164 / 274
164 新たに雇う人材説明と、ダンノージュ侯爵領の酒場への提案。
しおりを挟む
――カイルside――
「子育て世代の主婦か、年配の子育てが終わった主婦を雇う……ですか?」
「ああ、色々考えたんだが、子供達も増えたし今後託児所の事もある。食事関係で保護している女性達では足りなくなると思うんだ」
食事が終わり、皆からの業務連絡が終わると、俺はリディアにこの【料理担当者の負担軽減】の為の案を出した。
リディアは暫く考え込んでいたようだが、暫くすると口を開いてくれた。
「そうですわね、食べ盛りのお子様たちの事を考えると……でも幼い子供持つ主婦というのは、色々忙しいものですわ。確かに働いている方々もいらっしゃるでしょうけれど、うーん……そうですわね、仕事に復帰するにも子供がいると難しいと聞いたことがありますから、幼い子供は託児所に預け、食事作りに専念してもらえる方々を幅広く雇いましょう。
そうですわね、乳児を持つお母さんから、子育てがひと段落したお母様まで幅広く、大目に30人も雇えば足りるかしら」
「リディア、助かる」
「では、明日の朝商業ギルドで仕事を探している主婦の方々を雇わせて頂きましょう。料理を作るだけですからスキルは必要ありませんし、洗濯物がしたい方は料理の合間に終わらせて頂いても構いませんわ。この箱庭は洗濯ものが良く乾きますもの」
「助かるよリディア」
「給料は銀貨30枚で足りそうかしら?」
「ああ、それで足りると思うぞ。寧ろ洗濯する時間まで貰えるんだから破格の値段だろう」
「寧ろ、一般的な主婦の給料を考えると多いくらいだよ? 良いのかいリディアちゃん」
「そうですわね、まだスプーンがシッカリ使えない子の食べる時の補助をして頂くことも加えましょう」
「だったら丁度いいかもね」
確かに、衣食住、とくに食は子供にとっても大事な事だ。
食育と言うものがあるしな。
それに、スラム孤児や小さい子供にとって、スプーンの使い方を覚えるのはとても大事な事だが、とても時間が掛るものだ。特に小さい子供は甘えて食べさせてもらいたい気持ちが強くなる子供も多い。
故に、子育てが終わったお母様方を雇いたいと思ったのだろう。
「雇う基準としては、性格の悪い人材はなし。後は適当すぎる人もなしで」
「そうですわね。子供の成長に合わせてついていける方が望ましいですわ」
そうやって雇う人材について纏まったところで、明日の朝また商業ギルドに赴き、主婦層で雇える人材確保に乗り出すことになった。
明日からはついに託児所のオープンと、牛丼の材料を持って酒場で作って食べる事になるが、持ち運び用の土鍋に米を炊くと言うやり方でリディアはやると言っていたが、リディアなら大丈夫だろうと安堵する。
「明日は牛丼に関しては一人か二人主婦を借りて連れて、ジューダスのところで牛丼試食会だな」
「夕方ですわね」
「俺も行きたいでーす!」
「私も参加したいね」
「お二人は食べる側で、でしょう?」
「「まぁまぁ」」
「わたくしも、この日の為に用意した道具で作りたいものがありますから、それと、カイル? ゴーンさんの所で作るカツは、日替わりで豚と鳥とで分けようかと思いますけれど、ゴーンさんとの話し合いは予定を捻じ込んで明日の朝でしたわよね?」
「ああ、途中までは一緒に行くが……俺も忙しくてごめんな」
「なら、明日の朝はゴーンさんの所に行って、更に店の中の改造及び、カイルは調理師を雇ってきてくださいませ。店の中を見ないと分かりませんから、中を見てから人数は決めますわ。それと、切れそうな材料がありますから、早いうちにアカサギ商店さんとの連絡をお願いしますわ。メモを渡しておきますから、こちらの品を大量に買いたいとお伝えくださいませ。そうですわね、合計で金貨100枚ほど」
「100枚分……解った」
「明後日の休みの為にやるべきことはやっておきますわよ! 来週は焼肉屋のオープンなんですから! それとライトさん、商店街の空き店舗の改装はどれくらい終わってますの?」
「はい、薬局は明日出来るそうです」
「では、休みを利用して一度見に行きますわ」
「はい!」
こうなると、ますます薬師が多めに欲しくなる……。見つかればいいが薬師は見つかりにくいレアスキルだ。
せめて、明日行って二人でも良いから見つかっていると助かるんだが……。
箱庭の神様、どうか薬師が最低二人……多ければ多い程構いません。若い奴らで雇いたいのでお願いします!!
そう強く願い、その日は早めの就寝となった。
そして翌朝。明日が休みともあって皆が駆け回っていた。
今日は託児所のオープンの日だ。朝は顔を出した方が良いだろうと言う事で俺とリディアで向かうと、多くの子供達が来ているのが分かる。
「リディア様にカイル様! おはようございます!」
「おはようございますミレーヌ園長先生」
「えへへ」
「子供は多そうだな」
「ええ、現在0歳から12歳までの子供が40人来てます。時間までにまだ増えるかもしれません」
「ミレーヌさんの箱庭が広くて良かったわ」
「そう言って下さると嬉しいです!」
「体調が悪そうな子供が居たら直ぐに薬師の所に行ってきてくれよ」
「はい!」
「あと、箱庭のレベルが上がったって言ったでしょう? 温泉も二つほど増えているの。是非子供達が帰宅する頃に御風呂に入れて貰っても良いかしら」
「宜しいんですか!?」
「ええ、是非お願いしますわ」
そう、箱庭のレベルが上がり、箱庭がどう変わったかと言うと――大きな畑が二カ所追加になり、山は二つになり、採掘所は変わらなかったが、掘ったらレア素材が良く出るようになっていた。そして住宅エリアは広くなり、大きな温泉が二つも追加になった上に、今まで一つしかなかった教室は二つに増え、台所や休憩所も大きく広く増えていた。
箱庭の住民達は、皆「箱庭の神様に感謝を」と毎日祈りを欠かさない。
やはり、リディアの箱庭には神様が住んでいるんじゃないだろうか?
リディアは、箱庭に関わる人たちの幸福度でレベルが上がっているのではないかと思っていたようだが、それだけではない気がする。
特に最近の箱庭の拡張具合を見るに、何らかの力が降り注いでいるのかも知れない。
「では、これから大変ですけれど、宜しくお願いしますわね」
「畏まりました」
「皆さんにもよろしくと伝えてくれ」
「はい!」
こうして、ミレーヌと別れて俺達は材料を揃えてダンノージュ侯爵領のゴーンの酒場へと、厨房にいたマームさんを連れて向かった。
マームさんは夫の暴力に耐えきれず逃げてきた一人だが、子供はいない。
今は箱庭の台所を回している一人だ。
ゴーンは俺達の登場に泣いて喜んでいたが、台所を見せて欲しいと言うと快く見せてくれた。
「広いですわね、前は何人雇ってますの?」
「今日リディア様が来ると聞いて皆来て貰ってる。調理スキル持ちは8人だ。ウエイトレスは休ませているが10人だな」
「それだけいれば問題ありませんわね、カイル」
「ああ、足りなさそうなら商業ギルドに行くところだった」
「では、一つずつわたくしとマームさんとで教えていきますので、シッカリと覚えてくださいませ。レシピも用意してますわ」
「ありがてぇ、調理師の面子集まれ!」
「ああ、無論提携するんですから材料は全てサルビアからお出しします。売り上げの二割を頂けたら幸いですわ」
「二割で良いのか?」
「お子さんに良い教育をさせたくは無くって?」
「……恩にきます」
「じゃあ、俺は別の要件があるからあとはリディアとマームさんに任せるが、大丈夫か?」
「お任せください、箱庭の料理は全て作り腕と舌が覚えています」
「マームさんは優秀ですから、わたくしの方が心配ですわ」
「大丈夫ですよ、リディア様」
こうして、酒場ゴーンに出す材料、食事などの説明に入る事になった――。
リディアの知識が、それにマームの知識も火を噴くだろう。
ゴーンを含む調理師、死なないでくれよ。
「子育て世代の主婦か、年配の子育てが終わった主婦を雇う……ですか?」
「ああ、色々考えたんだが、子供達も増えたし今後託児所の事もある。食事関係で保護している女性達では足りなくなると思うんだ」
食事が終わり、皆からの業務連絡が終わると、俺はリディアにこの【料理担当者の負担軽減】の為の案を出した。
リディアは暫く考え込んでいたようだが、暫くすると口を開いてくれた。
「そうですわね、食べ盛りのお子様たちの事を考えると……でも幼い子供持つ主婦というのは、色々忙しいものですわ。確かに働いている方々もいらっしゃるでしょうけれど、うーん……そうですわね、仕事に復帰するにも子供がいると難しいと聞いたことがありますから、幼い子供は託児所に預け、食事作りに専念してもらえる方々を幅広く雇いましょう。
そうですわね、乳児を持つお母さんから、子育てがひと段落したお母様まで幅広く、大目に30人も雇えば足りるかしら」
「リディア、助かる」
「では、明日の朝商業ギルドで仕事を探している主婦の方々を雇わせて頂きましょう。料理を作るだけですからスキルは必要ありませんし、洗濯物がしたい方は料理の合間に終わらせて頂いても構いませんわ。この箱庭は洗濯ものが良く乾きますもの」
「助かるよリディア」
「給料は銀貨30枚で足りそうかしら?」
「ああ、それで足りると思うぞ。寧ろ洗濯する時間まで貰えるんだから破格の値段だろう」
「寧ろ、一般的な主婦の給料を考えると多いくらいだよ? 良いのかいリディアちゃん」
「そうですわね、まだスプーンがシッカリ使えない子の食べる時の補助をして頂くことも加えましょう」
「だったら丁度いいかもね」
確かに、衣食住、とくに食は子供にとっても大事な事だ。
食育と言うものがあるしな。
それに、スラム孤児や小さい子供にとって、スプーンの使い方を覚えるのはとても大事な事だが、とても時間が掛るものだ。特に小さい子供は甘えて食べさせてもらいたい気持ちが強くなる子供も多い。
故に、子育てが終わったお母様方を雇いたいと思ったのだろう。
「雇う基準としては、性格の悪い人材はなし。後は適当すぎる人もなしで」
「そうですわね。子供の成長に合わせてついていける方が望ましいですわ」
そうやって雇う人材について纏まったところで、明日の朝また商業ギルドに赴き、主婦層で雇える人材確保に乗り出すことになった。
明日からはついに託児所のオープンと、牛丼の材料を持って酒場で作って食べる事になるが、持ち運び用の土鍋に米を炊くと言うやり方でリディアはやると言っていたが、リディアなら大丈夫だろうと安堵する。
「明日は牛丼に関しては一人か二人主婦を借りて連れて、ジューダスのところで牛丼試食会だな」
「夕方ですわね」
「俺も行きたいでーす!」
「私も参加したいね」
「お二人は食べる側で、でしょう?」
「「まぁまぁ」」
「わたくしも、この日の為に用意した道具で作りたいものがありますから、それと、カイル? ゴーンさんの所で作るカツは、日替わりで豚と鳥とで分けようかと思いますけれど、ゴーンさんとの話し合いは予定を捻じ込んで明日の朝でしたわよね?」
「ああ、途中までは一緒に行くが……俺も忙しくてごめんな」
「なら、明日の朝はゴーンさんの所に行って、更に店の中の改造及び、カイルは調理師を雇ってきてくださいませ。店の中を見ないと分かりませんから、中を見てから人数は決めますわ。それと、切れそうな材料がありますから、早いうちにアカサギ商店さんとの連絡をお願いしますわ。メモを渡しておきますから、こちらの品を大量に買いたいとお伝えくださいませ。そうですわね、合計で金貨100枚ほど」
「100枚分……解った」
「明後日の休みの為にやるべきことはやっておきますわよ! 来週は焼肉屋のオープンなんですから! それとライトさん、商店街の空き店舗の改装はどれくらい終わってますの?」
「はい、薬局は明日出来るそうです」
「では、休みを利用して一度見に行きますわ」
「はい!」
こうなると、ますます薬師が多めに欲しくなる……。見つかればいいが薬師は見つかりにくいレアスキルだ。
せめて、明日行って二人でも良いから見つかっていると助かるんだが……。
箱庭の神様、どうか薬師が最低二人……多ければ多い程構いません。若い奴らで雇いたいのでお願いします!!
そう強く願い、その日は早めの就寝となった。
そして翌朝。明日が休みともあって皆が駆け回っていた。
今日は託児所のオープンの日だ。朝は顔を出した方が良いだろうと言う事で俺とリディアで向かうと、多くの子供達が来ているのが分かる。
「リディア様にカイル様! おはようございます!」
「おはようございますミレーヌ園長先生」
「えへへ」
「子供は多そうだな」
「ええ、現在0歳から12歳までの子供が40人来てます。時間までにまだ増えるかもしれません」
「ミレーヌさんの箱庭が広くて良かったわ」
「そう言って下さると嬉しいです!」
「体調が悪そうな子供が居たら直ぐに薬師の所に行ってきてくれよ」
「はい!」
「あと、箱庭のレベルが上がったって言ったでしょう? 温泉も二つほど増えているの。是非子供達が帰宅する頃に御風呂に入れて貰っても良いかしら」
「宜しいんですか!?」
「ええ、是非お願いしますわ」
そう、箱庭のレベルが上がり、箱庭がどう変わったかと言うと――大きな畑が二カ所追加になり、山は二つになり、採掘所は変わらなかったが、掘ったらレア素材が良く出るようになっていた。そして住宅エリアは広くなり、大きな温泉が二つも追加になった上に、今まで一つしかなかった教室は二つに増え、台所や休憩所も大きく広く増えていた。
箱庭の住民達は、皆「箱庭の神様に感謝を」と毎日祈りを欠かさない。
やはり、リディアの箱庭には神様が住んでいるんじゃないだろうか?
リディアは、箱庭に関わる人たちの幸福度でレベルが上がっているのではないかと思っていたようだが、それだけではない気がする。
特に最近の箱庭の拡張具合を見るに、何らかの力が降り注いでいるのかも知れない。
「では、これから大変ですけれど、宜しくお願いしますわね」
「畏まりました」
「皆さんにもよろしくと伝えてくれ」
「はい!」
こうして、ミレーヌと別れて俺達は材料を揃えてダンノージュ侯爵領のゴーンの酒場へと、厨房にいたマームさんを連れて向かった。
マームさんは夫の暴力に耐えきれず逃げてきた一人だが、子供はいない。
今は箱庭の台所を回している一人だ。
ゴーンは俺達の登場に泣いて喜んでいたが、台所を見せて欲しいと言うと快く見せてくれた。
「広いですわね、前は何人雇ってますの?」
「今日リディア様が来ると聞いて皆来て貰ってる。調理スキル持ちは8人だ。ウエイトレスは休ませているが10人だな」
「それだけいれば問題ありませんわね、カイル」
「ああ、足りなさそうなら商業ギルドに行くところだった」
「では、一つずつわたくしとマームさんとで教えていきますので、シッカリと覚えてくださいませ。レシピも用意してますわ」
「ありがてぇ、調理師の面子集まれ!」
「ああ、無論提携するんですから材料は全てサルビアからお出しします。売り上げの二割を頂けたら幸いですわ」
「二割で良いのか?」
「お子さんに良い教育をさせたくは無くって?」
「……恩にきます」
「じゃあ、俺は別の要件があるからあとはリディアとマームさんに任せるが、大丈夫か?」
「お任せください、箱庭の料理は全て作り腕と舌が覚えています」
「マームさんは優秀ですから、わたくしの方が心配ですわ」
「大丈夫ですよ、リディア様」
こうして、酒場ゴーンに出す材料、食事などの説明に入る事になった――。
リディアの知識が、それにマームの知識も火を噴くだろう。
ゴーンを含む調理師、死なないでくれよ。
37
お気に入りに追加
385
あなたにおすすめの小説
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
【完結】天候を操れる程度の能力を持った俺は、国を富ませる事が最優先!~何もかもゼロスタートでも挫けずめげず富ませます!!~
udonlevel2
ファンタジー
幼い頃から心臓の悪かった中村キョウスケは、親から「無駄金使い」とののしられながら病院生活を送っていた。
それでも勉強は好きで本を読んだりニュースを見たりするのも好きな勤勉家でもあった。
唯一の弟とはそれなりに仲が良く、色々な遊びを教えてくれた。
だが、二十歳までしか生きられないだろうと言われていたキョウスケだったが、医療の進歩で三十歳まで生きることができ、家での自宅治療に切り替わったその日――階段から降りようとして両親に突き飛ばされ命を落とす。
――死んだ日は、土砂降りの様な雨だった。
しかし、次に目が覚めた時は褐色の肌に銀の髪をした5歳くらいの少年で。
自分が転生したことを悟り、砂漠の国シュノベザール王国の第一王子だと言う事を知る。
飢えに苦しむ国民、天候に恵まれないシュノベザール王国は常に飢えていた。だが幸いな事に第一王子として生まれたシュライは【天候を操る程度の能力】を持っていた。
その力は凄まじく、シュライは自国を豊かにするために、時に鬼となる事も持さない覚悟で成人と認められる15歳になると、頼れる弟と宰相と共に内政を始める事となる――。
※小説家になろう・カクヨムにも掲載中です。
無断朗読・無断使用・無断転載禁止。
【完結】うっかり異世界召喚されましたが騎士様が過保護すぎます!
雨宮羽那
恋愛
いきなり神子様と呼ばれるようになってしまった女子高生×過保護気味な騎士のラブストーリー。
◇◇◇◇
私、立花葵(たちばなあおい)は普通の高校二年生。
元気よく始業式に向かっていたはずなのに、うっかり神様とぶつかってしまったらしく、異世界へ飛ばされてしまいました!
気がつくと神殿にいた私を『神子様』と呼んで出迎えてくれたのは、爽やかなイケメン騎士様!?
元の世界に戻れるまで騎士様が守ってくれることになったけど……。この騎士様、過保護すぎます!
だけどこの騎士様、何やら秘密があるようで――。
◇◇◇◇
※過去に同名タイトルで途中まで連載していましたが、連載再開にあたり設定に大幅変更があったため、加筆どころか書き直してます。
※アルファポリス先行公開。
※表紙はAIにより作成したものです。
男装の皇族姫
shishamo346
ファンタジー
辺境の食糧庫と呼ばれる領地の領主の息子として誕生したアーサーは、実の父、平民の義母、腹違いの義兄と義妹に嫌われていた。
領地では、妖精憑きを嫌う文化があるため、妖精憑きに愛されるアーサーは、領地民からも嫌われていた。
しかし、領地の借金返済のために、アーサーの母は持参金をもって嫁ぎ、アーサーを次期領主とすることを母の生家である男爵家と契約で約束させられていた。
だが、誕生したアーサーは女の子であった。帝国では、跡継ぎは男のみ。そのため、アーサーは男として育てられた。
そして、十年に一度、王都で行われる舞踏会で、アーサーの復讐劇が始まることとなる。
なろうで妖精憑きシリーズの一つとして書いていたものをこちらで投稿しました。
無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
異世界人生を楽しみたい そのためにも赤ん坊から努力する
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前は朝霧 雷斗(アサギリ ライト)
前世の記憶を持ったまま僕は別の世界に転生した
生まれてからすぐに両親の持っていた本を読み魔法があることを学ぶ
魔力は筋力と同じ、訓練をすれば上達する
ということで努力していくことにしました
[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~
k33
ファンタジー
初めての小説です..!
ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる