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第3章 娘は難しいお年頃?
初めての手作りチョコレート(1)
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「ママ、今度の土曜日か日曜日、一緒にチョコレートを作ろうよ。」
三年生の終わりが見えてきた二月初旬のある日、明莉が夕食を食べながら言った。
チョコレート・・・二月・・・
バレンタインデー⁉
もしかして、明莉、好きな人ができたのか⁉
「シャー!(パパは許さないぞ!)」
「どうしたの、いきなり。もしかして、好きな男の子でもできた?」
妻が楽しそうに訊ねる。
娘に好きな人ができたかもしれないという大変な時に、母親というのは、どうしてそんなに落ち着いているんだ!
しかも、なんだか楽しそうじゃないか。けしからん‼
明莉の返事を聞くのが怖くて耳をふさぎたいけど、気になる・・・
「いないよ。」
「フ―(よかった!)」
まだ、明莉をとられる心配はないらしい。
「みんなね、バレンタインデーに家でチョコレートを作るんだって。それで、お父さんや弟にあげたり、みんなで食べたりするんだって。私も、家でチョコレートを作ってみたいんだけど、ダメ?」
なるほど、そういうわけか。よかった、よかった。
「いいわよ。」
こうして、週末、妻と明莉は一緒に材料を買いに行って、チョコレートを作ることになった。
今日は、穏やかに晴れた土曜日の午後。
寒いけど、空気が澄んでいて清々しい。
キッチンでは、午前中に買ってきた材料を使って、妻と明莉が手作りチョコレートを作っている。
「指を切らないように気をつけてね。」
「ねえ、これくらいの大きさでいい?」
「お湯、沸かしてくれた?」
「うわあー、ぐにゃぐにゃになった!」
「早くしないと固まるわよ。」
キッチンからは、にぎやかな声と甘いにおいが伝わってくる。
俺は近づくと怒られるので、ソファーでうたた寝をしながらチョコレート作りが終わるのを待っていた。
「後は、冷蔵庫で冷やしたら完成よ。」
「やっとできた-‼」
そういうと、明莉はリビングにやって来て、ソファーにとび込んだ。
「ちょっと明莉!待ちなさい!後片付けができないなら、もう作らせないわよ。」
「えー‼後でいいじゃん。」
「ダメよ。チョコレートが固まって、とれなくなるでしょ。」
もうしばらく賑やかなのが続きそうだ。
俺は二人の声を聞きながら、もう少し眠ることにした。
これじゃあ、休日のお父さんだな・・・
まあ、料理中に暴れたら怒られそうだし、冬は眠いから仕方ない。
三年生の終わりが見えてきた二月初旬のある日、明莉が夕食を食べながら言った。
チョコレート・・・二月・・・
バレンタインデー⁉
もしかして、明莉、好きな人ができたのか⁉
「シャー!(パパは許さないぞ!)」
「どうしたの、いきなり。もしかして、好きな男の子でもできた?」
妻が楽しそうに訊ねる。
娘に好きな人ができたかもしれないという大変な時に、母親というのは、どうしてそんなに落ち着いているんだ!
しかも、なんだか楽しそうじゃないか。けしからん‼
明莉の返事を聞くのが怖くて耳をふさぎたいけど、気になる・・・
「いないよ。」
「フ―(よかった!)」
まだ、明莉をとられる心配はないらしい。
「みんなね、バレンタインデーに家でチョコレートを作るんだって。それで、お父さんや弟にあげたり、みんなで食べたりするんだって。私も、家でチョコレートを作ってみたいんだけど、ダメ?」
なるほど、そういうわけか。よかった、よかった。
「いいわよ。」
こうして、週末、妻と明莉は一緒に材料を買いに行って、チョコレートを作ることになった。
今日は、穏やかに晴れた土曜日の午後。
寒いけど、空気が澄んでいて清々しい。
キッチンでは、午前中に買ってきた材料を使って、妻と明莉が手作りチョコレートを作っている。
「指を切らないように気をつけてね。」
「ねえ、これくらいの大きさでいい?」
「お湯、沸かしてくれた?」
「うわあー、ぐにゃぐにゃになった!」
「早くしないと固まるわよ。」
キッチンからは、にぎやかな声と甘いにおいが伝わってくる。
俺は近づくと怒られるので、ソファーでうたた寝をしながらチョコレート作りが終わるのを待っていた。
「後は、冷蔵庫で冷やしたら完成よ。」
「やっとできた-‼」
そういうと、明莉はリビングにやって来て、ソファーにとび込んだ。
「ちょっと明莉!待ちなさい!後片付けができないなら、もう作らせないわよ。」
「えー‼後でいいじゃん。」
「ダメよ。チョコレートが固まって、とれなくなるでしょ。」
もうしばらく賑やかなのが続きそうだ。
俺は二人の声を聞きながら、もう少し眠ることにした。
これじゃあ、休日のお父さんだな・・・
まあ、料理中に暴れたら怒られそうだし、冬は眠いから仕方ない。
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