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第4話 序章・奈々とあずき 4
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世界が急に明るくなってきた。
奈々がサイドミラーを覗き込むと、昇りつつある朝日が見える。
腕時計を見ると、朝五時を表示している。
奈々は軽トラで空を飛びながら、朝日に照らし出される景色を確認した。
前方には果てが見えないほど広大な森が広がっている。
――あの森の上を飛ぶ前に休憩を取るのもありかな。うん、無理せずここで二度目の休憩にしよっと。
奈々はスピードを落とし、車の高度を下げた。
川を横に見つつ、ゆっくり着地する。
ハンドルから手を離すと、緊張から解放されたからか、途端に奈々の手に痺れが襲ってきた。
「……疲れたぁ」
「空飛ぶ車なんだね、これ」
「わぁ!!」
思わず大声を挙げた奈々は、慌てて振り返った。
リアガラスの向こう側で、少女がニコニコ手を振っている。
奈々は急いで荷台に回ると、あずきを抱えて地面に降ろした。
「ねね、朝日だよ。綺麗だねーー」
「ほんとだ。綺麗だねー」
あずきと奈々は、一緒に朝日を見た。
でも奈々は知っている。
この太陽は地球人の知っている、あの太陽ではない。
疑似的に作られたニセモノの太陽だ。
月の表面温度は百十度の灼熱からマイナス百七十度の極寒まで、実に二百八十度もの温度差が発生する。
そんな過酷な環境では生物は生きていけない。
月の表面に築かれた魔法世界を住処とする月兎族は、このような過酷な環境下でも生きられるよう、空に防御魔法を施した。
更に、月面上での生活を維持出来るよう、疑似太陽まで出現させた。
このような住環境を整えるのにどれだけの魔力が必要なのか、どれだけ高度な魔法が使用されたのか、奈々には見当もつかない。
「あずきちゃん、いつから起きてたの?」
「ついさっきだよ。太陽がまぶしかったから」
――う、可愛い。まるで天使だ。この笑顔を前にすれば、そりゃあバロウズ氏も移住を考えるよなぁ。
奈々は助手席に置いておいた水筒を取った。
中身はサマンサが持たせてくれた、月兎族特有のほんのり甘いお茶だ。
「熱いから気を付けてね」
奈々はお茶をコップに注いであずきに手渡した。
あずきは口を尖らせながら、フゥフゥと息を吹きかけ、お茶を飲んだ。
美味しかったのか、一口飲んだあずきが笑顔になる。
しばしの休憩を取った後、奈々はお茶を飲み終わったあずきを助手席に座らせた。
優しくシートベルトを着ける。
「街まであと四、五時間ってところだけど、大人しく座っていられる?」
「大丈夫!」
あずきが頷くのを確認し、奈々はエンジンキーを回した。
◇◆◇◆◇
森の上空に差し掛かってほんの数分後、いきなり車に強い衝撃が加わった。
フロントガラス、運転席、助手席の、ドアガラス三枚が同時に割れる。
奈々は悲鳴をあげつつも、反射的に助手席のあずきをかばった。
「なにこれ! なんなの?」
慌てて周囲を見回した奈々の視線の先に、巨大なカギ爪があった。
まるで恐竜のモノのような鋭いカギ爪が、軽トラックを掴んでいる。
奈々は流れるような動きで、胸元から杖を引き抜いた。
「トニトゥルーム(雷よ)!」
高電圧が宿った杖の先をカギ爪に当てる。
「ギャァァァァ!!」
車に掛かっていた圧力がフっと消える。
奈々は急いでハンドルを握り直そうとして断念した。
計器類が煙を噴いている。
運転席側のドアを開けようとするも、変形してしまったのかビクともしない。
「こりゃダメだ。あずきちゃん、お姉ちゃんを信じてくれる?」
奈々は頷くあずきのシートベルトを急いで外すと、助手席のドアを内側から蹴破った。
