
恋愛
最近付き合い始めた彼女とアパートにいる主人公。しかし、隣の部屋からの喘ぎ声が壁が薄いせいで聞こえてくる。そのせいで欲情が刺激された両者はー

【R18】僕の筆おろし日記(高校生の僕は親友の家で彼の母親と倫ならぬ禁断の行為を…初体験の相手は美しい人妻だった)

幻田恋人
恋愛
 夏休みも終盤に入って、僕は親友の家で一緒に宿題をする事になった。  でも、その家には僕が以前から大人の女性として憧れていた親友の母親で、とても魅力的な人妻の小百合がいた。  親友のいない家の中で僕と小百合の二人だけの時間が始まる。  童貞の僕は小百合の美しさに圧倒され、次第に彼女との濃厚な大人の関係に陥っていく。  許されるはずのない、男子高校生の僕と親友の母親との倫を外れた禁断の愛欲の行為が親友の家で展開されていく…  僕はもう我慢の限界を超えてしまった… 早く小百合さんの中に…

校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれた女子高生たちが小さな公園のトイレをみんなで使う話

赤髪命
大衆娯楽
少し田舎の土地にある女子校、華水黄杏女学園の1年生のあるクラスの乗ったバスが校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれてしまい、急遽トイレ休憩のために立ち寄った小さな公園のトイレでクラスの女子がトイレを済ませる話です(分かりにくくてすみません。詳しくは本文を読んで下さい)

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

若妻の穴を堪能する夫の話

かめのこたろう
現代文学
内容は題名の通りです。

[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件

森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。 学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。 そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……

隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました

ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら…… という、とんでもないお話を書きました。 ぜひ読んでください。

処理中です...