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265 負けられぬ戦い。⑥
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――カイルside――
リディアの『ラストエリクサー』製作の際、初めて聞かされた『後遺症』の話を聞いた時、流石の俺も声を荒げて止めようとした。
過去『ラストエリクサー』を作ったロストテクノロジー持ちは、腕が使えなくなったり、耳が聞こえなくなったり、目が見えなくなったり……歩けなくなったり……どれが出るのかは分からないのだと聞かされたからだ。
「もし身体が不自由になったらどうするんだ!? リディア!!」
そう叫んだが、リディアは強い瞳のまま俺を見つめたった一言だけ口にした。
『守りたいから』と。
「今ここで『ラストエリクサー』を作らなかったら、最悪のケースどうなるか分かってますの?」
「最悪って」
「まずナカース王国について。ノジュ姫殿下が大人しくしているような方でしたら、こんなことにはなりませんでしたわ。でもあの方、以前ナジュ王太子殿下を暗殺しようとした事もございましたわよね? もし、ここでノジュ姫殿下を閉じ込めておける修道院に送れなければ、ナジュ王太子殿下が暗殺されたらどうなりますの? ナカース王国民全員が大変な事態に巻き込まれますわ」
「でも、それは」
「次に、ノジュ姫殿下は絶対にわたくしへの敵視は辞めないと思いましたわ。それは、ダンノージュ侯爵家への攻撃にも変わってくるでしょう。今、此処で尻尾を巻いて逃げるわけにはいかないのです。ダンノージュ侯爵家の皆さんや、元スラムの養子にした子供達だけではなく、ダンノージュ侯爵領の皆さんの今後にも影響しますわ」
「………それは」
「それに、わたくしがダンノージュ侯爵家から籍を抜くと言ったのは、まず領民を守る為でもあります。ダンノージュ侯爵家に嫁いできたからこそ、領民を守る為に籍を抜くことも、カイルとの離婚も視野に入れましたわ。……それでも、わたくしは箱庭師でもあります。今いる箱庭の方々の安寧を守る為にも、わたくしは負けられないの」
「……リディア」
「わたくしの身一つで守れるならば守りたい。でも逃げてばかりでは箱庭の中にいる皆さんを守れない。だから戦うのよ。ナジュ王太子殿下ほど今のナカース王国の次なる王に相応しい方はいないでしょう。わたくしが今回無茶をするのには、理由があるんですの。誰一人、路頭に迷わず、衣食住を失わず、職を失わず、全てが丸く収まる為には、わたくしが戦うしかありませんの。……後遺症は確かに怖いですわ。でも、逃げられるような問題でもありませんのよ。守りたいのであれば戦わなくては!」
「――……」
俺は、何も言い返すことが出来なかった。
情けない限りだ。
ナカース王国民を守る為にも、ダンノージュ侯爵家の為にも、領民の為にも……箱庭の皆の為にも、逃げる事よりも後遺症を選んだリディアを、誰が責められる?
