上 下
7 / 133
第一章 転生と新世界

5   女神との語らい

しおりを挟む


 魔物の群れに向けて魔法を放つ。<サンダー・ジャベリン>文字通り雷の槍だ。スキル弱点看破で目に映るのは相手の眉間みけんだ。そこに標的化ターゲッティングして狙いを定めて魔法をコントロールする。もう敵の数に合わせて発動できるくらいにはなった。超成長の恩恵だね。

 ズドン! バチバチッ! バリバリバリィ!!
 
 眉間を射抜かれながら追撃で電流が敵の全身を駆け巡る。今相手にしているのはビッグ・ボア、所謂でっかい猪だ。食べると美味いらしい。10頭程の群れだが、3頭急所を外してしまったのでまだまだコントロールが足りないな。仕方ない、残りは武器で対応しよう、鞘から抜き取ったのは女神刀。さすがに和名の日本刀には横文字は使わなかったみたいだ(笑) アリアさん、分かってらっしゃる。

 まだ<抜刀術>は難しい、鞘の中で摩擦を起こし剣閃スピードを上昇させるということだが、刀剣を鞘から抜き放ち、さらに納刀に至るまでをも含めた動作が、高度な技術を有する武芸として成立しているくらいだ、一朝一夕で出来るものではない、普通に振り回すのがまだ精一杯だ。

 残りの猪に向かって加速する。丁度3頭魔法で痺れて眼前に並んでくれている、

「アストラリア流かたなスキル」

 弱点の眉間に向けてほぼ同時に瞬速の3連撃を1頭に1撃ずつ放つ、虎のツメの如き三連撃。

虎爪閃こそうせん!」

 ザザシュッ! ザヴァァーン!!!

 全て的確にヒットした。断末魔とともに巨体が崩れ落ちる。

<レベルアップしました、スキルの更新を行います>

 お、レベルも上がったな。

「ふう、結構頑張ったな、ちょっと休憩しよう」

 自身に新しく習得した気配遮断と物理結界に魔法結界を張る。俺の存在が認識されにくくなる。透明人間みたいなもんだ。とりあえず狩ったビッグ・ボアを片っ端から異次元収納庫ストレージに突っ込む。アリア曰く、

『狩った魔物は体の部分が素材になったり食材になったりしますから、街のギルドで売って路銀に代えましょう。その時についでに冒険者登録をしておくといいでしょうねー』

 ということらしい。なので最初に倒したクマさんから全部そこに突っ込んである。ちなみにこの中に入れている間は時間の制限がないらしい。新鮮なままお届け可能なのだ。クール便のようなものだということにした。そしてどのくらいものが入るのか聞くと、地球くらいの星一個分くらいじゃないですかねー? と適当な返事が返ってきた。そしてもし家を買ったりしたら家ごと持ち運べるからどこに行っても自宅に帰れますよ(笑)とのこと。謎テクノロジー、やっぱ異世界すげーわ。

 ちなみに今は街道の近くの広々とした場所に移動している。ちょっと小高い丘みたいなところだ。森の魔物は狩り尽くしてしまったため、こちらまで移動してきたのだよ。それに森の中で火魔法は燃え移ると危ないからね。俺は自然に優しい男なのだ。

 頭に手をやって、足を組んで仰向けに寝転がる。そろそろ日が暮れてきたな。美しい夕暮れだ。景色の素晴らしさを堪能するだけでも転生した甲斐があるなと思う。寝転んだ草の上も気持ちがいいし、懐かしい感じがする。

「今日はこのくらいにしとこうかね。ほぼ丸一日バトルしてきたし、学ぶことが多すぎて結構疲れた。情報量が多すぎる」

『そうですねー、転生初日なのにかなり頑張りましたし。魔力コントロールに武器の扱い、魔法の練習と、努力家ですよね、カーズさん。レベルもかなり上がっていますからあとで確認しましょう』

 そうなのだ、アリアのスパルタ修行でかなり色々出来るようになった。さすが女神様、教え方も教師をやってた自分よりよっぽど上手いと思った。多少ざっくり系だけど。最初は酷いものだった、走るスピードも制御できずに岩壁にぶつかるし、魔力制御を誤って魔法で森林破壊しまくってしまった等々。それでも人間って慣れるものなんだなーと思う。徐々に感覚が掴めてしまう。これぞ慣性の法則? 学習するもんだ。

