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114 頼りになる仲間と弟と、今後の話し合いを。
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「――と言う事で、本格的に酒場通りの道具屋が動き始めたようです」
「嗚呼……頭が痛いな」
「それと、頭が痛い所に申し訳ないが、道具店サルビア及びネイルサロン・サルビアにも、お前さんが追い出した貴族が『不当に追い出された!』ってやってきたらしいぞ」
「あ――……早めに鉱山送りにします」
「そうしてあげた方が良い。仕事があるだけで静かになるだろう」
「明日にでも王太子に話をつけてきます。リディアは焼肉店のドアが閉まっているからそっちに行っても良いけど、酒場の方はオープンにしてるから行くとしたら俺と一緒にだな」
「分かりましたわ。焼肉店はわたくしの好きにさせて頂きますわ」
「すまないな」
「言っても分からない奴らは、ドカーンとやっちゃいましょう!」
わたくしが腕を振り上げて言うと、他の面子は苦笑いをしていましたが、実際ドカンと殴りたい気分で一杯の筈ですわ。
余りにも不当! 酷い話です!
取り敢えず、明日カイルがやる事は午前中に王太子と話をつけて、午後はアラーシュ様と話し合いかしら。
出来るだけ穏便に……とは思っていましたが、相手はどうやらそうではないのがわかりましたから、これからは遠慮なくもっと強引に行ってもよさそうですわね!
「それにしても、貴族って言う生き物は没落しても自分が上だって言うのが染みついてんだな」
「イルノさんのもとにも来られましたの?」
「来たよ来た。冒険者をオーナーにするより、我々をオーナーにすべきだとかいって。でもさ、オーナーに向いているなら領地運営が上手くいかなかったのは何故ですか? って聞いたら顔真っ赤にしてさ。喚き散らしながら帰ってったわ」
「ナイスですわ!」
「でも実際そうだよね。自分の領地すらまともに運営出来ない奴が店を運営出来る筈はないんだよ。その辺り、私とイルノは運営には向いているね」
「それを言ったらライトもだよ。ダンノージュ侯爵領のあの店の周りにライトファンは結構な人数いるね」
「ロキシーファンもですよ」
「俺も聞いたよ。美女と美少女がいる店って言われたな」
「兄さん……美女は分かります、ロキシーの事でしょう? 美少女って私ではないでしょうね?」
「多分……お前だと思うぞ」
「酷い……私もっと男らしくなりたいです」
さめざめと涙を流すライトさんには申し訳ないですが、元々が中性的な見た目ですし、成長すれば変わるかもしれませんが、暫くはそのまま美少女としてファンが固定化するんでしょうね。
「でも、ライトだってカイルの弟だし、何時かはカイルみたいに逞しい男性になるんじゃないのか?」
「そうなりたくて筋トレとかしているんですが……」
「いや、ライトはこのままでいくべきだろう。中性的な見た目は男女ともに人気が高い」
「レインさん……」
「大丈夫さ、私も昔はライトくんのように中性的だったからね。大人になれば嫌でも髭は生えるしすね毛も生えるし、男になるものだよ」
「生える毛こそが男の証みたいな言い方はやめて欲しいねぇ……」
「でも、ライトがそうなってもロキシーは変わらず愛せるだろう?」
「そりゃそうだけどね」
「でもさ、ライトに胸毛ってなんか嫌だよな……」
「「「「イルノさん……」」」」
思わず全員がイルノさんをみると、何か不味いこと言った? みたいなキョトンとした顔をしておられましたわ。
そこが彼のチャームポイントなんですけれども。
「取り敢えず、酒場通りの道具屋にはお仕置きが必要ですわね」
「私もそう思ってました。リディア姉さんはどんなお仕置きが良いと思います?」
「そうですわね、まず今のところは経営がギリギリ成り立つか成り立たないかにしてますから、畳みかけるように商売が成り立たなくして差し上げたいですわね。徹底的に」
「ですよね! 私もそう思いました!」
「けれど、カイルがこれ以上激務になるのも問題ですし」
「兄さん、店は私に任せて、あっちこっち動き回ってかき回してください!」
「ライト……お前、意外と酷いこと言うな」
「あら、わたくしもライトさんと同じですわ。売られた喧嘩は数倍返しが普通でしょう?」
「俺の婚約者がちょっと怖い」
「カイル、アタシの婚約者も何気に怖いよ?」
「知ってる。俺の弟だから」
「「と言う訳で、頑張ってください!」」
わたくしとライトさんの二人で応援すると、カイルは机に倒れ込み「二人が俺を殺しに来る」と嘆いていましたわ。なんて失礼な事でしょう。
けれど、各地からの情報を纏めるカイルも顔色は疲労困憊と言う感じでしたけれど――目は燃えていましたわ。
王太子領の元貴族問題にダンノージュ侯爵領の道具屋問題。
この二つは、カイルにしか任せることができませんもの。
「ん――……色々やりたいことは多いが、まずは一つずつだな。取り敢えず明日は王太子と話し合いした後、お爺様と話をつけてくる」
「お願いしますわね」
「クソ雑魚元貴族は根こそぎ消えて貰いたいし、喧嘩売ってきた道具屋はボッコボコにしたいからな」
「あら、とても良い感じに怒っているじゃありませんの」
「やる事が多い時に問題を起されれば、誰だって怒るさ」
「ふふふ、そうですわね。そうそう、もう一つお願いできるかしら」
そう言うとわたくしはアイテムボックスを一つカイルに手渡すと、カイルは首を傾げていましたわ。
「中にはビールが入ってますわ。明日の王太子との会話が終わった後にでも、焼肉屋の周囲の酒場を回ってオーナーに飲んでもらい、サルビア限定ビールを個数限定で卸しても良いか聞いて来てくださいませ。あと、焼肉屋が出来るから客が減る事も見越していると」
「愛する婚約者が俺にトドメを刺してきた」
「まだ刺してませんわよ」
「カイル、君の激務はまだ続きそうだね」
レインさんに励まされるカイルでしたけれど、キッチリ仕事をしてくれる方だと知っているからこそですわ。
その分、わたくしも後で甘やかしますから!
「少なくとも、ダンノージュ侯爵領の商店街は私が仮のオーナーとして今は回しています。大きな問題はその一つくらいで、後は全て順調ですから」
「ありがとうライト……お前は良い弟だよ」
「だから頑張って働いて来てください。こちらはお任せくださいね」
「弟もトドメを刺してきた」
「愛の鞭です」
こうして、カイルは明日の朝早くから王太子のもとに行く為、早めの就寝となりましたけれど、わたくし達は「道具屋にどんな嫌がらせをしてやろうか」と盛り上がったのは、カイルには内緒にしておきましょう。
「嗚呼……頭が痛いな」
「それと、頭が痛い所に申し訳ないが、道具店サルビア及びネイルサロン・サルビアにも、お前さんが追い出した貴族が『不当に追い出された!』ってやってきたらしいぞ」
「あ――……早めに鉱山送りにします」
「そうしてあげた方が良い。仕事があるだけで静かになるだろう」
「明日にでも王太子に話をつけてきます。リディアは焼肉店のドアが閉まっているからそっちに行っても良いけど、酒場の方はオープンにしてるから行くとしたら俺と一緒にだな」
「分かりましたわ。焼肉店はわたくしの好きにさせて頂きますわ」
「すまないな」
「言っても分からない奴らは、ドカーンとやっちゃいましょう!」
わたくしが腕を振り上げて言うと、他の面子は苦笑いをしていましたが、実際ドカンと殴りたい気分で一杯の筈ですわ。
余りにも不当! 酷い話です!
取り敢えず、明日カイルがやる事は午前中に王太子と話をつけて、午後はアラーシュ様と話し合いかしら。
出来るだけ穏便に……とは思っていましたが、相手はどうやらそうではないのがわかりましたから、これからは遠慮なくもっと強引に行ってもよさそうですわね!
