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77 新店舗に向けてゆっくりと動き出す。
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さぁて、忙しくなって参りましたわよ!
新店舗ですわ!
しかもカフェ系列! 皆様の作る料理は全て美味しいんですもの!!
絶対に成功させて見せましてよ!!
そう燃えているのに――。
「リディア、朝食が終わったら、」
「カイル、新しいお店の事を色々決めますわよ! 皆さんをお待たせしてはいけませんわ! 調理師の皆さんは二人ほどこちらに来てお話を。他の方はお店に出したいお菓子や紅茶、珈琲を今から作ってくださいます? 出来上がったら皆で食べて案を出し合いましょう」
「「「「はい!」」」」
「リ……リディア」
「お店の名前は、分かりやすく『カフェ・サルビア』ですわ。さぁカイル、向こうでノートを開いて計画を練りましょう!」
「デー」
「そんなものは後でも出来ますわ!」
「ハイ……」
こうしてカイルをペチペチ叩きつつ椅子に座らせ、カフェ・サルビアについて色々案を出すことにしましたの。
出来れば男性も入りやすく、ちょっと一服できるような作りにしたいですわね。
「甘党の男性が周りにいないから良く解りませんけど、そうでなければどんなものを召し上がるかしら」
「そうだな、甘めの少ないソルトクッキーなんかはお勧めだと思うぞ」
「ソルトクッキーですわね。他には?」
「甘さを控えたクッキーがあると珈琲も飲みやすくなる。珈琲も渋みや甘みとか、3種類くらいあると良いかもしれないな」
「ふむふむ」
「あと、ケーキも良いけど、こう……パンに挟んで食べれるような」
「サンドイッチ的な?」
「そうそう、それがあると嬉しい」
「サンドイッチにホットドック、ちょっとした軽食があると男性も入りやすいんですね」
「そうそう、甘いものだけじゃなくて、男は女性よりは食べるから、そう言うのがあると嬉しいかな」
「こんなのはどうでしょうか? 男性もシッカリ食べれるようにパンはサンドイッチとホットドックが選べるんですけど、それをバスケットで食べれるように、唐揚げを3つ、ポテトを幾つか入れるものを用意すれば」
「確かにお腹は膨れますわ!」
「あと、私やりたいのがあるんです」
「やりたい事とは?」
「モーニングセットやりたいです!」
「「「もーにんぐせっと」」」
調理師の方がたから出てきたモーニングセットに、思わず昔通い詰めた珈琲店を思い出しますわ。
「朝8時にお店に行って、オープンは遅めの9時にするんです。そこから11時くらいまでモーニングで、パン一個にジャムかチーズと選べて、そこに飲み物を備えたモーニングセットで、お値段は銅貨3枚くらいに抑えられないでしょうか」
「確かにそれだったら奥様を早くに亡くしたお年寄りや、仕事に行く前に急いで食べていくギルド職員も得られますわね。ギルド職員は食事時間が設けられてますから、交互に30分ほど来て頂いて」
「固定客は付くと思うんです! それにパンを焼いたりするだけでしたら直ぐですから!」
「それで、朝出の人は夕方前……昼の15時上がりにして、交代にしていけば行けます!」
「確かに料理関係は重労働ではあるからな、交互に休めるようにするのはアリか」
「無論休日は作ってくださいませね?」
「「はい!」」
「後はお店に出てお客様にお出しする人、えええっと」
「ウエイターですか?」
「はい、後はウエイターを雇っていただけたらと思います!」
「カイル、ウエイターは商業ギルドで雇いましょうか」
「そうだな、これ以上は、内部処理班は兎も角、顔だしOKの人は商業ギルドで雇おう」
「「有難うございます!」」
こうして纏まった案としては、軽食も出るカフェで、基本軽食は決まったパンでお出しする事。今後色を添える為にパンの種類は期間限定で変えていく事も加えさせていただいて、後はケーキやクッキーにアップルパイなんかをお出しするのだとか。
紅茶に関しては、秘蔵は出せないものの、彼女たちが作った紅茶をお出しするのと、珈琲に関しては取り扱っている業者に頼むことで合意。
ある程度まとまると、カイルはその足で新店舗前にあるお店を一括購入し、お皿やコーヒーカップはわたくしのセンスで作らせて頂くことにしましたわ。
――無名の作家、現る! なんてなりましたらどうしましょう!
夢は広がりましてよ!
「ふう……此処まで纏まると清々しいですわ。後は必要な備品なんかも取りそろえて」
「それは明日しような? 俺がしてくるからリディアはお皿とかその辺りよろしくな」
「分かりましたわ」
「それと、デートは後でも出来るって言った罪は、結構重いぞ?」
「あらあら、でも調理師さんたちが待ちわびているのにそれを無視するなんて出来ません事よ?」
「まぁそうだけど」
「トゲトゲせず、皆さんが丸く、にこやかな笑顔になる事の方が、うんと大事ですわ!」
「そう言う所が可愛いんだけどな、くそう……でもちょっとショックだったぞ!」
「ごめんあそばせ?」
こうして、纏まった処でわたくしとカイルは箱庭デートを楽しみ、あっという間に一日が終わった次の日――カイルは有言実行で、業者に軽食店にする為の中の工事を頼み、作り手がお店の客に分からない様にシッカリと作って貰ったそうですわ。
後はコンロやオーブンといったものも多く用意し、一カ月かけてショーウィンドウも用意するそうですわ。
大がかりになりそうですけれど、後一カ月。
カイルがギリギリまだこの国に居る時にオープンすることを願いますわ!!
そしてついに――!
新店舗ですわ!
しかもカフェ系列! 皆様の作る料理は全て美味しいんですもの!!
絶対に成功させて見せましてよ!!
そう燃えているのに――。
「リディア、朝食が終わったら、」
「カイル、新しいお店の事を色々決めますわよ! 皆さんをお待たせしてはいけませんわ! 調理師の皆さんは二人ほどこちらに来てお話を。他の方はお店に出したいお菓子や紅茶、珈琲を今から作ってくださいます? 出来上がったら皆で食べて案を出し合いましょう」
「「「「はい!」」」」
「リ……リディア」
「お店の名前は、分かりやすく『カフェ・サルビア』ですわ。さぁカイル、向こうでノートを開いて計画を練りましょう!」
「デー」
「そんなものは後でも出来ますわ!」
「ハイ……」
こうしてカイルをペチペチ叩きつつ椅子に座らせ、カフェ・サルビアについて色々案を出すことにしましたの。
出来れば男性も入りやすく、ちょっと一服できるような作りにしたいですわね。
「甘党の男性が周りにいないから良く解りませんけど、そうでなければどんなものを召し上がるかしら」
「そうだな、甘めの少ないソルトクッキーなんかはお勧めだと思うぞ」
「ソルトクッキーですわね。他には?」
「甘さを控えたクッキーがあると珈琲も飲みやすくなる。珈琲も渋みや甘みとか、3種類くらいあると良いかもしれないな」
「ふむふむ」
「あと、ケーキも良いけど、こう……パンに挟んで食べれるような」
「サンドイッチ的な?」
「そうそう、それがあると嬉しい」
「サンドイッチにホットドック、ちょっとした軽食があると男性も入りやすいんですね」
「そうそう、甘いものだけじゃなくて、男は女性よりは食べるから、そう言うのがあると嬉しいかな」
「こんなのはどうでしょうか? 男性もシッカリ食べれるようにパンはサンドイッチとホットドックが選べるんですけど、それをバスケットで食べれるように、唐揚げを3つ、ポテトを幾つか入れるものを用意すれば」
「確かにお腹は膨れますわ!」
「あと、私やりたいのがあるんです」
「やりたい事とは?」
「モーニングセットやりたいです!」
「「「もーにんぐせっと」」」
調理師の方がたから出てきたモーニングセットに、思わず昔通い詰めた珈琲店を思い出しますわ。
「朝8時にお店に行って、オープンは遅めの9時にするんです。そこから11時くらいまでモーニングで、パン一個にジャムかチーズと選べて、そこに飲み物を備えたモーニングセットで、お値段は銅貨3枚くらいに抑えられないでしょうか」
「確かにそれだったら奥様を早くに亡くしたお年寄りや、仕事に行く前に急いで食べていくギルド職員も得られますわね。ギルド職員は食事時間が設けられてますから、交互に30分ほど来て頂いて」
「固定客は付くと思うんです! それにパンを焼いたりするだけでしたら直ぐですから!」
「それで、朝出の人は夕方前……昼の15時上がりにして、交代にしていけば行けます!」
「確かに料理関係は重労働ではあるからな、交互に休めるようにするのはアリか」
「無論休日は作ってくださいませね?」
「「はい!」」
「後はお店に出てお客様にお出しする人、えええっと」
「ウエイターですか?」
「はい、後はウエイターを雇っていただけたらと思います!」
「カイル、ウエイターは商業ギルドで雇いましょうか」
「そうだな、これ以上は、内部処理班は兎も角、顔だしOKの人は商業ギルドで雇おう」
「「有難うございます!」」
こうして纏まった案としては、軽食も出るカフェで、基本軽食は決まったパンでお出しする事。今後色を添える為にパンの種類は期間限定で変えていく事も加えさせていただいて、後はケーキやクッキーにアップルパイなんかをお出しするのだとか。
紅茶に関しては、秘蔵は出せないものの、彼女たちが作った紅茶をお出しするのと、珈琲に関しては取り扱っている業者に頼むことで合意。
ある程度まとまると、カイルはその足で新店舗前にあるお店を一括購入し、お皿やコーヒーカップはわたくしのセンスで作らせて頂くことにしましたわ。
――無名の作家、現る! なんてなりましたらどうしましょう!
夢は広がりましてよ!
「ふう……此処まで纏まると清々しいですわ。後は必要な備品なんかも取りそろえて」
「それは明日しような? 俺がしてくるからリディアはお皿とかその辺りよろしくな」
「分かりましたわ」
「それと、デートは後でも出来るって言った罪は、結構重いぞ?」
「あらあら、でも調理師さんたちが待ちわびているのにそれを無視するなんて出来ません事よ?」
「まぁそうだけど」
「トゲトゲせず、皆さんが丸く、にこやかな笑顔になる事の方が、うんと大事ですわ!」
「そう言う所が可愛いんだけどな、くそう……でもちょっとショックだったぞ!」
「ごめんあそばせ?」
こうして、纏まった処でわたくしとカイルは箱庭デートを楽しみ、あっという間に一日が終わった次の日――カイルは有言実行で、業者に軽食店にする為の中の工事を頼み、作り手がお店の客に分からない様にシッカリと作って貰ったそうですわ。
後はコンロやオーブンといったものも多く用意し、一カ月かけてショーウィンドウも用意するそうですわ。
大がかりになりそうですけれど、後一カ月。
カイルがギリギリまだこの国に居る時にオープンすることを願いますわ!!
そしてついに――!
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