 大体魔力なんてものは地球にはない。それを操ることなんて初めての試みだった。呼吸するときに酸素が体中を巡り、血液が循環するのを感じることはなんとなく分かる。それと同じような感覚で魔力を感じるようにするということだった。…ぶっちゃけ難しいし意味わからな過ぎた上に、何時間か座禅を組んで練習させられた。

 流れが分かればあとはギューンと練ってドーン! と出しますよー、と最後の部分だけがざっくりなのだ。とりあえず自主練をした方がいいだろうな。あとは剣技というか格闘に関してだが、こればっかりは実践で感覚を覚えるしかないので、初歩的な型、構えや足の運びを習った。最後にグッと踏み込んでドン! ですよー。とやはり肝心なところがざっくりなのだ。うん、やっぱ俺のが教え方上手いわ、前言撤回。バトルの中でアドバイスをもらう程度が丁度いい。ということで疲れた。

「そういえば空腹感も特にないし、喉もあんまり乾かないな。あれだけ動き回ったのに」

 目が覚めた時は多分まだ午前くらいだったと思うし、今はもう日が暮れていっているというのに。謎だ。まーたアリアの因子のせいかもな。

『カーズさんの肉体は主に魔力が動力ですからね。これも私の因子の影響でしょうけど、飲まず食わずでも魔力さえあれば特に問題はありません。ただ飲食しない代わりに魔力がその分消費されますから、食べた方がいいでしょうね』

「てことはどんどんMPが減ってるってことか? ヤバいじゃん、MPなくなるんじゃないのか?」

『一応装備に自動回復オートヒール機能があるので、普通に生活する分にはさして問題ないですよ、毎秒HPとMPが100ずつ回復していますから。戦闘とかで膨大に消費しなければ枯渇することはないでしょうねー。使いすぎるとMPがマイナスになります。そしたら男性の体が維持できなくなりますし、回復するまでステータスが下がった状態になりますねー(笑)』

 マジかよ…、マイナスとかあるのか。新しいな。でも気を付けるに越したことはない。そんな状態で襲われたりしたらシャレにならん。人前でやり過ぎるOVERKILLするほどMP消費する技を撃つのは避けよう。貞操の危機すら感じる。てか笑い話じゃねーよ!

「じゃあこの装備外したら、要するに勝手にMP消費されんの? 今の口振りから男の状態でいるのに魔力消費してるってことになるんじゃないか?」

『おおっ、鋭いですねー! ビンゴです。だから休むときは女性の体に戻った方がベターですね。一応自動回復オートヒール機能の付与された部屋着とか寝間着もありますけど、ネグリジェ&ワンピースの女性用普段着とパジャマ&パンツルックの男性用どっちが欲しいですかー?」

 ダメだこいつ…、沼に誘ってやがる、早く何とかしないと。

「男性用で。てか事あるごとに女にさせようとすんな! 俺は男なんだよ!」

『そんな美人な男なんていませんよ(笑) 鏡見直しますか? もう私と姉妹になってお姉ちゃんって呼んでも構いませんよー(笑)』

 いい加減にしろよ、(*´Д`)ハァハァしやがって。調子に乗ってやがる。

「お前がそういう設定にしたんじゃねーか! もう俺は風呂にも入れねーよ、服脱げないってことだろ」

『あははー、仕方ないですね。ではMPを維持するアクセサリーでも差し上げますね。指輪リングなら問題なくずっと付けていられるでしょうし』

 そんなものあるなら最初からくれ。絶対このやり取りしたかっただけだなこいつ。

「俺で遊んでるだろお前…。もったいぶって」

『あ、バレました? じゃあリングと普段着両性用セット、プレゼントです。異次元収納庫ストレージに入れておきますから気分で変えて下さいね』

「リングと男性用だけで良かったのにな…はあ。女になりたい気分とかないから。」

 とりあえず指輪を取り出す。そして鑑定。

<アストラリア・リング(S:カーズ専用)>
物理耐性:100
魔法耐性:100
付与効果:自動回復オートヒール(S:100/秒でHP・MPを回復する)
    : 状態異常耐性(S)

