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ラブハメパークに初来店♡
そのに
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「どうも~、スタッフのキツネっていーます。お兄さん可愛いから着せ替え甲斐あるなぁ。これとかこれとか似合いそう。こっち試着室だから来て来て~」
「えっ、あ……、そ、そのっ……!」
「キツネくん、無理矢理は駄目だよ。お客さんが嫌がることしちゃ駄目だからね」
「分かってますよ、てんちょー」
キツネと呼ばれたスタッフの人は、金髪で耳にピアスがたくさんついた、少しチャラめの人だった。ちらりと見えた舌にも銀色に光るピアスがついている。深緑のチャイナ服を着こなしていて、チャラそうだけどかっこいい。というか、パークスタッフの人達は全員顔面偏差値が高すぎるんだよな……。でも、これくらいかっこよくないとここでは働けないんだろうなぁ。
「お客さん?じっと見ちゃってどーしたの?何かついてる?」
「へっ、あ、いえ、み、皆さんかっこいいなぁ……、って」
「え~、嬉しい~。ありがと」
かっこいい、なんて言われ慣れているに違いないのに、屈託なく笑うキツネさんに僕の頬も緩んでしまう。
「じゃあ、かっこいーキツネくんが、可愛いお客さんのこともっと可愛くしたげるね」
「かっ……!?かわいく……は、ないですけど、お手柔らかにお願いします」
「じゃ、全部脱ごっか」
「えっ!?」
当たり前のようにさらっと伝えられた言葉に、思わず声が裏返ってしまった。確かにパーク内で裸になっても何も問題ないけど、いきなり自分が全裸になるのは抵抗がある。それをキツネさんに見られるのも恥ずかしいし……。
「なーに、恥ずい感じ?」
「っ、は、はい……。すみません、ラブハメパークに来ておいて何をって感じですよね」
「ううん、ぜーんぜん。羞恥心はお客さんによりけりだし、パークの楽しみ方も人それぞれだからね~。他人の絡みを見るのが好きで来てる人もいるし、推しキャストとの疑似デートを楽しむ人もいるし」
「あ……。そう、なんですね」
にこにこと告げられた内容にほっとしながら、気になった単語を胸の中で半数する。
疑似デート。
パークの中ではそんなことまで出来ちゃうんだ。
……だったら、それなら。
「あ、あのっ」
「ん、なぁに?」
「キツネさんと、疑似デートってできますか?」
「え、俺?……あははっ、俺を相手に選んでくれるんだ?いいよいいよ、デートしよっか。ね、てんちょー、いいですよね~?」
「今日はお客さんも少ないし、特別だよ」
「だってさ。じゃあ、ちゃっちゃとおめかししてデート始めようか。えーと、お客さんの名前は?」
「あ。えと、フジといいます」
トントン拍子で進んでいく話に流されるまま、自分の名前を口にする。ダメ元だったのに、こんなにあっさりオッケーしてくれるなんて……。相手は仕事だと分かっていても頬が緩んでしまう。
……そうだ、仕事だ、無償サービスじゃないんだ。
「あの、疑似デートのお金って……」
「オッケー、ふーちゃんね。俺のことはきーくんって呼んで?お金に関してはあとあと、時間は有限なんだから可愛く仕上げていくよ~」
そうして僕は楽しそうなキツネさんの……、きーくんの手によって、あれよあれよという間に朱色のチャイナ服を着せられてしまった。
「えっ、あ……、そ、そのっ……!」
「キツネくん、無理矢理は駄目だよ。お客さんが嫌がることしちゃ駄目だからね」
「分かってますよ、てんちょー」
キツネと呼ばれたスタッフの人は、金髪で耳にピアスがたくさんついた、少しチャラめの人だった。ちらりと見えた舌にも銀色に光るピアスがついている。深緑のチャイナ服を着こなしていて、チャラそうだけどかっこいい。というか、パークスタッフの人達は全員顔面偏差値が高すぎるんだよな……。でも、これくらいかっこよくないとここでは働けないんだろうなぁ。
「お客さん?じっと見ちゃってどーしたの?何かついてる?」
「へっ、あ、いえ、み、皆さんかっこいいなぁ……、って」
「え~、嬉しい~。ありがと」
かっこいい、なんて言われ慣れているに違いないのに、屈託なく笑うキツネさんに僕の頬も緩んでしまう。
「じゃあ、かっこいーキツネくんが、可愛いお客さんのこともっと可愛くしたげるね」
「かっ……!?かわいく……は、ないですけど、お手柔らかにお願いします」
「じゃ、全部脱ごっか」
「えっ!?」
当たり前のようにさらっと伝えられた言葉に、思わず声が裏返ってしまった。確かにパーク内で裸になっても何も問題ないけど、いきなり自分が全裸になるのは抵抗がある。それをキツネさんに見られるのも恥ずかしいし……。
「なーに、恥ずい感じ?」
「っ、は、はい……。すみません、ラブハメパークに来ておいて何をって感じですよね」
「ううん、ぜーんぜん。羞恥心はお客さんによりけりだし、パークの楽しみ方も人それぞれだからね~。他人の絡みを見るのが好きで来てる人もいるし、推しキャストとの疑似デートを楽しむ人もいるし」
「あ……。そう、なんですね」
にこにこと告げられた内容にほっとしながら、気になった単語を胸の中で半数する。
疑似デート。
パークの中ではそんなことまで出来ちゃうんだ。
……だったら、それなら。
「あ、あのっ」
「ん、なぁに?」
「キツネさんと、疑似デートってできますか?」
「え、俺?……あははっ、俺を相手に選んでくれるんだ?いいよいいよ、デートしよっか。ね、てんちょー、いいですよね~?」
「今日はお客さんも少ないし、特別だよ」
「だってさ。じゃあ、ちゃっちゃとおめかししてデート始めようか。えーと、お客さんの名前は?」
「あ。えと、フジといいます」
トントン拍子で進んでいく話に流されるまま、自分の名前を口にする。ダメ元だったのに、こんなにあっさりオッケーしてくれるなんて……。相手は仕事だと分かっていても頬が緩んでしまう。
……そうだ、仕事だ、無償サービスじゃないんだ。
「あの、疑似デートのお金って……」
「オッケー、ふーちゃんね。俺のことはきーくんって呼んで?お金に関してはあとあと、時間は有限なんだから可愛く仕上げていくよ~」
そうして僕は楽しそうなキツネさんの……、きーくんの手によって、あれよあれよという間に朱色のチャイナ服を着せられてしまった。
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