45 / 49
45 トップシークレットな二つの話①
しおりを挟む
人形を大事にするあの神父のような人間もいれば、人形を物のように扱う人間もいる。
解り切っていた事だけれど、やはりいい気はしない。
そこで、モシュダール国王陛下に連絡を入れて今のシャーロック町の現状を伝えた上で、教会の神父とシスター人形への内容を伝えた所、王都から騎士団が見張ってくれることになった。
騎士団とテリサバース教会は仲が悪いらしい。
と言うより、規律厳しい騎士団に、神父たちがとても苦手意識をもっているのだとか。
一種の嫌がらせである。
でも、そのお陰でテリサバース教会の神父たちによる横暴な態度は落ち着いたというより、かなりの我慢をさせられているようで、数名の神父は耐え切れず王都に戻ったという話も聞いて留飲が少し下がる。
そして功を成したのか分からないが、3カ月後――テリサバース教会の総本山から『騎士団がいては聖女が見つからない』と言う苦情が来たそうで、その際にシャーロット町で起きた内容をズラッと纏め上げた書類をテリサバース教会の総本山に送りつけたモシュダール国王に、大司教は慌てふためいたそうだ。
『そのような事実ありません、事実無根です!』と言う言葉に対し、【シャーロック町は既に我慢の限界である事】と、【一体教会はどういう状況になっているのか】と言う怒りの書簡を更に出した事で事実だと知った大司教は一旦シャーロック町から神父を戻すことを決定した。
決定した途端翌日には尻尾を巻くように逃げて行ったという神官たちの話はシャーロック町では笑い種になっており、本当に嫌われていたのが良く分かる。
そして――。
「なんの成果一つも上げられずに戻った訳だから、それなりにお咎めはありそうですがね」
「聖女様のいるとされている町でそこまで嫌われたら、とてもじゃないけどねぇ?」
「いい気味だわ」
「そもそも、神官らしくないのよ。まるで野獣だわ」
「確かにのう……」
「で、これから先どの様な動きの可能性があると思われますか?」
そう人形保護施設で話をしている俺達家族に苦笑いをするコウさんだったが、シャルロットは「もっと追い詰めてやりたいですわね」と口にしており、それに付いては全員が同意した。
教会のやり方は一般市民への被害を鑑みても酷いものがある。
うやむやにさせる訳には行かない。
「何か楽しい教会の弱点ってありませんかしら? ねぇ? アンク?」
「まだトーマが聖者と分かった訳ではないからな……。分かりそうになるのなら……爆弾を落としてやろう」
「何か知ってますのね? 狡いですわ!」
「だが、俺も良い話を聞けた。そうか、城の騎士団と教会は仲が悪いのか」
「ええ、その様ですよ」
「それは後々で使えそうだ」
そう言って満足そうに珈琲を飲むアンクさんに、シャルロットさんは「教えて下さいませ?」と言っていたが「今言えば面白みがないだろう?」と不敵に笑うアンクさん。
何やら本当に大きな爆弾を持っているようですね。
テリサバース教会の弱みを何か握っている……と言う事でしょうが、今は言うべき時ではないと判断と言った所でしょうか。
しかし――。
「聖女探しって、まるで魔女狩りされてる気分ですね」
「トーマはそう思うのかい?」
「ええ、教会の人たちの目が何というか……異常です」
「まぁ、長年探し求めている聖女ですものねぇ……」
「このまま何事も無ければいいですが」
そう言ってお茶を貰い溜息をついた俺だったが、翌週とんでもない知らせが届いた。
なんでも【大人も含めてスキルチェックのし直し】をするとシャーロック町に通達があったのだ。
これは非常に不味い。
何処まで自分のスキルが見られてしまうか分からない……。
そこで、その知らせを告げに人形保護施設に向かい、相談してみた所眉を寄せて「不味いな」と口にしたのはアンクさんだった。
「やはり、称号が出てしまうんでしょうか?」
「出るな」
「うわぁ……」
俺は思わず頭を抱えた。
テリサバース教会の連中に連れていかれるなんて真っ平ごめんです!!
「だが、相手の目を欺くというか、別の方に向けさせることは可能だ」
「そうなんですか?」
「あちらに火を放てばいい」
「と言いますと?」
「モシュダール国王に俺とシャルロットから手紙を出してやろう」
「あ、はい」
そう言うとシャーロットと話をつけて来ると言ってアンクさんは出て行き、暫くすると意気揚々としたシャルロットさんとアンクさんがやってきて、施設のマークのついた紙を取り出すと何やら話し合いつつ書いている様子。
どうやら陛下をお呼び出しする手紙らしい。
こちら側から呼び出す事は初めてな為、事態は直ぐに動いた。
翌日の朝にはお忍びでモシュダール国王がお越しになり、アンクさんとシャルロットさんとの会談が始まったのです。
「教会の暴走は流石に見過ごせない。俺達の知っている聖女様と言うのは隠れて過ごされたいらしい」
「やはり聖女様はいるのか!! しかも隠れてとは?」
「一般人に紛れて生活したいと仰ってますわ」
「なんと……」
「でも、それが駄目だというのなら、この国から出て行くとも」
俺はそんな言葉は一言も言ってはいませんが、これには陛下も慌てた様子でした。
するとシャルロットさんはクスクスと笑いだし、「それに……」と口にすると――。
「今国で奪われた人形30体、それに加えて昔からの行方不明人形50体余り、何処に集められていると思いまして?」
「……もしや!」
「そんな所に聖女様を連れて行って大丈夫かしら? 地下牢の入り口は大聖堂右側階段横からですわ」
「何故それを」
「だってわたくしが居た所ですもの。わたくしのいたお部屋が、今はそうなっておりますわ。そうね、元大臣クラスの大物たちも足蹴なく通っているようですわ。テリサバース総本部に」
そうシャルロットさんが口にするとモシュダール国王陛下は頭を抱え、大きく溜息を吐いた。
「そのような事……絶対にテリサバース教会で起きてはならぬ事件ではありませんか!!」
「ああ、その通りだ。聖女様はその事にとても心を痛めている。無論、シャーロック町のシスター人形が暴行を加えられ、神父も大怪我をしたという話にもだ」
「…………」
「そのような輩がいる場所に聖女様が戻りたがるとでも? 馬鹿馬鹿しい、反対に隠れたいに決まっているだろう」
「なるほど、直ぐに調査いたします!!」
「もう一度言いますわ。聖女様は隠れて過ごしたいんですの。お分かり? スキルボードなんてしたくありませんの。お分かりかしら?」
「……その聖女様が何方かは、教えては貰えないのですよね?」
「「トップシークレット」」
「……分かりました」
そう言うとモシュダール国王は立ち上がり、俺とモリシュに戻る事を告げて俺達は外へと向かう。
そして陛下は直ぐに騎士団を大勢引き連れ、テリサバース教会の総本山へ乗り込む決意を口にした。
「きっと世界が荒れる可能性もある。だが、今間違いを正さねば大変なことになる」
「そうですね。それと、聖女様が本当に要るのかいないのかと言う話ですが」
「うむ、何か知っているだろうか?」
「【聖女様からの、陛下へのお願いを聞いて貰うお礼】として、受け取っている物があります。こちらをどうぞお納めください」
そう言うと、鞄の中から綺麗な絹の布地に包まれた世界樹の実を取り出すとモシュダール国王に手渡し、中身を見て「もしや!」と叫ばれた。
「もし、テリサバース教会が文句を言ったり駄々を捏ねる場合、その世界樹の実が役に立つでしょう」
「嗚呼っ!! やはり聖女様はいらっしゃるのだな! 少しでもお会いしてみたい!」
「彼女は隠れて生活したいそうです。俺でも流石に陛下相手でも口には出来ません」
「そうか……だが、確かに聖女様の御心受け取った」
こうして城へと帰って行った陛下たち。
さて、テリサバース教会……どうなるかな?
解り切っていた事だけれど、やはりいい気はしない。
そこで、モシュダール国王陛下に連絡を入れて今のシャーロック町の現状を伝えた上で、教会の神父とシスター人形への内容を伝えた所、王都から騎士団が見張ってくれることになった。
騎士団とテリサバース教会は仲が悪いらしい。
と言うより、規律厳しい騎士団に、神父たちがとても苦手意識をもっているのだとか。
一種の嫌がらせである。
でも、そのお陰でテリサバース教会の神父たちによる横暴な態度は落ち着いたというより、かなりの我慢をさせられているようで、数名の神父は耐え切れず王都に戻ったという話も聞いて留飲が少し下がる。
そして功を成したのか分からないが、3カ月後――テリサバース教会の総本山から『騎士団がいては聖女が見つからない』と言う苦情が来たそうで、その際にシャーロット町で起きた内容をズラッと纏め上げた書類をテリサバース教会の総本山に送りつけたモシュダール国王に、大司教は慌てふためいたそうだ。
『そのような事実ありません、事実無根です!』と言う言葉に対し、【シャーロック町は既に我慢の限界である事】と、【一体教会はどういう状況になっているのか】と言う怒りの書簡を更に出した事で事実だと知った大司教は一旦シャーロック町から神父を戻すことを決定した。
決定した途端翌日には尻尾を巻くように逃げて行ったという神官たちの話はシャーロック町では笑い種になっており、本当に嫌われていたのが良く分かる。
そして――。
「なんの成果一つも上げられずに戻った訳だから、それなりにお咎めはありそうですがね」
「聖女様のいるとされている町でそこまで嫌われたら、とてもじゃないけどねぇ?」
「いい気味だわ」
「そもそも、神官らしくないのよ。まるで野獣だわ」
「確かにのう……」
「で、これから先どの様な動きの可能性があると思われますか?」
そう人形保護施設で話をしている俺達家族に苦笑いをするコウさんだったが、シャルロットは「もっと追い詰めてやりたいですわね」と口にしており、それに付いては全員が同意した。
教会のやり方は一般市民への被害を鑑みても酷いものがある。
うやむやにさせる訳には行かない。
「何か楽しい教会の弱点ってありませんかしら? ねぇ? アンク?」
「まだトーマが聖者と分かった訳ではないからな……。分かりそうになるのなら……爆弾を落としてやろう」
「何か知ってますのね? 狡いですわ!」
「だが、俺も良い話を聞けた。そうか、城の騎士団と教会は仲が悪いのか」
「ええ、その様ですよ」
「それは後々で使えそうだ」
そう言って満足そうに珈琲を飲むアンクさんに、シャルロットさんは「教えて下さいませ?」と言っていたが「今言えば面白みがないだろう?」と不敵に笑うアンクさん。
何やら本当に大きな爆弾を持っているようですね。
テリサバース教会の弱みを何か握っている……と言う事でしょうが、今は言うべき時ではないと判断と言った所でしょうか。
しかし――。
「聖女探しって、まるで魔女狩りされてる気分ですね」
「トーマはそう思うのかい?」
「ええ、教会の人たちの目が何というか……異常です」
「まぁ、長年探し求めている聖女ですものねぇ……」
「このまま何事も無ければいいですが」
そう言ってお茶を貰い溜息をついた俺だったが、翌週とんでもない知らせが届いた。
なんでも【大人も含めてスキルチェックのし直し】をするとシャーロック町に通達があったのだ。
これは非常に不味い。
何処まで自分のスキルが見られてしまうか分からない……。
そこで、その知らせを告げに人形保護施設に向かい、相談してみた所眉を寄せて「不味いな」と口にしたのはアンクさんだった。
「やはり、称号が出てしまうんでしょうか?」
「出るな」
「うわぁ……」
俺は思わず頭を抱えた。
テリサバース教会の連中に連れていかれるなんて真っ平ごめんです!!
「だが、相手の目を欺くというか、別の方に向けさせることは可能だ」
「そうなんですか?」
「あちらに火を放てばいい」
「と言いますと?」
「モシュダール国王に俺とシャルロットから手紙を出してやろう」
「あ、はい」
そう言うとシャーロットと話をつけて来ると言ってアンクさんは出て行き、暫くすると意気揚々としたシャルロットさんとアンクさんがやってきて、施設のマークのついた紙を取り出すと何やら話し合いつつ書いている様子。
どうやら陛下をお呼び出しする手紙らしい。
こちら側から呼び出す事は初めてな為、事態は直ぐに動いた。
翌日の朝にはお忍びでモシュダール国王がお越しになり、アンクさんとシャルロットさんとの会談が始まったのです。
「教会の暴走は流石に見過ごせない。俺達の知っている聖女様と言うのは隠れて過ごされたいらしい」
「やはり聖女様はいるのか!! しかも隠れてとは?」
「一般人に紛れて生活したいと仰ってますわ」
「なんと……」
「でも、それが駄目だというのなら、この国から出て行くとも」
俺はそんな言葉は一言も言ってはいませんが、これには陛下も慌てた様子でした。
するとシャルロットさんはクスクスと笑いだし、「それに……」と口にすると――。
「今国で奪われた人形30体、それに加えて昔からの行方不明人形50体余り、何処に集められていると思いまして?」
「……もしや!」
「そんな所に聖女様を連れて行って大丈夫かしら? 地下牢の入り口は大聖堂右側階段横からですわ」
「何故それを」
「だってわたくしが居た所ですもの。わたくしのいたお部屋が、今はそうなっておりますわ。そうね、元大臣クラスの大物たちも足蹴なく通っているようですわ。テリサバース総本部に」
そうシャルロットさんが口にするとモシュダール国王陛下は頭を抱え、大きく溜息を吐いた。
「そのような事……絶対にテリサバース教会で起きてはならぬ事件ではありませんか!!」
「ああ、その通りだ。聖女様はその事にとても心を痛めている。無論、シャーロック町のシスター人形が暴行を加えられ、神父も大怪我をしたという話にもだ」
「…………」
「そのような輩がいる場所に聖女様が戻りたがるとでも? 馬鹿馬鹿しい、反対に隠れたいに決まっているだろう」
「なるほど、直ぐに調査いたします!!」
「もう一度言いますわ。聖女様は隠れて過ごしたいんですの。お分かり? スキルボードなんてしたくありませんの。お分かりかしら?」
「……その聖女様が何方かは、教えては貰えないのですよね?」
「「トップシークレット」」
「……分かりました」
そう言うとモシュダール国王は立ち上がり、俺とモリシュに戻る事を告げて俺達は外へと向かう。
そして陛下は直ぐに騎士団を大勢引き連れ、テリサバース教会の総本山へ乗り込む決意を口にした。
「きっと世界が荒れる可能性もある。だが、今間違いを正さねば大変なことになる」
「そうですね。それと、聖女様が本当に要るのかいないのかと言う話ですが」
「うむ、何か知っているだろうか?」
「【聖女様からの、陛下へのお願いを聞いて貰うお礼】として、受け取っている物があります。こちらをどうぞお納めください」
そう言うと、鞄の中から綺麗な絹の布地に包まれた世界樹の実を取り出すとモシュダール国王に手渡し、中身を見て「もしや!」と叫ばれた。
「もし、テリサバース教会が文句を言ったり駄々を捏ねる場合、その世界樹の実が役に立つでしょう」
「嗚呼っ!! やはり聖女様はいらっしゃるのだな! 少しでもお会いしてみたい!」
「彼女は隠れて生活したいそうです。俺でも流石に陛下相手でも口には出来ません」
「そうか……だが、確かに聖女様の御心受け取った」
こうして城へと帰って行った陛下たち。
さて、テリサバース教会……どうなるかな?
10
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
悪妻は100年の不作と申しますが! 悪役令嬢は金の草鞋を履いてでも探せと申しまして!!
udonlevel2
恋愛
ライカ・フランドルフ伯爵家では、元悪役令嬢であった祖母が取り仕切っている。
商売から何から優れた洞察力を持ち、父には「悪役令嬢は金の草鞋を履いてでも探せ」と言っていた程のお婆様。祖父は何故こんな元悪役令嬢であった祖母と結婚したのか不思議だったが、それは一つ年上の兄……ノザン・フランドルフの愚行で明らかとなる。
学園では【悪役令嬢のローザンヌ・フォルデア公爵令嬢】と呼ばれているその女性は、兄が取り巻きをしている『リリー・フィフィリアン男爵令嬢』の天敵でもあった。
天使と名高いリリーと、その取り巻きの兄ノザン。
でもその関係はとても歪に見えて……次男である俺は、悪役令嬢のローザンヌと何気ない出会いをして、お互いに惹かれていく――。
★他サイトにも掲載中です。
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
三年目の離縁、「白い結婚」を申し立てます! 幼な妻のたった一度の反撃
紫月 由良
恋愛
【書籍化】5月30日発行されました。イラストは天城望先生です。
【本編】十三歳で政略のために婚姻を結んだエミリアは、夫に顧みられない日々を過ごす。夫の好みは肉感的で色香漂う大人の女性。子供のエミリアはお呼びではなかった。ある日、参加した夜会で、夫が愛人に対して、妻を襲わせた上でそれを浮気とし家から追い出すと、楽しそうに言ってるのを聞いてしまう。エミリアは孤児院への慰問や教会への寄付で培った人脈を味方に、婚姻無効を申し立て、夫の非を詳らかにする。従順(見かけだけ)妻の、夫への最初で最後の反撃に出る。
公爵家の半端者~悪役令嬢なんてやるよりも、隣国で冒険する方がいい~
石動なつめ
ファンタジー
半端者の公爵令嬢ベリル・ミスリルハンドは、王立学院の休日を利用して隣国のダンジョンに潜ったりと冒険者生活を満喫していた。
しかしある日、王様から『悪役令嬢役』を押し付けられる。何でも王妃様が最近悪役令嬢を主人公とした小説にはまっているのだとか。
冗談ではないと断りたいが権力には逆らえず、残念な演技力と棒読みで悪役令嬢役をこなしていく。
自分からは率先して何もする気はないベリルだったが、その『役』のせいでだんだんとおかしな状況になっていき……。
※小説家になろうにも掲載しています。
全てを諦めた令嬢の幸福
セン
恋愛
公爵令嬢シルヴィア・クロヴァンスはその奇異な外見のせいで、家族からも幼い頃からの婚約者からも嫌われていた。そして学園卒業間近、彼女は突然婚約破棄を言い渡された。
諦めてばかりいたシルヴィアが周りに支えられ成長していく物語。
※途中シリアスな話もあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる