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第一章 スターターダンジョン編
第2話 施設案内
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ゴブタークこと、リーダーさんは私を連れてここを案内してくれるらしい。
今いる部屋を出て少し狭い通路を歩いてすぐに扉があった。
リーダーさんがその扉を開けるとと目に広がるのはとても大きな部屋だった。
そこにはたくさんのゴブリンとスライムがいた。
「リーダーさん。ここがモンスターハウスなの?」
「うん?あぁいや違う。ここは大広間だ。みんなのたまり場みたいなとこだ。飯を食ったり、話したりするところだな」
大広間と呼ばれる部屋をよくみるとゴブリン同士が笑いながら話したり、スライムがぐったりしてリラックスしてるような気がした。
「おまえさんも、仕事がない時はここで待機してるといい。とはいえ、当分は使えないと思うけどな……」
「お仕事ってなぁに?」
「あ、あぁ。お仕事ね。それは今行くところで教える」
リーダーさんはとても気まずそうにしていたが顔を隠すように私は引っ張って行く。
少し気になりはしたがしっかりついて行く。まだ、私はほとんどここを知らないのだから。
大広間からまた狭い通路を歩いていく。かなり、長い距離を歩いて少しヘトヘトだ。
そして、着いたところは小さな部屋。
中には床に変な絵みたいなのがあり、それが薄く光っている。それ以外は何も無かった。
「ここの部屋はな、モンスターハウスに転移する魔法陣部屋だ。仕事を行く時にここの部屋を使って仕事部屋に移動するって訳だ」
「それで、お仕事って?」
「あぁモンスターハウスのお仕事っていうのは簡単に言うと人間と戦う。ただそれだけさ」
「戦うだけなの?」
「そう、戦うだけ。詳しくは仕事の時に教える。ただ気をつけてほしいのは、俺達も負ければ死ぬこともあるんだ。それに痛みも感じる。」
「……じゃあ、私も負けちゃたら死んじゃうの?」
少し涙目になった悪魔の子供。とても可愛いとゴブタークは思った。
「いやいや!勝てば問題ないだろ?それにな、負けても必ず死ぬ訳では無い」
「???」
「実はな、ある程度の瀕死になったものは自動的に医務室に転移される。だから、全員画死ぬ訳では無い。ただし、即死はどうにもならない。だからそれだけは気をつけるんだぞ」
「うん、わかった!」
そういって笑顔になった悪魔の子供を優しく撫でるリーダーであった。
転移部屋で話し終えた2人は案内を続けた。
食堂、寝室、医務室、全てがみんなで使う部屋だ。
そして最後に少し他よりも綺麗な扉の前に来た。
「さて、最後に俺の部屋を紹介する。ここは副リーダーぐらいしか入れない特別な部屋だ。」
「特別なお部屋!!あ、でも私は入れない……」
「いや、今回は俺が許可する。さぁ入りな!」
そう言ってリーダーの部屋に入っていった。
ベッドに机と椅子、本棚と他の部屋とは違い色々とものが置いてある。
あたりをキョロキョロして見ている悪魔に手招きをし、椅子に座らせる。
「さて、案内は終わりなんだがお前さんに少し話があってな」
「ん?なぁに?」
「実はな、うちのモンスターハウスはゴブリンとスライムが主な構成なんだ。つまり、それ以外の種族はいない。だが、おまえさんはどう見ても俺らとは違ってな……」
そういってリーダーは机の中から手鏡を持ってきた。
「まずはこれで容姿を確認してみてくれ。もしかしたら自分の種族が分かるかもしれないしな」
そういって悪魔の子供に手鏡を渡した。
悪魔の子供はじっくりと自分を見てそしてリーダーに言った。
「リーダーさんとは違う。でも、私の種族はわからない……」
「そ、そうか。困ったなぁ」
「うぅ、ごめんなさい……」
「あぁ、いやいいんだ!気にするな!!」
どうやらリーダーは子供には甘いらしい。
「とりあえずダンジョンマスター様に話は通しておく。それでなお前さんにお願いがあるんだ」
「おねがい??」
「そうだ。他のゴブリンとスライムがな、お前さんのことを警戒してるんだ。今まで見た事のない容姿だからだな。それで、あまり近づきたくないらしい」
俺は全然そう思わないけどな!とリーダーは気を遣う。
「そこでだ、みんなの警戒心を解くために暫くは俺と共に行動してもらう。寝る時と食事の時はここで、仕事する時は俺と共にすること。そうすれば俺を信用してくれる仲間たちだ、少しずつ慣れていくと思うんだ。申し訳ないが、それでもいいかい?」
不安そうな顔をしながらリーダーは悪魔の子供に聞いた。
悪魔の子供は少し考えたが難しいお話だと思い……
「うん、わかった!リーダーさんとなら安心だから嬉しい!!」
リーダーの顔は緑色だが、その時は少し赤いような気がした。
今いる部屋を出て少し狭い通路を歩いてすぐに扉があった。
リーダーさんがその扉を開けるとと目に広がるのはとても大きな部屋だった。
そこにはたくさんのゴブリンとスライムがいた。
「リーダーさん。ここがモンスターハウスなの?」
「うん?あぁいや違う。ここは大広間だ。みんなのたまり場みたいなとこだ。飯を食ったり、話したりするところだな」
大広間と呼ばれる部屋をよくみるとゴブリン同士が笑いながら話したり、スライムがぐったりしてリラックスしてるような気がした。
「おまえさんも、仕事がない時はここで待機してるといい。とはいえ、当分は使えないと思うけどな……」
「お仕事ってなぁに?」
「あ、あぁ。お仕事ね。それは今行くところで教える」
リーダーさんはとても気まずそうにしていたが顔を隠すように私は引っ張って行く。
少し気になりはしたがしっかりついて行く。まだ、私はほとんどここを知らないのだから。
大広間からまた狭い通路を歩いていく。かなり、長い距離を歩いて少しヘトヘトだ。
そして、着いたところは小さな部屋。
中には床に変な絵みたいなのがあり、それが薄く光っている。それ以外は何も無かった。
「ここの部屋はな、モンスターハウスに転移する魔法陣部屋だ。仕事を行く時にここの部屋を使って仕事部屋に移動するって訳だ」
「それで、お仕事って?」
「あぁモンスターハウスのお仕事っていうのは簡単に言うと人間と戦う。ただそれだけさ」
「戦うだけなの?」
「そう、戦うだけ。詳しくは仕事の時に教える。ただ気をつけてほしいのは、俺達も負ければ死ぬこともあるんだ。それに痛みも感じる。」
「……じゃあ、私も負けちゃたら死んじゃうの?」
少し涙目になった悪魔の子供。とても可愛いとゴブタークは思った。
「いやいや!勝てば問題ないだろ?それにな、負けても必ず死ぬ訳では無い」
「???」
「実はな、ある程度の瀕死になったものは自動的に医務室に転移される。だから、全員画死ぬ訳では無い。ただし、即死はどうにもならない。だからそれだけは気をつけるんだぞ」
「うん、わかった!」
そういって笑顔になった悪魔の子供を優しく撫でるリーダーであった。
転移部屋で話し終えた2人は案内を続けた。
食堂、寝室、医務室、全てがみんなで使う部屋だ。
そして最後に少し他よりも綺麗な扉の前に来た。
「さて、最後に俺の部屋を紹介する。ここは副リーダーぐらいしか入れない特別な部屋だ。」
「特別なお部屋!!あ、でも私は入れない……」
「いや、今回は俺が許可する。さぁ入りな!」
そう言ってリーダーの部屋に入っていった。
ベッドに机と椅子、本棚と他の部屋とは違い色々とものが置いてある。
あたりをキョロキョロして見ている悪魔に手招きをし、椅子に座らせる。
「さて、案内は終わりなんだがお前さんに少し話があってな」
「ん?なぁに?」
「実はな、うちのモンスターハウスはゴブリンとスライムが主な構成なんだ。つまり、それ以外の種族はいない。だが、おまえさんはどう見ても俺らとは違ってな……」
そういってリーダーは机の中から手鏡を持ってきた。
「まずはこれで容姿を確認してみてくれ。もしかしたら自分の種族が分かるかもしれないしな」
そういって悪魔の子供に手鏡を渡した。
悪魔の子供はじっくりと自分を見てそしてリーダーに言った。
「リーダーさんとは違う。でも、私の種族はわからない……」
「そ、そうか。困ったなぁ」
「うぅ、ごめんなさい……」
「あぁ、いやいいんだ!気にするな!!」
どうやらリーダーは子供には甘いらしい。
「とりあえずダンジョンマスター様に話は通しておく。それでなお前さんにお願いがあるんだ」
「おねがい??」
「そうだ。他のゴブリンとスライムがな、お前さんのことを警戒してるんだ。今まで見た事のない容姿だからだな。それで、あまり近づきたくないらしい」
俺は全然そう思わないけどな!とリーダーは気を遣う。
「そこでだ、みんなの警戒心を解くために暫くは俺と共に行動してもらう。寝る時と食事の時はここで、仕事する時は俺と共にすること。そうすれば俺を信用してくれる仲間たちだ、少しずつ慣れていくと思うんだ。申し訳ないが、それでもいいかい?」
不安そうな顔をしながらリーダーは悪魔の子供に聞いた。
悪魔の子供は少し考えたが難しいお話だと思い……
「うん、わかった!リーダーさんとなら安心だから嬉しい!!」
リーダーの顔は緑色だが、その時は少し赤いような気がした。
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