170 / 274
170 薬局協会への怒りの後は、孤児たちに癒される。
しおりを挟む
翌朝、カイルと共に商店街へ向かうと、急ぎ薬局の中の棚を配置しましたわ。
多く棚を作ってしまった感はありますけれど、多かったら退かせばいい事ですし問題ないですわね!
最後に託児所のポスターを店内に貼り準備も万端ですわ!
「明日からの薬局オープン楽しみですわね!」
「ああ、これから先に祖父の元へ行って薬局は明日からのオープンだと伝えてこようと思う。薬師協会やダンノージュ侯爵領の薬局に人を配置するらしい。まぁ、監視員だな」
「監視させられるような真似をした方が悪いんですわ! 薬も命も平等であるべきですのに」
「そうだな」
わたくしの言葉にカイルは強く頷き、わたくし達も箱庭経由で戻ろうとしたその時でしたわ。
「薬局を商店街に作るなど罷りならん!!」
「そうだ! 薬師協会に入っていない薬局など認められんぞ!!」
聞こえてきた声にカイルとわたくしは外を見ましたわ。
お互いに頷き外に出ると、ライトさんらしき金髪の周りにお年寄りたちが屯っていますわね。
「どうかなさいましたの? ライトさん」
「あ、リディア姉さんに兄さん」
「どうかなさいましたか? 商店街であのように騒ぎ立てられては困りますね」
「お前さんがカイルか」
「ええ」
「薬師協会にも入っていない薬局など認められんぞ」
「そうじゃそうじゃ!」
「薬局を開くなら前もって薬師協会に入り、上納金を貰わねば開店など不可能!」
「ああ、その事でしたか。安心為さってください。ダンノージュ侯爵家より、この商店街の薬局は特例措置を頂いております」
「「「特例措置?」」」
「ええ、今まで薬局に無かったアイテム等を取りそろえる為、まずは特例措置として薬局を開いて良いとの事です。今日中には薬師協会と各店舗の薬局に、ダンノージュ侯爵家から通達がありますので、ここにいる時間があるのなら薬局で待っていた方が宜しいかと」
カイルがそう言うとお爺様方は苦虫を噛むような表情でこちらを睨んでますわね。
良いですわ、良いですわよ? 闘争心が燃え上がりましてよ!!
「しかし、薬師協会を無視するなど、ダンノージュ侯爵家の跡取りとして、恥ずかしくはないのかね?」
「では、効果の薄い薬を出して金儲けをする自分たちは恥ずかしくないと仰るんですね?」
「それは言いがかりじゃ!」
「では、競争しましょう」
「「「競争だと?」」」
「ええ、そちらの薬局がまともな薬を出していれば、俺の出す薬局でも人はばらけ入る事でしょうし、もし不正……などしているのであれば、薬師協会もタダではすまないでしょうし」
「そうですわね、ちゃんと民に優しい値段で、効果のある薬をだし、まともに運営しているのであれば……と言う当たり前の事が前提ですけれど、お話を色々聞くと、薬局は随分と……ねぇ?」
「そうだなぁ……」
「うちの薬師たちはシッカリとした商品を作っている! スキルだって高い!」
「では、うちの見習い薬師のスキルレベルが現在30ですけれど、それ以上に高いと言うことですわね?」
「「「「30!?」」」」
「ええ、見習いで30スキルですわ」
「嘘をつくな!! でたらめじゃ!!」
「あら、毎日薬を作っていれば、見習いでもそれ位のレベルには上がりますわよね? まさか、長い事薬師をしているそちらは、もっと低いなんて事言いませんわよね? ええ、言わないでしょうとも! もっとレベルは高いのでしょう? そう言えば皆さんはどれ程の薬師スキルなのかお聞きしたいわ!」
「ええい! 話にならん! 帰るぞ!!」
「ご参考までにお聞きしたいんですけれどダメでしょうか」
「黙れ小娘が!!」
そう捨て台詞を吐いて老人達は逃げるように走っていきましたわ。
ふむふむ、なるほどなるほど。
「カイル、スキルボードをもう一つ作りますから、お貸ししますので薬師たちのスキルがどれくらいかもチェックするよう、アラーシュ様にお伝えくださいませ。薬局はスキルレベル30からが確か店を持つ基準ですわよね」
「ああ、あの様子だと30はないだろうな」
「協会に携わる薬師はスキル50からですものね。不正があっては大変ですわ!」
「ああ、リディアの言う通りだな! 徹底的に調べることにしよう!」
「兄さんもリディア姉さんも悪人顔ですよ」
「あら、うふふ」
こうしてわたくしはカイルにスキルボードを手渡し、後で返して貰う事を前提にアラーシュ様に話をして薬師協会全員のスキルチェックを行う事も伝えて貰うべく行って貰い、わたくしも箱庭に戻るとロストテクノロジーでもう一つのスキルボードを作ると鞄に入れ、沢山のお年寄りや子供達がいる池を通り過ぎ、先に薬師たちが居る作業小屋に向かいましたの。
そこで、先程あった出来事を伝えるとドミノさんは顔を真っ赤にして怒り、他の皆さんも怒っているようでしたわ。
「皆さんは、薬師スキルは幾つになりましたの?」
「俺達は全員42です」
「ボクは見習いなので32です」
「僕は40になったばかりです」
「うん、定められている既定スキルは既にありますわ。皆さんでしたら大丈夫ですわね」
「だが、ダンノージュ侯爵領の薬師たちは、多分……高くて20くらいだと思う」
「ああ、俺もコッソリ聞いたが、協会の奴らで25らしい」
「協会が定めているスキルを大幅に下回りますわね……。今回カイルにスキルボードを渡しているんですけれど、協会及び全ての薬師たちのスキルをチェックすることになってますの。これがダンノージュ侯爵家のアラーシュ様に伝わると、どうなりますかしらね?」
そう言ってニッコリ笑うと、ドミノさんは「なるほど」と口にし、他の皆さんも悪い笑みを浮かべていますわ。
唯一天使なのはラキュアス君くらいかしら?
「つまり、不正ですね?」
「その通りよ、ラキュアスくん」
「不正をしているのに人の命を見ることも出来ないレベルのスキル。殺人と同じだと思います」
「ええ、わたくしも人災だとアラーシュ様にはお伝えしましたわ」
「では、徹底的に膿を吐き出さねばならないと言うことですね?」
「ええ、その通りですわ。ラキュアスくんも賢いですわね」
「どうでしょう? でも、人の命を預かる立場がその方々に無いのは確実ですので」
「子供のラキュアスでもわかる事だ。俺達も今から行って薬局の中を整えるぞ」
「「「「おう!!」」」」
そう言うと、全員が一斉に動き出し、各自アイテムボックスを手にすると池鏡の間まで走って行かれましたわ。
この分だと明日からのオープンは上手くいきそうですわね。
それに、薬師協会の息が掛かった人たちも一斉に潰せそうで楽しいですわ。
「寄生虫は消すに限りますわね」
物理になりますけれど、仕方ありませんわよね?
ふふふ。
その後、元スラムの子たちが待っていると言う休憩所まで向かうと、丁度子供達がオヤツタイムの時間でしたわ。
男の子たちは片手におにぎり、片手にお茶を持って一心不乱に食べている姿を見ると、育ち盛りなのねと微笑ましく思いますの。
「皆さんお待たせしましたわ!」
「あ、リディア姉ちゃん!」
「お帰り――!!」
「オヤツを食べ終わった子たちから手を洗って、スキルボードで調べますわよ~! スキルを見るのは3歳からですので、食べ終わった子たちから来てくださいませ~」
「「「「は――い!!」」」」」
うん! あんな胸糞悪い事があったあとに天使たちを見ると浄化されそうですわ!
気持ちもスッキリしたところで、気持ちよくスキルチェックが出来そうで、わたくし大満足でしてよ!
「そうそうリディアお姉ちゃん。僕たち今日は朝から初めて勉強したんだよ!」
「まぁ凄い! 一体どんなことを勉強しましたの?」
「もじをかくところからー!」
「ぼく、じぶんのなまえかけたよー!」
「素晴らしいわ!! まずは自分の名前を書けるようになるなんて! 天才ですわ!」
「「「「やった―――!!」」」」
「わたし、まだなまえかけなかった……」
「ぼくも……」
「てんさいになれない……」
「あら、覚えるのが遅いと言う事は、後でド――ンと賢くなる証拠ですわ! コツコツ努力する事は、大人でも難しい事ですのよ? 皆さんは、コツコツ今日は頑張ったのでしょう?」
「「「「うん」」」」」
「でしたら、大人でも大変な事を出来たと言う事です! 素晴らしいですわ!!」
「ぼくたちもすごい?」
「ええ、とってもとっても凄いですわ!!」
そうやって幼い子供達の報告を聞いていると、最初にスキルチェックに来たのはロックでしたわ。
流石リーダー、誰よりも早くですわね!
「俺も手に職をつけて、何時かはカイル兄やリディア姉の役に立ちたい! スキルをチェックして欲しい!」
「分かりましたわ! でもまず手を洗ってらっしゃいませ!」
「いけね……」
そう言って皆に笑われる中、ロックは手を洗い戻ってきましたの。
さぁ、元スラム孤児たちのスキルや如何に!?
多く棚を作ってしまった感はありますけれど、多かったら退かせばいい事ですし問題ないですわね!
最後に託児所のポスターを店内に貼り準備も万端ですわ!
「明日からの薬局オープン楽しみですわね!」
「ああ、これから先に祖父の元へ行って薬局は明日からのオープンだと伝えてこようと思う。薬師協会やダンノージュ侯爵領の薬局に人を配置するらしい。まぁ、監視員だな」
「監視させられるような真似をした方が悪いんですわ! 薬も命も平等であるべきですのに」
「そうだな」
わたくしの言葉にカイルは強く頷き、わたくし達も箱庭経由で戻ろうとしたその時でしたわ。
「薬局を商店街に作るなど罷りならん!!」
「そうだ! 薬師協会に入っていない薬局など認められんぞ!!」
聞こえてきた声にカイルとわたくしは外を見ましたわ。
お互いに頷き外に出ると、ライトさんらしき金髪の周りにお年寄りたちが屯っていますわね。
「どうかなさいましたの? ライトさん」
「あ、リディア姉さんに兄さん」
「どうかなさいましたか? 商店街であのように騒ぎ立てられては困りますね」
「お前さんがカイルか」
「ええ」
「薬師協会にも入っていない薬局など認められんぞ」
「そうじゃそうじゃ!」
「薬局を開くなら前もって薬師協会に入り、上納金を貰わねば開店など不可能!」
「ああ、その事でしたか。安心為さってください。ダンノージュ侯爵家より、この商店街の薬局は特例措置を頂いております」
「「「特例措置?」」」
「ええ、今まで薬局に無かったアイテム等を取りそろえる為、まずは特例措置として薬局を開いて良いとの事です。今日中には薬師協会と各店舗の薬局に、ダンノージュ侯爵家から通達がありますので、ここにいる時間があるのなら薬局で待っていた方が宜しいかと」
カイルがそう言うとお爺様方は苦虫を噛むような表情でこちらを睨んでますわね。
良いですわ、良いですわよ? 闘争心が燃え上がりましてよ!!
「しかし、薬師協会を無視するなど、ダンノージュ侯爵家の跡取りとして、恥ずかしくはないのかね?」
「では、効果の薄い薬を出して金儲けをする自分たちは恥ずかしくないと仰るんですね?」
「それは言いがかりじゃ!」
「では、競争しましょう」
「「「競争だと?」」」
「ええ、そちらの薬局がまともな薬を出していれば、俺の出す薬局でも人はばらけ入る事でしょうし、もし不正……などしているのであれば、薬師協会もタダではすまないでしょうし」
「そうですわね、ちゃんと民に優しい値段で、効果のある薬をだし、まともに運営しているのであれば……と言う当たり前の事が前提ですけれど、お話を色々聞くと、薬局は随分と……ねぇ?」
「そうだなぁ……」
「うちの薬師たちはシッカリとした商品を作っている! スキルだって高い!」
「では、うちの見習い薬師のスキルレベルが現在30ですけれど、それ以上に高いと言うことですわね?」
「「「「30!?」」」」
「ええ、見習いで30スキルですわ」
「嘘をつくな!! でたらめじゃ!!」
「あら、毎日薬を作っていれば、見習いでもそれ位のレベルには上がりますわよね? まさか、長い事薬師をしているそちらは、もっと低いなんて事言いませんわよね? ええ、言わないでしょうとも! もっとレベルは高いのでしょう? そう言えば皆さんはどれ程の薬師スキルなのかお聞きしたいわ!」
「ええい! 話にならん! 帰るぞ!!」
「ご参考までにお聞きしたいんですけれどダメでしょうか」
「黙れ小娘が!!」
そう捨て台詞を吐いて老人達は逃げるように走っていきましたわ。
ふむふむ、なるほどなるほど。
「カイル、スキルボードをもう一つ作りますから、お貸ししますので薬師たちのスキルがどれくらいかもチェックするよう、アラーシュ様にお伝えくださいませ。薬局はスキルレベル30からが確か店を持つ基準ですわよね」
「ああ、あの様子だと30はないだろうな」
「協会に携わる薬師はスキル50からですものね。不正があっては大変ですわ!」
「ああ、リディアの言う通りだな! 徹底的に調べることにしよう!」
「兄さんもリディア姉さんも悪人顔ですよ」
「あら、うふふ」
こうしてわたくしはカイルにスキルボードを手渡し、後で返して貰う事を前提にアラーシュ様に話をして薬師協会全員のスキルチェックを行う事も伝えて貰うべく行って貰い、わたくしも箱庭に戻るとロストテクノロジーでもう一つのスキルボードを作ると鞄に入れ、沢山のお年寄りや子供達がいる池を通り過ぎ、先に薬師たちが居る作業小屋に向かいましたの。
そこで、先程あった出来事を伝えるとドミノさんは顔を真っ赤にして怒り、他の皆さんも怒っているようでしたわ。
「皆さんは、薬師スキルは幾つになりましたの?」
「俺達は全員42です」
「ボクは見習いなので32です」
「僕は40になったばかりです」
「うん、定められている既定スキルは既にありますわ。皆さんでしたら大丈夫ですわね」
「だが、ダンノージュ侯爵領の薬師たちは、多分……高くて20くらいだと思う」
「ああ、俺もコッソリ聞いたが、協会の奴らで25らしい」
「協会が定めているスキルを大幅に下回りますわね……。今回カイルにスキルボードを渡しているんですけれど、協会及び全ての薬師たちのスキルをチェックすることになってますの。これがダンノージュ侯爵家のアラーシュ様に伝わると、どうなりますかしらね?」
そう言ってニッコリ笑うと、ドミノさんは「なるほど」と口にし、他の皆さんも悪い笑みを浮かべていますわ。
唯一天使なのはラキュアス君くらいかしら?
「つまり、不正ですね?」
「その通りよ、ラキュアスくん」
「不正をしているのに人の命を見ることも出来ないレベルのスキル。殺人と同じだと思います」
「ええ、わたくしも人災だとアラーシュ様にはお伝えしましたわ」
「では、徹底的に膿を吐き出さねばならないと言うことですね?」
「ええ、その通りですわ。ラキュアスくんも賢いですわね」
「どうでしょう? でも、人の命を預かる立場がその方々に無いのは確実ですので」
「子供のラキュアスでもわかる事だ。俺達も今から行って薬局の中を整えるぞ」
「「「「おう!!」」」」
そう言うと、全員が一斉に動き出し、各自アイテムボックスを手にすると池鏡の間まで走って行かれましたわ。
この分だと明日からのオープンは上手くいきそうですわね。
それに、薬師協会の息が掛かった人たちも一斉に潰せそうで楽しいですわ。
「寄生虫は消すに限りますわね」
物理になりますけれど、仕方ありませんわよね?
ふふふ。
その後、元スラムの子たちが待っていると言う休憩所まで向かうと、丁度子供達がオヤツタイムの時間でしたわ。
男の子たちは片手におにぎり、片手にお茶を持って一心不乱に食べている姿を見ると、育ち盛りなのねと微笑ましく思いますの。
「皆さんお待たせしましたわ!」
「あ、リディア姉ちゃん!」
「お帰り――!!」
「オヤツを食べ終わった子たちから手を洗って、スキルボードで調べますわよ~! スキルを見るのは3歳からですので、食べ終わった子たちから来てくださいませ~」
「「「「は――い!!」」」」」
うん! あんな胸糞悪い事があったあとに天使たちを見ると浄化されそうですわ!
気持ちもスッキリしたところで、気持ちよくスキルチェックが出来そうで、わたくし大満足でしてよ!
「そうそうリディアお姉ちゃん。僕たち今日は朝から初めて勉強したんだよ!」
「まぁ凄い! 一体どんなことを勉強しましたの?」
「もじをかくところからー!」
「ぼく、じぶんのなまえかけたよー!」
「素晴らしいわ!! まずは自分の名前を書けるようになるなんて! 天才ですわ!」
「「「「やった―――!!」」」」
「わたし、まだなまえかけなかった……」
「ぼくも……」
「てんさいになれない……」
「あら、覚えるのが遅いと言う事は、後でド――ンと賢くなる証拠ですわ! コツコツ努力する事は、大人でも難しい事ですのよ? 皆さんは、コツコツ今日は頑張ったのでしょう?」
「「「「うん」」」」」
「でしたら、大人でも大変な事を出来たと言う事です! 素晴らしいですわ!!」
「ぼくたちもすごい?」
「ええ、とってもとっても凄いですわ!!」
そうやって幼い子供達の報告を聞いていると、最初にスキルチェックに来たのはロックでしたわ。
流石リーダー、誰よりも早くですわね!
「俺も手に職をつけて、何時かはカイル兄やリディア姉の役に立ちたい! スキルをチェックして欲しい!」
「分かりましたわ! でもまず手を洗ってらっしゃいませ!」
「いけね……」
そう言って皆に笑われる中、ロックは手を洗い戻ってきましたの。
さぁ、元スラム孤児たちのスキルや如何に!?
52
お気に入りに追加
399
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
【完結】天候を操れる程度の能力を持った俺は、国を富ませる事が最優先!~何もかもゼロスタートでも挫けずめげず富ませます!!~
うどん五段
ファンタジー
幼い頃から心臓の悪かった中村キョウスケは、親から「無駄金使い」とののしられながら病院生活を送っていた。
それでも勉強は好きで本を読んだりニュースを見たりするのも好きな勤勉家でもあった。
唯一の弟とはそれなりに仲が良く、色々な遊びを教えてくれた。
だが、二十歳までしか生きられないだろうと言われていたキョウスケだったが、医療の進歩で三十歳まで生きることができ、家での自宅治療に切り替わったその日――階段から降りようとして両親に突き飛ばされ命を落とす。
――死んだ日は、土砂降りの様な雨だった。
しかし、次に目が覚めた時は褐色の肌に銀の髪をした5歳くらいの少年で。
自分が転生したことを悟り、砂漠の国シュノベザール王国の第一王子だと言う事を知る。
飢えに苦しむ国民、天候に恵まれないシュノベザール王国は常に飢えていた。だが幸いな事に第一王子として生まれたシュライは【天候を操る程度の能力】を持っていた。
その力は凄まじく、シュライは自国を豊かにするために、時に鬼となる事も持さない覚悟で成人と認められる15歳になると、頼れる弟と宰相と共に内政を始める事となる――。
※小説家になろう・カクヨムにも掲載中です。
無断朗読・無断使用・無断転載禁止。
石しか生成出来ないと追放されましたが、それでOKです!
うどん五段
ファンタジー
夏祭り中に異世界召喚に巻き込まれた、ただの一般人の桜木ユリ。
皆がそれぞれ素晴らしいスキルを持っている中、桜木の持つスキルは【石を出す程度の力】しかなく、余りにも貧相なそれは皆に笑われて城から金だけ受け取り追い出される。
この国ではもう直ぐ戦争が始まるらしい……。
召喚された3人は戦うスキルを持っていて、桜木だけが【石を出す程度の能力】……。
確かに貧相だけれど――と思っていたが、意外と強いスキルだったようで!?
「こうなったらこの国を抜け出して平和な国で就職よ!」
気合いを入れ直した桜木は、商業ギルド相手に提案し、国を出て違う場所で新生活を送る事になるのだが、辿り着いた国にて、とある家族と出会う事となる――。
★暫く書き溜めが結構あるので、一日三回更新していきます! 応援よろしくお願いします!
★カクヨム・小説家になろう・アルファポリスで連載中です。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
最底辺の転生者──2匹の捨て子を育む赤ん坊!?の異世界修行の旅
散歩道 猫ノ子
ファンタジー
捨てられてしまった2匹の神獣と育む異世界育成ファンタジー
2匹のねこのこを育む、ほのぼの育成異世界生活です。
人間の汚さを知る主人公が、動物のように純粋で無垢な女の子2人に振り回されつつ、振り回すそんな物語です。
主人公は最強ですが、基本的に最強しませんのでご了承くださいm(*_ _)m
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる