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本編
74.え…?何か…また怒こってらっしゃらない?あら…何か憑いて来てる???
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暫くしてリエルが眠りについた頃、部屋には重苦しい空気が流れていた。
ルーガイルは気まずさに視線をさまよわせる。
腕の中には婚約者の姿、目の前には部屋の中を行ったり来たりしている二人の姿。
そして斜め前にはシエルがヴェルカを連れて行ってからずっと立っている人物の姿。
コンコン 小さな音を立てて扉がノックされた。
「はい、」「俺だ。お嬢は大丈夫か?」
ルーガイルが返事をすると扉が開き、先程部屋を出ていった筈のシエルが扉の向こうから顔を出した。
「シエル、、今は大丈夫だよ。寝れるくらいには落ち着いたようだから…」「そりゃ良かった。あの三人はちょっと執事長さんに任せてる。」
「執事長?誰のだい?」「お嬢のだ、其処の兄さんに付き添ってきたようでな。」
ルーガイルの言葉にそう返したシエルに、立っていた三人の視線が男性へ向かう。
「先程はきちんとした挨拶ができなくて申し訳ない。フェルディ・フロックハート様とお見受けしますが。お嬢…うちの副会長には何用で此方に?」
「気づいていたのかい?生徒の中では知ってくれている子が君と其処の双子の子だけだったから驚いたよ。今回は少し、家の仕事の事で話しに来たんだ、」
シエルのその言葉に驚いた表情を浮かべた男性は何でも無いようにそう告げた。
「そうでしたが、見てわかる通り少し副会長は疲労しておりますので少々お時間をいただければと…」「勿論。リエルも私も説明が苦手なもので…あちらの方には申し訳ないことを…」
そう言ってシエルは男性とお互いに苦笑いを浮かべる。
そしてシエルは一度リエルに目を向けて微笑むと再び男性に向き直った。
ルーガイルとケインはリエルが起きないように小声で会話をする。その声が聞こえたのかリエルがピクリと動いたのを見て三人は口を閉じた。
しかし、リエルが起きる気配はなくホッと息をつくと今度はルーガイルが口を開いた。
因みにリールはリエルが起きた時のために飲み物を取りに行っていて不在である。
「ケイ、あの方は…?」
「えっと…リーのお兄様のお父様の弟様です…。」「つまりは…リーのお兄様の叔父様ということかい?」
「は、はい。その…フロックハート様は、公爵家の方にあまり顔を出されてられない方で…伯爵家や子爵家の方に関わられることが多い方なんです…」
耳元で説明を求められて小さく相手に聞こえないように、リエルを起こさないようにそう返す。
「ん?じゃあ…叔父。と言うことで間違ってないはず…」
「縁が繋がってないから。だよ。」
「リール。それは一体…?」
「俺の話?」
「ヒッ…」「ちょっ、ケイ危ない。お茶が溢れる…」突如顔を見せてきたその人物に驚いて思わず隣りにいたリールの後ろに隠れる。
「ははっ、ごめん。驚かせてしまったかな?」「あの…失礼ながらリーと縁がないと、」
「間違ってないよ、俺。家を追い出されたんだ。」ルーガイルが恐る恐る口を開けると男性は少し困ったような表情を浮かべてそう言った。
「追い…出された?」
たった今目の前の人物から発せられたその言葉に固まる。
家を追い出されるとは何だ?破門に?叔父なのに叔父ではないとは一体?
思わず考えこんでいるとまたしても目の前の人物は何でもないように目の前の人物はひとりでに話し始めた。
「俺は一応シュルテンの血は引いているんだよ、でも2つ上の優秀な兄と違って何か秀でてるものもなくてね、今から3年くらい前かな。
今はもういない大叔母様に突然破門にされたんだ。」
かける言葉が見つからない。
重い。重すぎる。
リエル、お願いだから今は絶対に起きないで。いい子だから寝てて。
そんな事を思いながら眼の前の人物に視線を移す。
「大叔母様の決定は絶対で…それも遺言にそれが書いてあったものだから誰も文句も言えなくてね、そのまま破門。
分家のフロックハートを任されたと言えば聞こえはいいけど…本家との関わりは遮断されたも当然だね、」
「じゃあ…リーが叔父であって叔父でないと言っていたのは…」「うん、俺がもう本家の人間ではないから。だね、」
「はぁ……」
ねぇ、お腹がすいた。とでも言う子供のようにそう言った眼の前の人物に思わずため息が漏れる。
「じゃあ…さっきのヴェルのは…」
「…あれは、盛大な勘違いだね。そもそも俺はパーティに呼ばれないから。」あっさりとそう告げられた事実に一瞬思考が停止する。
しかし、直ぐに我に帰るとルーガイルは慌てて頭を下げた。
それを見た男性は面白そうに笑うと、ルーガイルが下げた背を軽く撫でた。まるで小さな子供をあやすかの様に優しく。
その様子に思わず呆然としていると、男性はふと思い出したという風に声を上げた。
そしてポケットを漁り一枚の紙を取り出すと斜め前で固まっていたケインに差し出した。
反射的に受け取ったケインはそこに書かれた文字に目を通す。
そこには、リエルの叔父の名とその横にシュルテンヴェル家当主のサインが書かれていた。
そしてその下には……
ケインがそれに目を通そうとした瞬間、ケインの持っていた手紙をルーガイルが奪い取った。
そして、先程の穏やかなルーガイルはどこえやら、手に取ったその手紙を空中で離すと、 勢いよく床へ叩きつけた。
そして、そのままゆっくりと足元にある手紙を踏みつける。
その瞳には怒りが宿っていた。
その行動に、今まで黙って見ていたリールとシエルは驚きを隠せないという表情を浮かべている。
しかし、一番驚いたのは当の本人である男性だろう。
まさかこんなことをされるとは思っていなかったのだろう。目を丸くしてルーガイルを見つめている。
だが、その男性の様子など気にも止めず、ルーガイルは男性に向かって口を開く。
その表情は先程までの戸惑いに満ちたものではなく、鋭い眼差しで男性を睨みつけている。
その姿は普段の温厚なルーガイルからは想像できないほど威圧感を放っていた。
そして、ルーガイルは一歩踏み出すと男性に向かって吐き捨てるように言葉を紡ぐ。
その声色は驚くほど低く、そして冷たいものだった。
その声は部屋の中に響いて消えていく。
ルーガイルは一度深呼吸をして息を整えると再び口を開いた。
そして、ゆっくりと閉じていたその口を開いた。
ー貴方はリーの、或いは僕達の敵ですか。
あぁ、嫌だ。気づきたくもない。心の中で何か薄暗い、長くでドロドロとしたものが蜷局を巻いている。こんな醜い感情の名前など僕は知らない。
でも、確かに言えるのは……この感情が踏み潰したばかりの書面に対して向けられているものだという事だけだ。
「イル、落ち着け、」
「此れが落ち着いて居られるはずが………!」
「普段温厚なお前とヴェルがこれだけ怒ったんだ。その書面を見なくてもわかる。それを理解したうえで言う、落ち着け。」お嬢が目を覚ましてしまうだろ。
シエルのその言葉は荒ぶっていた僕の心を一瞬で平常に戻した。
「…僕は落ち着いている。」 「なら良いんだが……」
「すまなかった。僕としたことが取り乱してしまった、」
「いや、気にするな。お前の気持ちはよく分かる。」
そう言って苦笑いを浮かべるシエルに申し訳なさを感じながら、視線を下に落とすと……いつの間に起きてきたのか、リエルが心配そうな表情を浮かべてこちらを覗き込んでいた。
「ルー様…?」
「リー!ごめん、起こしてしまったね」
「いえ、私は大丈夫です…。それより…何があったんですか?」
リエルは僕の手を両手で包み込むように握るとまだ眠たげなその目で此方を見つめてくる。
「いや、何でもないよ。」
「本当…ですか?」
「勿論。リーは何も気にしなくていいんだ。ほら、もう一度おやすみ、」
「…分かりました。」
これ以上聞いても何も得られないと分かったのかリエルは少し不満げに返事をすると、再びルーガイルの腕の中で眠りについた。
そんなリエルの頭を撫でながら、視線だけ目の前の人物に向けると、目の前の人物は困ったような笑みを浮かべていた。
「俺の仕事は終わったし、リエルも寝てしまったみたいだし…そろそろ帰ろうか。ハーヴェン、車は…」「表に回してございます。」「ありがと、じゃあ…また何処かで。」
「っ…えぇ、」
「あぁ、そうだ。」
ドアの前で振り返り、何かを思い出したという風に声を上げると、目の前の人物はにっこりと微笑んで言葉を続ける。
「その彼、近々此方に訪れるみたいだよ」
それだけ言うと、今度こそ彼は部屋から出ていった。
_______
今回も多くの女神様に見て頂くことが出来て、とても嬉しく思っております!!
Next・hint(ピンク髪とヒロイン視点)
本日は…ずっと巨人を倒しておりました結ノ葉です。ちょっとね…掴まったときに確定する死に19回ほど襲われました…
皆様聞いてくださいまし。あの、昨日うちの市?で祭りがあったんですの。2.3年ぶりの祭りでキャッキャウフフしてたのですが…
弟さんの付き添いで来たはずなのに弟さん2人とも途中でお友達と出会ったのか離れていかれましてね…?まぁ…ボッチになりますよねぇ…
何が悲しくてボッチ祭り楽しまなきゃいけないんでしょう…
しかもその後20分くらいたった所で弟bと再開しましてね?
直ぐに弟aとも合流したのですが…どうやら自販機を見つけられなかったみたいでね?bが俺買ってくる。と言って一人で歩いていったんです。(フラグ)
さぁ、b帰ってくるのが遅いね~。なんて会話をしていれば(姉ちゃん、転んだんだけど)と言って左手を負傷させた弟の姿が…おう…まい……
まぁ…速攻お母様に迎えに来て貰いましたよね…(本日は、・ぼっち祭り堪能、リンゴ飴食べる、弟の怪我で帰宅。の3本でお送りいたしま~す。)
予想外のことばかりだった昨日を経た本日のbirthdayキャラはとある暴走族満載世界の彼氏がタイムリーパーな女の子と、ちょっと腹黒な可愛い女の子!!
腹黒な子…見た目完全にギャル+ザ・女の子なのにめっちゃ辛辣よね…可愛い…
そして明日は、信頼を置かれてる兄弟の海賊船長とフランス人の祖母を持つ隊員ちゃんのbirthday!!
隊員ちゃん…The・お嬢様な見た目もかわいい…
「おう…まい……」by.魔法石がいつの間にかすっからかんな監督生
「そう…指名。」by.カッコ可愛すぎる先輩
「いやだ、勘違いしてごめんね?私つけまつげって見たことなくて…こんなにびっしりしてるなんて知らなくて…」by.演技もメイクもうまい大先生
ルーガイルは気まずさに視線をさまよわせる。
腕の中には婚約者の姿、目の前には部屋の中を行ったり来たりしている二人の姿。
そして斜め前にはシエルがヴェルカを連れて行ってからずっと立っている人物の姿。
コンコン 小さな音を立てて扉がノックされた。
「はい、」「俺だ。お嬢は大丈夫か?」
ルーガイルが返事をすると扉が開き、先程部屋を出ていった筈のシエルが扉の向こうから顔を出した。
「シエル、、今は大丈夫だよ。寝れるくらいには落ち着いたようだから…」「そりゃ良かった。あの三人はちょっと執事長さんに任せてる。」
「執事長?誰のだい?」「お嬢のだ、其処の兄さんに付き添ってきたようでな。」
ルーガイルの言葉にそう返したシエルに、立っていた三人の視線が男性へ向かう。
「先程はきちんとした挨拶ができなくて申し訳ない。フェルディ・フロックハート様とお見受けしますが。お嬢…うちの副会長には何用で此方に?」
「気づいていたのかい?生徒の中では知ってくれている子が君と其処の双子の子だけだったから驚いたよ。今回は少し、家の仕事の事で話しに来たんだ、」
シエルのその言葉に驚いた表情を浮かべた男性は何でも無いようにそう告げた。
「そうでしたが、見てわかる通り少し副会長は疲労しておりますので少々お時間をいただければと…」「勿論。リエルも私も説明が苦手なもので…あちらの方には申し訳ないことを…」
そう言ってシエルは男性とお互いに苦笑いを浮かべる。
そしてシエルは一度リエルに目を向けて微笑むと再び男性に向き直った。
ルーガイルとケインはリエルが起きないように小声で会話をする。その声が聞こえたのかリエルがピクリと動いたのを見て三人は口を閉じた。
しかし、リエルが起きる気配はなくホッと息をつくと今度はルーガイルが口を開いた。
因みにリールはリエルが起きた時のために飲み物を取りに行っていて不在である。
「ケイ、あの方は…?」
「えっと…リーのお兄様のお父様の弟様です…。」「つまりは…リーのお兄様の叔父様ということかい?」
「は、はい。その…フロックハート様は、公爵家の方にあまり顔を出されてられない方で…伯爵家や子爵家の方に関わられることが多い方なんです…」
耳元で説明を求められて小さく相手に聞こえないように、リエルを起こさないようにそう返す。
「ん?じゃあ…叔父。と言うことで間違ってないはず…」
「縁が繋がってないから。だよ。」
「リール。それは一体…?」
「俺の話?」
「ヒッ…」「ちょっ、ケイ危ない。お茶が溢れる…」突如顔を見せてきたその人物に驚いて思わず隣りにいたリールの後ろに隠れる。
「ははっ、ごめん。驚かせてしまったかな?」「あの…失礼ながらリーと縁がないと、」
「間違ってないよ、俺。家を追い出されたんだ。」ルーガイルが恐る恐る口を開けると男性は少し困ったような表情を浮かべてそう言った。
「追い…出された?」
たった今目の前の人物から発せられたその言葉に固まる。
家を追い出されるとは何だ?破門に?叔父なのに叔父ではないとは一体?
思わず考えこんでいるとまたしても目の前の人物は何でもないように目の前の人物はひとりでに話し始めた。
「俺は一応シュルテンの血は引いているんだよ、でも2つ上の優秀な兄と違って何か秀でてるものもなくてね、今から3年くらい前かな。
今はもういない大叔母様に突然破門にされたんだ。」
かける言葉が見つからない。
重い。重すぎる。
リエル、お願いだから今は絶対に起きないで。いい子だから寝てて。
そんな事を思いながら眼の前の人物に視線を移す。
「大叔母様の決定は絶対で…それも遺言にそれが書いてあったものだから誰も文句も言えなくてね、そのまま破門。
分家のフロックハートを任されたと言えば聞こえはいいけど…本家との関わりは遮断されたも当然だね、」
「じゃあ…リーが叔父であって叔父でないと言っていたのは…」「うん、俺がもう本家の人間ではないから。だね、」
「はぁ……」
ねぇ、お腹がすいた。とでも言う子供のようにそう言った眼の前の人物に思わずため息が漏れる。
「じゃあ…さっきのヴェルのは…」
「…あれは、盛大な勘違いだね。そもそも俺はパーティに呼ばれないから。」あっさりとそう告げられた事実に一瞬思考が停止する。
しかし、直ぐに我に帰るとルーガイルは慌てて頭を下げた。
それを見た男性は面白そうに笑うと、ルーガイルが下げた背を軽く撫でた。まるで小さな子供をあやすかの様に優しく。
その様子に思わず呆然としていると、男性はふと思い出したという風に声を上げた。
そしてポケットを漁り一枚の紙を取り出すと斜め前で固まっていたケインに差し出した。
反射的に受け取ったケインはそこに書かれた文字に目を通す。
そこには、リエルの叔父の名とその横にシュルテンヴェル家当主のサインが書かれていた。
そしてその下には……
ケインがそれに目を通そうとした瞬間、ケインの持っていた手紙をルーガイルが奪い取った。
そして、先程の穏やかなルーガイルはどこえやら、手に取ったその手紙を空中で離すと、 勢いよく床へ叩きつけた。
そして、そのままゆっくりと足元にある手紙を踏みつける。
その瞳には怒りが宿っていた。
その行動に、今まで黙って見ていたリールとシエルは驚きを隠せないという表情を浮かべている。
しかし、一番驚いたのは当の本人である男性だろう。
まさかこんなことをされるとは思っていなかったのだろう。目を丸くしてルーガイルを見つめている。
だが、その男性の様子など気にも止めず、ルーガイルは男性に向かって口を開く。
その表情は先程までの戸惑いに満ちたものではなく、鋭い眼差しで男性を睨みつけている。
その姿は普段の温厚なルーガイルからは想像できないほど威圧感を放っていた。
そして、ルーガイルは一歩踏み出すと男性に向かって吐き捨てるように言葉を紡ぐ。
その声色は驚くほど低く、そして冷たいものだった。
その声は部屋の中に響いて消えていく。
ルーガイルは一度深呼吸をして息を整えると再び口を開いた。
そして、ゆっくりと閉じていたその口を開いた。
ー貴方はリーの、或いは僕達の敵ですか。
あぁ、嫌だ。気づきたくもない。心の中で何か薄暗い、長くでドロドロとしたものが蜷局を巻いている。こんな醜い感情の名前など僕は知らない。
でも、確かに言えるのは……この感情が踏み潰したばかりの書面に対して向けられているものだという事だけだ。
「イル、落ち着け、」
「此れが落ち着いて居られるはずが………!」
「普段温厚なお前とヴェルがこれだけ怒ったんだ。その書面を見なくてもわかる。それを理解したうえで言う、落ち着け。」お嬢が目を覚ましてしまうだろ。
シエルのその言葉は荒ぶっていた僕の心を一瞬で平常に戻した。
「…僕は落ち着いている。」 「なら良いんだが……」
「すまなかった。僕としたことが取り乱してしまった、」
「いや、気にするな。お前の気持ちはよく分かる。」
そう言って苦笑いを浮かべるシエルに申し訳なさを感じながら、視線を下に落とすと……いつの間に起きてきたのか、リエルが心配そうな表情を浮かべてこちらを覗き込んでいた。
「ルー様…?」
「リー!ごめん、起こしてしまったね」
「いえ、私は大丈夫です…。それより…何があったんですか?」
リエルは僕の手を両手で包み込むように握るとまだ眠たげなその目で此方を見つめてくる。
「いや、何でもないよ。」
「本当…ですか?」
「勿論。リーは何も気にしなくていいんだ。ほら、もう一度おやすみ、」
「…分かりました。」
これ以上聞いても何も得られないと分かったのかリエルは少し不満げに返事をすると、再びルーガイルの腕の中で眠りについた。
そんなリエルの頭を撫でながら、視線だけ目の前の人物に向けると、目の前の人物は困ったような笑みを浮かべていた。
「俺の仕事は終わったし、リエルも寝てしまったみたいだし…そろそろ帰ろうか。ハーヴェン、車は…」「表に回してございます。」「ありがと、じゃあ…また何処かで。」
「っ…えぇ、」
「あぁ、そうだ。」
ドアの前で振り返り、何かを思い出したという風に声を上げると、目の前の人物はにっこりと微笑んで言葉を続ける。
「その彼、近々此方に訪れるみたいだよ」
それだけ言うと、今度こそ彼は部屋から出ていった。
_______
今回も多くの女神様に見て頂くことが出来て、とても嬉しく思っております!!
Next・hint(ピンク髪とヒロイン視点)
本日は…ずっと巨人を倒しておりました結ノ葉です。ちょっとね…掴まったときに確定する死に19回ほど襲われました…
皆様聞いてくださいまし。あの、昨日うちの市?で祭りがあったんですの。2.3年ぶりの祭りでキャッキャウフフしてたのですが…
弟さんの付き添いで来たはずなのに弟さん2人とも途中でお友達と出会ったのか離れていかれましてね…?まぁ…ボッチになりますよねぇ…
何が悲しくてボッチ祭り楽しまなきゃいけないんでしょう…
しかもその後20分くらいたった所で弟bと再開しましてね?
直ぐに弟aとも合流したのですが…どうやら自販機を見つけられなかったみたいでね?bが俺買ってくる。と言って一人で歩いていったんです。(フラグ)
さぁ、b帰ってくるのが遅いね~。なんて会話をしていれば(姉ちゃん、転んだんだけど)と言って左手を負傷させた弟の姿が…おう…まい……
まぁ…速攻お母様に迎えに来て貰いましたよね…(本日は、・ぼっち祭り堪能、リンゴ飴食べる、弟の怪我で帰宅。の3本でお送りいたしま~す。)
予想外のことばかりだった昨日を経た本日のbirthdayキャラはとある暴走族満載世界の彼氏がタイムリーパーな女の子と、ちょっと腹黒な可愛い女の子!!
腹黒な子…見た目完全にギャル+ザ・女の子なのにめっちゃ辛辣よね…可愛い…
そして明日は、信頼を置かれてる兄弟の海賊船長とフランス人の祖母を持つ隊員ちゃんのbirthday!!
隊員ちゃん…The・お嬢様な見た目もかわいい…
「おう…まい……」by.魔法石がいつの間にかすっからかんな監督生
「そう…指名。」by.カッコ可愛すぎる先輩
「いやだ、勘違いしてごめんね?私つけまつげって見たことなくて…こんなにびっしりしてるなんて知らなくて…」by.演技もメイクもうまい大先生
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