あずきを抱え、一気に外に出る。
地上百五十メートルからのダイブだ。
普通なら即死する。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
あずきが悲鳴をあげ、奈々にしがみつく。
奈々はあずきをしっかり抱き締めつつ叫んだ。
「箒よ、来い!」
奈々の命令を受けて、墜ちつつある軽トラの荷台からミサイルのように箒が飛び出した。
空中でサーフィンをするかのように、奈々は両足で箒に乗った。
「ベントゥス(風よ)!」
奈々は右手に杖、左手にあずきを抱え、足の動きだけで箒を操作しながら周囲を確認した。
いつの間に囲まれたのか。それは翼の生えたドラゴン・飛竜だった。
二十匹ほどいる飛竜が、一斉に奈々たちに襲い掛かる。
奈々は箒を足で操作しつつ飛竜の間を縫って逃げると、追ってくる飛竜に杖を向けた。
「ルクス サジータ(光の矢)!」
右手に持った杖から何条もの光が飛び、飛竜に当たり爆発する。
だが、爆風が晴れてみると、飛竜に思ったほどダメージを与えられていない。
ウロコが硬すぎるのだ。
――ダメだ、わたしの魔法程度じゃ牽制にしかならない。
とその時。突如、奈々の周囲に十個ほど雷球が出現した。
それぞれの雷球から雷のムチが幾重にも伸び、奈々の周囲の飛竜を叩く。
飛竜が雷球から逃れようと揃って上空に避難する。
「奈々、こっちよ!」
地上から声がする。
奈々は箒を一気に下降させ、飛竜を置き去りにした。
「リリィさん!」
地上に見える一本道を、土煙を立てて、二頭の巨大な獣に曳かせた荷馬車が走っている。
荷馬車を曳くのは頭の中央にツノが一本生えた、全長四メートルのオオカミだ。
月の生物で『ラク』という。
御者をしている女性、リリィが奈々に向かって手を振った。
女性は上半身に茶色の皮鎧を。下半身には青いジーンズを履いている。
サマンサと同年代。三十代といったところか。
奈々は箒の速度を荷馬車に合わせ、あずきを抱えたまま荷台に降りた。
「それ!」
奈々が荷台に乗ったのを確認したリリィは、手綱をムチ代わりにしてラクに合図を送った。
一気に荷馬車のスピードが上がる。
程なく、前方に滝が見えてきた。
リリィは意にも介さず、荷馬車を滝に突っ込ませた。
だが、濡れたのは一瞬で、荷馬車は洞窟に入った。
――滝の裏にこんな洞窟があるなんて。
洞窟に入ってすぐ、荷馬車が止まった。
奈々は馬車からピョンっと飛び降りると、高すぎて一人で降りられないあずきを抱き抱えて馬車から降ろしてやった。
洞窟は意外と広かった。
奥の方は暗くて見えないが、結構深そうだ。
だがそちらには風を感じない。残念ながら行き止まりのようだ。
休憩を取るのはいいが、その後どうするか。
奈々は、御者台から降りてきたリリィと抱き合った。
「助かりました、リリィさん。でもどうして?」
「署長さんから連絡を貰ったのよ。何かあったときにフォロー出来るよう待機してくれってさ。今は飛竜の産卵期だからね。あいつら殺気立ってるのよ」
奈々たちが飛竜に襲われたこの森の名を『シムラクルムの森』という。
百メートルを超える高さの木々が無数に生え、飛竜だけでなく、様々な猛獣が住んでいる。
生きているツタ。強力な幻惑ガスを放つキノコの群生地。知識の無い人が踏み込むと、生きて出るのが難しい魔物の巣窟だ。
リリィはそこの案内人をしているだけあって、森の隅々まで熟知している。
この状況でのリリィの存在は、頼もしいことこの上ない。
「奴らは水に濡れるのを極端に嫌がるから、ここには入ってこられない。まずは食事でもして落ち着きましょう。二人とも、お腹すいたでしょ?」
リリィは荷台から包みを出した。
三人では食べきれないくらい沢山のサンドイッチが入っている。
