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2章
ミサ
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「おはよう、よく眠れたかい?」
眠たそうにアクビをしながら高橋美沙はそう言った。
「グレートヒェンはどうした?」
「あら、朝一番からお熱いことね。あの娘ともうそんなに仲良くなったの?珍しいこともあるのね。」
「いいから、彼女はどこだ。」
六花は激しい口調でそうまくし立てた。
「心配しなくても、グレートヒェンは今日も貴方と実験を進める予定よ。それにしても、随分お疲れみたいね。昨日の実験がそんなに疲れた?」
確かに六花の顔はやつれており、顔色も悪かった。
「お前は……あの娘がどんな気持ちで生きてきたのか、分かるのか?」
六花のために涙を流す少女の残像が六花を捕えて離さない。
「きちんとした感情があって、自我もあるのに、自分を道具だと偽って生きてきた気持ちが分かるのか?」
六花は目の前にいる、あまりにも残酷な賭けを持ちかけてきた高橋をそう言って責め立てる。
「お前は、そんなあの娘を道具として利用してきたと言うのかっ!」
「そんなに怒るなよ。彼女は確かにホムンクルスさ。だけどホムンクルスが自我を持っちゃ、感情を持っちゃ駄目なのかい?私や彼女がそうしちゃ駄目だってお前は言うのかっ。」
高橋は声を荒げて六花を逆に責め立てる。
「何が『誇りを持て』だ、そう言うお前が彼女を認めていなかったんじゃないのか?」
「ち、違う。俺はただ、彼女がもっと強い心の持ち主だと勘違いしていただけで…その…意外だったて言うか……」
なんとも歯切れの悪い六花の返答に、
「いいや、違わないね。『強い心の持ち主』だァ?笑わせてくれるぜ。お前はな、彼女に自分を殺させようとしたんだろ?お前は確かに不運な星のもとで生まれたさ。けどな、死のうとしてる様な腑抜けた奴がアマデウス=ヴァン=グレートヒェンを語るんじゃねぇ。」
六花は何も言い返せない。何故なら、彼女が今言ったことは本当の事だったから……
「お前はいつも他人に縋ろうとするな。春野芽生、二階堂凛奈やグレートヒェン。お前には自我ってもんがないんじゃないのか?」
「…………」
六花は確かに人よりも要領が悪い分、人よりも努力をしてきた。しかし、その努力は六花のいつも隣にいた完璧超人である春野芽生によってコンプレックスを持たせるものであったのである。いつからだろうか、彼が何も望まなくなったのは。
「お前はグレートヒェンを心配する様なふりをして、自分を守っていただけだろ?この偽善者がっ。」
全く深雪六花という人間はなんと愚かなのであろうか。全てを失ってなお、全く成長していないとは。否、全てを失ったために……
『死にたいなら自分でかってに死ねばいいだろ?舌でもなんでも噛み切ってよぉ。お前はそうしようとすらしなかった。死にたいと願うふりをしながら、お前は卑しくも生きたいと切に願ったんだろ?この臆病者がよ。』
「…………」
「なんとか言えよこの屑。私の家族に殺させようとしやがって。」
___深雪六花は自分の舌を噛み切っていた。
***
「お父さん、今日のご飯何?」
「今日のご飯はビーフシチューだよ。」
「わーい、ミサねお父さんの作ったビーフシチュー、大~好き。」
暖かい暖炉の火が部屋を照らす。
「そうか~お父さんもミサと一緒に食べるビーフシチュー大好きだぞ。」
二人の笑顔は部屋を照らしていた。
「ミサ、これお母さんにあげて。」
そう言って男性が少女にパンとビーフシチューを渡した。
「お母さん具合大丈夫?」
そこにはベッドに横たわった女性がいた。
「ええ、お母さん、今日は調子が良くってよ。」
そう言って母は子に微笑む。
「お母さん、今日はねミサの好きなビーフシチューだよ。」
「あら良かったわね。お母さんも早く病気治してミサとお父さんと一緒にご飯食べようね。」
ここには暖炉の灯はなく、そこにあるのは蝋燭の頼りない灯のみだった。
「ミサは優しいのね。こうやってお母さんにご飯持ってきてくれて。」
「うん。お母さん早く元気になってね。」
蝋燭の火は今にも消えそうに、ゆらゆらと揺らいでいた。
「うん、お母さん頑張るね。うわァ、このシチューとっても美味しわね。」
娘に微笑む母の姿はとても優しく、明るいものだった。
「ミサ、ミサ。おい起きろもう朝だぞ。」
