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第二章 駆け出し
第11話 話の続きは明日に
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早歩きで受付まで行く。
「こちらがギルドカードになります。紛失すると再発行には銀貨2枚が必要になりますのでご注意ください。次は冒険者ギルドの仕組みについて説明させて頂きます」
「お願いします」
「まず、冒険者にはランクが存在し、SSS>SS>S>A>B>C>D>E>Fの9段階があります。初めは全員Fランクからスタートし、依頼や専用のテストをこなす事で上位ランクになることが出来ます」
俺とセドリックは相槌を打ちながら話を聞く。
「次に罰則についてです。受注した依頼は期日までに達成しないと罰金が発生する可能性があります。また、冒険者同士のいざこざは口論以外に『決闘』という形でのみ解決ができます。これ以外の方法で危険を伴う解決をした場合、最悪ギルドから除名されることもあります。さらに、これ以外でも犯罪行為をした場合はギルド除名の対象になり得ます」
「分かりました」
こういう説明ごとはあまり長く聞いていられるタチではないではないのだが、反応を示しながら頑張って聞く。聞いてないとまずいし。
「これにて説明は終わりです。私は受付のアリシアです」
「アリシアさん、よろしくお願いします」
説明も終わったので今日はもう宿を探すことにした。最悪スキル『創作』で作った創作空間で寝泊まりしても良いのだが、異世界の宿で泊まりたいという俺の希望もあり宿に泊まることにした。
「ここ…かな?」
「みたいだね」
受付のアリシアさんに聞いたおすすめの宿はこの『蹄の旅館』といい、今俺らはそれと思わしき宿の目の前にいる。特に怪しむこともなく中に入る。中は清掃が行き届いた木造の宿で、気前の良さそうな女将が出迎えてくれた。
「いらっしゃい!泊まりかい?それとも食事かい?」
「あ、泊まりです。6日間の食事付きでお願いします」
俺は若干女将さんの勢いに気圧されたが、セドリックはそういうのには耐性があるらしくふつーに話し合っている。
「はいよ!1泊銀貨2枚の5泊で10枚、朝夕の食事で合計大銅貨9枚の最終日の朝の分と今日の夜の分を含めた5日分で銀貨4枚と大銅貨5枚、締めて銀貨14枚と大銅貨5枚だよ!」
「大銀貨2枚でお願いします」
そう言ってセドリックは大銀貨2枚を差し出す。
「はいよ!はい、お釣りの銀貨5枚と大銅貨5枚だよ!」
「ありがとうございます」
「部屋は2階の奥から2つ目だよ!ご飯はもう出し始めてるよ!」
「わかりました、すぐ戻ります!」
鍵を受け取りやや駆け足で2階へ行く。荷物を置いたら速やかにUターンして一階に戻る。
「はい、おかえり!食堂はあっちだよ」
案内されたように進む。食堂ではすでに3組の人たちが食事を楽しんでいた。
「すいません、食事2人分」
「はいはい、すぐ出します」
元々用意してあったのだろう、直ぐにご飯が出てきた。
「ありがとうございます」
「いいって事です。感想も聞かせて下さい」
女将さんに比べれば気は弱そうだが充分真摯な対応をしてくれて少し嬉しい。テーブルに二人で並んで座り、夕飯であるサラダとカツに似ている物を口に運ぶ。
「あっ美味しい!」
「本当に!」
味付けも食感もそのまんま日本のカツと一緒な感じがする。俺もセドリックも空腹であったこともあり、ものの10分で食べ終えてしまった。
「美味しかった~」
「神界ではろくに食事なんで楽しんだ事なかったからなぁ」
俺も前世では朝はパン1枚、昼はカップラーメン、夜はコンビニ弁当とかでやりくりしていたのできちんとした夕食というのはこちらに転生して久し振りに食べた。だが、貴族の夕食ともまた違った庶民的な味は今回がおそらく初めてなので、かなり懐かしい感覚がある。俺たちは食器を調理場に返す。
「ありがとうございました、とても美味しかったです」
