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20 最高位太陽神と仲間たちに愛される駄肉女神と初めてのキス。
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――エルグランドside――
フィフィが半年の眠りについた話は、あっという間に神々に知れ渡った。
どこから情報を得ているのかは定かではないが、あらゆる神々が訪れたようだ。
俺はフィフィの傍から離れられない為、それらはタイリスに頼んでいたのだが――。
時折、暴風吹き荒れ神が飛んでいく姿も目撃した。
何か無礼なことでも言ったのだろう。
そんな中、フィフィの神脈詰まりは確かに治り、後は治療に専念しているのだが――今日は思わぬ客がやってきた。
「お前の妻が倒れたそうだな」
「ファシス……」
「神脈詰まりに呪いとは……中々面白い状態じゃないか」
フィフィから離れられない俺に対し言いたい放題。
だが、それも後ろから追いかけてきたタイリアが対応してくれることになった。
「エルグランド様は愛しい唯一を治すことに専念していると申しましたが。ここまでやってきてまで邪魔をしてフィフィ様を殺したいと仰るのでしたらアタシが相手になりますよ?」
「風の女神程度が俺に歯向かう気か?」
「フィフィの命が掛かってるならね」
「面白い女だ。俺を前にしても臆さぬとは見上げた根性よ」
「タイリス、無茶をするな。放っておけ」
「いいえ、フィフィはアタシと古い友人でもあるんだ。友人を害そうとするのなら命を懸けるまで!」
「友人……か」
「そうだよ、今も昔も未来も、フィフィはアタシの友達だ。手出しはさせない」
タイリアの言葉にファシスは暫く黙り込み、ジッとタイリアを見つめると吹き出して笑い始めた。
「そうかそうか、お前にとってもあの下っ端は大事な友人か」
「何が言いたいのさ」
「いや失礼。俺には縁のない事でスッカリ忘れていた。エルグランドの唯一は随分と愛されているようだ。最下位の下っ端女神でありながらも、此処まで神を引き付けるのも珍しい。エルグランドの妻でなければ俺が欲した位だ」
「馬鹿も休み休み言え。フィフィは誰にも渡さない」
「だが、俺も唯一を決めてもいいかもしれないな。そう、この俺を叱り飛ばすくらいの気概のある女性……タイリア、君は得難い女性のようだ」
「お断りするよ! 人の話も聞かないような相手の妻になるなんて気持ち悪い」
「それもそうか。マイナスからのスタートだがそれも良いだろう。エルグランド、またタイリアに会いに来る」
そう言うと文句を言うタイリアを無視して颯爽と歩いて帰った。
アイツは何がしたかったのだ?
「クソ! 暴風で吹き飛ばせばよかった!!」
「まぁまぁ……好みのタイプでないのならお断りすべき事ですし」
「だな!」
「それで、お前に仕事を任せているがどんな感じだ?」
「釣書に釣書に釣書。全部燃やしてるけど構わないよね?」
「全て燃やしてくれ」
「失礼な事を言う神々は吹き飛ばしてるけどそれもいいね?」
「ドンドン吹き飛ばせ」
「了解、じゃあ持ち場に戻るよ。フィフィは安定しているかい?」
「ええ、今のところは安定しているわ」
「そっか……神々で言う半年ってあっという間なのに、フィフィがいないと寂しいね」
「そうね……」
「んじゃ行ってくるよ」
そう言って嵐のように去って行ったタイリアを見送り、俺とエリナはフィフィの治療に専念した。
詰まりは全て焼き去り、後は残った小さな詰まりも流している所だ。
フィリフィア様によって柔らかくなっていたお陰で随分と治療しやすかったが、全てを無くすにはやはり半年はかかる。
またあの新緑の瞳が俺を見つめてくれるだろうか……。
フィフィの身体に翳した手をそっと彼女の頬にあてると、しっかりと呼吸しているのが伝わる。
豊穣の女神フィリフィア様も時折様子を見に来るが、ホッと安堵している所を見ると治療は出来ているのだろう。
数日おきにやってくるフィリフィア様が言うには、フィフィは最後の子供だったのだという。
豊穣の女神にしては気が強く、目が離せない子供だったらしい。
何ともフィフィらしいと言えばそうだが、周囲の女神――特に姉たちからは疎まれていた。
豊穣の女神のトップであるフィリフィア様から産まれたのに下っ端で生まれたことも災いしたのだろう。
それでもフィリフィア様はフィフィを守ろうとはした様だ。
