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第46話 魔法庁と土の試練 1
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【登場人物】
野咲あずき……十二歳。小学六年生。日本とイギリスのハーフ。
おはぎ……黒猫。あずきの飼い猫。
姉小路……魔法庁の役人。三十路のダンディ。
西園寺祥子……ルナリア魔法学校中等部二年生。
「いやぁ、ハッハッハ。随分待っちゃったよ。エアリアル先生にも困ったものだ。後で説教だな」
ダンディな声で、スーツ姿の長身男性が笑った。
あずきは横目でチラっと周囲を見回した。
そこは円形闘技場だった。
直径二百メートル程の広さのフィールドを中心に、階段状の観客席が並んでいる。
ただし、空にも地面がある。
つまりここは、巨大洞窟の中に作られた、地下闘技場というわけだ。
思った以上に観客がいる。
バインダーやタブレットを持ったスーツ姿の人たちは、おそらく魔法庁の役人だろうが、なんとあずきと同じ制服を着た子たちもいる。
――遠くて校章の色は見えないけど、先輩っぽい。
予想通り客席の、しかも中々に良い席に、あずきの祖父、祖母、そして西園寺のお祖母さんの三人が仲良く座っていた。
その隣には、お目付け役を兼ねているのか、祥子も座っている。
こちらが気付いたことに気付いたようで、老人たち三人があずきに向かって勢いよく手を振った。
あずきも手を振り返そうとして視線に恥ずかしくなって止める。
――見学って言ってたからどこかで見に来るとは想定してたけど、ここでなんだ。
「あなたがこのステージの担当官なんですか? 姉小路さん」
「そう。ここが初心者の試練における最終ステージ、土のエリアだ。初心者魔法使いはこの試練を通じて各属性の力を入手する。他の試験官からその辺りのことの説明は受けたかい?」
「はい」
あずきが頷く。
だが、どうにもギャラリーのことが気になって仕方が無い。
姉小路が続ける。
「担当官は属性毎に何人かいるんだが、月宮殿に辿り着いた段階で、魔法庁が新人のレベルに応じた担当官を決める。精霊でもあるイフリート先生、ヒルダ先生、エアリアル先生の出番が来たのは本当に久々のことなんだ。それだけキミは期待されている。なにせ賢者をも輩出したバロウズの血族だからね。ボクもキミがどれだけ使えるのか興味あったから、今回、無理を言ってねじ込ませて貰ったんだ」
「ってことは、このステージの内容は『戦闘』ということですね」
「そう。ガチバトルってやつだ。それでキミの実力を確認する。あぁ、でもボク個人が戦うわけじゃあ無い」
「どういうことです?」
「こういうことさ!」
姉小路が両手のひらを地面に付けた。
そこで初めて、姉小路が見覚えのある石の付いたペンダントを首に掛けていることに気付いた。
姉小路の呪文詠唱に反応し、石が光を発する。
――青色の宝石? まさか、ゴーレムの核?
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
姉小路が手を当てた場所を起点とし、地面に光が走った。
それまで何も無かった地面に、あっという間に巨大な魔法陣が描かれる。
あずきは慌てて飛び退いた。
魔法陣を通して、土で出来た巨大な頭がせり上がってくる。
ゆっくりと腕、胴、腰、足と、全身が現れる。
全てが現れたとき、それの頭はあずきの遥か頭上にあった。
川で見たものと同じくらいのサイズ。
それは五メートルもの身長を持つ、ゴーレムだった。
あずきに恐怖が蘇った。
魔法世界に来たばかりのとき、河原で襲ってきたゴーレム。
あまりの恐ろしさに、身動き一つ出来なかった。
助けが入らなかったら、あそこで死んでいたかもしれない。
その恐怖は、今なお、あずきの心の奥底に燻っている。
――落ち着け、わたし。今のわたしは、あのときのわたしじゃないでしょ? それなりに場数も踏んだ。パワーアップも果たした。何より一人じゃない。精霊が助けてくれる! だから! 今わたしは、あのときの弱かったわたしを超える!
