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第一章 神童、爆誕

第3話 学力テスト

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数日後。

「おはようございます。アラン様、セドリック様。朝食の準備ができました」
「は~い」

今部屋に入ってきたメイドはシエラさん。俺たちを世話する頻度が一番高いメイドだ。

「今日は午前中は学力テストを行い、午後からは魔法の訓練を行います。お二人方の知識では、学力テストは良いでしょうが、魔法の訓練は初めてでしょう。楽しみにしておいてください」

きた~~!魔法!前からセドリックと遊んで(話して)いるときに最低限の魔力操作はできるようにしていたが、魔法を使うのは初めてなので、楽しみだ。の前に、まずは朝食を取らなきゃ。家族と話すのもいいんだよねえ。

「父上、失礼します。遅れてすいません」

俺とセドリックは遅れたことを詫びる。前世ではこんな事しなかったが、異世界フィルターで若干違うのだろう。

「うん、座っていいよ」

俺たちは指定の席に腰掛ける。

「今日は学力テストだったか?家庭教師の方々がお前たちは格が違う程頭がいいと言っていたぞ。今日のテストも楽しみだ」
「ありがとうございます、父上」

実は、俺たちのような貴族階級の子供は幼い頃から基礎知識を蓄え始めるのだが、蓄える知識は歴史や地理といった前世の知識ではどうしようも無い教科を除き前世の小学校3年生までの知識で全部事足りていたのだ。なので、それを知らない家庭教師の先生方は『この子たちは天才では無いか』と思ってしまうらしい。

特に何かが起こることもなく朝食は進んだ。

午前9時ごろ。僕とセドリックは客間のテーブルに並んで腰掛けていた。

「では学力テストの用紙を配ります。これは先生方が昨日不正なしで作っており、お二人には今日初めてテストを行う旨を伝えていました。なのでカンニングは不可能です」

メイドのシエラさんが話しながら僕たちにテスト用紙を裏向きで配る。

「わかった。時間の計測も任せるよ。採点は?」
「ダリル様とエミリア様にお願いしたいと思っています。
 なのでお二人方にも問題を見てもらいたいのですが、いいですか?」
「わかった」
「いいですよ」

父上と母上は採点のペンを用意させて合図を待つ。

「では始めます。制限時間は20分。用意、始め!」

シエラさんの合図と共に、僕たちは同時に筆を走らせる。問題の難易度は日本で小学校1~2年の子供が解くテスト、と言う所だ。ろくに考える必要も無く、さっさと問題を解いていく。
約4分後。

「終わりました」
「早くないか!?まだ4分過ぎたところだぞ!?」

セドリックが解き終わった後10秒後に僕も解き終わった。シエラさんは僕たちの答案を回収して、2人の前に置いた。

「私も最初は驚ましたが、どうやらこの子たちは天才の
 類いのようです。ぜひ、答案を採点してみて下さい」

2人は答案を採点し始める。その間、俺たちは数秒間隔で顔が変わる2人を見て、必死に笑いを堪えていた。

「どうやら先生方の言葉は本当の様ね。すごいわ、全問正解よ!」
「こっちもだ、全問正解だ!すごいぞ、セドリック!」

俺たちは頭をよしよしされる。まあ、精神年齢25歳が小学校低学年の問題を解けなかったらいろいろ問題でしょ、なんて事は言わない。

「これは魔法からも期待できるわね。今からもう楽しみだわ」

テストが終わった後は、僕はセドリックと過ごした。ジェ○ガをしながら。

…セドリックはこの前初めてジェ○ガをしたのだが、これにどハマりしてしまい暇がある時はいつもジェ○ガに誘ってくるようになってしまったのだ。
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