恋愛サティスファクション

くらげ

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恋愛サティスファクション

ハローGW15

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黒いうさ耳はもう汚さないぞと心に誓っていたら。
玲司君が僕をチラチラ見て、なにやらニヤニヤしてる。

「佐倉がを思い出してる顔してる。超エロい」

何言ってんの!?
馬鹿なの?

「玲司君のこと好きなのやめようかな」
「はあっ!? なんでだよ?」
「僕は下ネタを言う人が嫌いだもん」

本当、なんで僕は玲司君が好きなんだろう。
痴漢するし、俺様だし、それなのに気配り上手だし。
顔かな? イケメンだもんね。
普段着の白シャツとデニムスもワイルドでカッコいいけど、Roi君モードだと更に神々しさアップだし。

僕、昔からイケメンに弱いもんなぁ。
圭介さんも一目惚れだし。
って、圭介さんのお父さんのこと忘れてた!

「僕はこれから圭介さんのお父さんに会うのに! 男の僕がお宅の息子さんと付き合っていますってだけでもアレなのに。さらに二股かけてますとか、絶対に駄目だ!」

終わった。会う前から終わってる。
ただでさえ、ゲイだってところで最初から躓いてるのに。
僕はぜんぜん圭介さんに相応しくない。

「今さらさっきの告白なかったことにするとか言うなよ」
「言わないよ。僕だって男だ。だけど、それとこれとは話が違うじゃん。僕すっごい不誠実じゃん。第一印象最悪じゃん」

最悪で済めば良いけど、相手はヤクザさんかそのお友達なんだよね。
それこそ、東京湾にコンクリート的なことになったらどうしよう。
まだ、死にたくないっ。

「落ち着きたまえ。ヤクザのイロが若い衆を囲うなどよくある話だ。君が圭君と玲司の両方にそれぞれ誠実であれば良いのだよ」

鈴村さんが変わった価値観で慰めてくれる。
だけど、圭介さんは区役所勤務の公務員。
つまり、反社会的な人達とは違う。

「まず前提に圭介さんはヤクザじゃないです。そりゃ、僕は圭介さんの彼氏で玲司君の彼氏にもなれたら嬉しいんですけど」

「良いね。そういう欲張りなの、私は好きだよ。良いじゃないか。圭君と玲司の恋人として紹介してあげよう」
「待ってください。それは圭介さんとちゃんとお話ししてからじゃないと」

そもそも、僕は圭介さんと玲司君の両方を選ぶって決めたけど。
玲司君もそれで良いって言ってくれたけど。
もうひとりの当事者の気持ちはまだ聞けてない。

これについてはさすがに電話やメールで話すのは嫌だな。
ちゃんと会って、目を見て話したい。
それでフラれるなら仕方がないもん。

「圭も、そっか。分かったーで終わらせそうだけどな。まあ、オレ的には圭が愛想つかせてくれても構わないんだけど。そしたらオレだけの佐倉だ」

ちょっと不吉なこと言わないで。
でも、僕がフラれたら慰めてよね。
今日の僕は超ワガママだ。

「たしかにその紹介の仕方だと圭さんも一緒のが角は立たないですよね」
「ふむ。そうか。ならば圭君がこちらに着くまで時間潰しをしよう」

そう言って、にやりと笑う鈴村さん。
時間潰しとか。めちゃくちゃ怪しい。

「そう警戒するな。君も挨拶をするならば正装が良いと言っていただろう。少し着替えをするだけさ。玲司。少し寄り道を頼むよ」
「どこ寄んだ?」
「楓の姐さんのところ」

その名前を聞いて玲司君と店長さんは「あぁ~」って納得してるけど。
僕は知らない名前だからね。
ちゃんと楓さんところに着くまでに説明してよ。
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