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恋愛サティスファクション
ハローGW11
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着替えるのは諦めたけど。
手土産は諦めませんっ!
ということで、途中のサービスエリアに寄ってもらう。
ここはテレビでも特集されるほど有名なだけあって広い。
すなわちお土産も選び放題。
って、種類が多すぎて選べないじゃん。
「鈴村さん。何を買ったら良いんでしょうか?」
先達者として僕を紹介してくれるんですよね?
それなら手土産の相談にものってくださいよ。
「何でも良いのでは? 大事なのは気持ちだよ」
「それ綺麗事じゃないですか。ほら皆さんの好みとか、好きなものとか知らないんですか?」
「知ってはいるが皆バラバラだぞ。全員に喜ばれるものなどない」
鈴村さんのアドバイスは真理をついてるけど役に立たない。
圭介さんにお義父さんの好みとか聞いておくべきだった。
もう昼休憩は終わってるから電話をして聞くこともできない。
困った。何を買えば良いんだろう。
「こういうときはいろんな種類のものを複数買っていけば良いんですよ。花見会にはたくさん人が来ますから。少ないより多い方が良いです」
いきなり後ろから声をかけられ、びっくりして振り向けば、眠っていたはずの店長さん。
ずっと車で寝てると思ったら起きてきたんですね。
そしてナイスアドバイスです。
じゃあ、お饅頭とお煎餅と和風ばっかりもあれだからクッキーとかケーキも良いかな。
この花びらの形のチョコレートは見た目も可愛くてお花見っぽい。
「コレ旨かった。コレも」
「なら3箱ずつ買いましょう」
「うむ。これも美味しそうだ」
「ならそれも3箱で」
玲司君が片っ端から試食して美味しいというものを店長さんが持つ買い物カゴに放り込んでいく。
反対側から鈴村さんも自分好みのお菓子を選んでいて。
しかも複数買いだからすでにカゴが溢れそう。
チョコレートを3箱と新しいカゴを持っていく。
「店長さん、僕も持つのを手伝います」
「これぐらい大丈夫です。佐倉さんのお手を煩わせるなど」
店員さんの持つカゴは2つともすでにいっぱいにお土産が詰め込まれてずっしりと重たそう。
どう見ても大丈夫じゃなさそうだけど?
「それは私が預かろう。サクラは軽食の類いを選んでくれるかい?」
僕の取ってきたカゴを鈴村さんが持ってくれる。
「軽食ですか?」
「焼きそばパンとかで良いのだよ。カゴにいっぱいに選んでおいで。そのカゴは貸して。チョコレートもこちらで支払いを済ませておくから」
カゴいっぱいの焼きそばパン?
鈴村さんが持つ四角いプラスチックの買い物カゴを見てしまう。
これにいっぱいのパンって結構多いけど大丈夫?
「若い衆も多くいるからどれだけ用意しても多過ぎることはないよ」
運動部の差し入れ的な感覚?
軽食ってことだからパンだけじゃなくて、おにぎりとかでも良いのかな。
花を見ながら食べるもの。
片手で簡単に食べられるものなら何でも可だろう。
鈴村さんからお財布を預かって。
お土産物コーナーからパンなどが売っている店舗が並ぶ方へ移動。
どれくらいの人がいるのかは分からないけど、カゴいっぱいというオーダーだからたくさんいるんだろう。
こういうときは思いきりよく買っていこう。
美味しそうなパンや団子を買っていく。
たくさん買うのが目立ったのか、バスツアーの団体客と思われるおばちゃん達から声をかけられた。
「お兄ちゃん、いっぱい買うわね」
「これから行く場所に差し入れなんです。たくさん食べるからたくさん必要って言われて」
「まあまあ。それなら、この先のお稲荷さんはどう? すごく美味しいからオススメよ」
旅行慣れしている人達のオススメは信用できる。
良い情報を教わった。
「お稲荷さん、良いですね。素敵な口コミありがとうございます。行ってみます」
稲荷寿司専門店はいろんな味のお稲荷さんがガラスケースの中に並んでいて、目にも楽しい。
有料サービスの保冷バックと保冷剤で半日くらいは大丈夫とのことなので、これも大人買い。
面倒なので全部1ダースずつください!
あと、肉のお稲荷さんをさらに6個。別に包んでください。
「ずいぶん買ったな」
帰ってくるのが遅いと探しに来てくれた玲司君は僕が両手に下げた袋を見て呆れてる。
ちょっと買い物ハイになって、買い過ぎた気がするので否定できない。
人のお財布で豪遊してしまいました。反省。
「まあ、あったらあっただけ食べるヤツらだしイイか」
「玲司君みたいな人がいっぱいいるんだね」
「オレはあんなじゃねぇし」
「そうなんだ。肉稲荷っていうお米をお肉で包んだいなり寿司を玲司君が食べるかなって買ったけど、いらない?」
「それは食う」
「だと思った。あとで食べよ」
車の一番後ろに積まれたお土産の山が壮観で。
つい写真を撮って圭介さんに送ってしまった。
花見会楽しみですよってアピール込みで。
手土産は諦めませんっ!