「う~ん、あとちょっとだけ。」
世界は光に包まれ、動物達は朝を祝福していた。
「今日はいい天気だなァ、ミサ。仕事が終わったら一緒に丘までピクニックに行こうか。」
「でも、お母さんが……」
娘はベットに横たわる母の方を省みる。
「お母さんの事は大丈夫だから。せっかくくこんな良いお天気なんだからお父さんと一緒にピクニックに行ってきなさい。」
母は娘にそう微笑んだ。
「うん、お父さん、今日ピクニックに色んなサンドイッチを持って行こうね。」
娘は嬉しそうにはしゃぎながらそう言った。
「ああ。ミサもサンドイッチ作るか?」
「うん、作る~!」
「じゃあ、今日一日お利口さんにしてたらお父さん秘伝のサンドイッチをそなたに授けよう。」
「うん、私頑張るっ!」
「うふふ。ミサはとっても良い子だから大丈夫よね。」
一家には暖かい団欒の時間がゆっくりと流れていた。
「じゃあ、いってきます。」
「行ってらっしゃい。気を付けるのよ。」
そう言って高橋美沙は学校へと向かっていった。
「え~、このようにして地球は球体である事が証明されました。」
先生の声が教室に響く。
「なあ、お前知ってるか?近々、反乱軍が攻めてくるかもしれないってよ。」
「ああ、それ知ってるうちの親父も言ってた。」
「騎士達が戦うところが見れるのかな~」
腕白盛りの男子生徒達がそう喋っていた。
「こら、お前っ!私語は慎まないか。授業中だぞ。」
「はーい。」
早めの反抗期なのか彼等はそう言う中に棘を込めているが、どこか愛おしい。
「やだね~私、なんだかちょっと怖くなってきちゃった。」
ある女子生徒がそう言うと彼女の周囲の生徒からも同じ様な意見が飛び交う。
「きっと大丈夫よ。領主様が守ってくれるわ。」
「そうよね、ミサちゃんの言う通りよ。領主様が守ってくれるわ。」
ミサの意見によって皆の不安は薄れていた。
「じゃあさ、もし皆んなに何かあったら、馬小屋に集まりましょう。」
女子生徒のうちの一人がそう言うと、
「良いわね。皆んなでいればきっと大丈夫だわ。」
次々と賛同の声があがる。
「ミサ、今日の授業はどうだった?」
「うん、ちゃんと父さんに言われた通りに良い子にしていたよ。」
「そうか~ミサは良い子だなァ。」
そう言って父はミサの頭を撫でる。
「お父さんっ、サンドイッチの作り方教えて。」
「ああ、分かったよ。じゃあ、ミサは領主様のところに言ってパンをもらってきてくれ。」
季節は春の初め、今日はちょうど領主からパンをもらえる日だった。
「ん?ミサちゃんじゃないか?今日はお使いかい?一人で偉いね。」
領主の騎士の一人がミサを見るとそう言ってミサを褒めた。
「はい、ミサちゃん。これ。」
「ありがとう、ゲラルトおじさん。」
「ありゃありゃ、もうおじさんか…まだまだ現役だぞ。」
確かに目の前の壮年の男性はその醸し出すダンディーな雰囲気に似合わず、体は猛々しい青年のように引き締まっていた。
「またね、ゲラルトおじさん。
しかし、子供の無邪気さとは時には凶器になるようだ…
「ま、またね、ミサちゃん。」
そう言って騎士は肩を落とした。
「じゃあ、よろしく頼んだぞ妹よ。」
「うん分かったわ、兄さん。義姉の事は私に任せて楽しんで来て。」
「お父さんっ!パン貰って来たよ。」
「あらーミサちゃんじゃないの。もうこんなに大きくなって。」
「もう、叔母さん子供扱いしないで。」
頬を膨らませながら嫌そうにミサはそう言った。
「よーし、ミサ、早速サンドイッチ作りに取り掛かるか。」
「はーい。」
「ミサ、ちゃんと手を洗えよ。」
そう言って台所にも向かう二人を叔母と母は見守っていた。
「早く病気治ると良いですよね。」
「ええ、本当に……」
そう言う母の顔はどこか影の色が隠せないでいた。
「よーし、じゃあ行って来るから留守頼んだよ。」
「うん、頼まれたわ。」
「行ってらっしゃい。」
父と娘は二人を置いてピクニックへと行ってしまった。
「本当に今日は良い天気だなぁ。」
そう言って二人はサンドイッチを頬張る。外は春の日差しが降り注ぎ、小鳥達が囀っていた。
「!?」
なにやら村の向こうの方から土煙が舞い上がっている。
___カーン。カーン。カーン。
遠くから鐘の音が聴こえて来る。
「鐘が三回鳴っただと……」
先程まで春の心地いい風を満喫していた父の顔から笑みが消える。
「ミサ、お父さんはお母さん達の元へ行く。大人しくして、絶対にここから離れるんじゃ無いぞ。」
そう言って父は走り出して行く。