「やったぁ! いっただっきまーーす!」
奈々とあずきは早速、大口を開けてサンドイッチにかぶりついた。
奈々がサイドミラーを覗き込むと、昇りつつある朝日が見える。
腕時計を見ると、朝五時を表示している。
奈々は軽トラで空を飛びながら、朝日に照らし出される景色を確認した。
前方には果てが見えないほど広大な森が広がっている。
――あの森の上を飛ぶ前に休憩を取るのもありかな。うん、無理せずここで二度目の休憩にしよっと。
奈々はスピードを落とし、車の高度を下げた。
川を横に見つつ、ゆっくり着地する。
ハンドルから手を離すと、緊張から解放されたからか、途端に奈々の手に痺れが襲ってきた。
「……疲れたぁ」
「空飛ぶ車なんだね、これ」
「わぁ!!」
思わず大声を挙げた奈々は、慌てて振り返った。
リアガラスの向こう側で、少女がニコニコ手を振っている。
奈々は急いで荷台に回ると、あずきを抱えて地面に降ろした。
「ねね、朝日だよ。綺麗だねーー」
「ほんとだ。綺麗だねー」
あずきと奈々は、一緒に朝日を見た。
でも奈々は知っている。
この太陽は地球人の知っている、あの太陽ではない。
疑似的に作られたニセモノの太陽だ。
月の表面温度は百十度の灼熱からマイナス百七十度の極寒まで、実に二百八十度もの温度差が発生する。
そんな過酷な環境では生物は生きていけない。
月の表面に築かれた魔法世界を住処とする月兎族は、このような過酷な環境下でも生きられるよう、空に防御魔法を施した。
更に、月面上での生活を維持出来るよう、疑似太陽まで出現させた。
このような住環境を整えるのにどれだけの魔力が必要なのか、どれだけ高度な魔法が使用されたのか、奈々には見当もつかない。
「あずきちゃん、いつから起きてたの?」
「ついさっきだよ。太陽がまぶしかったから」
――う、可愛い。まるで天使だ。この笑顔を前にすれば、そりゃあバロウズ氏も移住を考えるよなぁ。
奈々は助手席に置いておいた水筒を取った。
中身はサマンサが持たせてくれた、月兎族特有のほんのり甘いお茶だ。
「熱いから気を付けてね」
奈々はお茶をコップに注いであずきに手渡した。
あずきは口を尖らせながら、フゥフゥと息を吹きかけ、お茶を飲んだ。
美味しかったのか、一口飲んだあずきが笑顔になる。
しばしの休憩を取った後、奈々はお茶を飲み終わったあずきを助手席に座らせた。
優しくシートベルトを着ける。
「街まであと四、五時間ってところだけど、大人しく座っていられる?」
「大丈夫!」
あずきが頷くのを確認し、奈々はエンジンキーを回した。
◇◆◇◆◇
森の上空に差し掛かってほんの数分後、いきなり車に強い衝撃が加わった。
フロントガラス、運転席、助手席の、ドアガラス三枚が同時に割れる。
奈々は悲鳴をあげつつも、反射的に助手席のあずきをかばった。
「なにこれ! なんなの?」
慌てて周囲を見回した奈々の視線の先に、巨大なカギ爪があった。
まるで恐竜のモノのような鋭いカギ爪が、軽トラックを掴んでいる。
奈々は流れるような動きで、胸元から杖を引き抜いた。
「トニトゥルーム(雷よ)!」
高電圧が宿った杖の先をカギ爪に当てる。
「ギャァァァァ!!」
車に掛かっていた圧力がフっと消える。
奈々は急いでハンドルを握り直そうとして断念した。
計器類が煙を噴いている。
運転席側のドアを開けようとするも、変形してしまったのかビクともしない。
「こりゃダメだ。あずきちゃん、お姉ちゃんを信じてくれる?」
奈々は頷くあずきのシートベルトを急いで外すと、助手席のドアを内側から蹴破った。
あずきを抱え、一気に外に出る。
地上百五十メートルからのダイブだ。
普通なら即死する。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