だが、守り切れず姉たちに絶縁状を叩き付け神殿を後にした。
それからは、豊穣の女神フィリフィア様の娘と悟られぬよう生き、あのボロ小屋で毒と知らず毒を飲みながら子供達の世話に明け暮れていた。
豊穣の女神らしく、子供達への愛は深かった。
他の豊穣の女神たちが上を目指す中、フィフィは一人残り続けた。
フィフィにとって、この成長は何よりの幸せだったのだろう。
その中に、俺の成長も含まれている。
俺は成長したぞフィフィ。
君を妻に迎えたくて死に物狂いで修業した。
あの日、フィフィが庇わなかったら、きっと神々の子を殺していただろう。
尊敬と感謝、恋を飛び越え愛になった。
俺はあの日から――君を唯一と定めて生きてきた。
他の女神など気にも留めず、ただ君を攫いたいと――。
それから一カ月が過ぎ、二カ月が過ぎ……三カ月が過ぎる頃には、詰りは一つも見当たらなくなった。
後は自然治癒に任せ、彼女が目を覚ますのを待つだけとなったがもどかしかった。
たまった仕事も片付けながら、いつフィフィが目を覚ますか指折り数えながら待ち続け、その半年の間に色々な事があった数日後――。
「う――ん」
君は寝返りを打ちつつ……目を覚ました。
最初にその瞳に映るのは、俺であって欲しい。
そう思い隣で眠っていた。
彼女の瞳がゆっくりと開き、俺を見つめる。
「おはようフィフィ、気分はどうだ?」
「……エルグランド様!?」
「半年は長かったぞ?」
耐えきれない。
もう無理だった。
布団に入ったまま、裸のままフィフィを抱きしめると彼女が慌てたのが分かったが、もう待ちきれなかった。
生きてることも、神格が上がっている事にも喜びを感じたが、フィフィに抱き着いても彼女を燃やすことが無かった自分にも安堵した。
「離れてください!! 燃やされます!」
「もう燃やさない……安心していいんだフィフィ」
「安心できませんよ!!」
俺の唯一、俺のフィフィ。
太陽神の執着は凄いんだ。
これからその身に焼き付ける程分からせてやろう。
「お帰り……フィフィ」
「……ただいま戻りました」
その言葉を聞いた瞬間――俺はフィフィの唇を奪っていた。
フィフィが半年の眠りについた話は、あっという間に神々に知れ渡った。
どこから情報を得ているのかは定かではないが、あらゆる神々が訪れたようだ。
俺はフィフィの傍から離れられない為、それらはタイリスに頼んでいたのだが――。
時折、暴風吹き荒れ神が飛んでいく姿も目撃した。
何か無礼なことでも言ったのだろう。
そんな中、フィフィの神脈詰まりは確かに治り、後は治療に専念しているのだが――今日は思わぬ客がやってきた。
「お前の妻が倒れたそうだな」
「ファシス……」
「神脈詰まりに呪いとは……中々面白い状態じゃないか」
フィフィから離れられない俺に対し言いたい放題。
だが、それも後ろから追いかけてきたタイリアが対応してくれることになった。
「エルグランド様は愛しい唯一を治すことに専念していると申しましたが。ここまでやってきてまで邪魔をしてフィフィ様を殺したいと仰るのでしたらアタシが相手になりますよ?」
「風の女神程度が俺に歯向かう気か?」
「フィフィの命が掛かってるならね」
「面白い女だ。俺を前にしても臆さぬとは見上げた根性よ」
「タイリス、無茶をするな。放っておけ」
「いいえ、フィフィはアタシと古い友人でもあるんだ。友人を害そうとするのなら命を懸けるまで!」
「友人……か」
「そうだよ、今も昔も未来も、フィフィはアタシの友達だ。手出しはさせない」
タイリアの言葉にファシスは暫く黙り込み、ジッとタイリアを見つめると吹き出して笑い始めた。
「そうかそうか、お前にとってもあの下っ端は大事な友人か」
「何が言いたいのさ」
「いや失礼。俺には縁のない事でスッカリ忘れていた。エルグランドの唯一は随分と愛されているようだ。最下位の下っ端女神でありながらも、此処まで神を引き付けるのも珍しい。エルグランドの妻でなければ俺が欲した位だ」
「馬鹿も休み休み言え。フィフィは誰にも渡さない」
「だが、俺も唯一を決めてもいいかもしれないな。そう、この俺を叱り飛ばすくらいの気概のある女性……タイリア、君は得難い女性のようだ」
「お断りするよ! 人の話も聞かないような相手の妻になるなんて気持ち悪い」
「それもそうか。マイナスからのスタートだがそれも良いだろう。エルグランド、またタイリアに会いに来る」
そう言うと文句を言うタイリアを無視して颯爽と歩いて帰った。
アイツは何がしたかったのだ?
「クソ! 暴風で吹き飛ばせばよかった!!」
「まぁまぁ……好みのタイプでないのならお断りすべき事ですし」
「だな!」
「それで、お前に仕事を任せているがどんな感じだ?」
「釣書に釣書に釣書。全部燃やしてるけど構わないよね?」
「全て燃やしてくれ」
「失礼な事を言う神々は吹き飛ばしてるけどそれもいいね?」
「ドンドン吹き飛ばせ」
「了解、じゃあ持ち場に戻るよ。フィフィは安定しているかい?」
「ええ、今のところは安定しているわ」
「そっか……神々で言う半年ってあっという間なのに、フィフィがいないと寂しいね」
「そうね……」
「んじゃ行ってくるよ」
そう言って嵐のように去って行ったタイリアを見送り、俺とエリナはフィフィの治療に専念した。
詰まりは全て焼き去り、後は残った小さな詰まりも流している所だ。
フィリフィア様によって柔らかくなっていたお陰で随分と治療しやすかったが、全てを無くすにはやはり半年はかかる。
またあの新緑の瞳が俺を見つめてくれるだろうか……。
フィフィの身体に翳した手をそっと彼女の頬にあてると、しっかりと呼吸しているのが伝わる。
豊穣の女神フィリフィア様も時折様子を見に来るが、ホッと安堵している所を見ると治療は出来ているのだろう。
数日おきにやってくるフィリフィア様が言うには、フィフィは最後の子供だったのだという。
豊穣の女神にしては気が強く、目が離せない子供だったらしい。
何ともフィフィらしいと言えばそうだが、周囲の女神――特に姉たちからは疎まれていた。
豊穣の女神のトップであるフィリフィア様から産まれたのに下っ端で生まれたことも災いしたのだろう。
それでもフィリフィア様はフィフィを守ろうとはした様だ。
だが、守り切れず姉たちに絶縁状を叩き付け神殿を後にした。
それからは、豊穣の女神フィリフィア様の娘と悟られぬよう生き、あのボロ小屋で毒と知らず毒を飲みながら子供達の世話に明け暮れていた。
豊穣の女神らしく、子供達への愛は深かった。
他の豊穣の女神たちが上を目指す中、フィフィは一人残り続けた。
フィフィにとって、この成長は何よりの幸せだったのだろう。
その中に、俺の成長も含まれている。
俺は成長したぞフィフィ。
君を妻に迎えたくて死に物狂いで修業した。
あの日、フィフィが庇わなかったら、きっと神々の子を殺していただろう。
尊敬と感謝、恋を飛び越え愛になった。
俺はあの日から――君を唯一と定めて生きてきた。
他の女神など気にも留めず、ただ君を攫いたいと――。
それから一カ月が過ぎ、二カ月が過ぎ……三カ月が過ぎる頃には、詰りは一つも見当たらなくなった。
後は自然治癒に任せ、彼女が目を覚ますのを待つだけとなったがもどかしかった。
たまった仕事も片付けながら、いつフィフィが目を覚ますか指折り数えながら待ち続け、その半年の間に色々な事があった数日後――。
「う――ん」
君は寝返りを打ちつつ……目を覚ました。
最初にその瞳に映るのは、俺であって欲しい。
そう思い隣で眠っていた。
彼女の瞳がゆっくりと開き、俺を見つめる。
「おはようフィフィ、気分はどうだ?」
「……エルグランド様!?」
「半年は長かったぞ?」
耐えきれない。
もう無理だった。
布団に入ったまま、裸のままフィフィを抱きしめると彼女が慌てたのが分かったが、もう待ちきれなかった。
生きてることも、神格が上がっている事にも喜びを感じたが、フィフィに抱き着いても彼女を燃やすことが無かった自分にも安堵した。
「離れてください!! 燃やされます!」
「もう燃やさない……安心していいんだフィフィ」
「安心できませんよ!!」
俺の唯一、俺のフィフィ。
太陽神の執着は凄いんだ。
これからその身に焼き付ける程分からせてやろう。
「お帰り……フィフィ」
「……ただいま戻りました」
その言葉を聞いた瞬間――俺はフィフィの唇を奪っていた。
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