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108 ダンノージュ侯爵領の飲食店メニュー。
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ダンノージュ侯爵領の飲食店サルビア。
そこで出している料理は、サンドイッチ系が多い。
特に人気が高い料理を、今回王太子領の皆さんと一緒に食べることになりましたわ!
「こちら、借りてきたダンノージュ侯爵領のメニュー表となっておりますわ。これをカイルはご所望でしたわね」
「ああ、酒場の親父さん……ジューダスさんの店を酒場じゃなくカフェにしようと思ってな。どうせなら、同じカフェでも系統が違う方が良いだろう?」
「なるほどなるほど」
「と、言う訳で今日はアタシら二人がダンノージュ侯爵領から駆り出されてきましたよ」
「皆さんに人気メニューをお出ししますね」
そう言うダンノージュ侯爵領で働いている二人にわたくし達が頷くと、朝のカレーパンの他に、熱々のパンに揚げたてのカツを挟んだ、カツサンドが出てきましたわ。
大きさ的には某珈琲店くらいの極厚ぶりでしてよ!
それにサンドイッチとポテト、唐揚げと言うセットのバスケットは勿論、網焼き照り焼きバーガーも大人気商品。
更にわたくしが好きな、フィッシュバーガーまで出てきましたわ!
それに、こちらでは珍しく、ピザトーストまで出てくると、男性陣からは生唾を呑み込む音が聞こえてきますわね。
更に女性と子供に人気のピーナッツバターパンまで出てくると、場は最高潮に達しましたわ!
「今後、これらの料理をイルノさんの前にある酒場を『カフェ・サルビア二号店』にして、売り出そうと思っているんですの。此処にあるのはそのほんの一部ですわ」
「凄い美味しそうじゃないか」
「量が沢山ありますから、分けて食べられます?」
「いや、俺達は若いからな、一人でいけるよ」
「ではその様に。わたくしは少しずつ頂きますわ」
「俺と分けて食べような」
「ええ、助かりますわ」
こうして始まった昼食会。
皆さんどれも「美味い!」と叫んでいて、わたくしとしてもホクホク顔。
とくにカツパンに関しては、中にカラシを入れているんですけれど、それがまた堪らないアクセントだと大評判でしたわ。
「此れだと、早くオッサンの店をカフェにして毎日通いたいな!」
「全く、羨ましい限りだよ。でもカフェ一号店だって負けてないからね。あそこの料理は逸品だ」
「ハスノ、ピーナツバターパン好き」
「ナナノも」
「私はこのピザパンと言うのが……チーズタップリで美味しいです」
「ピザと呼ばれる食べ物をパンにしたてたんですの」
「「「「ピザ」」」」」
「ええ、具材は様々、種類も豊富ですわ」
「リディア、何故ピザ屋を開こうと思わなかったんだ?」
「そう言えば……窯があれば簡単に出来ますし、まずはダンノージュ侯爵領で売れるかやってみます?」
「いや、是非王太子領でも欲しいよこれは」
「お持ち帰り専門店になりますわよ?」
「いいじゃないか、お持ち帰り専門店。アタシはアリだと思うね」
「私もそう思います。リディア姉さん、是非ピザ屋も作りましょう」
ピザパン派のロキシーお姉ちゃんとライトさんがノリノリですわ!
これは確かに、ピザ屋を作ると言うのもアリですわね。盲点でしたわ。
「では、焼肉屋のあとに、お持ち帰り専門店ピザ屋を作りましょう」
「やったー! 私は仕事が終わったら買いに行きたいです!」
「そうだね、家に帰ってライトと一緒に食べるのもいいね」
「そうなると……大きさも、大中小と選べるようにしますわね」
「助かるよリディアちゃん」
「お値段は少しお高いですけれど、美味しいものを作りましょう」
「高いって言うと、幾らぐらいになるんだい?」
「そうですわね、サイズによって変わりますけれど、スタンダードなモノでしたら、銅貨20枚からかしら」
「確かに普通に食べるにはちょい高いね」
「でも、お金を持ってる冒険者には売れると思うよ」
「チーズ好きにはたまらないだろうね。私も通って買いたいよ。これにお酒を合わせても良い」
「あー……たまらないねぇ」
「お酒と言えば、新しいお酒を作ったので夜の部でお出ししますわね」
そう言うとライトさんを除く全員の目が光りましたわ!!
皆さんなんだかんだとわたくしの許に来てお酒を購入していかれるのに、まだ足りませんのね!!!
お酒と言えば……。
「そう言えば、酒場ではお酒の販売はしませんの? それに、王太子領では酒屋は作ってませんわね」
「王太子領では、焼肉屋で酒をふるまおうと思ってるからな。酒場との競争になりそうだが、それもまた一興だろう?」
「酒場と張り合うつもりかい?」
「焼肉屋でしたら張り合えますわね」
「そんなにかい……」
「わたくし、実はすごく怒ってますの。ダンノージュ侯爵領の不正に」
ご飯を食べながらそう告げると、皆さんがわたくしの方を向きましたわ。
そこで、思っていることを告げようと決めましたの。
「道具屋と酒場の癒着が酷過ぎて、他の店舗が全く動けない状態を作り上げてますの。それをぶち壊す為にも焼肉屋は必須ですわ。そしてわたくしの作るお酒も」
「つまりリディアちゃんは」
「ええ、道具屋だけではなく、酒場もぶっ潰しますわ。泣いて許しを請うくらいには潰したいと思ってますの」
「確かに癒着がな……。酒屋のバグからの情報だと、酒場はバグの店の酒を安値で取引したくてたまらないらしい」
「でも、ダンノージュ侯爵家の傘下に入ったバグさんには手が出せないし、手を出せば間違いなく足がつく商品ですわね」
「その通り」
「では、是非歯がゆく見て貰っていましょう。ド―――ン! と焼肉屋を作った暁には、面白い事になりますから」
「リディアが言うのならそうなんだろうな」
「ええ、カイルも忙しい事でしょうが、早めに商店街の近くに焼肉店をオープンさせるために場所の確保を頑張りましょう」
「ついさっき金貨800枚使ってきたばかりだぞ。残り1000枚くらいしかないんだぞ」
「ん――。でしたらまずは王太子領で大成功を収めたのち、お金が入ったらやりましょう」
「そうしよう」
「リディアちゃん達は、本気で酒場と戦争するつもりなんだね」
「こりゃ大変だ」
「応援します」
「悪徳業者は」
「ぶっ潰せ」
「ふふふ、有難うございます」
そう言いながら皆さんとで楽しく会話しながら料理を食べ終え、少しの休みの間にわたくしは夜に出すタレ作りに入りますわ。
その間にカイルには肉屋のジュダーノさんのところでお肉を沢山買ってきて貰うように告げ、調理スキルを持つ皆さんとでタレを大量に作り、タレの種類もアマダレ、普通のタレ、レモンタレと作り上げましたわ。
冒険者ならば塩で肉を食べるくらいはしてらっしゃるでしょうから、あくまで今回はタレ。
余りの美味しさにおののくと良いですわ!
「リディア様」
「こちらの秘伝のタレは、売れますわ。主に冒険者の方々に」
「どうしましょうか」
「そうですわね……その辺りは追々考えましょう。今はやる事が多くて手が回りませんの」
「では、販売する時が近づいたら教えてください」
「此れを使った料理もカフェで出してみたいです」
「ふふふ、良いですわね! 是非そうしましょう!」
こうして、夕方までの間に箱庭に残っている調理スキル持ちが皆さんの料理を先に作り、その後カイルが急いで持ってきた肉を切り分け、陶芸師と炭師、そして彫金師に頼んでおいた七輪セットを地面に取り敢えず並べて座って焼肉を食べることにしたのですが。
――さて、どんな反応が出ますかしら!
楽しみですわ!!
そこで出している料理は、サンドイッチ系が多い。
特に人気が高い料理を、今回王太子領の皆さんと一緒に食べることになりましたわ!
「こちら、借りてきたダンノージュ侯爵領のメニュー表となっておりますわ。これをカイルはご所望でしたわね」
「ああ、酒場の親父さん……ジューダスさんの店を酒場じゃなくカフェにしようと思ってな。どうせなら、同じカフェでも系統が違う方が良いだろう?」
「なるほどなるほど」
「と、言う訳で今日はアタシら二人がダンノージュ侯爵領から駆り出されてきましたよ」
「皆さんに人気メニューをお出ししますね」
そう言うダンノージュ侯爵領で働いている二人にわたくし達が頷くと、朝のカレーパンの他に、熱々のパンに揚げたてのカツを挟んだ、カツサンドが出てきましたわ。
大きさ的には某珈琲店くらいの極厚ぶりでしてよ!
それにサンドイッチとポテト、唐揚げと言うセットのバスケットは勿論、網焼き照り焼きバーガーも大人気商品。
更にわたくしが好きな、フィッシュバーガーまで出てきましたわ!
それに、こちらでは珍しく、ピザトーストまで出てくると、男性陣からは生唾を呑み込む音が聞こえてきますわね。
更に女性と子供に人気のピーナッツバターパンまで出てくると、場は最高潮に達しましたわ!
「今後、これらの料理をイルノさんの前にある酒場を『カフェ・サルビア二号店』にして、売り出そうと思っているんですの。此処にあるのはそのほんの一部ですわ」
「凄い美味しそうじゃないか」
「量が沢山ありますから、分けて食べられます?」
「いや、俺達は若いからな、一人でいけるよ」
「ではその様に。わたくしは少しずつ頂きますわ」
「俺と分けて食べような」
「ええ、助かりますわ」
こうして始まった昼食会。
皆さんどれも「美味い!」と叫んでいて、わたくしとしてもホクホク顔。
とくにカツパンに関しては、中にカラシを入れているんですけれど、それがまた堪らないアクセントだと大評判でしたわ。
「此れだと、早くオッサンの店をカフェにして毎日通いたいな!」
「全く、羨ましい限りだよ。でもカフェ一号店だって負けてないからね。あそこの料理は逸品だ」
「ハスノ、ピーナツバターパン好き」
「ナナノも」
「私はこのピザパンと言うのが……チーズタップリで美味しいです」
「ピザと呼ばれる食べ物をパンにしたてたんですの」
「「「「ピザ」」」」」
「ええ、具材は様々、種類も豊富ですわ」
「リディア、何故ピザ屋を開こうと思わなかったんだ?」
「そう言えば……窯があれば簡単に出来ますし、まずはダンノージュ侯爵領で売れるかやってみます?」
「いや、是非王太子領でも欲しいよこれは」
「お持ち帰り専門店になりますわよ?」
「いいじゃないか、お持ち帰り専門店。アタシはアリだと思うね」
「私もそう思います。リディア姉さん、是非ピザ屋も作りましょう」
ピザパン派のロキシーお姉ちゃんとライトさんがノリノリですわ!
これは確かに、ピザ屋を作ると言うのもアリですわね。盲点でしたわ。
「では、焼肉屋のあとに、お持ち帰り専門店ピザ屋を作りましょう」
「やったー! 私は仕事が終わったら買いに行きたいです!」
「そうだね、家に帰ってライトと一緒に食べるのもいいね」
「そうなると……大きさも、大中小と選べるようにしますわね」
「助かるよリディアちゃん」
「お値段は少しお高いですけれど、美味しいものを作りましょう」
「高いって言うと、幾らぐらいになるんだい?」
「そうですわね、サイズによって変わりますけれど、スタンダードなモノでしたら、銅貨20枚からかしら」
「確かに普通に食べるにはちょい高いね」
「でも、お金を持ってる冒険者には売れると思うよ」
「チーズ好きにはたまらないだろうね。私も通って買いたいよ。これにお酒を合わせても良い」
「あー……たまらないねぇ」
「お酒と言えば、新しいお酒を作ったので夜の部でお出ししますわね」
そう言うとライトさんを除く全員の目が光りましたわ!!
皆さんなんだかんだとわたくしの許に来てお酒を購入していかれるのに、まだ足りませんのね!!!
お酒と言えば……。
「そう言えば、酒場ではお酒の販売はしませんの? それに、王太子領では酒屋は作ってませんわね」
「王太子領では、焼肉屋で酒をふるまおうと思ってるからな。酒場との競争になりそうだが、それもまた一興だろう?」
「酒場と張り合うつもりかい?」
「焼肉屋でしたら張り合えますわね」
「そんなにかい……」
「わたくし、実はすごく怒ってますの。ダンノージュ侯爵領の不正に」
ご飯を食べながらそう告げると、皆さんがわたくしの方を向きましたわ。
そこで、思っていることを告げようと決めましたの。
「道具屋と酒場の癒着が酷過ぎて、他の店舗が全く動けない状態を作り上げてますの。それをぶち壊す為にも焼肉屋は必須ですわ。そしてわたくしの作るお酒も」
「つまりリディアちゃんは」
「ええ、道具屋だけではなく、酒場もぶっ潰しますわ。泣いて許しを請うくらいには潰したいと思ってますの」
「確かに癒着がな……。酒屋のバグからの情報だと、酒場はバグの店の酒を安値で取引したくてたまらないらしい」
「でも、ダンノージュ侯爵家の傘下に入ったバグさんには手が出せないし、手を出せば間違いなく足がつく商品ですわね」
「その通り」
「では、是非歯がゆく見て貰っていましょう。ド―――ン! と焼肉屋を作った暁には、面白い事になりますから」
「リディアが言うのならそうなんだろうな」
「ええ、カイルも忙しい事でしょうが、早めに商店街の近くに焼肉店をオープンさせるために場所の確保を頑張りましょう」
「ついさっき金貨800枚使ってきたばかりだぞ。残り1000枚くらいしかないんだぞ」
「ん――。でしたらまずは王太子領で大成功を収めたのち、お金が入ったらやりましょう」
「そうしよう」
「リディアちゃん達は、本気で酒場と戦争するつもりなんだね」
「こりゃ大変だ」
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「悪徳業者は」
「ぶっ潰せ」
「ふふふ、有難うございます」
そう言いながら皆さんとで楽しく会話しながら料理を食べ終え、少しの休みの間にわたくしは夜に出すタレ作りに入りますわ。
その間にカイルには肉屋のジュダーノさんのところでお肉を沢山買ってきて貰うように告げ、調理スキルを持つ皆さんとでタレを大量に作り、タレの種類もアマダレ、普通のタレ、レモンタレと作り上げましたわ。
冒険者ならば塩で肉を食べるくらいはしてらっしゃるでしょうから、あくまで今回はタレ。
余りの美味しさにおののくと良いですわ!
「リディア様」
「こちらの秘伝のタレは、売れますわ。主に冒険者の方々に」
「どうしましょうか」
「そうですわね……その辺りは追々考えましょう。今はやる事が多くて手が回りませんの」
「では、販売する時が近づいたら教えてください」
「此れを使った料理もカフェで出してみたいです」
「ふふふ、良いですわね! 是非そうしましょう!」
こうして、夕方までの間に箱庭に残っている調理スキル持ちが皆さんの料理を先に作り、その後カイルが急いで持ってきた肉を切り分け、陶芸師と炭師、そして彫金師に頼んでおいた七輪セットを地面に取り敢えず並べて座って焼肉を食べることにしたのですが。
――さて、どんな反応が出ますかしら!
楽しみですわ!!
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