79 / 429
恋愛サティスファクション
ハローGW15
しおりを挟む
黒いうさ耳はもう汚さないぞと心に誓っていたら。
玲司君が僕をチラチラ見て、なにやらニヤニヤしてる。
「佐倉がはじめてを思い出してる顔してる。超エロい」
何言ってんの!?
馬鹿なの?
「玲司君のこと好きなのやめようかな」
「はあっ!? なんでだよ?」
「僕は下ネタを言う人が嫌いだもん」
本当、なんで僕は玲司君が好きなんだろう。
痴漢するし、俺様だし、それなのに気配り上手だし。
顔かな? イケメンだもんね。
普段着の白シャツとデニムスもワイルドでカッコいいけど、Roi君モードだと更に神々しさアップだし。
僕、昔からイケメンに弱いもんなぁ。
圭介さんも一目惚れだし。
って、圭介さんのお父さんのこと忘れてた!
「僕はこれから圭介さんのお父さんに会うのに! 男の僕がお宅の息子さんと付き合っていますってだけでもアレなのに。さらに二股かけてますとか、絶対に駄目だ!」
終わった。会う前から終わってる。
ただでさえ、ゲイだってところで最初から躓いてるのに。
僕はぜんぜん圭介さんに相応しくない。
「今さらさっきの告白なかったことにするとか言うなよ」
「言わないよ。僕だって男だ。だけど、それとこれとは話が違うじゃん。僕すっごい不誠実じゃん。第一印象最悪じゃん」
最悪で済めば良いけど、相手はヤクザさんかそのお友達なんだよね。
それこそ、東京湾にコンクリート的なことになったらどうしよう。
まだ、死にたくないっ。
「落ち着きたまえ。ヤクザのイロが若い衆を囲うなどよくある話だ。君が圭君と玲司の両方にそれぞれ誠実であれば良いのだよ」
鈴村さんが変わった価値観で慰めてくれる。
だけど、圭介さんは区役所勤務の公務員。
つまり、反社会的な人達とは違う。
「まず前提に圭介さんはヤクザじゃないです。そりゃ、僕は圭介さんの彼氏で玲司君の彼氏にもなれたら嬉しいんですけど」
「良いね。そういう欲張りなの、私は好きだよ。良いじゃないか。圭君と玲司の恋人として紹介してあげよう」
「待ってください。それは圭介さんとちゃんとお話ししてからじゃないと」
そもそも、僕は圭介さんと玲司君の両方を選ぶって決めたけど。
玲司君もそれで良いって言ってくれたけど。
もうひとりの当事者の気持ちはまだ聞けてない。
これについてはさすがに電話やメールで話すのは嫌だな。
ちゃんと会って、目を見て話したい。
それでフラれるなら仕方がないもん。
「圭も、そっか。分かったーで終わらせそうだけどな。まあ、オレ的には圭が愛想つかせてくれても構わないんだけど。そしたらオレだけの佐倉だ」
ちょっと不吉なこと言わないで。
でも、僕がフラれたら慰めてよね。
今日の僕は超ワガママだ。
「たしかにその紹介の仕方だと圭さんも一緒のが角は立たないですよね」
「ふむ。そうか。ならば圭君がこちらに着くまで時間潰しをしよう」
そう言って、にやりと笑う鈴村さん。
時間潰しとか。めちゃくちゃ怪しい。
「そう警戒するな。君も挨拶をするならば正装が良いと言っていただろう。少し着替えをするだけさ。玲司。少し寄り道を頼むよ」
「どこ寄んだ?」
「楓の姐さんのところ」
その名前を聞いて玲司君と店長さんは「あぁ~」って納得してるけど。
僕は知らない名前だからね。
ちゃんと楓さんところに着くまでに説明してよ。
玲司君が僕をチラチラ見て、なにやらニヤニヤしてる。
「佐倉がはじめてを思い出してる顔してる。超エロい」
何言ってんの!?
馬鹿なの?
「玲司君のこと好きなのやめようかな」
「はあっ!? なんでだよ?」
「僕は下ネタを言う人が嫌いだもん」
本当、なんで僕は玲司君が好きなんだろう。
痴漢するし、俺様だし、それなのに気配り上手だし。
顔かな? イケメンだもんね。
普段着の白シャツとデニムスもワイルドでカッコいいけど、Roi君モードだと更に神々しさアップだし。
僕、昔からイケメンに弱いもんなぁ。
圭介さんも一目惚れだし。
って、圭介さんのお父さんのこと忘れてた!
「僕はこれから圭介さんのお父さんに会うのに! 男の僕がお宅の息子さんと付き合っていますってだけでもアレなのに。さらに二股かけてますとか、絶対に駄目だ!」
終わった。会う前から終わってる。
ただでさえ、ゲイだってところで最初から躓いてるのに。
僕はぜんぜん圭介さんに相応しくない。
「今さらさっきの告白なかったことにするとか言うなよ」
「言わないよ。僕だって男だ。だけど、それとこれとは話が違うじゃん。僕すっごい不誠実じゃん。第一印象最悪じゃん」
最悪で済めば良いけど、相手はヤクザさんかそのお友達なんだよね。
それこそ、東京湾にコンクリート的なことになったらどうしよう。
まだ、死にたくないっ。
「落ち着きたまえ。ヤクザのイロが若い衆を囲うなどよくある話だ。君が圭君と玲司の両方にそれぞれ誠実であれば良いのだよ」
鈴村さんが変わった価値観で慰めてくれる。
だけど、圭介さんは区役所勤務の公務員。
つまり、反社会的な人達とは違う。
「まず前提に圭介さんはヤクザじゃないです。そりゃ、僕は圭介さんの彼氏で玲司君の彼氏にもなれたら嬉しいんですけど」
「良いね。そういう欲張りなの、私は好きだよ。良いじゃないか。圭君と玲司の恋人として紹介してあげよう」
「待ってください。それは圭介さんとちゃんとお話ししてからじゃないと」
そもそも、僕は圭介さんと玲司君の両方を選ぶって決めたけど。
玲司君もそれで良いって言ってくれたけど。
もうひとりの当事者の気持ちはまだ聞けてない。
これについてはさすがに電話やメールで話すのは嫌だな。
ちゃんと会って、目を見て話したい。
それでフラれるなら仕方がないもん。
「圭も、そっか。分かったーで終わらせそうだけどな。まあ、オレ的には圭が愛想つかせてくれても構わないんだけど。そしたらオレだけの佐倉だ」
ちょっと不吉なこと言わないで。
でも、僕がフラれたら慰めてよね。
今日の僕は超ワガママだ。
「たしかにその紹介の仕方だと圭さんも一緒のが角は立たないですよね」
「ふむ。そうか。ならば圭君がこちらに着くまで時間潰しをしよう」
そう言って、にやりと笑う鈴村さん。
時間潰しとか。めちゃくちゃ怪しい。
「そう警戒するな。君も挨拶をするならば正装が良いと言っていただろう。少し着替えをするだけさ。玲司。少し寄り道を頼むよ」
「どこ寄んだ?」
「楓の姐さんのところ」
その名前を聞いて玲司君と店長さんは「あぁ~」って納得してるけど。
僕は知らない名前だからね。
ちゃんと楓さんところに着くまでに説明してよ。
2
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
女装とメス調教をさせられ、担任だった教師の亡くなった奥さんの代わりをさせられる元教え子の男
湊戸アサギリ
BL
また女装メス調教です。見ていただきありがとうございます。
何も知らない息子視点です。今回はエロ無しです。他の作品もよろしくお願いします。
初恋の幼馴染の女の子の恰好をさせられメス調教もされて「彼女」の代わりをさせられる男の娘シンガー
湊戸アサギリ
BL
またメス調教ものです。今回はエロ無しです。女装で押し倒されいますがエロはありません
女装させられ、女の代わりをさせられる屈辱路線です。メス調教ものは他にも書いていますのでよろしくお願いいたします
クラスの仲良かったオタクに調教と豊胸をされて好みの嫁にされたオタクに優しいギャル男
湊戸アサギリ
BL
※メス化、男の娘化、シーメール化要素があります。オタクくんと付き合ったギャル男がメスにされています。手術で豊胸した描写があります。これをBLって呼んでいいのかわからないです
いわゆるオタクに優しいギャル男の話になります。色々ご想像にお任せします。本番はありませんが下ネタ言ってますのでR15です
閲覧ありがとうございます。他の作品もよろしくお願いします
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる