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34 箱庭師たちは、新たなる仲間の勧誘に動き出す。
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わたくしは一人箱庭で悶々と悩んでおりましたわ。
確かにマニキュアの普及率がとんでもなく早くなった場合、三人では回すことは不可能。
特に貴族を待たせればいい事なんて一つもない事は分かり切っています。
カイルにとんでもない負担を掛けてしまう事になってしまうわ……。
それならば、店員全員がマニキュアを付け、ネイルサロンオープン前にある程度、お店に来る冒険者及び平民のお客様に情報を与え、広告塔となって貰い、ついでにネイルサロンで働ける人を大々的に募集を掛ける。
募集を掛けるのはその時に一回、足りない人員が居た場合、更に一回の、二回に分けることが出来れば……。
けれど、それでも上の部屋では対応しきれませんわね。
ネイルサロン専門店を作った方が良いかしら?
その場合、人を商業ギルドから借りてくる?
商業ギルドなら色々な契約を結べば、シッカリとした人員を雇う事が可能だった筈。
もし仮に、商業ギルドから店員をお借りする場合、受付と会計係りが一人から二人は必要よね……。
でもお店のオーナーは誰にすればいいかしら。
カイルさんは道具店サルビアで手いっぱい。
ライトさんでは男性と言う事も含めてネイルサロンオーナーと言うのはどうなのかしら。
かといってロキシーお姉ちゃんに頼る?
最悪、わたくしの名を使う?
でも、それだと直ぐに実家に見つかってしまいますわね。
面倒くさい事になるのは目に見えて分かっていますわ。
一人頭を悩ませつつ黙々と護符を作っていると、背後で人の気配がしてハッと顔をあげましたの。
すると――既に三人が帰宅していた様で、ライトさんがどうやらわたくしを探しに来てくれていたようです。
「あの、どうかなさいましたか? 顔色が優れませんが」
「あら、色々考え事をしていたからかしら」
「皆さんで話し合えばきっと上手くいきます。リディアお姉さん一人で背負わなくていいんですよ? 私たちも一緒に背負うんですからね?」
苦笑いをしながらそう告げるライトさんに、わたくしは少しだけ詰まっていた息が吐けた気がしますわ。
そうよね……わたくし一人が決めていい事ではありませんでしたわね。
皆で決めていきましょう。
「それもそうね、ネイルサロンの事でちょっと話があって、皆さんに聞いて貰いたいと思っていたところなの」
「話しは少しだけ伺っております。では、食事の後に皆さんとご相談しましょう! お腹が空いていては良い考えも浮かばないですし、悲しい事ばかり考えてしまいますから」
「ふふふ、それもそうね!」
ライトさんは本当に良い子。
カイルも素敵な方ですけれど、ライトさんも大きくなれば引く手間数多の素敵な男性に成長するのでしょうね。
弟がモテモテになる姿を想像すると、何となく『流石弟でしてよ!』と声を上げたくなりましたけれど、ナスタでは絶対にそんなことは起きなかったでしょうね。
ライトさんは素直で心根の優しい子。
だからこそ、してあげられることはしてあげたいとさえ思ってしまうもの。
ライトさんに元気づけられ、急いで夕飯の用意を済ませて食事をし、カイルさん達が温泉に入る前にと――ネイルサロンの事をお話しながら、貰い受けたメモ用紙を皆さんに見せましたの。
カイルは「確かに……」と眉を寄せ、ライトさんは「別途のお店を開きますか?」と案を出し、ロキシーお姉ちゃんは無言でメモ用紙を見つめていましたわ。
「道具店サルビアの上の店はそのままに、別途、ネイルサロンの店を開くのは別に問題はない。だがオーナーを誰にするかだ。俺は道具店で手いっぱいだし、リディアは外に出ることは出来ない。そうなると必然的にライトかロキシーに頼むことになる」
「でも貴族相手もってなると問題だよ? 貴族相手の商売なんて本当に面倒だったんだから。でも、そのお陰でリディアちゃんと会えたのは最高に嬉しい事だけどね~!」
「もう! ロキシーお姉ちゃんったら!」
「よし! ネイルサロンのオーナーはロキシーに決まりだな」
「は?」
一瞬、気温が5℃ほど低くなった気がしました。
「リディアは公爵令嬢だったんだろう? その公爵家で長い事雇われてアレコレしていたって自慢してたよな?」
「自慢っていうか自慢だけど、それとネイルサロンのオーナーが何で結びつくのさ」
「俺とライトは貴族相手の商売はしたことがない。だがロキシーは冒険者の時に貴族相手の契約を結んで仕事をしていた。その経験だ」
「なるほど。経験の差があれば大分違うとわたくしも思いますわ!」
「それに! この王国は女性が働くのを良しとしない輩も多い。ロキシーなら、ネイルサロンで働く女性達を守ってやれるだろう?」
そう言われるとロキシーお姉ちゃんは小さく溜息を吐くと「確かにそうだねぇ」と呟きました。
この王国では女性が働くのを良しとしない男性は多くいます。
それこそ、女性が働くのなら家の家業の裏方の仕事、もしくは、娼婦になれとまで言われる程だと聞いたことがありました。
「わたくしも、平民に落とされた時に言われましたわ。女性が働いていけるような甘い国じゃないから、どこぞの貴族の愛人にでもなってろと」
「「「「は?」」」」
あら? 気温が10℃くらい下がった気がしますわ。
「あの公爵家がそんなこと言ったの? 公爵が?」
「ええ……。父はわたくしの事を家の恥としか思っていませんでしたし」
「信じられないな、自分の実の娘にそんな事言えるか普通」
「本当にあり得ませんね。兄さんしっかりリディア姉さんを養えるように頑張ってください」
「俺達が養って貰ってるような感じだけど頑張るよ」
「とにかく、女性が働くのを良しとしない人たちはとても多い国ですわ。他国では余りそう言う話は聞かないのですが、この王国では特に厳しいですの。ロキシーお姉ちゃんなら紅蓮の華の元Sランク冒険者と言う事もあって、貴族も下手に手を出しにくいと思います。駄目でしょうか?」
「ダメじゃないよリディアちゃん……。そうだね、アタシならネイルサロンの女の子達を守れると期待してくれてるなら、頑張ってネイルサロンのオーナーをやらせてもらうよ。あらゆる武力と、あらゆる契約とアイテムを駆使してね」
「アイテムはお任せくださいませ!」
「けど、数名人を借りたいね。オーナーはアタシがやるとしても、働き口は道具店サルビアと近い方が良い。両方の問題に駆けつけないといけないだろう? それにアタシは書類仕事は苦手でね」
元々冒険者だったロキシーお姉ちゃんは書類仕事が苦手なのはカイルさんから聞いて知ってました。
確かに書類仕事が出来る信頼できる方が欲しいですね。
「商業ギルドで雇えるかどうか聞いてみよう。雇いたい人員はレジと予約を管理する人員、あとは品出しが出来る店員か?」
「どう頑張っても、わたくしたちで補える問題ではなさそうですわね……。せめてあと一人か二人、箱庭の事を話せる、信用できる元冒険者や働き手がいらっしゃったら良いんですけれど」
「ああ、そう言えば!! 商業ギルドに頼まなくても、アタシの紹介で良ければ品出しと接客ができそうなのはいるよ」
「「「本当ですか!!」」」
「ちょっと訳アリでね。それでも良いかい?」
「構いませんわ! 信用できる相手ならば!」
「なら、今から梟の羽に行ってくるよ。この時間なら飲み潰れてるだろうし」
どうやら梟の羽と言う場所で知り合った方々のようですね。
一体どんな方なのでしょうか。
「リディアは池鏡で声を聴きつつ判断。カイル、アタシと一緒に梟の羽まで来れるね?」
「ああ、構わない」
「でも、一体どういう経緯で知り合った方々ですの?」
「失恋友達や色々かな?」
「「あぁ……」」
「まぁ、彼女たちの情報網は凄いから。何かと役に立つと思うよ?」
そう言うとロキシーお姉ちゃんとカイルは二人で梟の羽へと向かいました。
一体どのような方々なのでしょう?
わたくしとライトさんは急ぎ箱庭にある池に向かい、宝石の欠片を投げ入れて様子を伺います。
酒場なんて入った事が無くてドキドキしますけれど、刺激が強い場所なのでしょうか!
大人の階段を登っている気分でしてよ!
確かにマニキュアの普及率がとんでもなく早くなった場合、三人では回すことは不可能。
特に貴族を待たせればいい事なんて一つもない事は分かり切っています。
カイルにとんでもない負担を掛けてしまう事になってしまうわ……。
それならば、店員全員がマニキュアを付け、ネイルサロンオープン前にある程度、お店に来る冒険者及び平民のお客様に情報を与え、広告塔となって貰い、ついでにネイルサロンで働ける人を大々的に募集を掛ける。
募集を掛けるのはその時に一回、足りない人員が居た場合、更に一回の、二回に分けることが出来れば……。
けれど、それでも上の部屋では対応しきれませんわね。
ネイルサロン専門店を作った方が良いかしら?
その場合、人を商業ギルドから借りてくる?
商業ギルドなら色々な契約を結べば、シッカリとした人員を雇う事が可能だった筈。
もし仮に、商業ギルドから店員をお借りする場合、受付と会計係りが一人から二人は必要よね……。
でもお店のオーナーは誰にすればいいかしら。
カイルさんは道具店サルビアで手いっぱい。
ライトさんでは男性と言う事も含めてネイルサロンオーナーと言うのはどうなのかしら。
かといってロキシーお姉ちゃんに頼る?
最悪、わたくしの名を使う?
でも、それだと直ぐに実家に見つかってしまいますわね。
面倒くさい事になるのは目に見えて分かっていますわ。
一人頭を悩ませつつ黙々と護符を作っていると、背後で人の気配がしてハッと顔をあげましたの。
すると――既に三人が帰宅していた様で、ライトさんがどうやらわたくしを探しに来てくれていたようです。
「あの、どうかなさいましたか? 顔色が優れませんが」
「あら、色々考え事をしていたからかしら」
「皆さんで話し合えばきっと上手くいきます。リディアお姉さん一人で背負わなくていいんですよ? 私たちも一緒に背負うんですからね?」
苦笑いをしながらそう告げるライトさんに、わたくしは少しだけ詰まっていた息が吐けた気がしますわ。
そうよね……わたくし一人が決めていい事ではありませんでしたわね。
皆で決めていきましょう。
「それもそうね、ネイルサロンの事でちょっと話があって、皆さんに聞いて貰いたいと思っていたところなの」
「話しは少しだけ伺っております。では、食事の後に皆さんとご相談しましょう! お腹が空いていては良い考えも浮かばないですし、悲しい事ばかり考えてしまいますから」
「ふふふ、それもそうね!」
ライトさんは本当に良い子。
カイルも素敵な方ですけれど、ライトさんも大きくなれば引く手間数多の素敵な男性に成長するのでしょうね。
弟がモテモテになる姿を想像すると、何となく『流石弟でしてよ!』と声を上げたくなりましたけれど、ナスタでは絶対にそんなことは起きなかったでしょうね。
ライトさんは素直で心根の優しい子。
だからこそ、してあげられることはしてあげたいとさえ思ってしまうもの。
ライトさんに元気づけられ、急いで夕飯の用意を済ませて食事をし、カイルさん達が温泉に入る前にと――ネイルサロンの事をお話しながら、貰い受けたメモ用紙を皆さんに見せましたの。
カイルは「確かに……」と眉を寄せ、ライトさんは「別途のお店を開きますか?」と案を出し、ロキシーお姉ちゃんは無言でメモ用紙を見つめていましたわ。
「道具店サルビアの上の店はそのままに、別途、ネイルサロンの店を開くのは別に問題はない。だがオーナーを誰にするかだ。俺は道具店で手いっぱいだし、リディアは外に出ることは出来ない。そうなると必然的にライトかロキシーに頼むことになる」
「でも貴族相手もってなると問題だよ? 貴族相手の商売なんて本当に面倒だったんだから。でも、そのお陰でリディアちゃんと会えたのは最高に嬉しい事だけどね~!」
「もう! ロキシーお姉ちゃんったら!」
「よし! ネイルサロンのオーナーはロキシーに決まりだな」
「は?」