「待ってお父さん。」
ミサは一人、丘の上でただ震えていた。
眠たそうにアクビをしながら高橋美沙はそう言った。
「グレートヒェンはどうした?」
「あら、朝一番からお熱いことね。あの娘ともうそんなに仲良くなったの?珍しいこともあるのね。」
「いいから、彼女はどこだ。」
六花は激しい口調でそうまくし立てた。
「心配しなくても、グレートヒェンは今日も貴方と実験を進める予定よ。それにしても、随分お疲れみたいね。昨日の実験がそんなに疲れた?」
確かに六花の顔はやつれており、顔色も悪かった。
「お前は……あの娘がどんな気持ちで生きてきたのか、分かるのか?」
六花のために涙を流す少女の残像が六花を捕えて離さない。
「きちんとした感情があって、自我もあるのに、自分を道具だと偽って生きてきた気持ちが分かるのか?」
六花は目の前にいる、あまりにも残酷な賭けを持ちかけてきた高橋をそう言って責め立てる。
「お前は、そんなあの娘を道具として利用してきたと言うのかっ!」
「そんなに怒るなよ。彼女は確かにホムンクルスさ。だけどホムンクルスが自我を持っちゃ、感情を持っちゃ駄目なのかい?私や彼女がそうしちゃ駄目だってお前は言うのかっ。」
高橋は声を荒げて六花を逆に責め立てる。
「何が『誇りを持て』だ、そう言うお前が彼女を認めていなかったんじゃないのか?」
「ち、違う。俺はただ、彼女がもっと強い心の持ち主だと勘違いしていただけで…その…意外だったて言うか……」
なんとも歯切れの悪い六花の返答に、
「いいや、違わないね。『強い心の持ち主』だァ?笑わせてくれるぜ。お前はな、彼女に自分を殺させようとしたんだろ?お前は確かに不運な星のもとで生まれたさ。けどな、死のうとしてる様な腑抜けた奴がアマデウス=ヴァン=グレートヒェンを語るんじゃねぇ。」
六花は何も言い返せない。何故なら、彼女が今言ったことは本当の事だったから……
「お前はいつも他人に縋ろうとするな。春野芽生、二階堂凛奈やグレートヒェン。お前には自我ってもんがないんじゃないのか?」
「…………」
六花は確かに人よりも要領が悪い分、人よりも努力をしてきた。しかし、その努力は六花のいつも隣にいた完璧超人である春野芽生によってコンプレックスを持たせるものであったのである。いつからだろうか、彼が何も望まなくなったのは。
「お前はグレートヒェンを心配する様なふりをして、自分を守っていただけだろ?この偽善者がっ。」
全く深雪六花という人間はなんと愚かなのであろうか。全てを失ってなお、全く成長していないとは。否、全てを失ったために……
『死にたいなら自分でかってに死ねばいいだろ?舌でもなんでも噛み切ってよぉ。お前はそうしようとすらしなかった。死にたいと願うふりをしながら、お前は卑しくも生きたいと切に願ったんだろ?この臆病者がよ。』
「…………」
「なんとか言えよこの屑。私の家族に殺させようとしやがって。」
___深雪六花は自分の舌を噛み切っていた。
***
「お父さん、今日のご飯何?」
「今日のご飯はビーフシチューだよ。」
「わーい、ミサねお父さんの作ったビーフシチュー、大~好き。」
暖かい暖炉の火が部屋を照らす。
「そうか~お父さんもミサと一緒に食べるビーフシチュー大好きだぞ。」
二人の笑顔は部屋を照らしていた。
「ミサ、これお母さんにあげて。」
そう言って男性が少女にパンとビーフシチューを渡した。
「お母さん具合大丈夫?」
そこにはベッドに横たわった女性がいた。
「ええ、お母さん、今日は調子が良くってよ。」
そう言って母は子に微笑む。
「お母さん、今日はねミサの好きなビーフシチューだよ。」
「あら良かったわね。お母さんも早く病気治してミサとお父さんと一緒にご飯食べようね。」
ここには暖炉の灯はなく、そこにあるのは蝋燭の頼りない灯のみだった。
「ミサは優しいのね。こうやってお母さんにご飯持ってきてくれて。」
「うん。お母さん早く元気になってね。」
蝋燭の火は今にも消えそうに、ゆらゆらと揺らいでいた。
「うん、お母さん頑張るね。うわァ、このシチューとっても美味しわね。」
娘に微笑む母の姿はとても優しく、明るいものだった。
「ミサ、ミサ。おい起きろもう朝だぞ。」
「う~ん、あとちょっとだけ。」
世界は光に包まれ、動物達は朝を祝福していた。
「今日はいい天気だなァ、ミサ。仕事が終わったら一緒に丘までピクニックに行こうか。」
「でも、お母さんが……」
娘はベットに横たわる母の方を省みる。
「お母さんの事は大丈夫だから。せっかくくこんな良いお天気なんだからお父さんと一緒にピクニックに行ってきなさい。」
母は娘にそう微笑んだ。
「うん、お父さん、今日ピクニックに色んなサンドイッチを持って行こうね。」
娘は嬉しそうにはしゃぎながらそう言った。
「ああ。ミサもサンドイッチ作るか?」
「うん、作る~!」
「じゃあ、今日一日お利口さんにしてたらお父さん秘伝のサンドイッチをそなたに授けよう。」
「うん、私頑張るっ!」
「うふふ。ミサはとっても良い子だから大丈夫よね。」
一家には暖かい団欒の時間がゆっくりと流れていた。
「じゃあ、いってきます。」
「行ってらっしゃい。気を付けるのよ。」
そう言って高橋美沙は学校へと向かっていった。
「え~、このようにして地球は球体である事が証明されました。」
先生の声が教室に響く。
「なあ、お前知ってるか?近々、反乱軍が攻めてくるかもしれないってよ。」
「ああ、それ知ってるうちの親父も言ってた。」
「騎士達が戦うところが見れるのかな~」
腕白盛りの男子生徒達がそう喋っていた。
「こら、お前っ!私語は慎まないか。授業中だぞ。」
「はーい。」
早めの反抗期なのか彼等はそう言う中に棘を込めているが、どこか愛おしい。
「やだね~私、なんだかちょっと怖くなってきちゃった。」
ある女子生徒がそう言うと彼女の周囲の生徒からも同じ様な意見が飛び交う。
「きっと大丈夫よ。領主様が守ってくれるわ。」
「そうよね、ミサちゃんの言う通りよ。領主様が守ってくれるわ。」
ミサの意見によって皆の不安は薄れていた。
「じゃあさ、もし皆んなに何かあったら、馬小屋に集まりましょう。」
女子生徒のうちの一人がそう言うと、
「良いわね。皆んなでいればきっと大丈夫だわ。」
次々と賛同の声があがる。
「ミサ、今日の授業はどうだった?」
「うん、ちゃんと父さんに言われた通りに良い子にしていたよ。」
「そうか~ミサは良い子だなァ。」
そう言って父はミサの頭を撫でる。
「お父さんっ、サンドイッチの作り方教えて。」
「ああ、分かったよ。じゃあ、ミサは領主様のところに言ってパンをもらってきてくれ。」
季節は春の初め、今日はちょうど領主からパンをもらえる日だった。
「ん?ミサちゃんじゃないか?今日はお使いかい?一人で偉いね。」
領主の騎士の一人がミサを見るとそう言ってミサを褒めた。
「はい、ミサちゃん。これ。」
「ありがとう、ゲラルトおじさん。」
「ありゃありゃ、もうおじさんか…まだまだ現役だぞ。」
確かに目の前の壮年の男性はその醸し出すダンディーな雰囲気に似合わず、体は猛々しい青年のように引き締まっていた。
「またね、ゲラルトおじさん。
しかし、子供の無邪気さとは時には凶器になるようだ…
「ま、またね、ミサちゃん。」
そう言って騎士は肩を落とした。
「じゃあ、よろしく頼んだぞ妹よ。」
「うん分かったわ、兄さん。義姉の事は私に任せて楽しんで来て。」
「お父さんっ!パン貰って来たよ。」
「あらーミサちゃんじゃないの。もうこんなに大きくなって。」
「もう、叔母さん子供扱いしないで。」
頬を膨らませながら嫌そうにミサはそう言った。
「よーし、ミサ、早速サンドイッチ作りに取り掛かるか。」
「はーい。」
「ミサ、ちゃんと手を洗えよ。」
そう言って台所にも向かう二人を叔母と母は見守っていた。
「早く病気治ると良いですよね。」
「ええ、本当に……」
そう言う母の顔はどこか影の色が隠せないでいた。
「よーし、じゃあ行って来るから留守頼んだよ。」
「うん、頼まれたわ。」
「行ってらっしゃい。」
父と娘は二人を置いてピクニックへと行ってしまった。
「本当に今日は良い天気だなぁ。」
そう言って二人はサンドイッチを頬張る。外は春の日差しが降り注ぎ、小鳥達が囀っていた。
「!?」
なにやら村の向こうの方から土煙が舞い上がっている。
___カーン。カーン。カーン。
遠くから鐘の音が聴こえて来る。
「鐘が三回鳴っただと……」
先程まで春の心地いい風を満喫していた父の顔から笑みが消える。
「ミサ、お父さんはお母さん達の元へ行く。大人しくして、絶対にここから離れるんじゃ無いぞ。」
そう言って父は走り出して行く。
「待ってお父さん。」
ミサは一人、丘の上でただ震えていた。
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