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可視化ライブラリ
そうだ名古屋に行こう2
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夏目さんの運転でやってきたのは品川駅真ん前のホテル。
近頃、贅沢を覚えてきた僕でもちょっとたじろぐ天上のスイートルーム。
モダンな空間に圧倒されてる間に鈴村さんはお風呂に行っちゃった。
小腹が空いたらルームサービスを頼めと言うけど。
ついでに手ぶらで来ちゃった僕の下着とかも頼めって。
ルームサービスで下着が買えるの初めて知ったよ。
高級ホテルは至れり尽くせりだな。
リビングルームのテーブルに可愛く飾られていたウェルカムサービスのドリンクやお菓子を軽くつまんで。
今夜はもうこれ以上は食べる気になれない。
玲司君が一緒だったらシーフードグラタンやタンドリチキンサンド頼んでたかもしれないけど。
ひとりで食べても楽しくないし。
それにこの可愛い空間は姫ロリで楽しみたかったな。
鈴村さんが入る前にチラッと覗いた大理石のお風呂の大開口の窓から望む夜景も。
圭介さんと一緒だったらもっと楽しめたと思う。
バラの香りの泡風呂にして遊びたい。
自分から家を飛び出しておいて、ふたりのことをこんなに恋しく思うなんて。
謝ったら許してくれるかな。
心配かけてごめんなさいって。
しょんぼりしてたらお風呂上がりの鈴村さんに明日は早いから早くシャワー浴びて寝ろって叱られて。
シャワーを浴びて濡れた髪を乾かすのもそこそこに消灯時間はとっくに過ぎていると急かされてベッドに潜り込めば。
ラベンダーのルームフレグランスの香りとふわふわのバスローブに滑らかなシーツの肌触り。あっという間に夢の中。
久しぶりに沢山歩いて人と話したからかな。
翌朝は寝坊してしまって美味しそうな朝食の香りで目が覚めた。
「おはよう。よく眠れたようでなによりだ。温かいうちにお食べ」
寝ぼけ眼で口に入れていく。ふわふわのオムレツ、サクサクのクロワッサン、搾りたてのオレンジジュース。
しっかり残さず食べて。ご馳走様でした
僕、家出したはずなのに。
何故だかいつもより豪華な朝だぞ?
食後の歯磨き。洗顔。化粧水。
なにこの保湿力。アメニティのクオリティ高!
どこのメーカーだろう。
美容液のボトルのロゴ見てたら。鈴村さんが気に入ったのなら同じものを手配してくれるって言うので遠慮なくお願いします。
「さあ。出掛けよう。クローゼットに服が掛けてあるから着替えなさい」
えっ? 出掛けるってどこに?
しかも用意されてた服は以前似合わないと酷評されたトラッドスタイル。
汚れたジャージよりはマシだけど。
ベージュのチノパンに白いリネンのボタンダウンシャツ。
足元はカジュアルダウンしたブラックレザーのスニーカー。
あれ? そんなに悪くないんじゃない?
「君はブリティッシュトラッドよりアメリカントラッドのが似合うからね。圭君はこれも駄目って言うかもしれないが。少しぐらいのお洒落心を持ったって許されると思うよ」
僕は英国式ではなく米国式なら似合うってことですね。
最近のお出かけはウィメンズの服ばっかりだったからメンズってだけで嬉しい。
鼻歌交じりに鏡の前で髪の毛も整えて。
鈴村さんは既に身支度を整えて朝のワイドショーを見て待っててくれる。
鈴村さんの今日のコーデは濃紫の長袖カットソーに淡いグレーのジャージ素材のボトムス。
オーバーサイズでラフなスタイル。
美人は何を着ても似合うんだなぁ。
ソファにだらしなく寝そべる様も美しい。
テレビはちょうど占いコーナー。
「今日の獅子座さんは思いがけないところで懐かしい人に出会えるかも」
懐かしい人? 会えるなら圭介さんと玲司君に会いたいです。すでに恋しい。
鈴村さんの許可が下りなくて、電話もさせてもらえないのがつらい。
鈴村さんのご機嫌取りをして早く許してもらおう。
「お待たせしました。それで今日はどこに行くんです?」
お出かけって言ってたし家に帰るためだけにこんなに良い服を用意されるのも変だから遊びに行くんだろう。
品川から行ける観光ってどこ?
どこにでも行けるけど、まあ近場だよね。
近頃、贅沢を覚えてきた僕でもちょっとたじろぐ天上のスイートルーム。
モダンな空間に圧倒されてる間に鈴村さんはお風呂に行っちゃった。
小腹が空いたらルームサービスを頼めと言うけど。
ついでに手ぶらで来ちゃった僕の下着とかも頼めって。
ルームサービスで下着が買えるの初めて知ったよ。
高級ホテルは至れり尽くせりだな。
リビングルームのテーブルに可愛く飾られていたウェルカムサービスのドリンクやお菓子を軽くつまんで。
今夜はもうこれ以上は食べる気になれない。
玲司君が一緒だったらシーフードグラタンやタンドリチキンサンド頼んでたかもしれないけど。
ひとりで食べても楽しくないし。
それにこの可愛い空間は姫ロリで楽しみたかったな。
鈴村さんが入る前にチラッと覗いた大理石のお風呂の大開口の窓から望む夜景も。
圭介さんと一緒だったらもっと楽しめたと思う。
バラの香りの泡風呂にして遊びたい。
自分から家を飛び出しておいて、ふたりのことをこんなに恋しく思うなんて。
謝ったら許してくれるかな。
心配かけてごめんなさいって。
しょんぼりしてたらお風呂上がりの鈴村さんに明日は早いから早くシャワー浴びて寝ろって叱られて。
シャワーを浴びて濡れた髪を乾かすのもそこそこに消灯時間はとっくに過ぎていると急かされてベッドに潜り込めば。
ラベンダーのルームフレグランスの香りとふわふわのバスローブに滑らかなシーツの肌触り。あっという間に夢の中。
久しぶりに沢山歩いて人と話したからかな。
翌朝は寝坊してしまって美味しそうな朝食の香りで目が覚めた。
「おはよう。よく眠れたようでなによりだ。温かいうちにお食べ」
寝ぼけ眼で口に入れていく。ふわふわのオムレツ、サクサクのクロワッサン、搾りたてのオレンジジュース。
しっかり残さず食べて。ご馳走様でした
僕、家出したはずなのに。
何故だかいつもより豪華な朝だぞ?
食後の歯磨き。洗顔。化粧水。
なにこの保湿力。アメニティのクオリティ高!
どこのメーカーだろう。
美容液のボトルのロゴ見てたら。鈴村さんが気に入ったのなら同じものを手配してくれるって言うので遠慮なくお願いします。
「さあ。出掛けよう。クローゼットに服が掛けてあるから着替えなさい」
えっ? 出掛けるってどこに?
しかも用意されてた服は以前似合わないと酷評されたトラッドスタイル。
汚れたジャージよりはマシだけど。
ベージュのチノパンに白いリネンのボタンダウンシャツ。
足元はカジュアルダウンしたブラックレザーのスニーカー。
あれ? そんなに悪くないんじゃない?
「君はブリティッシュトラッドよりアメリカントラッドのが似合うからね。圭君はこれも駄目って言うかもしれないが。少しぐらいのお洒落心を持ったって許されると思うよ」
僕は英国式ではなく米国式なら似合うってことですね。
最近のお出かけはウィメンズの服ばっかりだったからメンズってだけで嬉しい。
鼻歌交じりに鏡の前で髪の毛も整えて。
鈴村さんは既に身支度を整えて朝のワイドショーを見て待っててくれる。
鈴村さんの今日のコーデは濃紫の長袖カットソーに淡いグレーのジャージ素材のボトムス。
オーバーサイズでラフなスタイル。
美人は何を着ても似合うんだなぁ。
ソファにだらしなく寝そべる様も美しい。
テレビはちょうど占いコーナー。
「今日の獅子座さんは思いがけないところで懐かしい人に出会えるかも」
懐かしい人? 会えるなら圭介さんと玲司君に会いたいです。すでに恋しい。
鈴村さんの許可が下りなくて、電話もさせてもらえないのがつらい。
鈴村さんのご機嫌取りをして早く許してもらおう。
「お待たせしました。それで今日はどこに行くんです?」
お出かけって言ってたし家に帰るためだけにこんなに良い服を用意されるのも変だから遊びに行くんだろう。
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どこにでも行けるけど、まあ近場だよね。
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