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第二章 駆け出し
第10話 これは困った
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ギルドマスターは俺たちの前に水晶を置く。そして俺たちを交互に見たあと話を続ける。
「では、先程計測をした方から再度計測をしてくれ。やり方は同じだ」
セドリックはゆっくり立ち水晶に触ろうとする。しかし、水晶を見る目の奥は心なしか緊張しているように見える。俺は瞬時念話を送る。
(ダイジョーブだ。嘘なんてついてないだろう?)
(……うん!)
セドリックの顔がほぐれたので、これは成功だろう。彼はそっと撫でるように水晶に触る。水晶が少し光り、上にステータスを映し出した。
………………………………………
名前:セドリック・ベネット
種族:人族
装備品:
体力:273869/273869
魔力値:1390237/1390237
属性:火、水、地、風、光、闇
スキル:創作・置換…この世に存在するあらゆる事象を作り出し、
また元からある物と置き換える事が出来る。
全知全能…この世の全ての事象を五感で認め、知る。
特殊効果:体力増加率…8倍
魔力値増加率…20倍
魔力変換効率…35倍
………………………………………
外から見ても分かるぐらいホッとしているセドリックを横にギルドマスターは目の前に出されたとんでもない数値を見て止まっていた。
「…あのー…大丈夫ですか?」
セドリックの問いかけでようやくこちらの住人になった彼は、ギルドマスターとしてのコメントをする。
「あ、いやすまない。ただ、この数値は不用意に人に見せない方がいい。よっぽど無いが、君の力を悪用しようとする人間が絶対居ないとは言い切れないからな」
「分かっています。もしそんな輩が現れたら、返り討ちにしてやりますよ」
「それなら助かる。では…もう一人の方もしてみてくれ」
ギルドマスターは俺の方を向きながら言う。俺は頷いて、セドリックと同じように水晶に触る。
………………………………………
名前:アラン・ベネット
種族:人族
装備品:
体力:279354/279354
魔力値:1284206/1284206
属性:火、水、地、風、光、闇
スキル:創作・置換…この世に存在するあらゆる事象を作り出し、
また元からある物と置き換える事が出来る。
全知全能…この世の全ての事象を五感で認め、知る。
特殊効果:体力増加率…8倍
魔力値増加率…20倍
魔力変換効率…35倍
………………………………………
「ふむ、やはり、そう来たか…」
ギルドマスターは今度は『見慣れた』と言わんばかりに冷静に言葉を続ける。
「君も同じだ。この数値は不用意に人に見せない方がいい」
「了解しました」
ちなみに、スキル『全知全能』はセドリックの物を真似て『創作・置換』で作った物だ。けど、もっと作ろうとした時にセドリックから『この世界の理から余り逸脱されると困る』って言われたからこれしか作っていない。
ギルドマスターは長椅子から自分の椅子に戻り、紙に何かを書いて戻ってきた。
「よし、俺からはこれで以上だ。ギルドカードは発行するよう受付に言っておく。申し遅れたな、ギルマスのストレ・アスパスだ」
「よろしくお願いします、ストレさん」
俺たちは1礼して、ギルド長室を後にした。
「よ~やく終わった~」
「長かったね~」
俺たちはギルドの待合席で暫しの休憩を取っていた。俺は背もたれに身を任せながら話す。
「今日はもう宿探して寝ない?なんだか疲れた」
「だね。精神的にきつい」
「アラン様、セドリック様。ギルドカードが出来ました。」
「おっ呼ばれた」
俺たちは急ぎ足で受付まで向かう。
「では、先程計測をした方から再度計測をしてくれ。やり方は同じだ」
セドリックはゆっくり立ち水晶に触ろうとする。しかし、水晶を見る目の奥は心なしか緊張しているように見える。俺は瞬時念話を送る。
(ダイジョーブだ。嘘なんてついてないだろう?)
(……うん!)
セドリックの顔がほぐれたので、これは成功だろう。彼はそっと撫でるように水晶に触る。水晶が少し光り、上にステータスを映し出した。
………………………………………
名前:セドリック・ベネット
種族:人族
装備品:
体力:273869/273869
魔力値:1390237/1390237
属性:火、水、地、風、光、闇
スキル:創作・置換…この世に存在するあらゆる事象を作り出し、
また元からある物と置き換える事が出来る。
全知全能…この世の全ての事象を五感で認め、知る。
特殊効果:体力増加率…8倍
魔力値増加率…20倍
魔力変換効率…35倍
………………………………………
外から見ても分かるぐらいホッとしているセドリックを横にギルドマスターは目の前に出されたとんでもない数値を見て止まっていた。
「…あのー…大丈夫ですか?」
セドリックの問いかけでようやくこちらの住人になった彼は、ギルドマスターとしてのコメントをする。
「あ、いやすまない。ただ、この数値は不用意に人に見せない方がいい。よっぽど無いが、君の力を悪用しようとする人間が絶対居ないとは言い切れないからな」
「分かっています。もしそんな輩が現れたら、返り討ちにしてやりますよ」
「それなら助かる。では…もう一人の方もしてみてくれ」
ギルドマスターは俺の方を向きながら言う。俺は頷いて、セドリックと同じように水晶に触る。
………………………………………
名前:アラン・ベネット
種族:人族
装備品:
体力:279354/279354
魔力値:1284206/1284206
属性:火、水、地、風、光、闇
スキル:創作・置換…この世に存在するあらゆる事象を作り出し、
また元からある物と置き換える事が出来る。
全知全能…この世の全ての事象を五感で認め、知る。
特殊効果:体力増加率…8倍
魔力値増加率…20倍
魔力変換効率…35倍
………………………………………
「ふむ、やはり、そう来たか…」
ギルドマスターは今度は『見慣れた』と言わんばかりに冷静に言葉を続ける。
「君も同じだ。この数値は不用意に人に見せない方がいい」
「了解しました」
ちなみに、スキル『全知全能』はセドリックの物を真似て『創作・置換』で作った物だ。けど、もっと作ろうとした時にセドリックから『この世界の理から余り逸脱されると困る』って言われたからこれしか作っていない。
ギルドマスターは長椅子から自分の椅子に戻り、紙に何かを書いて戻ってきた。
「よし、俺からはこれで以上だ。ギルドカードは発行するよう受付に言っておく。申し遅れたな、ギルマスのストレ・アスパスだ」
「よろしくお願いします、ストレさん」
俺たちは1礼して、ギルド長室を後にした。
「よ~やく終わった~」
「長かったね~」
俺たちはギルドの待合席で暫しの休憩を取っていた。俺は背もたれに身を任せながら話す。
「今日はもう宿探して寝ない?なんだか疲れた」
「だね。精神的にきつい」
「アラン様、セドリック様。ギルドカードが出来ました。」
「おっ呼ばれた」
俺たちは急ぎ足で受付まで向かう。
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