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商品No.110:一から作るダンジョン

06:服を見繕ってきます

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「──それじゃあね、フェリアス。また来てくれても大丈夫だよ」
「またね~、フェリちゃん」
「……ええ」

 耳をぴこぴこ尻尾をふりふりしながら見送ってくる二人に背を向けて、道具屋を後にする。

「(……最初の店でこんなに時間を使うなんて、我慢しないとはいっても限度があるだろう……!)」

 二人の姿やおちんぽがいつもと違ったのもあって、興に乗りすぎてしまった。今後は性欲をセーブしていかないと、いつまで経っても脱出出来ない。

 中出しされた精液は便利な道具で全て掻き出してもらって、体力も回復薬で元通り。ただ、ワンピースと下着が破られたせいで、今の俺は全裸に靴だけという変態な格好だ。街に誰もいないし、いたとしてもエドガーかリーヴァンだろうから恥ずかしくはない。

 とにかく、ギルドという所に向かってみよう。他の店のように看板が出ているはずだから、すぐに見つかるはずだ。

「あ」

 ……予想していたより、呆気なく見つかった。通りを挟んですぐの、大きな建物。凝った装飾が目を引くそこには、ドスケベギルドという名の看板が掲げられていた。

「フェリアス?」

 不意に扉が開いて、中から一人の人間が現れた。眼鏡をかけてかっちりした服装のエドガーだ。そんな彼と目が合うと、こちらに来いというように手招きされた。上手くいけば、このままとんとん拍子でクリア出来るかもしれない。

「ギルドに用かい?」
「はい。ギルドで通行パスの発行が出来ると聞きまして……」
「もちろん、可能だよ。じゃあ、まずは後ろを向いてくれるかな」
「後ろ……?」

 訳が分からないまま、ひとまず方向転換をする。エドガーに背を向けると、程なくしてその衝撃がやってきた。

 バチィッ!!

「い゛っっ♡ ったぁ……、な、何をするんだ!?」

 一拍遅れて、尻を叩かれたのだと理解する。正直この程度の痛みは快感にしかならないけれど、それはそれとして度し難い。

「全裸の変態はそのまま中に入れることが出来ないからね。僕の手で清める必要があるんだよ」
「好きで全裸になったわけじゃ……!」
「変態のまま入ろうとするのなら、ここで尻叩き千回と、この浄化棒を挿れたまま『自分はおちんぽケースになりたい変態です』と大声で宣言しながら街を百回往復してもらうよ」
「はあぁ!?」

 浄化棒、と言って取り出されたのは、かなり大きめのバイブで。エドガーの手の中でえげつない振動を披露してきた。尻を千回叩かれるのも無様宣言しながら百回往復というのも、気持ちよさそうではあるけれど……、そこまで時間をかけるわけにもいかない。それに、どうせなら玩具じゃなくて彼等のおちんぽ棒で突いてほしい。

「……それなら、全裸じゃなければいいんですよね?」
「うん。変態じゃない場合はそのまま歓迎するよ」
「分かりました。服を見繕ってきます」

 ご丁寧にも、隣の店が防具屋だ。防具、とあるものの、きっと普通の服もあるはず……だと信じたい。
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