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第三章 ノベルシカ王国の暴走と崩壊と……
48 ノベルシカ王国の大きな誤算。
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――ノベルシカ王side――
晴れ渡っていた天候が変わった。
それも、一度トラウマのように味わったあの天候に――。
『じめじめとして蒸し暑く呼吸がし辛い程の湿気と雷雨と大雨』は、今から数年前、この国の元王子と元姫がシュノベザール王国に訪れた際に起きたものだった。
あの時、元王子はシュノベザール王国に留まり亡命した。
それは別にいい。
あの時、土砂崩れで多くの住民の命が消え、貴族もかなりの人数が土砂崩れで亡くなった。
その時よりも酷い雨に蒸し暑さ。
この雨と蒸し暑さは別の病気を蔓延させたのだ。
蚊を媒体とする病気が一気に流行った。
その時、俺の父と母は亡くなった。
まだ幼かった俺は血の濃さから、国王と血の濃い親を失った子供を集めた施設に入れられた。
そこでの生活は奴隷のような生活で、朝から晩まで国の素晴らしさを洗脳のように頭に叩き込まれ、勉強をさせられた。
国王はいった。
「この中で最も優秀だったものをワシの後添えにする。つまり次の王太子だ」
狂ってると思った。
自分が種なしだからと、お前の所為で親を亡くしたのにと、恨みと怒りでどうにかなりそうだった。
本当なら父の後を継ぎ、しっかりとした貴族になるのが夢だった。
その夢を壊した上に奴隷部屋の様な場所で生活させ、勉強が出来ない子供たちは淘汰されていった。
中には僅か2歳の子供だっていたのだ。
だが、陛下はそんな事お構いなしだ。
優秀じゃないなら殺す。
優秀でないのなら生かして置く意味がない。
そういう考えだった。
そんな折、最も優秀だった青年が蚊の病気で3人亡くなった。
残ったのは俺一人だった。
そして陛下は口にする。
「まぁ、優秀な3人は仕方ない。運が無かったとして捨ててこい。だがお前は生き残った。勉強はそれなりだが、お前しか残らなかったのだからお前が次の王太子だ」
「……ありがとうござます」
こうして、棚から牡丹餅と言わんばかりに王太子になる事が決まった。
蚊の病気は天候が落ちついてからも暫く続き、多くの国民が死んだ。
シュライと言う同年代の天候を操る国王によって殺されたのだ。
――この国王の愚策によって。
まるで自分は何一つ悪くないと言わんばかりの態度にイライラしていた。
魔道具が主流だというこの国では、貴族社会が最も重要視される。
貴族が欲しがる魔道具を作ってこそ一人前とさえ言われている国だ。
下々の事は下々が勝手にすればいい。
だが税金は奪い取る。
そのやり方に反発したこともあったが、無駄な足搔きだった。
「下々等金を持ってくるだけの奴隷と一緒だろう? その金で好き勝手出来るのが王族であり、貴族なのだぞ」
その考えが――呪いが――俺に沁み込んでくる。
気が付けば3年もすればその考えが当たり前になっていた。
あんなに反発していたのは何故なのかも忘れてしまった。
そんな折、国王が病に伏した。
蚊を媒体とする病気で頭を刺されたらしい。
禿げていたからな、仕方ない。
一命は取り留めたが口は回らず寝たきりが確定した。
その時、寝たきりになった国王が邪魔で毒を飲ませて殺した。
それが――シュノベザール王国の婚姻お披露目会の一か月前の事だった。
神々の島の人間にも愛されるシュライに嫉妬し、その場にこそ自分が相応しいという考えは今も変わっていない。
だが、それは間違いでないかと警音が鳴り響く。
――戦争をすればこうなる事が分からなかったのかと、今になって後悔が襲ってきたのは、ネバリ王国へと続く橋が土石流で流され、我がノベルシカ王国が孤立した事でやっと理解出来た。
その頃には貴族たちも『戦争には反対したんだ』と手のひらを返して文句を言い出してきたが、署名をしている為貴族たちも大声では言えない。
相次ぐ土石流。
相次ぐ作物の不作。
相次ぐ原因不明の病。
シュノベザール王国経由で戦争を仕掛けようとすれば、精鋭部隊でもあり最強の強さを誇るシュノベザール王国の国境警備隊に兵士が殺される。
民は――気が付いたら民が殆ど亡命した後だった。
その亡命先はシュノベザール王国で、オアシスに難民キャンプが出来ているという情報すら入ってきた。
ただ金を貪るだけの国民がいなくなるとは思っても居なかった。
この国を捨てることなど無いと思っていたのだ。
だが殆どの国民がノベルシカ王国を去っていた。
最高の国だというノベルシカ王国を捨てたのだ。
農民、畜産、その他細々とした一般市民のほとんどが消え去った街並み。
この国の売りである魔道具師すら逃げ散らかしていた。
これ以上民の流出を防ぐためにシュノベザール王国との国境の警備を強くしたが余り意味が無かった。
戦争を始めて半年も経つ頃には、蚊を媒体とした病がノベルシカ王国を蔓延していた。
最早戦争の勝ち負けを言っている場合ではなくなりつつあった。
「おのれシュライめっ!! たかだか『天候を操る程度の能力』しか持っていない癖に!」
だからこそ強いのだと知った。
改めて安定した天候と言うのが如何に尊いのかを知った。
貴族達からも「一時停戦しては?」と言う声が上がる頃、俺は蚊を媒体とする病に倒れた。
それから回復することなく俺は寝たきりとなり――貴族たちの話し合いで処刑が確定した。
愚王よりも最低でクソな終わり方だったが……これでこの国から解放されると思うと気分が楽になった。
ぶっこわれてしまったこの国を再建なんて早々出来るはずが無い。
歴史上負けた国が消えるというのはよくある話だ。
ただ、シュライのいる国に吸収されるのか、ネバリ王国に吸収されるのかは分からない。
もしかしたら隣国のハルバルディス王国に吸収されるのかも知れない。
あの国は今国王が変わっていい方向に進んでいるという……。
嗚呼、俺が昔の俺のままならば――こうはならなかったのに。
病で動かぬ身体を無理やり連れて行かされ、断頭台で散る命。
脳裏を横切ったのは――自分の愚かさ。
シュライを羨ましい、妬ましいと思ったが故の俺の傲慢さもあわさり、どうしようもない人生だったなと……哀れな人生だったなと思いつつも――雷雨響き渡る雨の中身体に張り付く服すら鬱陶しく、それでも俺の人生を狂わせたシュライが許せなかった。
「シュライ!!! 俺は貴様を――っ!!」
それが俺の最後の言葉となった――。
晴れ渡っていた天候が変わった。
それも、一度トラウマのように味わったあの天候に――。
『じめじめとして蒸し暑く呼吸がし辛い程の湿気と雷雨と大雨』は、今から数年前、この国の元王子と元姫がシュノベザール王国に訪れた際に起きたものだった。
あの時、元王子はシュノベザール王国に留まり亡命した。
それは別にいい。
あの時、土砂崩れで多くの住民の命が消え、貴族もかなりの人数が土砂崩れで亡くなった。
その時よりも酷い雨に蒸し暑さ。
この雨と蒸し暑さは別の病気を蔓延させたのだ。
蚊を媒体とする病気が一気に流行った。
その時、俺の父と母は亡くなった。
まだ幼かった俺は血の濃さから、国王と血の濃い親を失った子供を集めた施設に入れられた。
そこでの生活は奴隷のような生活で、朝から晩まで国の素晴らしさを洗脳のように頭に叩き込まれ、勉強をさせられた。
国王はいった。
「この中で最も優秀だったものをワシの後添えにする。つまり次の王太子だ」
狂ってると思った。
自分が種なしだからと、お前の所為で親を亡くしたのにと、恨みと怒りでどうにかなりそうだった。
本当なら父の後を継ぎ、しっかりとした貴族になるのが夢だった。
その夢を壊した上に奴隷部屋の様な場所で生活させ、勉強が出来ない子供たちは淘汰されていった。
中には僅か2歳の子供だっていたのだ。
だが、陛下はそんな事お構いなしだ。
優秀じゃないなら殺す。
優秀でないのなら生かして置く意味がない。
そういう考えだった。
そんな折、最も優秀だった青年が蚊の病気で3人亡くなった。
残ったのは俺一人だった。
そして陛下は口にする。
「まぁ、優秀な3人は仕方ない。運が無かったとして捨ててこい。だがお前は生き残った。勉強はそれなりだが、お前しか残らなかったのだからお前が次の王太子だ」
「……ありがとうござます」
こうして、棚から牡丹餅と言わんばかりに王太子になる事が決まった。
蚊の病気は天候が落ちついてからも暫く続き、多くの国民が死んだ。
シュライと言う同年代の天候を操る国王によって殺されたのだ。
――この国王の愚策によって。
まるで自分は何一つ悪くないと言わんばかりの態度にイライラしていた。
魔道具が主流だというこの国では、貴族社会が最も重要視される。
貴族が欲しがる魔道具を作ってこそ一人前とさえ言われている国だ。
下々の事は下々が勝手にすればいい。
だが税金は奪い取る。
そのやり方に反発したこともあったが、無駄な足搔きだった。
「下々等金を持ってくるだけの奴隷と一緒だろう? その金で好き勝手出来るのが王族であり、貴族なのだぞ」
その考えが――呪いが――俺に沁み込んでくる。
気が付けば3年もすればその考えが当たり前になっていた。
あんなに反発していたのは何故なのかも忘れてしまった。
そんな折、国王が病に伏した。
蚊を媒体とする病気で頭を刺されたらしい。
禿げていたからな、仕方ない。
一命は取り留めたが口は回らず寝たきりが確定した。
その時、寝たきりになった国王が邪魔で毒を飲ませて殺した。
それが――シュノベザール王国の婚姻お披露目会の一か月前の事だった。
神々の島の人間にも愛されるシュライに嫉妬し、その場にこそ自分が相応しいという考えは今も変わっていない。
だが、それは間違いでないかと警音が鳴り響く。
――戦争をすればこうなる事が分からなかったのかと、今になって後悔が襲ってきたのは、ネバリ王国へと続く橋が土石流で流され、我がノベルシカ王国が孤立した事でやっと理解出来た。
その頃には貴族たちも『戦争には反対したんだ』と手のひらを返して文句を言い出してきたが、署名をしている為貴族たちも大声では言えない。
相次ぐ土石流。
相次ぐ作物の不作。
相次ぐ原因不明の病。
シュノベザール王国経由で戦争を仕掛けようとすれば、精鋭部隊でもあり最強の強さを誇るシュノベザール王国の国境警備隊に兵士が殺される。
民は――気が付いたら民が殆ど亡命した後だった。
その亡命先はシュノベザール王国で、オアシスに難民キャンプが出来ているという情報すら入ってきた。
ただ金を貪るだけの国民がいなくなるとは思っても居なかった。
この国を捨てることなど無いと思っていたのだ。
だが殆どの国民がノベルシカ王国を去っていた。
最高の国だというノベルシカ王国を捨てたのだ。
農民、畜産、その他細々とした一般市民のほとんどが消え去った街並み。
この国の売りである魔道具師すら逃げ散らかしていた。
これ以上民の流出を防ぐためにシュノベザール王国との国境の警備を強くしたが余り意味が無かった。
戦争を始めて半年も経つ頃には、蚊を媒体とした病がノベルシカ王国を蔓延していた。
最早戦争の勝ち負けを言っている場合ではなくなりつつあった。
「おのれシュライめっ!! たかだか『天候を操る程度の能力』しか持っていない癖に!」
だからこそ強いのだと知った。
改めて安定した天候と言うのが如何に尊いのかを知った。
貴族達からも「一時停戦しては?」と言う声が上がる頃、俺は蚊を媒体とする病に倒れた。
それから回復することなく俺は寝たきりとなり――貴族たちの話し合いで処刑が確定した。
愚王よりも最低でクソな終わり方だったが……これでこの国から解放されると思うと気分が楽になった。
ぶっこわれてしまったこの国を再建なんて早々出来るはずが無い。
歴史上負けた国が消えるというのはよくある話だ。
ただ、シュライのいる国に吸収されるのか、ネバリ王国に吸収されるのかは分からない。
もしかしたら隣国のハルバルディス王国に吸収されるのかも知れない。
あの国は今国王が変わっていい方向に進んでいるという……。
嗚呼、俺が昔の俺のままならば――こうはならなかったのに。
病で動かぬ身体を無理やり連れて行かされ、断頭台で散る命。
脳裏を横切ったのは――自分の愚かさ。
シュライを羨ましい、妬ましいと思ったが故の俺の傲慢さもあわさり、どうしようもない人生だったなと……哀れな人生だったなと思いつつも――雷雨響き渡る雨の中身体に張り付く服すら鬱陶しく、それでも俺の人生を狂わせたシュライが許せなかった。
「シュライ!!! 俺は貴様を――っ!!」
それが俺の最後の言葉となった――。
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