あずきの中から闘志がふつふつと湧いてきた。
そんなあずきの葛藤を知ってか知らずか、姉小路が説明を続ける。
「これは、ボクが仕事が終わって帰宅してから、あるいは休日とかに、暇を見つけてはコツコツ丹念に丹念に作り練り上げたゴーレムだ。十年ものだよ? ボクは学生時代から土属性の成績が良くって、これが通算十二体目のゴーレムになる。自信作だよ。名付けて『デク十二号』。キミにはこれを相手に戦ってもらう。なに、模擬戦闘だから十分間保ってくれればいい。救護スタッフもスタンバイしているし、周りは魔法使いだらけだから、怪我をしてもあっという間に治してくれる。ただ、失望だけはさせないでくれよ?」
よほど自信があるのだろう。
姉小路が不敵に笑う。
「観客席にゴーレムの破片が飛び込んだら?」
あずきは、姉小路の余裕ぶった大人な態度が無性に癪に障った。
実際、子供なのは間違い無いのだけれど、上から目線であからさまな子供扱いをされるのは嫌なのだ。
「はっはっは。ボクのゴーレムを砕くつもりかい? それはまた随分と自信があるようだ。キミが手も足も出なかった河原のゴーレムの倍以上の出力があるんだが、まぁいいだろう。魔法バリアが施してあるから、物理的な攻撃も魔法攻撃も一切観客席には届かない。安心したかい?」
「はい、安心しました。これで全力を出せます」
「そう。全力でかかってきたまえ。ではスタートだ!」
ゴーレムがあずきの前でゆっくり動き出した。
野咲あずき……十二歳。小学六年生。日本とイギリスのハーフ。
おはぎ……黒猫。あずきの飼い猫。
姉小路……魔法庁の役人。三十路のダンディ。
西園寺祥子……ルナリア魔法学校中等部二年生。
「いやぁ、ハッハッハ。随分待っちゃったよ。エアリアル先生にも困ったものだ。後で説教だな」
ダンディな声で、スーツ姿の長身男性が笑った。
あずきは横目でチラっと周囲を見回した。
そこは円形闘技場だった。
直径二百メートル程の広さのフィールドを中心に、階段状の観客席が並んでいる。
ただし、空にも地面がある。
つまりここは、巨大洞窟の中に作られた、地下闘技場というわけだ。
思った以上に観客がいる。
バインダーやタブレットを持ったスーツ姿の人たちは、おそらく魔法庁の役人だろうが、なんとあずきと同じ制服を着た子たちもいる。
――遠くて校章の色は見えないけど、先輩っぽい。
予想通り客席の、しかも中々に良い席に、あずきの祖父、祖母、そして西園寺のお祖母さんの三人が仲良く座っていた。
その隣には、お目付け役を兼ねているのか、祥子も座っている。
こちらが気付いたことに気付いたようで、老人たち三人があずきに向かって勢いよく手を振った。
あずきも手を振り返そうとして視線に恥ずかしくなって止める。
――見学って言ってたからどこかで見に来るとは想定してたけど、ここでなんだ。
「あなたがこのステージの担当官なんですか? 姉小路さん」
「そう。ここが初心者の試練における最終ステージ、土のエリアだ。初心者魔法使いはこの試練を通じて各属性の力を入手する。他の試験官からその辺りのことの説明は受けたかい?」
「はい」
あずきが頷く。
だが、どうにもギャラリーのことが気になって仕方が無い。
姉小路が続ける。
「担当官は属性毎に何人かいるんだが、月宮殿に辿り着いた段階で、魔法庁が新人のレベルに応じた担当官を決める。精霊でもあるイフリート先生、ヒルダ先生、エアリアル先生の出番が来たのは本当に久々のことなんだ。それだけキミは期待されている。なにせ賢者をも輩出したバロウズの血族だからね。ボクもキミがどれだけ使えるのか興味あったから、今回、無理を言ってねじ込ませて貰ったんだ」
「ってことは、このステージの内容は『戦闘』ということですね」
「そう。ガチバトルってやつだ。それでキミの実力を確認する。あぁ、でもボク個人が戦うわけじゃあ無い」
「どういうことです?」
「こういうことさ!」
姉小路が両手のひらを地面に付けた。
そこで初めて、姉小路が見覚えのある石の付いたペンダントを首に掛けていることに気付いた。
姉小路の呪文詠唱に反応し、石が光を発する。
――青色の宝石? まさか、ゴーレムの核?
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
姉小路が手を当てた場所を起点とし、地面に光が走った。
それまで何も無かった地面に、あっという間に巨大な魔法陣が描かれる。
あずきは慌てて飛び退いた。
魔法陣を通して、土で出来た巨大な頭がせり上がってくる。
ゆっくりと腕、胴、腰、足と、全身が現れる。
全てが現れたとき、それの頭はあずきの遥か頭上にあった。
川で見たものと同じくらいのサイズ。
それは五メートルもの身長を持つ、ゴーレムだった。
あずきに恐怖が蘇った。
魔法世界に来たばかりのとき、河原で襲ってきたゴーレム。
あまりの恐ろしさに、身動き一つ出来なかった。
助けが入らなかったら、あそこで死んでいたかもしれない。
その恐怖は、今なお、あずきの心の奥底に燻っている。
――落ち着け、わたし。今のわたしは、あのときのわたしじゃないでしょ? それなりに場数も踏んだ。パワーアップも果たした。何より一人じゃない。精霊が助けてくれる! だから! 今わたしは、あのときの弱かったわたしを超える!
あずきの中から闘志がふつふつと湧いてきた。
そんなあずきの葛藤を知ってか知らずか、姉小路が説明を続ける。
「これは、ボクが仕事が終わって帰宅してから、あるいは休日とかに、暇を見つけてはコツコツ丹念に丹念に作り練り上げたゴーレムだ。十年ものだよ? ボクは学生時代から土属性の成績が良くって、これが通算十二体目のゴーレムになる。自信作だよ。名付けて『デク十二号』。キミにはこれを相手に戦ってもらう。なに、模擬戦闘だから十分間保ってくれればいい。救護スタッフもスタンバイしているし、周りは魔法使いだらけだから、怪我をしてもあっという間に治してくれる。ただ、失望だけはさせないでくれよ?」
よほど自信があるのだろう。
姉小路が不敵に笑う。
「観客席にゴーレムの破片が飛び込んだら?」
あずきは、姉小路の余裕ぶった大人な態度が無性に癪に障った。
実際、子供なのは間違い無いのだけれど、上から目線であからさまな子供扱いをされるのは嫌なのだ。
「はっはっは。ボクのゴーレムを砕くつもりかい? それはまた随分と自信があるようだ。キミが手も足も出なかった河原のゴーレムの倍以上の出力があるんだが、まぁいいだろう。魔法バリアが施してあるから、物理的な攻撃も魔法攻撃も一切観客席には届かない。安心したかい?」
「はい、安心しました。これで全力を出せます」
「そう。全力でかかってきたまえ。ではスタートだ!」
ゴーレムがあずきの前でゆっくり動き出した。
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