もしかしてこの世界美醜逆転?………はっ、勝った!妹よ、そのブサメン第2王子は喜んで差し上げますわ!

結ノ葉

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本編

23.花嫁修業その2!学問ですわ!え?私にお客様……?どなたって…何故貴方が!?まだ予定の3時間前でしてよ…?

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朝から雨が降り、空が怪しげな雰囲気を見せる中シュルテンヴェル家ではちょっとした混乱が起こっていた。

実はハルノとの教養講座が終わった丁度一週間ほど前からリエルが住む華の都に雨季が訪れていたのだ。

ただの雨季か、と思った人も多いだろう。
しかしリエルが住む華の都は他の国とはわけが違うのだ。 

華の都を囲む山地は急峻であることから、水の都から流れて来ていている川の多くが

大雨の時などに降った雨が集まり一気に下流へ流れる形のため、華の都は他の場所よりも洪水が起こりやすい地形になっているのだ。

更にその影響で電波塔の動きが止められてしまうことも多く、

電気が止まった事で停電が起こったり通信機器が使えなくなってしまうのだ。

つまり何が言いたいかというと、今現在シュルテンヴェル邸では一切の電力が消えているのだ。

しかも運の悪いことに先週家電をall電化にしたばかりの出来事である。

朝も時計が止まってしまって執事長がわざわざ倉庫から懐中時計を持ってきたというのだから懐中時計がなければどうなっていたことだろう。 

只今現在進行系でシュルテンヴェルの技師たちが復旧作業に取り掛かっている真っ最中である。

一方リエルはいつも通り普段着になりつつあるお気に入りのドレスを身に纏って応接間で今回リエルに学問を教えてくれることとなったアシュルトを使用人とともに待っていた。

と、言ってもアシュルトが到着する予定の時間まで3時間ほど余裕があったのでリエルは、その間に予習を済ませておこうと本を開いたのだが、

その直後に使用人から「お嬢様、お客様がお見えです。」

と声がかけられた。「お客様…?」リエルは来客の予定なんてあったかしら…と思いながらも客人を待たせる訳にはいかない。と、使用人に手を引かれながらエントランスホールに向かった。

リエルがエントランスホールに向かうとそこには、大きな布を身に着けた人物が立っており、

雨で濡れたのか透けてしまった布から空色と茶髪の美しいグラデーションの髪が見え隠れしていた。その色が見えた瞬間

「ア、アシュ様…?」

と、リエルは驚きのあまり動揺が隠せず使用人と話していたその人物に思わず声をかけてしまった。

リエルのその声が届いたのかこちらに振り返り一例をするアシュルトにリエルはある疑問を投げかけた。

「アシュ様、何故こんな早くに…?それに何故こんなに濡れて…」と、

そう先程も言った通りアシュルトが来る予定だった時間まではまだまだ時間があり、

尚且つアシュルト程の貴族になれば馬車を使い来るはずであるためこんなに濡れる事はまず無い。

にも関わらずリエルの目の前に立っているアシュフェルトは布のお陰で全身とまではいかなかったようだが、

髪と首回り、それから足元も水浸しであった。

「すみません。少し時計がズレてしまったようで…
馬車からここに来るまでに雨に当たってしまったもので濡れてしまったのです。」
リエルの疑問にそう返したアシュルトにリエルは少し考えた様子を見せたあと、

「そうだったのですね、時間がわかりませんと不便でしょうし…懐中時計を貸し出しますわ。服は…今用意させるので客間でお待ち下さいね。」

「それは…」「大丈夫ですから、フォルよろしくね」

リエルは、こちらの申し出を断ろうとしたであろうアシュルトの言葉に被せてそばにいた使用人にアシュルトを客間に連れて行くようアイコンタクトを出した。

その後、リエルの指示通り客間に向かうフォルと案内されていくアシュルトを見たあと、

リエルは少しあたりを見渡してアシュフェルトの後ろをついて行こうとしていた男を見つけて「そこの方、少しお待ちになって」と声をかけた。

声をかけられた男が「何でしょう?」と言いながらゆっくりと後ろを振り返ると、いわゆる男性の急所と呼ばれる部分にリエルのハイヒールのトゥ…爪先と呼ばれる部分が勢いよく刺さった。