ノジュ姫殿下が帰国してから、ヒイラギからの連絡では多くの令嬢が嫌がらせを受け、貴族女性の命である髪を無残に切り刻まれたり、顔に傷を負ったものも多く出ているという知らせを受けている。
陛下もノジュ姫殿下を謹慎処分にしたようだが、親のいう事を聞くような方ではなかった。
そもそも、ノジュ姫殿下の御着きのメイド達は一日持たずに交代しているとも聞く。
皆が『一カ月の辛抱だ』と囁き合い、耐えているのを知っている。
リディアには、それだけの期待がかけられていることも知っていた。
――止めたい。でも止められない。
――助けを求めている女性達が余りにも多すぎた。
貴族女性はノジュ姫殿下に逆らえず、婚約者がいるのに初めてを散らした者も出たと聞いた時は、腸が煮えくり返りそうだった。
その女性は自殺したともヒイラギから連絡があった時は、どうすればいいのか思い悩んだ。
陛下の心労は、俺以上だろう。
そんな彼女たちは口々に『ダンノージュ侯爵家が助けてくれる』と言うのだという……。
リディアが助けてくれると、そこに期待を残すしかない状況に現在なってしまっている。
リディアが『ラストエリクサー』を作り始めて一週間が経過した。
一週間、毎日魔力が尽きては上級MPポーションを飲み続け、ダンジョンコアを液体にすることが出来た。
リディアは此処からが本番なのだと、胃を摩りながら青い顔で口にした。
ダンジョンコアの魔力が安定するのに二日。
その二日の間に、各薬草を煮詰めて魔力を流しこみ、澄み切った薬を作らねばならないらしい。
その間、徹夜用にと作っていたらしい眠りを無くす薬を飲みながら、澄み切った薬に魔力安定を行うのだそうだ。
――眠った方が良い、なんて言葉は掛けられなかった。
目の下には隈ができ、青白く、細くなっていく肌を見守りながら、錬金術師が運んでくる上級MPポーションを自分の近くに並べ、食事は最低限。
二日後――。
ダンジョンコアの魔力が安定し、本気の製作に入る前に、リディアは俺の方を向いた。
「もしかしたら、カイルの顔を見るのが、此れが最後になるかもしれませんわね」
「嫌な事言うなよ……」
「ふふふ、大丈夫よ。皆からの祈りは沢山届いているのを、貴方も知っているでしょう?」
そう言って結婚指輪を見せるリディアの手を取り、軽く口づけした。
今、リディアの周りには箱庭の皆の祈りがキラキラと舞っている。
『頑張れ』『負けるな』『頑張れ』『リディア様』
その一つ一つは小さな声が、リディアを支えていると言っても過言ではなかった。
今まで……。
今まで、リディアと初めて出会ってからのこれまでの間に、どれだけの人々を救ってきただろうか?
どれだけの悔しい思いもしただろうか?
リディアの願いは、何時も簡単なものばかりだったのに、何時からだろうか?
それが――『守りたい』に変わったのは……。
最初の切っ掛けなんて、どれかはもう分からない。
ただ――『守りたい』の気持ちが強くなって、それが『助けたい』に代わり、また『守りたい』へと変わっていく。
そこまでしなくてもと、何度か思ったこともあった。
でも、リディアの作るアイテムは全て、『誰かの為に』がついてくるものばかりだった。
『誰かの為に』必要なアイテム。
『誰かの助けになる』その為のアイテム。
それが今――ナカース王国全体を、崩壊させないために『戦う』に変わった。
ダンノージュ侯爵家や領民を守る為に『戦う』に変わった。
箱庭の皆を守る為に『戦う』に変わった。
「戦うのは……男の俺の役目だろう?」
「あら嫌だ、わたくしだって戦えるわ?」
「リディア……」
「本当はわたくし、ずっと箱庭に引き籠って生きてきたかったんですのよ?」
「……知ってる」
「静かに引き籠り生活を送って、静かに老いていきたかったのに……守るべき人たちが多くって、戦わねばなりませんわ」
「……そうだな、俺も一緒に戦おう。一人にはさせない」
「カイル……」
「だって、俺達は夫婦だからな。ダンノージュ侯爵家の呪いは強いんだ」
「それもそうでしたわね」
「ノジュ姫殿下には、退場して頂こう」
「ええ、そのつもりよ。今もきっと、沢山の被害者が出ているのだと思うわ」
「……そうだな」
「助けてっていう言葉が、わたくしに届いていないだけで、沢山沢山出ているのだと思うわ」
「………そうだな」
「助けてあげなくては……これ以上被害が広がらない為にも」
「そうか……リディアは強いな」
そう言って泣き顔で微笑むと、リディアは笑顔で微笑んだ。
彼女の伸ばした手を掴み、嗚咽を零す俺の目から流れる涙がリディアの手を濡らした。
なんて情けない夫かと、自分で嫌になる。
けれど――。
「泣けないわたくしの為に泣いてくれてありがとう……貴方はわたくしの自慢の夫だわ」
「――……」
「最後まで、見守っていてね? そしてわたくしが動けなくなったその時は、抱きしめてね?」
そう言うと、ゆっくりと手が離れて行く――……。
最後に微笑んだリディアは、まるで母親の様な優しい笑顔で……。
背中は、小さいのに……守られているようにも感じられた。
今から二週間、本気の製作へと……突き進んでいく。
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「最悪って」
「まずナカース王国について。ノジュ姫殿下が大人しくしているような方でしたら、こんなことにはなりませんでしたわ。でもあの方、以前ナジュ王太子殿下を暗殺しようとした事もございましたわよね? もし、ここでノジュ姫殿下を閉じ込めておける修道院に送れなければ、ナジュ王太子殿下が暗殺されたらどうなりますの? ナカース王国民全員が大変な事態に巻き込まれますわ」
「でも、それは」
「次に、ノジュ姫殿下は絶対にわたくしへの敵視は辞めないと思いましたわ。それは、ダンノージュ侯爵家への攻撃にも変わってくるでしょう。今、此処で尻尾を巻いて逃げるわけにはいかないのです。ダンノージュ侯爵家の皆さんや、元スラムの養子にした子供達だけではなく、ダンノージュ侯爵領の皆さんの今後にも影響しますわ」
「………それは」
「それに、わたくしがダンノージュ侯爵家から籍を抜くと言ったのは、まず領民を守る為でもあります。ダンノージュ侯爵家に嫁いできたからこそ、領民を守る為に籍を抜くことも、カイルとの離婚も視野に入れましたわ。……それでも、わたくしは箱庭師でもあります。今いる箱庭の方々の安寧を守る為にも、わたくしは負けられないの」
「……リディア」
「わたくしの身一つで守れるならば守りたい。でも逃げてばかりでは箱庭の中にいる皆さんを守れない。だから戦うのよ。ナジュ王太子殿下ほど今のナカース王国の次なる王に相応しい方はいないでしょう。わたくしが今回無茶をするのには、理由があるんですの。誰一人、路頭に迷わず、衣食住を失わず、職を失わず、全てが丸く収まる為には、わたくしが戦うしかありませんの。……後遺症は確かに怖いですわ。でも、逃げられるような問題でもありませんのよ。守りたいのであれば戦わなくては!」
「――……」
俺は、何も言い返すことが出来なかった。
情けない限りだ。
ナカース王国民を守る為にも、ダンノージュ侯爵家の為にも、領民の為にも……箱庭の皆の為にも、逃げる事よりも後遺症を選んだリディアを、誰が責められる?
ノジュ姫殿下が帰国してから、ヒイラギからの連絡では多くの令嬢が嫌がらせを受け、貴族女性の命である髪を無残に切り刻まれたり、顔に傷を負ったものも多く出ているという知らせを受けている。
陛下もノジュ姫殿下を謹慎処分にしたようだが、親のいう事を聞くような方ではなかった。
そもそも、ノジュ姫殿下の御着きのメイド達は一日持たずに交代しているとも聞く。
皆が『一カ月の辛抱だ』と囁き合い、耐えているのを知っている。
リディアには、それだけの期待がかけられていることも知っていた。
――止めたい。でも止められない。
――助けを求めている女性達が余りにも多すぎた。
貴族女性はノジュ姫殿下に逆らえず、婚約者がいるのに初めてを散らした者も出たと聞いた時は、腸が煮えくり返りそうだった。
その女性は自殺したともヒイラギから連絡があった時は、どうすればいいのか思い悩んだ。
陛下の心労は、俺以上だろう。
