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第二章 駆け出し
第9話 やっちまった
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「お待たせしました、こちらになります」
受付嬢はそう言って水晶を差し出す。やろうと思えばステータスを人に見せること位簡単に出来るのだが、下手に出るのはよろしくない為ここは従う。
「触れることによりあなた様の情報が表示されます」
「僕からでもいいですか?」
「はい、大丈夫です」
セドリックはペタリと水晶に触れる。数秒後、水晶が軽く光り、上に情報が出る。
………………………………………
名前:セドリック・ベネット
種族:人族
装備品:
体力:273869/273869
魔力値:1390237/1390237
属性:火、水、地、風、光、闇
スキル:創作・置換…この世に存在するあらゆる事象を作り出し、
また元からある物と置き換える事が出来る。
全知全能…この世の全ての事象を五感で認め、知る。
特殊効果:体力増加率…8倍
魔力値増加率…20倍
魔力変換効率…35倍
………………………………………
「……え?」
「はい?…あの、大丈夫ですか?」
「あ、いや、その、はい。大丈夫です。ですが、少し待って下さい」
普通じゃあり得ないぶっ飛んだステータスを急に見せられた受付嬢は、若干いやかなり取り乱しながら話を続けた。
「はい、大丈夫ですが…何か僕悪いことしちゃいました?」
「いえ、そういう訳では無いのですが…とにかく少し待っていてください」
それだけ言い残して受付嬢は裏方に戻って行った。
(そのステータス急に見せられたら誰でも驚くわ!)
(しょーがないじゃん!)
俺は念話で鋭いツッコミをセドリックに入れた。
約4分後、そしてこれから起こることを見据えて憂鬱になっていた頃に受付嬢が小走りで戻ってきた。
「今少し、ギルドマスターとお話をしてきました。ギルマスが少しお二人に来て欲しいと言っているので、来て下さい」
「はい」
(ほら言わんこっちゃない!)
(どっちが先にやってても同じだったでしょ!)
こういう展開はファンタジー小説でよく読んだ展開なのだが、いざ自分が受けるとなると案外ドキドキする物だ。読むのと受けるのは違う。
「ギルマス、二人をお連れしました」
「入れ」
俺たちは2階の1番偉そうな人がいそうな部屋に案内され、中に入るよう促される。中では一番奥の大きな席に40代半ばの体格のいいおじさんが座っていた。
「ありがとう、君は仕事に戻りたまえ」
おじさんは野太い声で受付嬢にそう告げる。
「かしこまりました」
受付嬢が去ったのを見て、俺たちに席に座る事を促した上でギルドマスターは話を切り出す。
「急に呼び出してしまってすまない。少し確認したいことがあるもので…」
「いえ、大丈夫です」
当事者であるセドリックは少し身構えながら対応をしているように見える。ギルマスは一つ咳払いをした後、話を続ける。
「言うまでもないが、君のステータスについてだ。こういう言い方は悪いが、とても信じられないと言うか…」
「そういわれましても…嘘ではないですし…」
「申し訳ないが、ここでもう一度ステータスの計測をし直してくれないか?そこでまだ計測を行っていないもう片方の奴のステータスも分かるはずだ」
「それはいいのですが、それで信用してもらえますか?」
「2回計測して両方とも同じ数値が出るのならば嘘をついていることはよっぽどないと思うからその点は心配には及ばない」
「わかりました。よしアラン、もう一回計測しよ」
「いいよ~」
俺は場を少し和ませるためにも、敢えて気の抜けた返事をする。
「では少し座ったまま待っていてくれ、水晶を持ってくる」
ギルマスは部屋を出て、1分も経たずに部屋に戻ってきた。
「先ほどとは違う、余分な外からの魔力によるブレが出ない水晶だ。これなら嘘はつけないし、水晶が元から壊れているということもない」
受付嬢はそう言って水晶を差し出す。やろうと思えばステータスを人に見せること位簡単に出来るのだが、下手に出るのはよろしくない為ここは従う。
「触れることによりあなた様の情報が表示されます」
「僕からでもいいですか?」
「はい、大丈夫です」
セドリックはペタリと水晶に触れる。数秒後、水晶が軽く光り、上に情報が出る。
………………………………………
名前:セドリック・ベネット
種族:人族
装備品:
体力:273869/273869
魔力値:1390237/1390237
属性:火、水、地、風、光、闇
スキル:創作・置換…この世に存在するあらゆる事象を作り出し、
また元からある物と置き換える事が出来る。
全知全能…この世の全ての事象を五感で認め、知る。
特殊効果:体力増加率…8倍
魔力値増加率…20倍
魔力変換効率…35倍
………………………………………
「……え?」
「はい?…あの、大丈夫ですか?」
「あ、いや、その、はい。大丈夫です。ですが、少し待って下さい」
普通じゃあり得ないぶっ飛んだステータスを急に見せられた受付嬢は、若干いやかなり取り乱しながら話を続けた。
「はい、大丈夫ですが…何か僕悪いことしちゃいました?」
「いえ、そういう訳では無いのですが…とにかく少し待っていてください」
それだけ言い残して受付嬢は裏方に戻って行った。
(そのステータス急に見せられたら誰でも驚くわ!)
(しょーがないじゃん!)
俺は念話で鋭いツッコミをセドリックに入れた。
約4分後、そしてこれから起こることを見据えて憂鬱になっていた頃に受付嬢が小走りで戻ってきた。
「今少し、ギルドマスターとお話をしてきました。ギルマスが少しお二人に来て欲しいと言っているので、来て下さい」
「はい」
(ほら言わんこっちゃない!)
(どっちが先にやってても同じだったでしょ!)
こういう展開はファンタジー小説でよく読んだ展開なのだが、いざ自分が受けるとなると案外ドキドキする物だ。読むのと受けるのは違う。
「ギルマス、二人をお連れしました」
「入れ」
俺たちは2階の1番偉そうな人がいそうな部屋に案内され、中に入るよう促される。中では一番奥の大きな席に40代半ばの体格のいいおじさんが座っていた。
「ありがとう、君は仕事に戻りたまえ」
おじさんは野太い声で受付嬢にそう告げる。
「かしこまりました」
受付嬢が去ったのを見て、俺たちに席に座る事を促した上でギルドマスターは話を切り出す。
「急に呼び出してしまってすまない。少し確認したいことがあるもので…」
「いえ、大丈夫です」
当事者であるセドリックは少し身構えながら対応をしているように見える。ギルマスは一つ咳払いをした後、話を続ける。
「言うまでもないが、君のステータスについてだ。こういう言い方は悪いが、とても信じられないと言うか…」
「そういわれましても…嘘ではないですし…」
「申し訳ないが、ここでもう一度ステータスの計測をし直してくれないか?そこでまだ計測を行っていないもう片方の奴のステータスも分かるはずだ」
「それはいいのですが、それで信用してもらえますか?」
「2回計測して両方とも同じ数値が出るのならば嘘をついていることはよっぽどないと思うからその点は心配には及ばない」
「わかりました。よしアラン、もう一回計測しよ」
「いいよ~」
俺は場を少し和ませるためにも、敢えて気の抜けた返事をする。
「では少し座ったまま待っていてくれ、水晶を持ってくる」
ギルマスは部屋を出て、1分も経たずに部屋に戻ってきた。
「先ほどとは違う、余分な外からの魔力によるブレが出ない水晶だ。これなら嘘はつけないし、水晶が元から壊れているということもない」
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