痛みのためか、暫くのたうち回ってからようやく理解が追いついた男は患部を抑えながら目の前のリエルに殴りかかろうとした。が、

「テメェ、何す「お黙りなさい」そのリエルの一言で動けなくなった。

「ねぇ、リンフェルト家は何をしているの?まさかアシュ様をわざわざこの天気の中、水の都にある家から歩かせてきたのではないでしょうね、というか主人が濡れているのにあなたは濡れていないのはどういうことなの?  もし自分だけ馬車に乗ってきた、何て言うのなら心底軽蔑するのだけれど…どうなのかしら?」

そう男の首元に爪を当てながら恐ろしい程の笑みで問い詰めるリエル。
ここまでノンブレスである。

一方リエルに一方的に追い詰められた男の方は…………

「はわっ…」
と開けてはいけない扉が開きかけていた。

その様子を見たリエルは男に冷たい視線を向けてから

「フィオレ、お帰りだそうよ」と使用人に告げてからアシュルトが待つであろう客間に向かった。
________________
________________
客間に付き、使用人に促されて中に入ったリエルはもう既に着替えが済んでいるアシュルトの姿を見つけて一言、

「使用人の方には申し訳ありませんが、遅くなりそうだと言って帰っていただきました。その変わりとして帰りはうちの馬車に送らせますわ。」とだけ伝えた。

勿論、遅くなりそうだとは一言も言っていないし、
リンフェルトの使用人に向かって申し訳ないなど微塵も思っていないのだが、

リエルがわざわざアシュルトにこう言ったのにはわけがあった。

それは暗にもうこのシュルテンヴェル邸にリンフェルト家の者が居ないことをアシュルトに伝えるためである。

アシュフェルトもそのことに気づいたのかシュルテンヴェル邸に入ってから初めてほっとしたような態度を見せた。

「恐れながら申し上げますが…リエル様はいつからお気づきに?」そう問うて来たアシュルトにリエルは

「最初からですわ、うちの庭には馬車から来られた方専用の入り口があるのです。そこを通れば雨などに濡れる事はまずありえませんし…アシュフェルト様の靴も少々傷が見て取れたので…」と答えた。

「リエル様は洞察力がずば抜けておられるのですね…
今回は助かりました。感謝いたします。」
「いえ…こちらこそ余計なお世話を…」

「余計なお世話など…」
「いえ…」いつまでも終わりが来ないような二人の言葉に二人同時に「「ふっ、」」と思わず笑みが溢れた。
二人はお互いを見て微笑んだあと、机を見て頷き

「では始めていきましょうか、リエル様、」
「えぇ、よろしくお願いしますわ、先生。」
と勉強を開始していった。

____________________
・フィオレ(リエルお付きの使用人)対人のスペシャリスト
・フォル(リエルお付きの使用人)接客のスペシャリスト
(リエルが使用人を頼るときは大体この二人のどちらか)

____________________

テストが近いのに最近休校の日が多くて授業のペースが上がったことについて行けていない唯ノ葉です。

ごめんなさい…ごめんなさい…今回は完全前回の総集編の書き方に引っ張られております…

どうしましょう女神様……あ〇恋もうログイン出来てないのですけれど…〇剣〇舞もイベントがサイコロの回数分他のマスをすっ飛ばして行けるとわかってからめちゃそれをしまくってしまっているのですわ…

そういえば!この間石〇県の〇〇メイトに行ってきましてよ!おまんじゅう?

ぬいを買ったのですけれど2つとも初〇刀と最推しという最高すぎる組み合わせを引いてしまったんですの!まぁ…運を使い切ってしまったことは明白なのですけれど!(泣)

アシタ…タイイク…キエレバ…ヨロシ……… 

エ?シュジンコウちゃんのセイカクガワルイッテ?…ははっキノセイジャナイデスカネ…ヒューヒュー
ベ、ベベベツニ?主のコノミダカラコウナッタッテコトハ…
ナイ…タブン……ウン、

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