あずきが悲鳴をあげ、奈々にしがみつく。
奈々はあずきをしっかり抱き締めつつ叫んだ。
「箒よ、来い!」
奈々の命令を受けて、墜ちつつある軽トラの荷台からミサイルのように箒が飛び出した。
空中でサーフィンをするかのように、奈々は両足で箒に乗った。
「ベントゥス(風よ)!」
奈々は右手に杖、左手にあずきを抱え、足の動きだけで箒を操作しながら周囲を確認した。
いつの間に囲まれたのか。それは翼の生えたドラゴン・飛竜だった。
二十匹ほどいる飛竜が、一斉に奈々たちに襲い掛かる。
奈々は箒を足で操作しつつ飛竜の間を縫って逃げると、追ってくる飛竜に杖を向けた。
「ルクス サジータ(光の矢)!」
右手に持った杖から何条もの光が飛び、飛竜に当たり爆発する。
だが、爆風が晴れてみると、飛竜に思ったほどダメージを与えられていない。
ウロコが硬すぎるのだ。
――ダメだ、わたしの魔法程度じゃ牽制にしかならない。
とその時。突如、奈々の周囲に十個ほど雷球が出現した。
それぞれの雷球から雷のムチが幾重にも伸び、奈々の周囲の飛竜を叩く。
飛竜が雷球から逃れようと揃って上空に避難する。
「奈々、こっちよ!」
地上から声がする。
奈々は箒を一気に下降させ、飛竜を置き去りにした。
「リリィさん!」
地上に見える一本道を、土煙を立てて、二頭の巨大な獣に曳かせた荷馬車が走っている。
荷馬車を曳くのは頭の中央にツノが一本生えた、全長四メートルのオオカミだ。
月の生物で『ラク』という。
御者をしている女性、リリィが奈々に向かって手を振った。
女性は上半身に茶色の皮鎧を。下半身には青いジーンズを履いている。
サマンサと同年代。三十代といったところか。
奈々は箒の速度を荷馬車に合わせ、あずきを抱えたまま荷台に降りた。
「それ!」
奈々が荷台に乗ったのを確認したリリィは、手綱をムチ代わりにしてラクに合図を送った。
一気に荷馬車のスピードが上がる。
程なく、前方に滝が見えてきた。
リリィは意にも介さず、荷馬車を滝に突っ込ませた。
だが、濡れたのは一瞬で、荷馬車は洞窟に入った。
――滝の裏にこんな洞窟があるなんて。
洞窟に入ってすぐ、荷馬車が止まった。
奈々は馬車からピョンっと飛び降りると、高すぎて一人で降りられないあずきを抱き抱えて馬車から降ろしてやった。
洞窟は意外と広かった。
奥の方は暗くて見えないが、結構深そうだ。
だがそちらには風を感じない。残念ながら行き止まりのようだ。
休憩を取るのはいいが、その後どうするか。
奈々は、御者台から降りてきたリリィと抱き合った。
「助かりました、リリィさん。でもどうして?」
「署長さんから連絡を貰ったのよ。何かあったときにフォロー出来るよう待機してくれってさ。今は飛竜の産卵期だからね。あいつら殺気立ってるのよ」
奈々たちが飛竜に襲われたこの森の名を『シムラクルムの森』という。
百メートルを超える高さの木々が無数に生え、飛竜だけでなく、様々な猛獣が住んでいる。
生きているツタ。強力な幻惑ガスを放つキノコの群生地。知識の無い人が踏み込むと、生きて出るのが難しい魔物の巣窟だ。
リリィはそこの案内人をしているだけあって、森の隅々まで熟知している。
この状況でのリリィの存在は、頼もしいことこの上ない。
「奴らは水に濡れるのを極端に嫌がるから、ここには入ってこられない。まずは食事でもして落ち着きましょう。二人とも、お腹すいたでしょ?」
リリィは荷台から包みを出した。
三人では食べきれないくらい沢山のサンドイッチが入っている。
「やったぁ! いっただっきまーーす!」
奈々とあずきは早速、大口を開けてサンドイッチにかぶりついた。
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