一瞬、気温が5℃ほど低くなった気がしました。
「リディアは公爵令嬢だったんだろう? その公爵家で長い事雇われてアレコレしていたって自慢してたよな?」
「自慢っていうか自慢だけど、それとネイルサロンのオーナーが何で結びつくのさ」
「俺とライトは貴族相手の商売はしたことがない。だがロキシーは冒険者の時に貴族相手の契約を結んで仕事をしていた。その経験だ」
「なるほど。経験の差があれば大分違うとわたくしも思いますわ!」
「それに! この王国は女性が働くのを良しとしない輩も多い。ロキシーなら、ネイルサロンで働く女性達を守ってやれるだろう?」
そう言われるとロキシーお姉ちゃんは小さく溜息を吐くと「確かにそうだねぇ」と呟きました。
この王国では女性が働くのを良しとしない男性は多くいます。
それこそ、女性が働くのなら家の家業の裏方の仕事、もしくは、娼婦になれとまで言われる程だと聞いたことがありました。
「わたくしも、平民に落とされた時に言われましたわ。女性が働いていけるような甘い国じゃないから、どこぞの貴族の愛人にでもなってろと」
「「「「は?」」」」
あら? 気温が10℃くらい下がった気がしますわ。
「あの公爵家がそんなこと言ったの? 公爵が?」
「ええ……。父はわたくしの事を家の恥としか思っていませんでしたし」
「信じられないな、自分の実の娘にそんな事言えるか普通」
「本当にあり得ませんね。兄さんしっかりリディア姉さんを養えるように頑張ってください」
「俺達が養って貰ってるような感じだけど頑張るよ」
「とにかく、女性が働くのを良しとしない人たちはとても多い国ですわ。他国では余りそう言う話は聞かないのですが、この王国では特に厳しいですの。ロキシーお姉ちゃんなら紅蓮の華の元Sランク冒険者と言う事もあって、貴族も下手に手を出しにくいと思います。駄目でしょうか?」
「ダメじゃないよリディアちゃん……。そうだね、アタシならネイルサロンの女の子達を守れると期待してくれてるなら、頑張ってネイルサロンのオーナーをやらせてもらうよ。あらゆる武力と、あらゆる契約とアイテムを駆使してね」
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「けど、数名人を借りたいね。オーナーはアタシがやるとしても、働き口は道具店サルビアと近い方が良い。両方の問題に駆けつけないといけないだろう? それにアタシは書類仕事は苦手でね」
元々冒険者だったロキシーお姉ちゃんは書類仕事が苦手なのはカイルさんから聞いて知ってました。
確かに書類仕事が出来る信頼できる方が欲しいですね。
「商業ギルドで雇えるかどうか聞いてみよう。雇いたい人員はレジと予約を管理する人員、あとは品出しが出来る店員か?」
「どう頑張っても、わたくしたちで補える問題ではなさそうですわね……。せめてあと一人か二人、箱庭の事を話せる、信用できる元冒険者や働き手がいらっしゃったら良いんですけれど」
「ああ、そう言えば!! 商業ギルドに頼まなくても、アタシの紹介で良ければ品出しと接客ができそうなのはいるよ」
「「「本当ですか!!」」」
「ちょっと訳アリでね。それでも良いかい?」
「構いませんわ! 信用できる相手ならば!」
「なら、今から梟の羽に行ってくるよ。この時間なら飲み潰れてるだろうし」
どうやら梟の羽と言う場所で知り合った方々のようですね。
一体どんな方なのでしょうか。
「リディアは池鏡で声を聴きつつ判断。カイル、アタシと一緒に梟の羽まで来れるね?」
「ああ、構わない」
「でも、一体どういう経緯で知り合った方々ですの?」
「失恋友達や色々かな?」
「「あぁ……」」
「まぁ、彼女たちの情報網は凄いから。何かと役に立つと思うよ?」
そう言うとロキシーお姉ちゃんとカイルは二人で梟の羽へと向かいました。
一体どのような方々なのでしょう?
わたくしとライトさんは急ぎ箱庭にある池に向かい、宝石の欠片を投げ入れて様子を伺います。
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