ということで、途中のサービスエリアに寄ってもらう。
ここはテレビでも特集されるほど有名なだけあって広い。
すなわちお土産も選び放題。
って、種類が多すぎて選べないじゃん。
「鈴村さん。何を買ったら良いんでしょうか?」
先達者として僕を紹介してくれるんですよね?
それなら手土産の相談にものってくださいよ。
「何でも良いのでは? 大事なのは気持ちだよ」
「それ綺麗事じゃないですか。ほら皆さんの好みとか、好きなものとか知らないんですか?」
「知ってはいるが皆バラバラだぞ。全員に喜ばれるものなどない」
鈴村さんのアドバイスは真理をついてるけど役に立たない。
圭介さんにお義父さんの好みとか聞いておくべきだった。
もう昼休憩は終わってるから電話をして聞くこともできない。
困った。何を買えば良いんだろう。
「こういうときはいろんな種類のものを複数買っていけば良いんですよ。花見会にはたくさん人が来ますから。少ないより多い方が良いです」
いきなり後ろから声をかけられ、びっくりして振り向けば、眠っていたはずの店長さん。
ずっと車で寝てると思ったら起きてきたんですね。
そしてナイスアドバイスです。
じゃあ、お饅頭とお煎餅と和風ばっかりもあれだからクッキーとかケーキも良いかな。
この花びらの形のチョコレートは見た目も可愛くてお花見っぽい。
「コレ旨かった。コレも」
「なら3箱ずつ買いましょう」
「うむ。これも美味しそうだ」
「ならそれも3箱で」
玲司君が片っ端から試食して美味しいというものを店長さんが持つ買い物カゴに放り込んでいく。
反対側から鈴村さんも自分好みのお菓子を選んでいて。
しかも複数買いだからすでにカゴが溢れそう。
チョコレートを3箱と新しいカゴを持っていく。
「店長さん、僕も持つのを手伝います」
「これぐらい大丈夫です。佐倉さんのお手を煩わせるなど」
店員さんの持つカゴは2つともすでにいっぱいにお土産が詰め込まれてずっしりと重たそう。
どう見ても大丈夫じゃなさそうだけど?
「それは私が預かろう。サクラは軽食の類いを選んでくれるかい?」
僕の取ってきたカゴを鈴村さんが持ってくれる。
「軽食ですか?」
「焼きそばパンとかで良いのだよ。カゴにいっぱいに選んでおいで。そのカゴは貸して。チョコレートもこちらで支払いを済ませておくから」
カゴいっぱいの焼きそばパン?
鈴村さんが持つ四角いプラスチックの買い物カゴを見てしまう。
これにいっぱいのパンって結構多いけど大丈夫?
「若い衆も多くいるからどれだけ用意しても多過ぎることはないよ」
運動部の差し入れ的な感覚?
軽食ってことだからパンだけじゃなくて、おにぎりとかでも良いのかな。
花を見ながら食べるもの。
片手で簡単に食べられるものなら何でも可だろう。
鈴村さんからお財布を預かって。
お土産物コーナーからパンなどが売っている店舗が並ぶ方へ移動。
どれくらいの人がいるのかは分からないけど、カゴいっぱいというオーダーだからたくさんいるんだろう。
こういうときは思いきりよく買っていこう。
美味しそうなパンや団子を買っていく。
たくさん買うのが目立ったのか、バスツアーの団体客と思われるおばちゃん達から声をかけられた。
「お兄ちゃん、いっぱい買うわね」
「これから行く場所に差し入れなんです。たくさん食べるからたくさん必要って言われて」
「まあまあ。それなら、この先のお稲荷さんはどう? すごく美味しいからオススメよ」
旅行慣れしている人達のオススメは信用できる。
良い情報を教わった。
「お稲荷さん、良いですね。素敵な口コミありがとうございます。行ってみます」
稲荷寿司専門店はいろんな味のお稲荷さんがガラスケースの中に並んでいて、目にも楽しい。
有料サービスの保冷バックと保冷剤で半日くらいは大丈夫とのことなので、これも大人買い。
面倒なので全部1ダースずつください!
あと、肉のお稲荷さんをさらに6個。別に包んでください。
「ずいぶん買ったな」
帰ってくるのが遅いと探しに来てくれた玲司君は僕が両手に下げた袋を見て呆れてる。
ちょっと買い物ハイになって、買い過ぎた気がするので否定できない。
人のお財布で豪遊してしまいました。反省。
「まあ、あったらあっただけ食べるヤツらだしイイか」
「玲司君みたいな人がいっぱいいるんだね」
「オレはあんなじゃねぇし」
「そうなんだ。肉稲荷っていうお米をお肉で包んだいなり寿司を玲司君が食べるかなって買ったけど、いらない?」
「それは食う」
「だと思った。あとで食べよ」
車の一番後ろに積まれたお土産の山が壮観で。
つい写真を撮って圭介さんに送ってしまった。
花見会楽しみですよってアピール込みで。
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