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235 モランダルジュ伯爵家の出来事と、マリシアの箱庭。
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モランダルジュ伯爵家はマリシアのご実家で、数日前アラーシュ様の名でわたくしたちの養女にしたいと言う申し出をして返事が来たのが本日。
『喜んで承りますが、一度お会いして理由をお聞かせ願えれば』と言う伯爵家に対し、確かに一度はあっておくべきだろうと言う判断になりましたけれど、わたくし、嫌な予感がしましたの。
そこで、薬物や毒を無効化する付与アイテムを簡単ながらも作り、わたくしとカイルが身に着けても不思議ではない場所に装着していきましたわ。
養女に貰うんですもの、しっかりとモランダルジュ伯爵家については調べましたけれど、目立った産業も何もないのに、とても収入はある様子。
マリシアの姉が薬師の上のスキル、製薬師であることから、そこから収入を得ていると言うのが本当の所かしら?
モランダルジュ伯爵家に到着すると、伯爵夫妻に出迎えられわたくしたちは応接室へと向かいましたわ。
そこでの会話と言えば、専ら姉の話題ばかりでしたわ。
「余程、モランダルジュ伯爵ご夫妻は長女がご自慢なのね」
「それは無論です! あのように優れた娘は早々おりませんよ!」
「まぁ、マリシアもそこそこに……ですが」
「あらあら、わたくしも箱庭師ですが、そこそこでしょうか?」
「そんな、ダンノージュ侯爵家の知の化身とまで言われるリディア様とは雲泥の差がありますよ!」
「まぁ! では、この度マリシアを養女にすると言うお話は、無論了承して頂けるのですわよね? これほどまでに素晴らしい長女をもっていらっしゃるんですもの!」
「ですが、マリシアもそれなりに価値があると言うことになりませんか?」
「価値ですか?」
「ええ、ダンノージュ侯爵家が欲しがるほどの箱庭を作ったとか」
「残念ながら、マリシアはまだ箱庭を開けられるレベルではありませんわ。ですが、わたくしたち夫婦はマリシアの性格が素晴らしいと思ったのです。是非マリシアを養女に頂きたいですわ」
「はぁ……スキルもまだ開花させていないのに。全く何をやっているだアイツは」
「ですが、折角ダンノージュ侯爵家がマリシアを引き取ってくださると仰っているのですから」
「それもそうだな。我が家には長女のアイツがいればそれでいい」
言質は取りましたわ。
早速神殿契約書を取り出し、後はモランダルジュ伯爵からサインを貰うだけになっていたので、さっさとサインを貰ったところで書類を鞄に直していると、新たな紅茶を出されましたわ。
実は、モランダルジュ伯爵家に来てから、わたくしたちは一口も飲み物も食べ物も口にしてませんの。
何が入って入るか分からないじゃありませんか。
すると――。
「こちらの紅茶は、マリシアが好んで飲んでいた茶葉となります。どうぞ是非、一口でも飲んで行かれませんか?」
「まぁ、マリシアが?」
マリシアが好んだと言う紅茶。
それを飲まずに帰ると言うのは、些か問題があると思い、わたくしが一口飲むとヂクリと付与魔法を付けていたブレスレットが燃え上がるように熱くなりましたわ。
――薬?
でも、無味無臭の薬だわ。
カイルも一口飲んでそれは理解したようで、一瞬眉を寄せましたけれど一気に飲み干しましたの。
「実に美味しい茶葉ですね」
「そうでしょう。是非マリシアにもこちらの茶葉をお渡しください。喜んで飲んでくれると思いますので」
「頂いていきましょう」
「ええ、是非皆で飲みたいと思いますわ」
これは無論、嘘。
モランダルジュ伯爵家は馬鹿なのかしら。
ダンノージュ侯爵家のアラーシュ様の奥様が何者か、ご存じない様子ね。
最先端の薬師であり、薬物や毒薬にも精通したお方ですわよ?
こんなあからさまに薬盛ってますと言う紅茶の茶葉が入った缶を堂々と渡すなんて、本当に馬鹿なんじゃないかしら?
「これからも、我が家を御贔屓に」
「ええ、機会があれば是非に」
一生その様な機会は来ないでしょうけれど。
その言葉を飲み込んで、その足でミーヤ様の元へと急ぐと、薬を盛られた話と、その薬が入っているであろう紅茶をミーヤ様にお渡しし、解析を進めて貰う事にしましたわ。
「あなた方、無理をしたのではなくて? なんの毒かもわからないのに飲むなんて」
「敵を欺く為ですわ。それにシッカリと付与魔法を付けたアクセサリーを付けていたので問題ありませんわ」
「これからはそんな無茶は為さらないで頂戴? 身体があってこそなのよ?」
「ええ、これからは気を付けますわ」
「カイルも何ともないわね?」
「はい、とても付与魔法された魔道具がかなり熱くなったので、相当強い毒か何かが入って入るのだと思います。お婆様もお気をつけて」
「分かったわ。取り扱いには充分注意しましょう」
「無味無臭でしたので、取り扱いは特に注意なさってくださいませね」
「無味無臭だったのね、分かったわ」
こうして、何の毒か薬か分かりませんけれど、解析には時間がとても掛かるとの事でしたので、暫くはミーヤ様からの連絡待ちでしょう。
何はともあれ、マリシアを養女にする事に成功しましたわ!
毒か薬を盛られたことに関しては黙っておくことにして、怪しげな実家と縁が切れてダンノージュ侯爵家のわたくし達の養女となったマリシアに、これからの話をしなければなりませんわ。
箱庭に帰ると、マリシアは誰も使っていない教室でファビーとナウカ、それにロニエルと共にいるのだと聞き、教室へと向かうとマリシアの声が聞こえてきましたの。
「嗚呼っ 胸が熱い!! どうしてもこの洋館を作り、素晴らしい女性専用の温泉が作りたい!! 気持ちを抑えきれないわ!!」
「そうよ! 私の時もそうだたの!! 抑えきれない程の情熱が溢れ出てくるのよ!!」
「全ての形がもう胸の中にあるのね……っ!! 素晴らしい女性の為の美しくなるための箱庭が!!」
「もう少し抑えてマリシア! リディア姉が帰ってきたら開けましょう!!」
「ええ! ええ!!」
「わたくし、今帰りましてよ! マリシア素晴らしい思いが溢れているのね! 箱庭を開けに鏡池の間に急ぎますわよ!」
わたくしの登場に皆さんは顔を喜ばせ、一緒に走りながら鏡の前に到着すると、マリシアの扉はファビーの扉の隣に作られましたわ!
淡いピンクに輝く扉はマリシアの扉……ファビーは緑でしたけれど、きっと素晴らしい洋館が出来たのね!
「ピンクか……確かに女性らしい色合いの扉だな」
「はい! もう思いが溢れ出そうで大変でしたけれど、やっと、やっと私も箱庭が開けましたわ!!
「是非、案内してくださる?」
「勿論ですわ!! 皆さんも一緒にいきましょう!」
こうして、見事マリシアは箱庭の扉を開くことに成功し、わたくし達は案内されるままマリシアの箱庭に足を踏み入れましたの。
するとそこは――。
『喜んで承りますが、一度お会いして理由をお聞かせ願えれば』と言う伯爵家に対し、確かに一度はあっておくべきだろうと言う判断になりましたけれど、わたくし、嫌な予感がしましたの。
そこで、薬物や毒を無効化する付与アイテムを簡単ながらも作り、わたくしとカイルが身に着けても不思議ではない場所に装着していきましたわ。
養女に貰うんですもの、しっかりとモランダルジュ伯爵家については調べましたけれど、目立った産業も何もないのに、とても収入はある様子。
マリシアの姉が薬師の上のスキル、製薬師であることから、そこから収入を得ていると言うのが本当の所かしら?
モランダルジュ伯爵家に到着すると、伯爵夫妻に出迎えられわたくしたちは応接室へと向かいましたわ。
そこでの会話と言えば、専ら姉の話題ばかりでしたわ。
「余程、モランダルジュ伯爵ご夫妻は長女がご自慢なのね」
「それは無論です! あのように優れた娘は早々おりませんよ!」
「まぁ、マリシアもそこそこに……ですが」
「あらあら、わたくしも箱庭師ですが、そこそこでしょうか?」
「そんな、ダンノージュ侯爵家の知の化身とまで言われるリディア様とは雲泥の差がありますよ!」
「まぁ! では、この度マリシアを養女にすると言うお話は、無論了承して頂けるのですわよね? これほどまでに素晴らしい長女をもっていらっしゃるんですもの!」
「ですが、マリシアもそれなりに価値があると言うことになりませんか?」
「価値ですか?」
「ええ、ダンノージュ侯爵家が欲しがるほどの箱庭を作ったとか」
「残念ながら、マリシアはまだ箱庭を開けられるレベルではありませんわ。ですが、わたくしたち夫婦はマリシアの性格が素晴らしいと思ったのです。是非マリシアを養女に頂きたいですわ」
「はぁ……スキルもまだ開花させていないのに。全く何をやっているだアイツは」
「ですが、折角ダンノージュ侯爵家がマリシアを引き取ってくださると仰っているのですから」
「それもそうだな。我が家には長女のアイツがいればそれでいい」
言質は取りましたわ。
早速神殿契約書を取り出し、後はモランダルジュ伯爵からサインを貰うだけになっていたので、さっさとサインを貰ったところで書類を鞄に直していると、新たな紅茶を出されましたわ。
実は、モランダルジュ伯爵家に来てから、わたくしたちは一口も飲み物も食べ物も口にしてませんの。
何が入って入るか分からないじゃありませんか。
すると――。
「こちらの紅茶は、マリシアが好んで飲んでいた茶葉となります。どうぞ是非、一口でも飲んで行かれませんか?」
「まぁ、マリシアが?」
マリシアが好んだと言う紅茶。
それを飲まずに帰ると言うのは、些か問題があると思い、わたくしが一口飲むとヂクリと付与魔法を付けていたブレスレットが燃え上がるように熱くなりましたわ。
――薬?
でも、無味無臭の薬だわ。
カイルも一口飲んでそれは理解したようで、一瞬眉を寄せましたけれど一気に飲み干しましたの。
「実に美味しい茶葉ですね」
「そうでしょう。是非マリシアにもこちらの茶葉をお渡しください。喜んで飲んでくれると思いますので」
「頂いていきましょう」
「ええ、是非皆で飲みたいと思いますわ」
これは無論、嘘。
モランダルジュ伯爵家は馬鹿なのかしら。
ダンノージュ侯爵家のアラーシュ様の奥様が何者か、ご存じない様子ね。
最先端の薬師であり、薬物や毒薬にも精通したお方ですわよ?
こんなあからさまに薬盛ってますと言う紅茶の茶葉が入った缶を堂々と渡すなんて、本当に馬鹿なんじゃないかしら?
「これからも、我が家を御贔屓に」
「ええ、機会があれば是非に」
一生その様な機会は来ないでしょうけれど。
その言葉を飲み込んで、その足でミーヤ様の元へと急ぐと、薬を盛られた話と、その薬が入っているであろう紅茶をミーヤ様にお渡しし、解析を進めて貰う事にしましたわ。
「あなた方、無理をしたのではなくて? なんの毒かもわからないのに飲むなんて」
「敵を欺く為ですわ。それにシッカリと付与魔法を付けたアクセサリーを付けていたので問題ありませんわ」
「これからはそんな無茶は為さらないで頂戴? 身体があってこそなのよ?」
「ええ、これからは気を付けますわ」
「カイルも何ともないわね?」
「はい、とても付与魔法された魔道具がかなり熱くなったので、相当強い毒か何かが入って入るのだと思います。お婆様もお気をつけて」
「分かったわ。取り扱いには充分注意しましょう」
「無味無臭でしたので、取り扱いは特に注意なさってくださいませね」
「無味無臭だったのね、分かったわ」
こうして、何の毒か薬か分かりませんけれど、解析には時間がとても掛かるとの事でしたので、暫くはミーヤ様からの連絡待ちでしょう。
何はともあれ、マリシアを養女にする事に成功しましたわ!
毒か薬を盛られたことに関しては黙っておくことにして、怪しげな実家と縁が切れてダンノージュ侯爵家のわたくし達の養女となったマリシアに、これからの話をしなければなりませんわ。
箱庭に帰ると、マリシアは誰も使っていない教室でファビーとナウカ、それにロニエルと共にいるのだと聞き、教室へと向かうとマリシアの声が聞こえてきましたの。
「嗚呼っ 胸が熱い!! どうしてもこの洋館を作り、素晴らしい女性専用の温泉が作りたい!! 気持ちを抑えきれないわ!!」
「そうよ! 私の時もそうだたの!! 抑えきれない程の情熱が溢れ出てくるのよ!!」
「全ての形がもう胸の中にあるのね……っ!! 素晴らしい女性の為の美しくなるための箱庭が!!」
「もう少し抑えてマリシア! リディア姉が帰ってきたら開けましょう!!」
「ええ! ええ!!」
「わたくし、今帰りましてよ! マリシア素晴らしい思いが溢れているのね! 箱庭を開けに鏡池の間に急ぎますわよ!」
わたくしの登場に皆さんは顔を喜ばせ、一緒に走りながら鏡の前に到着すると、マリシアの扉はファビーの扉の隣に作られましたわ!
淡いピンクに輝く扉はマリシアの扉……ファビーは緑でしたけれど、きっと素晴らしい洋館が出来たのね!
「ピンクか……確かに女性らしい色合いの扉だな」
「はい! もう思いが溢れ出そうで大変でしたけれど、やっと、やっと私も箱庭が開けましたわ!!
「是非、案内してくださる?」
「勿論ですわ!! 皆さんも一緒にいきましょう!」
こうして、見事マリシアは箱庭の扉を開くことに成功し、わたくし達は案内されるままマリシアの箱庭に足を踏み入れましたの。
するとそこは――。
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