そんな彼女たちは口々に『ダンノージュ侯爵家が助けてくれる』と言うのだという……。
リディアが助けてくれると、そこに期待を残すしかない状況に現在なってしまっている。
リディアが『ラストエリクサー』を作り始めて一週間が経過した。
一週間、毎日魔力が尽きては上級MPポーションを飲み続け、ダンジョンコアを液体にすることが出来た。
リディアは此処からが本番なのだと、胃を摩りながら青い顔で口にした。
ダンジョンコアの魔力が安定するのに二日。
その二日の間に、各薬草を煮詰めて魔力を流しこみ、澄み切った薬を作らねばならないらしい。
その間、徹夜用にと作っていたらしい眠りを無くす薬を飲みながら、澄み切った薬に魔力安定を行うのだそうだ。
――眠った方が良い、なんて言葉は掛けられなかった。
目の下には隈ができ、青白く、細くなっていく肌を見守りながら、錬金術師が運んでくる上級MPポーションを自分の近くに並べ、食事は最低限。
二日後――。
ダンジョンコアの魔力が安定し、本気の製作に入る前に、リディアは俺の方を向いた。
「もしかしたら、カイルの顔を見るのが、此れが最後になるかもしれませんわね」
「嫌な事言うなよ……」
「ふふふ、大丈夫よ。皆からの祈りは沢山届いているのを、貴方も知っているでしょう?」
そう言って結婚指輪を見せるリディアの手を取り、軽く口づけした。
今、リディアの周りには箱庭の皆の祈りがキラキラと舞っている。
『頑張れ』『負けるな』『頑張れ』『リディア様』
その一つ一つは小さな声が、リディアを支えていると言っても過言ではなかった。
今まで……。
今まで、リディアと初めて出会ってからのこれまでの間に、どれだけの人々を救ってきただろうか?
どれだけの悔しい思いもしただろうか?
リディアの願いは、何時も簡単なものばかりだったのに、何時からだろうか?
それが――『守りたい』に変わったのは……。
最初の切っ掛けなんて、どれかはもう分からない。
ただ――『守りたい』の気持ちが強くなって、それが『助けたい』に代わり、また『守りたい』へと変わっていく。
そこまでしなくてもと、何度か思ったこともあった。
でも、リディアの作るアイテムは全て、『誰かの為に』がついてくるものばかりだった。
『誰かの為に』必要なアイテム。
『誰かの助けになる』その為のアイテム。
それが今――ナカース王国全体を、崩壊させないために『戦う』に変わった。
ダンノージュ侯爵家や領民を守る為に『戦う』に変わった。
箱庭の皆を守る為に『戦う』に変わった。
「戦うのは……男の俺の役目だろう?」
「あら嫌だ、わたくしだって戦えるわ?」
「リディア……」
「本当はわたくし、ずっと箱庭に引き籠って生きてきたかったんですのよ?」
「……知ってる」
「静かに引き籠り生活を送って、静かに老いていきたかったのに……守るべき人たちが多くって、戦わねばなりませんわ」
「……そうだな、俺も一緒に戦おう。一人にはさせない」
「カイル……」
「だって、俺達は夫婦だからな。ダンノージュ侯爵家の呪いは強いんだ」
「それもそうでしたわね」
「ノジュ姫殿下には、退場して頂こう」
「ええ、そのつもりよ。今もきっと、沢山の被害者が出ているのだと思うわ」
「……そうだな」
「助けてっていう言葉が、わたくしに届いていないだけで、沢山沢山出ているのだと思うわ」
「………そうだな」
「助けてあげなくては……これ以上被害が広がらない為にも」
「そうか……リディアは強いな」
そう言って泣き顔で微笑むと、リディアは笑顔で微笑んだ。
彼女の伸ばした手を掴み、嗚咽を零す俺の目から流れる涙がリディアの手を濡らした。
なんて情けない夫かと、自分で嫌になる。
けれど――。
「泣けないわたくしの為に泣いてくれてありがとう……貴方はわたくしの自慢の夫だわ」
「――……」
「最後まで、見守っていてね? そしてわたくしが動けなくなったその時は、抱きしめてね?」
そう言うと、ゆっくりと手が離れて行く――……。
最後に微笑んだリディアは、まるで母親の様な優しい笑顔で……。
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