「それにしても、貴族って言う生き物は没落しても自分が上だって言うのが染みついてんだな」
「イルノさんのもとにも来られましたの?」
「来たよ来た。冒険者をオーナーにするより、我々をオーナーにすべきだとかいって。でもさ、オーナーに向いているなら領地運営が上手くいかなかったのは何故ですか? って聞いたら顔真っ赤にしてさ。喚き散らしながら帰ってったわ」
「ナイスですわ!」
「でも実際そうだよね。自分の領地すらまともに運営出来ない奴が店を運営出来る筈はないんだよ。その辺り、私とイルノは運営には向いているね」
「それを言ったらライトもだよ。ダンノージュ侯爵領のあの店の周りにライトファンは結構な人数いるね」
「ロキシーファンもですよ」
「俺も聞いたよ。美女と美少女がいる店って言われたな」
「兄さん……美女は分かります、ロキシーの事でしょう? 美少女って私ではないでしょうね?」
「多分……お前だと思うぞ」
「酷い……私もっと男らしくなりたいです」
さめざめと涙を流すライトさんには申し訳ないですが、元々が中性的な見た目ですし、成長すれば変わるかもしれませんが、暫くはそのまま美少女としてファンが固定化するんでしょうね。
「でも、ライトだってカイルの弟だし、何時かはカイルみたいに逞しい男性になるんじゃないのか?」
「そうなりたくて筋トレとかしているんですが……」
「いや、ライトはこのままでいくべきだろう。中性的な見た目は男女ともに人気が高い」
「レインさん……」
「大丈夫さ、私も昔はライトくんのように中性的だったからね。大人になれば嫌でも髭は生えるしすね毛も生えるし、男になるものだよ」
「生える毛こそが男の証みたいな言い方はやめて欲しいねぇ……」
「でも、ライトがそうなってもロキシーは変わらず愛せるだろう?」
「そりゃそうだけどね」
「でもさ、ライトに胸毛ってなんか嫌だよな……」
「「「「イルノさん……」」」」
思わず全員がイルノさんをみると、何か不味いこと言った? みたいなキョトンとした顔をしておられましたわ。
そこが彼のチャームポイントなんですけれども。
「取り敢えず、酒場通りの道具屋にはお仕置きが必要ですわね」
「私もそう思ってました。リディア姉さんはどんなお仕置きが良いと思います?」
「そうですわね、まず今のところは経営がギリギリ成り立つか成り立たないかにしてますから、畳みかけるように商売が成り立たなくして差し上げたいですわね。徹底的に」
「ですよね! 私もそう思いました!」
「けれど、カイルがこれ以上激務になるのも問題ですし」
「兄さん、店は私に任せて、あっちこっち動き回ってかき回してください!」
「ライト……お前、意外と酷いこと言うな」
「あら、わたくしもライトさんと同じですわ。売られた喧嘩は数倍返しが普通でしょう?」
「俺の婚約者がちょっと怖い」
「カイル、アタシの婚約者も何気に怖いよ?」
「知ってる。俺の弟だから」
「「と言う訳で、頑張ってください!」」
わたくしとライトさんの二人で応援すると、カイルは机に倒れ込み「二人が俺を殺しに来る」と嘆いていましたわ。なんて失礼な事でしょう。
けれど、各地からの情報を纏めるカイルも顔色は疲労困憊と言う感じでしたけれど――目は燃えていましたわ。
王太子領の元貴族問題にダンノージュ侯爵領の道具屋問題。
この二つは、カイルにしか任せることができませんもの。
「ん――……色々やりたいことは多いが、まずは一つずつだな。取り敢えず明日は王太子と話し合いした後、お爺様と話をつけてくる」
「お願いしますわね」
「クソ雑魚元貴族は根こそぎ消えて貰いたいし、喧嘩売ってきた道具屋はボッコボコにしたいからな」
「あら、とても良い感じに怒っているじゃありませんの」
「やる事が多い時に問題を起されれば、誰だって怒るさ」
「ふふふ、そうですわね。そうそう、もう一つお願いできるかしら」
そう言うとわたくしはアイテムボックスを一つカイルに手渡すと、カイルは首を傾げていましたわ。
「中にはビールが入ってますわ。明日の王太子との会話が終わった後にでも、焼肉屋の周囲の酒場を回ってオーナーに飲んでもらい、サルビア限定ビールを個数限定で卸しても良いか聞いて来てくださいませ。あと、焼肉屋が出来るから客が減る事も見越していると」
「愛する婚約者が俺にトドメを刺してきた」
「まだ刺してませんわよ」
「カイル、君の激務はまだ続きそうだね」
レインさんに励まされるカイルでしたけれど、キッチリ仕事をしてくれる方だと知っているからこそですわ。
その分、わたくしも後で甘やかしますから!
「少なくとも、ダンノージュ侯爵領の商店街は私が仮のオーナーとして今は回しています。大きな問題はその一つくらいで、後は全て順調ですから」
「ありがとうライト……お前は良い弟だよ」
「だから頑張って働いて来てください。こちらはお任せくださいね」
「弟もトドメを刺してきた」
「愛の鞭です」
こうして、カイルは明日の朝早くから王太子のもとに行く為、早めの就寝となりましたけれど、わたくし達は「道具屋にどんな嫌がらせをしてやろうか」と盛り上がったのは、カイルには内緒にしておきましょう。
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