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第七章 後期授業開始
101話 お仕事コース(冒険者基礎)後期 (第七章 完)
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「先週話した通り、今日は冒険者ギルドで冒険者登録を行う。と、レイシアは休んでいたから聞いてなかったな」
教師がそう言うと、レイシアは発言した。
「先生、私ギルドカード持っていますが」
教師が見せろと言うと、レイシアはギルドカードを出した。
「ブロンズカード! Cランクだと! 登録日が……まだ1ヶ月もたってはいないじゃないか」
「はい。ボア狩りまくっていたら上がりました」
サポートの冒険者たちがざわついた。彼らの多くはCランク。もっともCランクは一人前として認められた証なので、振り幅が大きいランク。成り立てと経験豊富な者との差は大きいのだが、彼らから見てレイシアは若すぎた。
「Cランクなら、この授業受けなくてもいいんだが……」
教師がつぶやいた。
あり得ない。しかし、ギルドは信用が第一。金や権力でランクアップはしない。
教師はレイシアの騎士コースでのやらかしを聞いているので、そこまでの動揺はなかったのだが、冒険者コースをたまに手伝いに呼ばれる冒険者たちの心情は穏やかではない。それでも雇われている手前大人しくしていた。その雰囲気を感じた教師は
「まあ、レイシアの件はギルドで確認すればいい。他の者は初めてだろう。トラブル起こさないようについてきなさい」
そう言って、移動するように諭した。
◇
昼前の冒険者ギルドは空いている。空いてはいるが、今日の仕事にあぶれた者や、初めから今日は休もうという暇人が朝から併設している飯屋で酒を飲んでいた。王都のギルドでの日常の風景だが、育ちの良い学生たちには淀んだ風景に見える。
「冒険者なんてこんなものだ。やめるなら早い方がいいぞ」
引率の冒険者が声をかけた。
「上手くいってるヤツなんかほんの一握りだ。大抵はその日暮らしの酔っ払いさ」
飲んでいた冒険者が野次を飛ばす。毎年恒例の景色。ここで怯むくらいなら登録をやめたほうが幸せになれる。
3人リタイアがでた。冒険者に連れられ学園に戻った。
「よく来たな、学園の生徒たち。これからギルド登録をしてやる。テメーらは全員Eランク、錫製のカードからスタートだ。辞めたくなったらすぐにカードを返すように…な~に恥ずかしいことなんてない! 毎年脱落した生徒はたくさんいるんだ。死ぬよりは辞めた方が賢いさ」
学園もギルドも辞めさせる圧が強い。それほど過酷で底辺が多い冒険者。トップとの格差が激しい。字の読み書きが出来る者がわざわざやるのはトップクラスを目指すため。それで大概卒業後大怪我をするか死ぬ。未来ある若者の目指す職業ではないが、無茶されるよりは教育したほうがいい。
早いうちに諦めさせようと教師も職員も必死。それが、冒険者コースの実情。案の定絡んてくる酔っぱらいもそこら辺りは織り込み済み。ある程度はスルーするのがお約束。
「まーたすぐ辞めるガキどもが来たのか。お坊っちゃま方に冒険者が務まるかな~」
値踏みするようにジロジロ見るヤサグレ冒険者たち。最後にいるレイシアを見つけた。
「お嬢ちゃん、冒険者登録に来たのか~、舐められたもんだな」
「違います」
「だろうな、なんでいるんだよ!」
酔っ払いのやさぐれ冒険者は怒鳴った。ビクッとする生徒たち。レイシアだけは普通に答えた。
「冒険者登録なら終わっています。ほら」
レイシアはギルドカードを出した。貰いたてのカードはピカピカに光っている。
「ブロンズ……だと…………。ふざけるな!」
怒鳴った彼はDクラス。カードも鉄製。
「俺が鉄製で、このチビがブロンズとはどういうことだ!」
「どうと言われましても……」
「どうなってんだギルドは!」
騒いでいる冒険者に、ギルド職員が止めに入る。ちなみに一部事務職を除いて、受付含めほとんどが元冒険者。力には力で対抗。それが冒険者の世界。
「おう、ギルドにいちゃもんとは、ずいぶん偉くなったもんだな」
「い、いや、そういうわけじゃ。でも、おかしくねーか、あれがCクラスって」
「こっちも初めてのお客さまだ。いまから実力を調べる」
「じゃあ、その役俺にやらせろ! 俺の方が格下だというなら問題ねーだろ!」
そう言って、レイシアに凄んだ。
「おいガキ、俺様が直々にテストしてやる」
「いやです」
「ああぁ~? なんだって」
「弱い者いじめはちょっと……気が引けますので」
無自覚炸裂! 真っ赤になった冒険者は怒鳴った。
「表に出ろゴリャー! 今すぐ叩きのめす! Cランクなら逃げるな!」
なだめようと必死な職員。ギルド長と教師が相談を始める。
「いいですよ。サクッと終わらせましょう」
のほほんとレイシアが言う。冒険者同士の了承のためこれ以上は止められない。
「ルール内でやるように。いいか、ルール内でだ」
ギルド長が叫ぶと、やさぐれ冒険者は「来い!」と言って外へ出て行った。
◇
「決闘じゃなく、狩り勝負でもしてくれたらありがたいんだが」
ギルド長がぼやいているが決闘の準備は着々と進む。
「急所への攻撃はなし。早く一本当てた者の勝ち。それでいいな」
どこまでも、レイシアを心配するギルド職員たち。いざとなったらすぐ止められるように周りを囲む。
「一撃だな。きついのお見舞いしてやるぜ。俺も実力だけならCランク。パーティー組む相手がいないから上がれないだけだ」
言ってて悲しくなった冒険者。八つ当たりがレイシアに向かう。
「お前がCランクなどと……ぶっ潰す」
「面倒くさいから、早く終わらせるよ」
その声が開戦の合図となった。レイシアの肩を狙い木刀が振り下ろされる。木刀は、そのままレイシアを斬り
地面に当たった。
レイシアの幻影が消えた。
ギリギリまで木刀を引き付け素早い円運動でかわしながら、背後に周ったレイシア。木刀で相手の膝の裏を攻撃した。
…………壮大な、膝カックン。
男は膝を付き、頭から地面に倒れた。両腕を前に出したまま。
「これは……東方に伝わる『土下座』。屈辱的な謝罪の形」
ギルドの職員がつぶやくと、あちらこちらから笑いが起こった。
元々嫌われ者のやさぐれ冒険者。いつしか、ギャラリーから土下座コールが起こった。
「「「どっげっざ! どっげっざ!」」」
怒りに震えるやさぐれ。立ち上がるとめちゃくちゃに木刀をふりまわりした。
レイシアは軽くいなし、両腕を叩き木刀を落とさせた。背中に一撃を当て倒すと頭を踏みつけこう言った。
「こんな程度じゃうさぎ狩りくらいしか役に立たないわ。実力差も読めないのに昼酒など、10年早いと言うものですね。だから弱いものいじめは嫌だと申しましたのに」
「ハア―――――」と盛大にため息をついた。
やさぐれ冒険者の心がボキボキと音を立てて折れた。
「わたしがCランクで文句のある方、他にいますか? 今のうちお相手しますが」
レイシアがニコニコと、やさぐれの頭を踏み続けながら言った。
そこにいた冒険者全員、恐ろしい物を見るような目をして、ブンブンと首を横に振った。
こうして、レイシアはCランクと認められ、生徒たちは無事冒険者登録が終わったのだった。
教師がそう言うと、レイシアは発言した。
「先生、私ギルドカード持っていますが」
教師が見せろと言うと、レイシアはギルドカードを出した。
「ブロンズカード! Cランクだと! 登録日が……まだ1ヶ月もたってはいないじゃないか」
「はい。ボア狩りまくっていたら上がりました」
サポートの冒険者たちがざわついた。彼らの多くはCランク。もっともCランクは一人前として認められた証なので、振り幅が大きいランク。成り立てと経験豊富な者との差は大きいのだが、彼らから見てレイシアは若すぎた。
「Cランクなら、この授業受けなくてもいいんだが……」
教師がつぶやいた。
あり得ない。しかし、ギルドは信用が第一。金や権力でランクアップはしない。
教師はレイシアの騎士コースでのやらかしを聞いているので、そこまでの動揺はなかったのだが、冒険者コースをたまに手伝いに呼ばれる冒険者たちの心情は穏やかではない。それでも雇われている手前大人しくしていた。その雰囲気を感じた教師は
「まあ、レイシアの件はギルドで確認すればいい。他の者は初めてだろう。トラブル起こさないようについてきなさい」
そう言って、移動するように諭した。
◇
昼前の冒険者ギルドは空いている。空いてはいるが、今日の仕事にあぶれた者や、初めから今日は休もうという暇人が朝から併設している飯屋で酒を飲んでいた。王都のギルドでの日常の風景だが、育ちの良い学生たちには淀んだ風景に見える。
「冒険者なんてこんなものだ。やめるなら早い方がいいぞ」
引率の冒険者が声をかけた。
「上手くいってるヤツなんかほんの一握りだ。大抵はその日暮らしの酔っ払いさ」
飲んでいた冒険者が野次を飛ばす。毎年恒例の景色。ここで怯むくらいなら登録をやめたほうが幸せになれる。
3人リタイアがでた。冒険者に連れられ学園に戻った。
「よく来たな、学園の生徒たち。これからギルド登録をしてやる。テメーらは全員Eランク、錫製のカードからスタートだ。辞めたくなったらすぐにカードを返すように…な~に恥ずかしいことなんてない! 毎年脱落した生徒はたくさんいるんだ。死ぬよりは辞めた方が賢いさ」
学園もギルドも辞めさせる圧が強い。それほど過酷で底辺が多い冒険者。トップとの格差が激しい。字の読み書きが出来る者がわざわざやるのはトップクラスを目指すため。それで大概卒業後大怪我をするか死ぬ。未来ある若者の目指す職業ではないが、無茶されるよりは教育したほうがいい。
早いうちに諦めさせようと教師も職員も必死。それが、冒険者コースの実情。案の定絡んてくる酔っぱらいもそこら辺りは織り込み済み。ある程度はスルーするのがお約束。
「まーたすぐ辞めるガキどもが来たのか。お坊っちゃま方に冒険者が務まるかな~」
値踏みするようにジロジロ見るヤサグレ冒険者たち。最後にいるレイシアを見つけた。
「お嬢ちゃん、冒険者登録に来たのか~、舐められたもんだな」
「違います」
「だろうな、なんでいるんだよ!」
酔っ払いのやさぐれ冒険者は怒鳴った。ビクッとする生徒たち。レイシアだけは普通に答えた。
「冒険者登録なら終わっています。ほら」
レイシアはギルドカードを出した。貰いたてのカードはピカピカに光っている。
「ブロンズ……だと…………。ふざけるな!」
怒鳴った彼はDクラス。カードも鉄製。
「俺が鉄製で、このチビがブロンズとはどういうことだ!」
「どうと言われましても……」
「どうなってんだギルドは!」
騒いでいる冒険者に、ギルド職員が止めに入る。ちなみに一部事務職を除いて、受付含めほとんどが元冒険者。力には力で対抗。それが冒険者の世界。
「おう、ギルドにいちゃもんとは、ずいぶん偉くなったもんだな」
「い、いや、そういうわけじゃ。でも、おかしくねーか、あれがCクラスって」
「こっちも初めてのお客さまだ。いまから実力を調べる」
「じゃあ、その役俺にやらせろ! 俺の方が格下だというなら問題ねーだろ!」
そう言って、レイシアに凄んだ。
「おいガキ、俺様が直々にテストしてやる」
「いやです」
「ああぁ~? なんだって」
「弱い者いじめはちょっと……気が引けますので」
無自覚炸裂! 真っ赤になった冒険者は怒鳴った。
「表に出ろゴリャー! 今すぐ叩きのめす! Cランクなら逃げるな!」
なだめようと必死な職員。ギルド長と教師が相談を始める。
「いいですよ。サクッと終わらせましょう」
のほほんとレイシアが言う。冒険者同士の了承のためこれ以上は止められない。
「ルール内でやるように。いいか、ルール内でだ」
ギルド長が叫ぶと、やさぐれ冒険者は「来い!」と言って外へ出て行った。
◇
「決闘じゃなく、狩り勝負でもしてくれたらありがたいんだが」
ギルド長がぼやいているが決闘の準備は着々と進む。
「急所への攻撃はなし。早く一本当てた者の勝ち。それでいいな」
どこまでも、レイシアを心配するギルド職員たち。いざとなったらすぐ止められるように周りを囲む。
「一撃だな。きついのお見舞いしてやるぜ。俺も実力だけならCランク。パーティー組む相手がいないから上がれないだけだ」
言ってて悲しくなった冒険者。八つ当たりがレイシアに向かう。
「お前がCランクなどと……ぶっ潰す」
「面倒くさいから、早く終わらせるよ」
その声が開戦の合図となった。レイシアの肩を狙い木刀が振り下ろされる。木刀は、そのままレイシアを斬り
地面に当たった。
レイシアの幻影が消えた。
ギリギリまで木刀を引き付け素早い円運動でかわしながら、背後に周ったレイシア。木刀で相手の膝の裏を攻撃した。
…………壮大な、膝カックン。
男は膝を付き、頭から地面に倒れた。両腕を前に出したまま。
「これは……東方に伝わる『土下座』。屈辱的な謝罪の形」
ギルドの職員がつぶやくと、あちらこちらから笑いが起こった。
元々嫌われ者のやさぐれ冒険者。いつしか、ギャラリーから土下座コールが起こった。
「「「どっげっざ! どっげっざ!」」」
怒りに震えるやさぐれ。立ち上がるとめちゃくちゃに木刀をふりまわりした。
レイシアは軽くいなし、両腕を叩き木刀を落とさせた。背中に一撃を当て倒すと頭を踏みつけこう言った。
「こんな程度じゃうさぎ狩りくらいしか役に立たないわ。実力差も読めないのに昼酒など、10年早いと言うものですね。だから弱いものいじめは嫌だと申しましたのに」
「ハア―――――」と盛大にため息をついた。
やさぐれ冒険者の心がボキボキと音を立てて折れた。
「わたしがCランクで文句のある方、他にいますか? 今のうちお相手しますが」
レイシアがニコニコと、やさぐれの頭を踏み続けながら言った。
そこにいた冒険者全員、恐ろしい物を見るような目をして、ブンブンと首を横に振った。
こうして、レイシアはCランクと認められ、生徒たちは無事冒険者登録が終わったのだった。
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