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第162話 臭い!

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 オレの名前は『みたらし』。
 二歳の柴犬だ。

 晩ごはんが終わってリビングでゴロゴロしていると、パパさんが妙な顔をしだした。
 オレと『しらたま』に近寄ると、匂いをかぐ。
 途端に渋い顔になる。
 その様子を見ていたママさんも、オレと『しらたま』の匂いをかぐ。
 パパさんとママさんが揃って鼻をしかめる。

 ――銀杏だ……。

 オレと『しらたま』は、パパさんに連れられて、交互にお風呂場に入った。
 パパさんによって、これでもか!ってくらい、わっしゃわっしゃ洗われた。

 そのままだと臭くて、一緒に寝れないんだとさ。 
 銀杏の葉っぱで散々遊んだもんな、まぁ仕方ないか。

 どんまい、パパさん。
 そしてシャワーで銀杏の匂いを消す。
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