19 / 429
恋愛サティスファクション
サイレントこんぷれっくす6
しおりを挟む「俺も今すぐ唯がほしいけど」
じゃあなんでこんなひどいことするの!?
「このラブホ、ゲイは利用禁止なんだよねー。お行儀の悪い人が部屋汚したりして利用不可なホテルって多いんだよ」
そんなぁ。僕は汚さないから。
とりあえず1回だけでいいから。
こんなのツラすぎるよ。もう無理。
「唯は悪い子じゃないから社会のルールはちゃんと守れるよね? 続きは俺の家で」
圭介さんはとても楽しそうな顔して、涙目で目元を赤く染める僕のウィッグを整える。
仕上げにヘッドドレスのリボンを結び直した。
首元に擦れるシルクサテンのリボンの刺激すら今の僕には苦しいくらいの快楽だ。
意味のある言葉なんてもう話せない。
僕の口からははあはあと熱に浮かされた吐息だけが零れた。
「唯、部屋を出たら絶対に喋っちゃ駄目だよ。男同士だってバレたら怖ーいお兄さんが出てくるから」
怖いお兄さんってヤクザ?
それは嫌だ。
今だけは全力で女の子のフリをする。
圭介さんの腕に恐怖でしがみついた。
そうやって身支度を整えた僕らはラブホテルを出たのだけど。
イケそうでイケないところに訳の分からない物をお尻に入れられた僕がろくに歩けるわけもなく。
ふらつく僕の腰を圭介さんは抱いて支えてくれた。
その優しさ、嬉しいけど違うよ。
「お外に出てる間は“しぃー”だからねー」
しゃべっちゃいけないと言われて僕は何度も頷く。
っていうか、いま何か話そうとしたら、それは絶対に喘ぎ声になるだろうから唇をきつく噛み締めた。
大きな通りまで出てすぐにタクシーを拾って乗せられるけど。
今度は車の振動が直接腰に響くものだから。
すがるように圭介さんに抱き付いて溢れそうになる声を必死に耐える。
それでも丸めた背中が震えてしまうのは我慢できなかった。
圭介さんはそんな僕の背中をずっと優しくさすり続けてくれて。
でも僕は圭介さんの掌の指先の動きが気持ち良くて、余計に身を震わせるはめになった。
タクシーを降りる頃には僕の腰は完璧に立たなくなり、圭介さんに横抱きにされて運ばれる。
抱き上げられて圭介さんの胸にすがる僕に愛しいと何度も耳元で囁かれて。
耳への刺激にはあはあと息をあげる僕を圭介さんは可愛いと言って笑う。
ようやくベッドの上に辿り着けた僕はもうフラフラで、指先ひとつ動かせないくらいに脱力していた。
「何回イッたのかなー?」
そんなの分かんない。いっぱい。
「うーん。ゼロ?」
ドロワーズを脱がされて、圭介さんが僕のスカートの中に手を伸ばす。
そして、僕のガッチガチに硬くなったソレを軽く握ってしごいた。
「あぁっ。ぼくっ。いっぱいイってる。だからっ。やめっ。さわらないでぇ」
「そっかぁ。出てないけどイッたんだー」
だらしなく開いた口に噛み付くような激しいキスをされた。
雄々しいキスはただでさえ蕩けている脳みそをさらに溶かす。
咥内を肉厚な舌で蹂躙されて、勝手に揺れる腰を本能のままに動かした。
あまりの気持ち良さに上がる声も、口がキスで塞がれているから、くぐもった音にしかならなくて。
それでも喉をんーんーと鳴らしていたら、圭介さんの手が僕の後ろに伸びてきて。
何をするのかと考える間もなく、僕の孔に納められていたボール状の何かを勢いよく引き抜かれた。
そして空っぽになった空洞に圭介さんの熱く滾る熱を打ち込まれて。
僕はこの夜、獣のように意味のない言葉を叫び続けた。
9
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
女装とメス調教をさせられ、担任だった教師の亡くなった奥さんの代わりをさせられる元教え子の男
湊戸アサギリ
BL
また女装メス調教です。見ていただきありがとうございます。
何も知らない息子視点です。今回はエロ無しです。他の作品もよろしくお願いします。
初恋の幼馴染の女の子の恰好をさせられメス調教もされて「彼女」の代わりをさせられる男の娘シンガー
湊戸アサギリ
BL
またメス調教ものです。今回はエロ無しです。女装で押し倒されいますがエロはありません
女装させられ、女の代わりをさせられる屈辱路線です。メス調教ものは他にも書いていますのでよろしくお願いいたします
クラスの仲良かったオタクに調教と豊胸をされて好みの嫁にされたオタクに優しいギャル男
湊戸アサギリ
BL
※メス化、男の娘化、シーメール化要素があります。オタクくんと付き合ったギャル男がメスにされています。手術で豊胸した描写があります。これをBLって呼んでいいのかわからないです
いわゆるオタクに優しいギャル男の話になります。色々ご想像にお任せします。本番はありませんが下ネタ言ってますのでR15です
閲覧ありがとうございます。他の作品もよろしくお願いします
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる