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本編
31.やっぱりどの世界にもこんな人居るのね。…ほんっとうに迷惑千万極まりないわ…
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「(え…?何?あのムーレィルっていう女は?
ショーケースを見るなりあれは美しい私に相応しいと言って従業員に渡すようにこの町中で叫び?
断った従業員に暴言を吐いて?
さらにはショーケースに体当りして物を取り出そうとしたと……?
は?ふざけるのも大概にしなさいよ、)」
アリシアにディーノを任せたリエルはお客様…もといムーレィルと名乗る女の方に向かって"話し合い"をするために足を進めた。
自らの後ろにディーノとアリシアが居るのを確認したリエルは入り口にある大きな扉に手をかけ外に出ようとした…
が、それよりも早くアリスが駆け足で外に出て、女の方に向かった。
アリスは女の直ぐ側に行くなり、こう叫んだ。
「私の店で暴れるな!今すぐこの店の敷地から出ていきなさい!」と、しかし女は一瞬肩を震わせ、怯えた表情を見せたが、アリスの顔を見た途端、
「いいからさっさと寄越しなさいよ!あれは私にふさわしいから貰ってあげるって言ってるのよ!お前みたいな醜い者が私に指図するんじゃないわよ!」とまた叫んだ。
手を爪が刺さるほど深く握りこんだ様子のアリスを見てブチ切れたのはリエルであった。
リエルは店の扉の前から「アリス、お客様にそれはいけませんよ。少し戻って頭を冷やしなさい。」とアリスを宥めるように声をかけた。
聞こえてきたリエルの声にアリスはその場で顔を下に向けたままコクリと顔を頷かせ、店の中に戻っていった。
それを見届けたリエルは体を移動させ、女の側に立つなり「お客様、うちの従業員が大変申し訳ございません。」と、声をかけた。
それを見た女は何を思ったか興奮状態のまま「そうよ!貴方の教育がなってないせいよ!さっさとあれを私に寄越しなさいよ!」とリエルに命令した。
それを聞いたリエルは「それは大変申し訳ありませんでした。若輩者なもので…お客様が良ければ今後のために少し質問をさせていただきたいのですが…。」と"お願い"をした。
それを聞いた女はリエルの言葉に言葉を少し濁らせながらも小さく頷いた。
それを確認したリエルは、「ありがとうございます!!」と両手を胸の前で合わせて笑みを浮かべた。
「では質問を始めさせていただきますね。では一つ目、ショーケースを見て従業員に渡すように命令をするのは正しいことでしょうか?」
そうにっこりと笑みを浮かべながら言ったリエルに女は何も言えなかった。
しかし、そんな事など何も知らないと言わんばかりにリエルは質問を続けていく。
「あら?難しかったでしょうか…では、気を取り直して2つ目、従業員に暴言を吐くことは?ショーケースを壊そうとすることは?何方も正しいことでしょうか?」
自分に問いかけられている質問の意図がわかったのか女は声を震わせながら先程とは打って変わったか細い声で「わ、わかったから…やめて…」と声を上げた。が、リエルの言葉は止まらない。
「あら?何故震えていらっしゃるのでしょう…寒かったですか?ですがこれがラストの問題ですから少しだけ我慢してくださいね、
では3つ目、人の容姿について町中で、しかも人の目が多数あるところで叫ぶのは正しい行動でしょうか?」
リエルの質問が終わったとき、女は震えが止まらなかった。そんな女を尻目に見ながらリエルは女の耳元でこう話しかけた、
「
お客様がどのような思いで今の言葉を放ったのか…教えてくださいます?あら?顔が真っ青ですよ、
あらあら…何も私は貴方を怖がらせようとしているわけではないのですよ?
私貴方に無理難題を言っているわけではありませんでしょう?
ただ一つ、貴方に今すぐに先の発言を撤回していただきたいだけですのよ?ね?
うちのアリスにうちの従業員に文句を言う人間は私が、シュルテンヴェルが相手しますわよ?」
女はリエルの言葉を聞いた瞬間に周囲を見て今更人の目が沢山あることに築いたのか、ぶるぶると震えながら立ち上がり、覚束ない足取りで「こ、こっちを見るんじゃないわよ!」と叫びながら何処かに走っていった。
ふっと周囲を見渡して来たときとは裏腹にシーンと静まり返ってしまっている事気づいたリエルは直ぐ様脳を働かせ、"パンッ"と音を立てるように手を叩いてから
決して大きくはない、けれどよく通る声で
「シュルテンヴェルが送る花園劇・翠の園支店特別編、これにて終幕でございます。皆様お楽しみいただけましたでしょうか?」と人々に向かって微笑みながら問いかけた。
最初は何が何だか分かっていなかった街の人も、リエルの言葉に納得したのかあちらこちらで
「劇か!てっきり本当の事かと…」
「馬鹿じゃないのか?シュルテンヴェルのお嬢様が居るのにそんな阿呆な事起きるわけがないじゃないか」
「それもそうだな、」
「え?あれってリエル様だよな?演技うますぎ…引き込まれたわ」
「まじで、それな…プロレベルだろ…、」
「はぁ…ビックリした。でもあの女の人があんな遠慮なくショーケースに突っ込んでいけた理由がわかったな…」
「だな、ガチだったらあそこまで行けねぇよ、」
「女の人が狙ってたあれ…綺麗ね…」
「確か此処ってオーダー出来るんだっけ…よし、母様に買ってあげるよ。連れてきて貰ったお陰でいい物見れたしね」
「あらいいの?ありがとう、」
と、様々な声が上がった。再び賑わいを取り戻した目の前の風景にホッとしながらリエルは店の中に戻っていった。
____________________
お気に入り登録してくださった方が123人も!!
何時も読んでくださってくれている女神様がた本当にありがとうございます❣❣
改めまして、読みたい本が多すぎて時間が圧倒的に足りてません唯ノ葉です。
光るが〇んだ夏も読みたいし神様〇子守りもみたい…でも家頭のあのカップルもみたい…
今月末にテストがあるって………あァァァんまりだァァアァ……ふぅ…
ハロウィン…もう終わった……お次はクリスマス…?え?早くね????
ハロウィンは白〇木簓の誕生日~クリスマスは雪〇さんと、兵長と、赤髪のいたずらっ子とア〇ンと黒魔女さんと~……………多くね??????多すぎやしません………?ちょっと貯金しとかないと……
「やばっうちの子が軽症…手入れ部屋の準備!!」by.あの薙刀に来てほしいがために短刀's(極)にイベント参加してもらってる越中審神者
「あ、いつも来てくださる方ですよね?ありがとうございます!!」by.本物の聖女様
「あぁ、また来てくれたんですね、ありがとう」by.宮廷魔道士団師団長
「お?相談!!何々……失敗が怖くないかって?大丈夫大丈夫~失敗しても爆発するわけでもないし」by.1薬草研究所職員
ショーケースを見るなりあれは美しい私に相応しいと言って従業員に渡すようにこの町中で叫び?
断った従業員に暴言を吐いて?
さらにはショーケースに体当りして物を取り出そうとしたと……?