 またSランクか、すげーな。そして右手の中指にはめる。ちなみにどちらの普段着もSランクだった。もう普段着で戦えるんじゃねーの? 女性用もわざわざ見たのかって? 一応だよ、一応! 気になってるわけでも興味があるわけでもないからね。ただの好奇心だよ好奇心! 同じだね、取り乱したよ。

『では遅いですし街にでも行きますか? 宿も空きがある内に』

 …少し考える。ここから丘を下った辺りに壁に囲まれた街が見える。今からだと日が沈むころには着くだろう。だがこの綺麗な空の下、気持ちいい草の上でゴロゴロしていたいし多分満天の星空が見えそうだ。気配遮断も結界も張ってるし。急ぐこともない。

「いいや、別に急ぐ目的もないし。このままここで寝転んでたい。装備のおかげで体はキレイに保たれてるし、不快感もないし快適だしね」

『そうですねー、確かにのんびりしても問題ないでしょう。おしゃべりしながら野宿しましょうか。私も一応結界張っておきますし』
 
 そういえば精神だけを飛ばしてるのになぜここに結界張れるんだろうか?その内聞いておこう。

「ありがとうアリア、そんじゃ話でもしながらのんびりしようぜ。神様と話せるなんてそうそうないんだし」

 ふふっとアリアが笑う。

『確かにそうですねー、私も下界で人間と話すなんて何千年もなかったですし。私のことをお前呼ばわりするのなんてカーズさんくらいですし、貴重です(笑)」

「あー…、悪ノリしてるときに言っちゃったな。すいません」

『いえいえ、それくらいざっくばらんな方が私も楽しいですし。その内駄女神とか言われちゃいそうですねー(笑)』

「そっか、なら良かった。駄女神って呼ばれたいなら言うけど(笑) フリなら乗るよ? でもまだそこまでのポンコツ感は出してないよね」

『では呼ばれないように頑張りますよー。何でも聞いて下さいなー』

 何でもか…、て言うか知らないことばかりだもんな。何から聞いたもんか…。少し独り言ちてから、まずはこの世界については知っておくべきだよな。確か<ニルヴァーナ>って言ってたよな。

「まずはこの世界についてかな、価値観とか世界観とか?ファンタジーなら魔王とか勇者とかそんなのもいるのかとか? この世界の常識ってやつを俺は知らないし」

 聞いたくせにやけにふわっとした質問だ。もうちょい具体的なことを聞いた方がよかったかも知れないな…。

『中々に漠然とした質問ですねー』

 ほらな、もし俺が「地球ってどんなの?」って聞かれたらやっぱ困る。ふわっとして範囲が広過ぎる。

『とりあえずこの世界は<ニルヴァーナ>と呼ばれていますとは先程述べましたね。意味はご存じですかー? 確かカーズさんは外国語の教師でしたよねー』

 外国語って言ってもたくさんある。俺が知ってるのなんてたかが知れてる。まあでも普通の人よりは知識はあるつもりだが…。

「サンスクリット語で<涅槃ねはん>とか、<吹き消す>とかいう意味じゃなかったかな?仏教関係の言葉だったと思う。詳しくはないけどさ」

 元々インドとかの仏教的な感じの言葉だ。しかも古代の。それに響きが厨二ぽいからゲームとかでもよく聞く。深い意味は知らない。ちょっと調べた程度だ。

『博識ですねー、地球だと古代インド・アーリア語に属する言語で、インドなど南アジアや東南アジアにおいて用いられた古代語ですねー。文学、哲学、学術、宗教などの分野で広く用いられています。ヒンドゥー教の礼拝用言語でもあり、大乗仏教でも多くの仏典がこの言語で記されていますし、現在もその権威は大きくて、現代のインドでも憲法の第8付則に定められた22の指定言語の1つですねー。この附則が制定された時に指定された15言語にサンスクリットはすでに入っていて、インドの紙幣にもサンスクリットでの金額記載は含まれていたりもします』