「そう言ってもらえて嬉しいです」
そう言って俺たちは食堂を立ち去った。
「こちらがギルドカードになります。紛失すると再発行には銀貨2枚が必要になりますのでご注意ください。次は冒険者ギルドの仕組みについて説明させて頂きます」
「お願いします」
「まず、冒険者にはランクが存在し、SSS>SS>S>A>B>C>D>E>Fの9段階があります。初めは全員Fランクからスタートし、依頼や専用のテストをこなす事で上位ランクになることが出来ます」
俺とセドリックは相槌を打ちながら話を聞く。
「次に罰則についてです。受注した依頼は期日までに達成しないと罰金が発生する可能性があります。また、冒険者同士のいざこざは口論以外に『決闘』という形でのみ解決ができます。これ以外の方法で危険を伴う解決をした場合、最悪ギルドから除名されることもあります。さらに、これ以外でも犯罪行為をした場合はギルド除名の対象になり得ます」
「分かりました」
こういう説明ごとはあまり長く聞いていられるタチではないではないのだが、反応を示しながら頑張って聞く。聞いてないとまずいし。
「これにて説明は終わりです。私は受付のアリシアです」
「アリシアさん、よろしくお願いします」
説明も終わったので今日はもう宿を探すことにした。最悪スキル『創作』で作った創作空間で寝泊まりしても良いのだが、異世界の宿で泊まりたいという俺の希望もあり宿に泊まることにした。
「ここ…かな?」
「みたいだね」
受付のアリシアさんに聞いたおすすめの宿はこの『蹄の旅館』といい、今俺らはそれと思わしき宿の目の前にいる。特に怪しむこともなく中に入る。中は清掃が行き届いた木造の宿で、気前の良さそうな女将が出迎えてくれた。
「いらっしゃい!泊まりかい?それとも食事かい?」
「あ、泊まりです。6日間の食事付きでお願いします」
俺は若干女将さんの勢いに気圧されたが、セドリックはそういうのには耐性があるらしくふつーに話し合っている。
「はいよ!1泊銀貨2枚の5泊で10枚、朝夕の食事で合計大銅貨9枚の最終日の朝の分と今日の夜の分を含めた5日分で銀貨4枚と大銅貨5枚、締めて銀貨14枚と大銅貨5枚だよ!」
「大銀貨2枚でお願いします」
そう言ってセドリックは大銀貨2枚を差し出す。
「はいよ!はい、お釣りの銀貨5枚と大銅貨5枚だよ!」
「ありがとうございます」
「部屋は2階の奥から2つ目だよ!ご飯はもう出し始めてるよ!」
「わかりました、すぐ戻ります!」
鍵を受け取りやや駆け足で2階へ行く。荷物を置いたら速やかにUターンして一階に戻る。
「はい、おかえり!食堂はあっちだよ」
案内されたように進む。食堂ではすでに3組の人たちが食事を楽しんでいた。
「すいません、食事2人分」
「はいはい、すぐ出します」
元々用意してあったのだろう、直ぐにご飯が出てきた。
「ありがとうございます」
「いいって事です。感想も聞かせて下さい」
女将さんに比べれば気は弱そうだが充分真摯な対応をしてくれて少し嬉しい。テーブルに二人で並んで座り、夕飯であるサラダとカツに似ている物を口に運ぶ。
「あっ美味しい!」
「本当に!」
味付けも食感もそのまんま日本のカツと一緒な感じがする。俺もセドリックも空腹であったこともあり、ものの10分で食べ終えてしまった。
「美味しかった~」
「神界ではろくに食事なんで楽しんだ事なかったからなぁ」
俺も前世では朝はパン1枚、昼はカップラーメン、夜はコンビニ弁当とかでやりくりしていたのできちんとした夕食というのはこちらに転生して久し振りに食べた。だが、貴族の夕食ともまた違った庶民的な味は今回がおそらく初めてなので、かなり懐かしい感覚がある。俺たちは食器を調理場に返す。
「ありがとうございました、とても美味しかったです」
「そう言ってもらえて嬉しいです」
そう言って俺たちは食堂を立ち去った。
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