は?ふざけるのも大概にしなさいよ、)」
アリシアにディーノを任せたリエルはお客様…もといムーレィルと名乗る女の方に向かって"話し合い"をするために足を進めた。
自らの後ろにディーノとアリシアが居るのを確認したリエルは入り口にある大きな扉に手をかけ外に出ようとした…
が、それよりも早くアリスが駆け足で外に出て、女の方に向かった。
アリスは女の直ぐ側に行くなり、こう叫んだ。
「私の店で暴れるな!今すぐこの店の敷地から出ていきなさい!」と、しかし女は一瞬肩を震わせ、怯えた表情を見せたが、アリスの顔を見た途端、
「いいからさっさと寄越しなさいよ!あれは私にふさわしいから貰ってあげるって言ってるのよ!お前みたいな醜い者が私に指図するんじゃないわよ!」とまた叫んだ。
手を爪が刺さるほど深く握りこんだ様子のアリスを見てブチ切れたのはリエルであった。
リエルは店の扉の前から「アリス、お客様にそれはいけませんよ。少し戻って頭を冷やしなさい。」とアリスを宥めるように声をかけた。
聞こえてきたリエルの声にアリスはその場で顔を下に向けたままコクリと顔を頷かせ、店の中に戻っていった。
それを見届けたリエルは体を移動させ、女の側に立つなり「お客様、うちの従業員が大変申し訳ございません。」と、声をかけた。
それを見た女は何を思ったか興奮状態のまま「そうよ!貴方の教育がなってないせいよ!さっさとあれを私に寄越しなさいよ!」とリエルに命令した。
それを聞いたリエルは「それは大変申し訳ありませんでした。若輩者なもので…お客様が良ければ今後のために少し質問をさせていただきたいのですが…。」と"お願い"をした。
それを聞いた女はリエルの言葉に言葉を少し濁らせながらも小さく頷いた。
それを確認したリエルは、「ありがとうございます!!」と両手を胸の前で合わせて笑みを浮かべた。
「では質問を始めさせていただきますね。では一つ目、ショーケースを見て従業員に渡すように命令をするのは正しいことでしょうか?」
そうにっこりと笑みを浮かべながら言ったリエルに女は何も言えなかった。
しかし、そんな事など何も知らないと言わんばかりにリエルは質問を続けていく。
「あら?難しかったでしょうか…では、気を取り直して2つ目、従業員に暴言を吐くことは?ショーケースを壊そうとすることは?何方も正しいことでしょうか?」
自分に問いかけられている質問の意図がわかったのか女は声を震わせながら先程とは打って変わったか細い声で「わ、わかったから…やめて…」と声を上げた。が、リエルの言葉は止まらない。
「あら?何故震えていらっしゃるのでしょう…寒かったですか?ですがこれがラストの問題ですから少しだけ我慢してくださいね、
では3つ目、人の容姿について町中で、しかも人の目が多数あるところで叫ぶのは正しい行動でしょうか?」
リエルの質問が終わったとき、女は震えが止まらなかった。そんな女を尻目に見ながらリエルは女の耳元でこう話しかけた、
「
お客様がどのような思いで今の言葉を放ったのか…教えてくださいます?あら?顔が真っ青ですよ、
あらあら…何も私は貴方を怖がらせようとしているわけではないのですよ?
私貴方に無理難題を言っているわけではありませんでしょう?
ただ一つ、貴方に今すぐに先の発言を撤回していただきたいだけですのよ?ね?
うちのアリスにうちの従業員に文句を言う人間は私が、シュルテンヴェルが相手しますわよ?」
女はリエルの言葉を聞いた瞬間に周囲を見て今更人の目が沢山あることに築いたのか、ぶるぶると震えながら立ち上がり、覚束ない足取りで「こ、こっちを見るんじゃないわよ!」と叫びながら何処かに走っていった。
ふっと周囲を見渡して来たときとは裏腹にシーンと静まり返ってしまっている事気づいたリエルは直ぐ様脳を働かせ、"パンッ"と音を立てるように手を叩いてから
決して大きくはない、けれどよく通る声で
「シュルテンヴェルが送る花園劇・翠の園支店特別編、これにて終幕でございます。皆様お楽しみいただけましたでしょうか?」と人々に向かって微笑みながら問いかけた。
最初は何が何だか分かっていなかった街の人も、リエルの言葉に納得したのかあちらこちらで
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「それもそうだな、」
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「だな、ガチだったらあそこまで行けねぇよ、」
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「あらいいの?ありがとう、」
と、様々な声が上がった。再び賑わいを取り戻した目の前の風景にホッとしながらリエルは店の中に戻っていった。
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今月末にテストがあるって………あァァァんまりだァァアァ……ふぅ…
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「あ、いつも来てくださる方ですよね?ありがとうございます!!」by.本物の聖女様
「あぁ、また来てくれたんですね、ありがとう」by.宮廷魔道士団師団長
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