 おぉ…、すげえ。さすが神様。全然知らなかった知識をペラペラと。伊達じゃないな。ちょっと尊敬する。

『では<涅槃ねはん>とは何だと思いますか?」

「えーと、何かお釈迦しゃか様が沙羅双樹さらそうじゅの下で、寝転がって入滅にゅうめつする、要は死んだってことだろ? 死ぬって意味か?」

 『まあ大体は合っていますね。釈迦が入滅した際に、ロウソクの火が静かに消えるように亡くなったことから、涅槃という言葉を使ったと言われています。その様子から<吹き消す>という意味もあります』

 ん? じゃあこの世界は滅びたって意味になるのか? なんか物騒な話になってきたぞ。でもこんなに自然がいっぱいあるし。地球より絶対緑豊かな気がする。

煩悩ぼんのうの火が消えて、人間が持っている本能から解放され、心の安らぎを得た状態のことを指しますねー。仏教が理想とする<悟り>の境地であり、実際には<死>を表す言葉でもありますねー』

「それがこの世界とどう関係するんだ? まさかファンタジーによくある先史文明が滅んでそのあと一から作られた世界ってことか?」

 そんなのよくあるテンプレの世界観だ。でも実際にそういう世界に自分が存在してるっていうのは少々うすら寒い気がする。

『そうですね…、地球の人間たちの発想とは非常に突飛です。そういう設定を空想し考えて作品にしたりするんですから』

 おっと、どうやら本当らしい。ちょっと怖くなってきた。

「で、それが本当だったとして。その先史文明はどうやって滅んだんだ? 地球みたいに核戦争とかでもあったのか? それで全部滅んだとか、自然破壊で人間やら全て絶滅したとか? でもそれだと<悟り>とは言えないんじゃないか? 自業自得だろ? 俺も地球はもう滅ぶとは思ってるけどさ」

 地球の環境汚染やら、核実験の被害なんか滅茶苦茶だ。今でもどこかで戦争や自然破壊は起きている。大国が戦争を起こしていたし、核戦争になるのなんてその権力を持った人間の采配一つでどうとでもなる。

『ここから先は禁足事項になるのですが、カーズさんは私の因子を持った半分神のようなものなので。口外しないという約束付きでお伝えします。いいですか?』

 口外なんてしない、ていうかできる人もいないし。ぶっちゃけ最近は誰かとつるんだりするのも好きじゃなかった。それにここまで聞いたら最後まで聞きたいし、知っておくべきだ。俺が今生きている世界なんだし。

「しないよ、そんな大それた話。それに誰も信じないだろ。DQNと思われたくないしな」

『それを聞いて安心しましたー』

「大丈夫だって。やっぱり核戦争? それとも自然破壊?」

『……大虐殺です』

「!?」



★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

<カーズ(・ロットカラー) ∞歳(18~20歳相当)男 魔法剣士ルーン・セイバー
称号  :女神の戦士
Lv   :52(+50/装備補正)
HP   :3780(+500/装備補正)
MP   :5800(+500/装備補正)
筋力  :230(+250/装備補正)
敏捷  :350(+150/装備補正)
魔力  :4200(+350/装備補正)
物理耐性:250(+2750/装備補正)
魔法耐性:350(+2750/装備補正)
幸運値 :125(+100/装備補正) 
<装備>
<アストラリアソード(S:カーズ専用)>
物理攻撃力:1250
魔法攻撃力:∞(込めた魔力量により最大値増加)
<女神刀(S:カーズ専用)>
物理攻撃力:1250
魔法攻撃力:∞(込めた魔力量により最大値増加)
<アストラリアナイフ(S:カーズ専用)>
物理攻撃力:1250
魔法攻撃力:∞(込めた魔力量により最大値増加)
<バトルドレス(S:カーズ専用)>
物理耐性:1200
魔法耐性:1200(込めた魔力量により最大値増加)
付与効果:自動回復オートヒール(S:100/秒でHP・MPを回復する)
     :状態異常耐性(S)
     :魔力ヴェール(S:物理/魔法防護膜を自動展開/
              込めた魔力量で範囲/効果上昇)
     :HP+500
     :MP+500
     :筋力+150
     :敏捷+150
     :魔力+150
     :物理耐性+150
     :魔法耐性+150
<ドラゴングローブ(S:カーズ専用)>
物理攻撃力:1250
魔法攻撃力:∞(込めた魔力量により最大値増加)
物理耐性:550
魔法耐性:550
付与効果:衝撃追加アディショナル・インパクト
     (S:竜の息吹ドラゴンブレス:込めた魔力属性のブレスが発動)
     :筋力+150
<ペガサスブーツ(S:カーズ専用)>
物理耐性:350
魔法耐性:350
付与効果:飛翔フライ(魔力を込めると発動) 
<グリフォンプレート(S:カーズ専用)> 
物理耐性:550
魔法耐性:550
付与効果:魔力+150
     :幸運値+100
     : Lv+50(S:レベル上限アップ)   
<アストラリア・リング(S:カーズ専用)>
物理耐性:100
魔法耐性:100
付与効果:自動回復オートヒール(S:100/秒でHP・MPを回復する)
    :状態異常耐性(S)
<アクティブスキル>
アストラリア流格闘術(全武器対応/奥義×)
聖魔法(A)
闇魔法(B)
火魔法(A)
水/氷魔法(A)
風/雷魔法(A)
土魔法(A)
時空魔法(B:空間転移)
空間魔法(A:異次元収納庫ストレージ)
召喚/テイミング(B)
鑑定/弱点看破(S)
空歩<瞬歩
追跡(S)
探知/逆探知(S)
鷹の目ホークアイ
千里眼せんりがん
気配遮断(S)
標的化ターゲッティング
魔法/武具創造(A)
精神耐性(SS)
明鏡止水めいきょうしすい
未来視プリディクト・アイズ
魔眼:魅了テンプテーション(込めた魔力属性で様々な幻覚を見せる)
通信/念話
物理結界
魔法結界
<パッシブスキル>
アストラリアの加護(SS:全耐性大幅アップ/日に1度致死ダメージ無効化)
偽装フェイク(S)
隠蔽(S)
言語理解(S)
交渉術(S)
並列同時思考
自動回復オートヒール(装備重複SS:200/秒でHP・MPを回復する)
超成長(経験値/スキル)
経験値共有(PTへ分配)

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


ー----------------------------------

  ちょっとシリアスな話になってしまいました。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

旦那様、どうやら御子がお出来になられたようですのね ~アラフォー妻はヤンデレ夫から逃げられない⁉

Hinaki
ファンタジー
「初めまして、私あなたの旦那様の子供を身籠りました」  華奢で可憐な若い女性が共もつけずに一人で訪れた。  彼女の名はサブリーナ。  エアルドレッド帝国四公の一角でもある由緒正しいプレイステッド公爵夫人ヴィヴィアンは余りの事に瞠目してしまうのと同時に彼女の心の奥底で何時かは……と覚悟をしていたのだ。  そうヴィヴィアンの愛する夫は艶やかな漆黒の髪に皇族だけが持つ緋色の瞳をした帝国内でも上位に入るイケメンである。  然もである。  公爵は28歳で青年と大人の色香を併せ持つ何とも微妙なお年頃。    一方妻のヴィヴィアンは取り立てて美人でもなく寧ろ家庭的でぽっちゃりさんな12歳年上の姉さん女房。  趣味は社交ではなく高位貴族にはあるまじき的なお料理だったりする。  そして十人が十人共に声を大にして言うだろう。 「まだまだ若き公爵に相応しいのは結婚をして早五年ともなるのに子も授からぬ年増な妻よりも、若くて可憐で華奢な、何より公爵の子を身籠っているサブリーナこそが相応しい」と。  ある夜遅くに帰ってきた夫の――――と言うよりも最近の夫婦だからこそわかる彼を纏う空気の変化と首筋にある赤の刻印に気づいた妻は、暫くして決意の上行動を起こすのだった。  拗らせ妻と+ヤンデレストーカー気質の夫とのあるお話です。    

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい

616號
ファンタジー
 不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

おっさんの神器はハズレではない

兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。

処理中です...