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第一部:婚姻編

⑳黒色ハッピーエンド

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 ジョボボボボボ♡♡シャアアアアアァァッ♡♡♡

「う……っ♡うぅ……♡だめ、見ないで……♡」
「クソ……っ!っん♡変態悪魔共……っ、ぜってぇ、殺す……!」
「何回もしてるのに慣れないよな。そんなに恥ずかしいか?もっとエロいこといっぱいヤってんのに」
「そういうものなのだろう。我としては、愛い反応を見れて満足だがな」

 あれから一週間。
 揃って魔王兄弟の嫁になった僕と灰島くんは、今現在、お互いに貫かれた状態のまま子供のような体勢でおしっこをさせられていた。激しい水音を立てて溢れるおしっこは、中央に設置されている透明な容器にどんどん溜まっていく。お漏らしするのも恥ずかしいけど、灰島くんに見られるのはもっと恥ずかしい。でも、いくら頼んでも彼等は聞き入れてくれなかった。僕と灰島くんのおしっこが混ざると、質のいい回復薬になるからだって。他の魔物に飲まれているのかもしれないと思うと、羞恥でどうにかなってしまいそうだ。

「は、ぁ……♡も、終わった……から♡ふ、二人きりで、えっちしたい……♡シャ、シャドウのオークさんも入れて、三人でもいいから……っ♡」
「それはまた今度な。クソ兄貴に言われただろ?今日はお披露目の日だ」
「んぎゅっ♡♡」

 ごりっと前立腺を擦られて、触られていないおちんちんから薄い精液が漏れた。目の前で、灰島くんもガツガツ突かれて喘いでいる。そんな彼のお腹は、ぽっこりと膨らんでいた。毎日子作りセックスしたおかげで、無事に卵を孕んだんだって。
 だから今日は、その卵を他の魔族達の前で産卵する……という卑猥なお披露目をするらしい。たくさんの魔族に見られながら産卵、なんて……、ああやっぱり、灰島くんは今にも暴れ出しそうな表情だ。

「我が嫁は些か元気がありすぎるな」
「んぷっ!……ふ、ぁ……♡」
「そしてまた、蕩けるのも早い」
「ん……♡ちゅ♡産卵……っ♡卵、早く産みたい……♡♡俺と、魔王のこども……♡♡♡」

 濃厚どころか触れただけのキスでうっとり蕩けた灰島くんを、魔王はバキバキのおちんちんで貫いたまま連れて行く。僕達もその後に続いた。

 移動途中、窓から見えた広い中庭には、クラスメイトと魔族達の姿があった。みんな寄り添いあったりハメられたりしながら、幸せそうにしている。自分もえっちしている身ではあるけど、思わず眺めてしまった。

 ドリアードの触手に貫かれながら、それぞれのおちんちんを扱いている赤森くん達。ケルベロスに肩を抱かれてぴったり寄り添う桃宮くんと浅葱くん。緑くんと藍城くんは、それぞれ吸血鬼に抱っこされて……駅弁になって揺さぶられている。

 それから、デュラハンの首を胸に抱いて身体からバックハグされてる萌黄くん、ラミアのとぐろに巻かれている小豆兄弟、スライムに下半身を包まれた白雪くん、四つん這いにさせられて兎獣人から種付けされている縹くん、狐と狸の獣人にそれぞれ後ろからハメられている天路くんと桜くんが見えた。旦那同士、嫁同士でもキスをしていて四人の仲は良さそうだ。

 視線がずれていくと、ゴーレムの六本の腕で愛撫されている茶都くんや、黒豹獣人を囲んで撫でたり吸ったりキスをしたりしている松葉くん達、蜘蛛男と羊獣人からクリ責めをされている水星くんと千草くん、馬の姿のケルピーに跨った珊瑚くんが視界に入った。表情から察するに、珊瑚くんのナカにしっかり挿入ってそうだ。

 中庭にある綺麗な池の中には、人魚に抱きしめられた中紅くんがいて、そんな彼の近くに、人狼から背面座位で固定されている橙村くんと、猫獣人からペロペロ舐められている琥珀くんがいた。人魚は猫を嫌そうに見ている気がする。
 空にはドラゴンに乗っている蘇芳くんや、鳥人に姫抱きされている紫堂くん、ゴーストと背面駅弁しながらキスをしている栗梅くんが浮かんでいる。

 人だかりもとい魔族だかりから離れた所では、燃えているサラマンダーが裸の翡翠くんを抱き寄せていた。フランケンとマミーから同時に責められて潮吹きをしている霞峠くんも居る。勝負をするかのように唇を貪っているのは、カマイタチと柿峰くんだ。ひらひらすけすけの服を着た山吹くんは、自分から蜂魔族を誘うように布地を捲っていた。

 奥の茂みが不自然に揺れているのは、もしかすると銅鐘くんとスケルトンが愛し合ってるのかもしれない。その近くにトロ顔のまま動かない銀くんも立っていた。もうサイクロプスに堕ちてしまってるみたいだ。

 ざっと見渡してみたけど、あの目立つ金髪の……金見くんの姿は見当たらない。一人残された彼がどうなったのか、気にならないわけではないものの、それよりも悪魔とのえっちが早くしたくて思考が塗り潰されてしまっていた。……うん、お披露目が終わった後にでも聞いてみよう。

 僕は孕んでいないから産卵はしないけど、魔王の弟の嫁として、灰島くんの傍で安産祈願ハメをしないといけないらしい。えっちな言葉を叫びながら応援ハメをすると、灰島くんが卵を産む時の苦痛が和らぐそうだ。魔族の伝統って、変ですけべなモノが多いんだよなぁ……。

「お前が人前で漏らしたくないっつーから先に済ませてやったけど、漏らしたくなったらいつでも漏らせよ」
「っ……!そ、そんな、お漏らしばかりしてるように言わないでよ……!」
「あ?本当のことだろ。この前なんてキスだけでうれションして……」
「わあああぁっ!!まっ、魔王や灰島くんもいるのにっ!そ、そういうこと言うのどうかと思う……っ!!」
「くくっ、我は構わんぞ。こやつに至っては愛を囁いただけで粗相するからな。鉄砲水かと思う程の勢いであったぞ」
「ふあっ♡あ゛……♡ちんぽ、深い……♡♡好き……♡♡♡」

 いまだにトロトロ状態な灰島くんは、痴態を暴露されたことに気付いていない。……き、聞かなかったことにしておこうかな。

「ん、もうすぐだな」

 魔族達のざわめきが大きくなっていく。僕の様子を確かめるように覗き込んできた彼は、金の簾の向こうにある群青色を優しく細めた。
 近付いてくる唇を避けることはしない。ふにゅりと重ねられたそこから、じわじわと歓喜が満ちてくる。

「は、ぁ……♡いっぱい、応援ハメしよ、ルトラ……♡♡」
「言われなくてもそのつもりだ、クロ」

 僕もいつか彼との……ルトラとの間に子供が欲しいと願いながら、お披露目の会場に繋がる扉が開くのを、恍惚とした目で見守った。


【クラスまるごと転移したら、みんな魔族のお嫁さんになりました】


(ルトラ、聞いてもいい?)
(何だ?)
(え、えっと、金見くんの……、最後に残った人間のことなんだけど、あの後どうなったのかな、って)
(ふうん、あんな奴のことなんて気にする必要ないと思うけどな。知りたいのか?)
(……う、うん。選ばれずに残ると無料の……ち、ちんぽケースになるとか言ってたから……。酷い目にあってないといいんだけど)
(ああ、それはクソ兄貴の嘘だな)
(え)
(残った人間は異界館って所で保護される仕組みだ)
(あ……、そうなんだ。よかっ)
(ま、魂が綺麗な人間に限るけどな。そうじゃない場合は、あの空間を作っていたヌリカベに取り込まれて、ハメられてるだろうよ)
(た……??)


☆☆☆☆☆

ここまで閲覧いただきありがとうございます!

略してまる嫁完結です!

閲覧や感想、エール等、とっても活力になりました!だいぶ偏った性癖ではとドキドキでしたが、食べてもらえて嬉しいです!

まだ構想段階ではありますが、第2部のお話を考え中です。忘れた頃にそっと投稿を始めるかもしれませんので、その時はまたお付き合いいただけると幸いです😊
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